夏目漱石のレビュー一覧

  • 乙女の本棚8 夢十夜

    Posted by ブクログ

    一度読んでその文章の魅惑に虜になった夢十夜を乙女の本棚シリーズで再読。
    いやぁ何度読んでも素晴らしい。「死んだら、埋めて下さい。」から続く女の一連の台詞は、日本で最も美しい言葉の並びだと思ってる。
    第一夜があまりにもお気に入りで、第二夜以降はほとんど記憶がなかったのでとても新鮮な気持ちで読めた。ほかだと第七夜が好きかな。身投げするべく大きな船に乗っている男に話しかける一人の異人。漱石と死と星は相性が良すぎる。

    0
    2022年02月04日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    硝子戸の中で夏目漱石が外の景色を眺めながら執筆している姿が想像できてそれだけで楽しい。
    漱石自身の子供の頃や家族の思い出や郷愁、関わった人達との出来事や所感が徒然に綴られていて、漱石の小説に結びつくものの発見もある。
    最終話は硝子戸を開け放って春の光に包まれて描き終えているのもいいですね。
    『そうした後で、私は一寸肘を曲げて、この縁側に一眠り眠る積である』

    0
    2022年01月13日
  • それから

    Posted by ブクログ

    初めは本当に何が書かれているか理解はできなかった、しかし読み進めるにつれ代助の恋心を肌に感じることができこれが夏目漱石の力かと再認識させられた。不倫という曲がった愛の形ではあったがそれが美しくて汚いものだと思ってしまうような漱石の文に正に天晴れと言いたい。

    0
    2022年01月03日
  • 小説 こころ

    Posted by ブクログ

    国語の教科書のような丁寧なふりがな、文字の大きさ、
    イラスト、用語解説が載っていてわかりやすかったです。

    0
    2021年12月17日
  • こころ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    たまたま友人と同じ人を好きになることは決して珍しいことでもないと思うが、なぜこんな寂しい結末になってしまったのか。
    先生は妻の心を汚すまいと、自殺したKとの詳細を胸に秘めたままいなくなってしまった。話せば良かったのに、と無粋な自分は思ってしまった。親しい周りの人が次々に死んでしまうことのほうが妻の心にはつらいだろうと思った。
    先生は大学卒業後も、Kに対する罪悪感などから死んだように生きていた。そんな先生を慕った「私」に、遺書で赤裸々に過去を打ち明けたが、妻が生きている以上はそれを全て秘密にしておくよう言い残していったのはなかなか酷なことだと思った。

    0
    2021年12月07日
  • 門(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    『三四郎』『それから』から続く、所謂三部作と呼ばれる一作。
    優柔不断な性格ながら、思い切った決断をした主人公とその妻の、倹しい生活を中心とした描写だが、後半の思いがけない出来事から一気に展開が変わる。
    禅寺の門を叩き救いを求めるが、やはりそこにはそこには何も無い。
    お互いに同じ罪の意識を抱える夫婦。
    夫婦の関係は情熱的ではないものの、ある意味夫婦としては幸せなのかもしれない。

    0
    2021年12月04日
  • 作家と猫

    Posted by ブクログ

    三谷幸喜さんの「おっしー」の話しは、新聞で泣かされ、又、泣かされました。

    猫は、ずるいから。
    猫は、知ってるから。
    人間が猫に勝てないことを。
    そんな人が多いことが実感できる本です。


    0
    2021年11月22日
  • 坑夫(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    これなんで読み始めたのかなぁと思い出せなかったけど、『海辺のカフカ』で僕と大島さんがこの本について語っていたのだった。
    アンダーグラウンド。

    0
    2021年11月14日
  • 門(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    『三四郎』『それから』に次ぐ3部作の最後。
    『それから』の「高等遊民」から一転、勤め人となり安月給で慎ましやかな生活を妻としている主人公。お互いを労り合いながら仲睦まじい夫婦の様子が見られる前半。
    後半になり意外なところから物語の核心に触れ始める展開となり、主人公は過去に犯した罪の意識から救いを求めて禅寺へと赴くが、何の悟りも救いも得らないまま帰宅。
    妻もまた同じように罪悪感を抱いている事がわかる場面も前半に見られ、夫婦は今までもこれからも、ずっと罪悪感に苛まれながら生き続ける事からは逃れられないと言う悲哀の結末。
    暗いし『三四郎』の様なユーモアのある楽しさを味わう事は出来ないけど、心理描写、

    0
    2021年11月07日
  • こころ

    Posted by ブクログ

    上「先生と私」を読んでる時は当然遺書の内容は知らない状態で読んでいたので、単純に先生と私、その間にいる妻との話を読んでいるだけだったので何も気には留めなかった。
    しかし先生の遺書の話になってから、叔父に裏切られたり、親友のKの自殺の話を見てガラリと最初の話の捉え方が変わってしまった。
    こんなにも取り返しのつかないことってあるのだということを知った。

    0
    2021年10月17日
  • それから

    Posted by ブクログ

    ・道義欲と生活欲
    ・すずらんの花の下で昼寝
    ・一時間ほど書斎の中で蝉の声を聞いて暮らす
    ・自然を軽蔑しすぎることで未来を犠牲にする

    0
    2021年10月17日
  • 草枕

    購入済み

    小説”草枕”の反戦主義

    夏目漱石の小説は数編読んでいるが、この小説では漱石がこの当時に起きた日露戦争に反対していたことが明確であったように感じている。
    漱石は必ずしも自身の政治的な立場や主張は氏の文学作品の中で強く述べてはいないが反戦思想は強く持っていたものと理解できる。この作品は勿論多くの評論等で述べられているように漱石の作品の中でも優れた小説であり、秋の夜長に読む作品としては最適なもののひとつであるように感じている。

    #深い #カッコいい #感動する

    1
    2021年10月08日
  • 私の個人主義

    Posted by ブクログ

    じぶんの個人主義を発見せよ、そして貫けというごくシンプルな教え。なんだかフツーな結論やなあと思う一方、そうだよね、うんうん、見つけなきゃ、と素直に納得もした。いやーむずい、幸せに生きるための努力はしやきゃ。

    0
    2021年10月05日
  • 門(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「三四郎」「それから」から続く三部作の最終巻。登場人物や物語はそれぞれ異なるものの、共通店はいずれも三角関係を描いているということ。本作でもそれがテーマになっているが、恋愛、結婚というのはいつの時代も答えがなく、難しいものだと感じさせる。

    0
    2021年09月18日
  • 漫画 こころ

    Posted by ブクログ

    続きが気になるー。主人公の男は過去に浸りすぎてて
    そんな自分が好きみたいな感じが無理だった。
    現実でありそうなお話しだった。結婚すると
    お互い秘密ごとがあるかもしれないけど、
    言わなくても良いと思う。だからといって
    それをずっと有耶無耶にしてるのは良くない。
    過去に囚われすぎても楽しくないよなあ。

    0
    2021年09月03日
  • 坑夫(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    帯に「村上春樹の『海辺のカフカ』カフカ少年も読んだ名作!」とあるからそんな場面があったんだろうか、忘れたがなるほど相通じるものがある。最近読んだ桐野夏生の『メタボラ』をも思い起こさせる不思議な作品だ。

    といって当然こちらが先。あるものからのがれる逃避行の物語。逃げるってちょっと魅力的。

    だけど「坊ちゃん」がぽっと世の中に家出すれば、だまされてとんでもないところに連れて行かれる。連れて行かれたところが銅銀山の飯場。

    坑道に案内されて地獄を見、抗夫仲間にばかにされ、粗悪な食事がのども通らず、寝れば虫に悩まされる。しかし、そこは教養のある「坊ちゃん」人生が見えてくるからよしよし、というかなあん

    0
    2021年08月30日
  • 明暗(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    津田由雄は30歳、延という23歳の女性と結婚して半年も経っていない。
    お延とか延子とか呼ばれる彼女は細おもて色白、目が細いのだけど眉を動かすと魅力的である。

    新婚なのに津田は病気で手術しなければならない、なのにしかしなにやら家計が苦しいのである。そのわけは新妻に高価な宝石の指輪をプレゼントしたから?いや、裕福に育った派手好きの彼女にいい顔をしたからに違いない。

    気が強い新妻は新妻とて、なぜだか不安に付きまとわれる。一目ぼれの弱み、彼の愛情を独占したくてたまらないが、いまひとつすっきりしない。深いわけがありそうなきざしがあるのだ。

    この夫婦がてんでばらばらならば、相談する津田の両親や親代わ

    0
    2021年08月30日
  • 行人(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    漱石の作品を丹念に読んでいくと、教科書的文学史的知識を通り越してやはり文豪だ、天才だと実感する。100年前にこんなすごい文学を書いた天才が日本にいた、という誇りが湧いてくる。


    『行人』

    人間と人間の関係を、心理の奥深くに探求してやまない作者の彷徨は、苦しくも胸を打つ。

    前半、二郎は兄一郎のストイックな性格に翻弄され、兄の家族(妻、両親、妹)まで巻き込んで起こってくる葛藤を語る。兄嫁との三角関係まで疑われ、微妙な立場になる。あげく後半、兄の友人Hにも世話をかけ、手紙で描写される兄の性格とは。

    「ひとのこころはわからない」と人を信じられない。いえ、いい加減なところで妥協できない性格なのだ

    0
    2021年08月29日
  • 虞美人草(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

     久し振りの夏目漱石。職業作家としての第1作とのことで、他の有名な作品と比べるとかなり力の入った(ところどころ難解で読みにくい)文体だなと感じる。ただ、内容は男女の恋愛を主軸に物語が展開しており、描写を全て理解してやろうと思わなければ、けっこう楽しめる小説だったと思う。

     哲学を学んだ甲野欽吾、その勝気な妹の甲野藤尾。欽吾の友人である宗近一と、あどけなさの残る妹の糸子。藤尾を嫁にと考えている男、小野清三。清三の恩師である父を持つ、清三との婚約の約束がある内気な娘、小夜子。この6人を中心に物語は展開する。
     藤尾と小野が両想いであるが、小野には許嫁である小夜子がいる。謙虚でおとなしい古い価値観

    0
    2021年08月28日
  • それから

    Posted by ブクログ

    「自然」に生きることの難しさ。代助の過去の一つの後悔によって現在の暮らしが歪んでいくの様子は残酷といえるけど、いまいち代助には感情移入できんかった。三千代さんがいちばん不憫。

    0
    2021年08月27日