• 草枕

    小説”草枕”の反戦主義

    夏目漱石の小説は数編読んでいるが、この小説では漱石がこの当時に起きた日露戦争に反対していたことが明確であったように感じている。
    漱石は必ずしも自身の政治的な立場や主張は氏の文学作品の中で強く述べてはいないが反戦思想は強く持っていたものと理解できる。この作品は勿論多くの評論等で述べられているように漱石の作品の中でも優れた小説であり、秋の夜長に読む作品としては最適なもののひとつであるように感じている。

    #感動する #深い #カッコいい

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  • 半七捕物帳 お文の魂

    岡本綺堂原作の捕物帳

    映画・テレビ等では見たように記憶しているが、原作は初めて読ませてもらい、この分野では第一人者の作品だけに興味を持って読了した。この作品はシリーズで他に何作もあるので機会をみてそれ等も読んでみたいと思っている。

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  • 東京いいまち 一泊旅行

    東京の旅行紀

    東京以外の著者の旅行エッセイも読んでいるが、この作品は東京の居住者が一泊して東京を散策するというユニークなもので興味深く読了した。著者は東京大学のドイツ文学の教授という経歴のためか、文章が論理的であり、しかも簡潔な文体で、私自身、氏の文章を参考にさせて頂いている。近年はこれらの新作が発表されておらず、新たな発刊を期待したい。

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