夏目漱石のレビュー一覧
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夏目漱石の、随筆としては最後の物ということだ。
“随筆としては”ということわり書きは、その後に「道草」と「明暗」が書かれているからということ。
風邪で寝込んで、硝子戸の中から外を見ている…という心持なのだが、内容は、今見ている物というより、回顧録に近い。
とりとめない。
写真に撮られるときに笑わなくてはいけないことへの抵抗感。
ヘクトーという名の犬の事。猫が有名になったけど、本当は犬の方が好きなのだと知人に漏らす。
身の上話をする女。
作品を見て欲しいという人たち。実は「どこかに掲載して欲しい」つてを求めているのが真実。
厚かましく、しつこい依頼をする男(頭おかしいな。漱石先生かわいそう) -
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出オチと思いきや、話が進めば進むほどどんどんヒドくなる。
架神先生のロックなアイデアと勢いのある台詞回し、そして意外と上品な筆致でそれらを生かし、時にネームにも描かれていない酷いネタをブチ込んでくる目黒先生の漫画力、それらが単なる色物で終わらないクオリティを生み出す。
あと地味に夏目先生の原作…クレジットで同列に並んでいるのでそう扱っても良いはず…『こころ』という作品は、『ロミオとジュリエット』並みに、創作の原案としてもっと活用されても良いものなのかもしれない、と本作を読んで思ったり。
夏目作品が一方的にレイプされているように思えて、実は夏目作品が本作に一本筋を通すというか、深みを与えている -
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こころ、吾輩は猫であるに続く漱石三作目。
熊本から東京大学に通うために上京してきた三四郎青年の物語。
物語に入り込むまでに少し時間がかかったけれど
最後の100ページくらいは先が気になって急いで読んでしまいました。
三四郎と美禰子がどうなるのか最後まで分からずドキドキもの。
美禰子の発した「ストレイ・シープ(迷える子羊)」は名言です。
明治時代でも現代でも若者の苦悩というのは普遍的なものだということを痛感。
当然東京大学の学生なので本郷キャンパスの界隈の話が随所に出てきます。
私は現役で東大を受験して落ちたので諦めてしまいましたが
この本を読んでやっぱり東大に行きたかったなとそんなことを思 -
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夢十夜、読んだことないと思っていたが、第一夜に覚えがある。これは、多分、学生時代に教科書で出会った気がする。
第一夜が一番好き。美しい。亡くなる女性の願いは、真珠貝で墓を掘り、星の欠片で墓標を作ること。そして、さらに控え目に申し出たのが百年待ってほしい。そして、墓の傍で待つ男の下に、ゆりが花を手向けてきた。そして気づく。百年目だということに。
この日本文学の繊細さ、美しさ。
百年待ってほしいというのをためらう女性の奥ゆかしさ。
どこに忘れ去ってしまったのでしょうか。
解説本は多くあって、例えば、ゆりが何を象徴しているのかなどネットでも議論されているけど、ただ純粋に言葉や情景の美しさを楽しむ