夏目漱石のレビュー一覧

  • 三四郎

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    高校の授業でこころをやって以来2作目の夏目漱石。ストーリーをなぞるだけでは漱石の伝えたいことを汲み取ることができないのだろうなと思いながらも、隠されたメッセージを受け取ることは難しかった。解説を読んで、近代以降の自我を持つようになった女性との恋愛をどうするべきか示唆しているのだとわかった。
    三四郎の平凡であるが故の魅力は読みながらも感じていた。
    時間を置いてからもう一度読めばまた新たな発見がありそうだと感じた。

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    2017年02月02日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    夏目漱石の、随筆としては最後の物ということだ。
    “随筆としては”ということわり書きは、その後に「道草」と「明暗」が書かれているからということ。

    風邪で寝込んで、硝子戸の中から外を見ている…という心持なのだが、内容は、今見ている物というより、回顧録に近い。
    とりとめない。

    写真に撮られるときに笑わなくてはいけないことへの抵抗感。
    ヘクトーという名の犬の事。猫が有名になったけど、本当は犬の方が好きなのだと知人に漏らす。
    身の上話をする女。
    作品を見て欲しいという人たち。実は「どこかに掲載して欲しい」つてを求めているのが真実。
    厚かましく、しつこい依頼をする男(頭おかしいな。漱石先生かわいそう)

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    2017年02月02日
  • 三四郎

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    てっきり姿三四郎の話だと思っていたのですが、全く違ったんですね。恥ずかしい。

    物語は純粋な三四郎の心の動き襞を克明に描写しながら進む。現代では、こんな恋愛あり得るのかと思うところは多々あるが、案外変わってないかなと思うところもある。なんだか愛おしく見守ってあげたい気持ちになりました。

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    2017年01月21日
  • 草枕

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    有名な智に働けば角が立つから始まる作品。俳句的な文体、漢文調で書かれているので、ややとっつきにくいが、ならてくればその独特の文体の世界を味わうことができる。新潮文庫解説の柄谷行人によれば、過去を切り捨てた近代文学に対しあくまでもそれらとともにあろうとした漱石。何かを表現しようとするのではなく、文体そのものを味わうことを求めた。筋自体も何かを表現しようとした刹那、宙ぶらりんのまま別の話に推移しており、独特な感覚を覚える。

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    2017年01月03日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    初読時のような感興は得られず。
    寧ろ、奥歯に物が挟まったような言い方、悟ったふり、今風に言えば天然ぶっているような。
    好きではある。

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    2016年12月28日
  • それから

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    夏目漱石作品に外れなし‼︎の私としてはうーん今回の話はいまいちかなーと思ったけど終わり方が想定外で吃驚。

    そしてこの題名である。
    鳥肌が立った。


    ずーっと気になってたんです。
    この題名の意味するところはなんだろうと。

    まさかのまさかでした。
    題名だけで星1つ分増えた。

    そして『門』へ続く…か。


    今からだと気が急いでしまうから来年またゆっくり読もう。

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    2017年01月30日
  • こころ オブ・ザ・デッド ~スーパー漱石大戦~ 1

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    出オチと思いきや、話が進めば進むほどどんどんヒドくなる。

    架神先生のロックなアイデアと勢いのある台詞回し、そして意外と上品な筆致でそれらを生かし、時にネームにも描かれていない酷いネタをブチ込んでくる目黒先生の漫画力、それらが単なる色物で終わらないクオリティを生み出す。
    あと地味に夏目先生の原作…クレジットで同列に並んでいるのでそう扱っても良いはず…『こころ』という作品は、『ロミオとジュリエット』並みに、創作の原案としてもっと活用されても良いものなのかもしれない、と本作を読んで思ったり。
    夏目作品が一方的にレイプされているように思えて、実は夏目作品が本作に一本筋を通すというか、深みを与えている

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    2016年12月18日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    (心理的に)地下に潜っている身として、深く共感させられる語りが随所に出てきます。青年の外的体験と漱石の内的体験が重なり合って生まれた作品だと、私にはそう感じられます。

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    2016年11月29日
  • 三四郎

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    面白かった。これまで古典は字面の黒さが読みにくくて苦手だったが、角川のものは仮名遣いや漢字を現代の用法に近づけていてルビも不必要に振っていなく読みやすかった。それからイワタ明朝体オールドがよい。

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    2016年12月02日
  • 明暗(新潮文庫)

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    一度、挫折したのですが読み直して漸く読み切れた感じです。
    物語の進み方が前半、半分は「明」で、後半が「暗」といった感じで、落語の語源や仏教語源に使われる単語が盛り込まれているのにも拘わらず、非常にイメージが湧きやすい内容でした。
    続きが気になり、また良い所で未完になってしまっているのが、とても勿体なく、悔しい所です。

    言葉の選び方や、使い方により夏目漱石という人間像が浮かび上がってくる作品だと思います。

    ただ、前半はかなり根気が要りましたね。
    とはいえ、前述の通り勿体なく悔しい作品でもあります。

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    2016年11月09日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    二作品ともに奮い立たされるような気持ちの湧いてくる作品でした。野分の方が、個人的には克己心を煽動されるという意味で好きです。

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    2016年10月04日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    学生を終えた頃のモラトリアムの宙ぶらりん感と大人になる切なさ決意を思い出す。真面目に生きることは素晴らしい!いつまでも善きひとでいられたら。。
    甲野さんの日記の書き言葉と話し言葉の使い分け、漢詩などの教養、インテリ同士の会話の応酬など、自分の教養のなさ、緊張感のない乱れた言葉遣いなど大いに反省。独特の描写部分は音読するように読んだ。 端的で且つ美しくその的確さときたら!会社や身近な人物の評価表現の参考になりそうだ。最後に女の人生の難しさを思わずにいられない。そうそう、エリザベステイラーのクレオパトラが頭に浮かんだな。

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    2016年09月19日
  • 三四郎

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    こころ、吾輩は猫であるに続く漱石三作目。
    熊本から東京大学に通うために上京してきた三四郎青年の物語。
    物語に入り込むまでに少し時間がかかったけれど
    最後の100ページくらいは先が気になって急いで読んでしまいました。

    三四郎と美禰子がどうなるのか最後まで分からずドキドキもの。
    美禰子の発した「ストレイ・シープ(迷える子羊)」は名言です。
    明治時代でも現代でも若者の苦悩というのは普遍的なものだということを痛感。

    当然東京大学の学生なので本郷キャンパスの界隈の話が随所に出てきます。
    私は現役で東大を受験して落ちたので諦めてしまいましたが
    この本を読んでやっぱり東大に行きたかったなとそんなことを思

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    2016年09月09日
  • 吾輩は猫である

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    猫から見た視点で、主人や友人など人間世界の様子が綴られている。人間は、滑稽だったり、妙だったり、おもしろいそうだ。当時の日本で文明が進むことにより起こる弊害を風刺しているようで、今の日本にも通じるところもあるみたいに思えて驚いた。この猫は、随分かしこくて、まるで悟っているように見える程だが、主人や友人などにあくの強い個性的な人物が多く飽きなかった。

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    2016年09月01日
  • それから(漱石コレクション)

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    夏目漱石三部作の第2作
    仕事にもつかず、結婚もしない代助が
    友人である平岡の妻、三千代に恋をしてしまう物語。

    ラストが文学的で好きだ。

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    2016年08月18日
  • それから

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    ネタバレ

    代助と三千代はこれからどうなっちゃうんだろう…。
    学校で映画を観るらしいので、その前にと思って読んでみました!
    三四郎とは全然違う雰囲気。
    門も読んでみたいと思います。

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    2016年08月16日
  • 明暗(新潮文庫)

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    ネタバレ

     日常のたった一瞬で10も15も思いを煩わす事がある。この本は、その一瞬を永遠と書きだした本だと思った。その内容は人情とは異なり利己的な指向で描きだされ、粘着性をおび醜悪さを引き出していた。同時に、人の感情の移ろいやすさ弱さも読み取れ、次の展開をみたいという好奇心も呼び起こした。
     読み進めるにつれ、自分の場合だったらどうだろうかと考え、胸を突く文章が何度もあった。読むのに苦労するが、その苦労を押してなお魅力的な一冊だった。・・・途中何度も発狂しそうになったが・・・。
     完結しなくてよかった。
     

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    2016年08月06日
  • 三四郎

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    ネタバレ

    こころと、坊ちゃんの間くらいのイメージ?
    漱石もこんな爽やか切ない小説を書くんだ!と思いました。
    今度三四郎池に行くので、美禰子さんの真似でもしようかな。

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    2016年08月01日
  • リライトノベル 坊っちゃん

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    ライトノベルじゃなくて、リライトノベル…(笑)
    設定にも新しく手を加えて現代風にアレンジ…って、もう「坊っちゃん」じゃないと思うの。面白かったけどね。
    夏目漱石没後100年の展示に使おうと思ったんだけど、一緒に置くのを躊躇うような紛らわしさ&「こころ」の隣に置くと良心が痛む感じがするのは何故…
    「原作:夏目漱石」じゃなく、「原案」だったら納得?
    これを読んだことで、私の中の「坊っちゃん」がゲシュタルト崩壊…orz面白かったから、まぁいいか(笑)

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    2016年07月26日
  • 夢十夜 他二篇

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    夢十夜、読んだことないと思っていたが、第一夜に覚えがある。これは、多分、学生時代に教科書で出会った気がする。

    第一夜が一番好き。美しい。亡くなる女性の願いは、真珠貝で墓を掘り、星の欠片で墓標を作ること。そして、さらに控え目に申し出たのが百年待ってほしい。そして、墓の傍で待つ男の下に、ゆりが花を手向けてきた。そして気づく。百年目だということに。
    この日本文学の繊細さ、美しさ。
    百年待ってほしいというのをためらう女性の奥ゆかしさ。
    どこに忘れ去ってしまったのでしょうか。

    解説本は多くあって、例えば、ゆりが何を象徴しているのかなどネットでも議論されているけど、ただ純粋に言葉や情景の美しさを楽しむ

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    2016年06月19日