それから(漱石コレクション)

それから(漱石コレクション)

473円 (税込)

2pt

時は明治末。財産家の次男に生まれた代助は30歳になっても仕事に就かず、結婚もせず、父の金に徒食して暮らしていた。ある日、失職して上京した友人、平岡の来訪を受ける。彼の妻、三千代は、かつて代助とも因縁のある間柄だった。再び目の前に現れた三千代。それをきっかけに、停滞していた日々の歯車が思わぬ方向に少しずつ動きはじめる。『三四郎』に始まり『門』へと連なる、三部作の第二作。

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それから(漱石コレクション) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    audible 。1909年朝日新聞で連載された「それから」について、「日糖事件」が出てくるなど当時の政治や国際情勢についても取り入れられているという新聞記事を見て俄然読む気になった。
    聴きながら「青空文庫」を読むという初挑戦でもあった。口語体の文学を完成させたという漱石の作品は、いま読んでも何の障

    0
    2025年11月21日

    Posted by ブクログ

    思慮深いがために行動できない主人公。
    周りの環境が次第に変わり、自分自身も成長していく、その成長に耐えられないまま終盤を迎え、なんとか生に抗おうとするその葛藤が絶妙に文章にされていて、どの一つの文も書き落とせない。完成された本だと思う。

    恋愛模様を描くのが上手いですよね。

    0
    2014年09月30日

    Posted by ブクログ

    世間を意識した小説だなあと思った。代助は知識もあって好きに生きてるようなのが周りの人が気に食わない。
    1日本を読んだり、音楽を聴きにいったりして暮らしている。わたしもそうしたい。結婚なんてめんどくさい。しかし、ダイスケの場合は時代が許さない。好きな人は他人の妻。誰にも言えない。

    それを公にしたとき

    0
    2019年12月02日

    Posted by ブクログ

    漱石お得意の友情の絡む三角関係もの。主人公は秘めた思いに気がつかず友人に恋人を斡旋してしまうが、このシチュエーションは現代感覚では起こりにくそうです。恋愛感は例えばこの時代は親が結婚相手を決めるのが主流だっただろうし。
    主人公が親のスネをかじり続けつつ、お手伝いさんをおいて一人暮らしをしている状況、

    0
    2018年12月16日

    Posted by ブクログ

    日本文学に手を出してみた。
    文章の美しさに触れたくて、あらすじをあらかじめ押さえてから読む。
    終盤にすすむにつれて、代助がだんだんと人間らしく強さと弱さを持つようになってくるのが面白い。
    解説を読んで当時の時代背景や小説の構造や用いられている暗喩を理解すると一層面白くなる。

    0
    2017年06月26日

    Posted by ブクログ

    夏目漱石三部作の第2作
    仕事にもつかず、結婚もしない代助が
    友人である平岡の妻、三千代に恋をしてしまう物語。

    ラストが文学的で好きだ。

    0
    2016年08月18日

    Posted by ブクログ

    「もっとシャキとしたら?」とあまり好きになれない主人公です。
    でも、ストーリーを彩る文章の美しさや、秘められた意図等々、何度も何度も読み返したくなる作品です。

    0
    2015年10月24日

    Posted by ブクログ

    どう感想を述べてよいのか、わからない。

    こころ、坊っちゃんなど漱石作品をかいつまんできたが、これまでと違って物語の結末にはただ物語の結末があるだけで、その結末に接することで自分が大きく動かされるものは何も無かった。

    ただ物語は高潔なまでに時に鋭く、時に儚く、美しく語られていた。

    その表現の力の

    0
    2014年03月24日

    Posted by ブクログ

    明治の時代に生きたインテリ次男の自由そうで不自由な生き様を描いているが、漱石の表現は簡潔でありながら明瞭。その場の情景と心理がありありと浮かぶ。登場人物も個性的に描かれ、豊かなひとも決して安寧なものではなく、各々が悩みを有することは常の世と感じる。漱石の人生観だろうか?

    0
    2014年01月20日

    Posted by ブクログ

     ビブリア古書堂から。奥さんを取っちゃう話と紹介されていたけど、解説を読んで、見え方が変わった。明治民法の家族制度を知ってると理解がここまで深まるとは。
     序盤は30にもなって有閑貴族のように過ごす代助が、仕事をしていなければ、味わえないものを味わっているんだと言うのに、真っ向から否定できないなと思

    0
    2020年06月30日

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