夏目漱石のレビュー一覧

  • 三四郎

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    熊本から東京の大学へ上京してきた三四郎。

    大学構内で出会った女性に恋心を抱いたり、大学の授業の話しを仲間としたりと、いつの時代も青春とはこういうものか、と思いました。

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    2020年05月15日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (個人的)漱石再読月間の11。あと4!

    短編をいくつか重ねてひとつの主題に迫るという手法。当時は新しいものだったらしいが、現代の小説で普通に慣れ親しんだ形なので、さすが。
    主題は「嫉妬」

    ひとつひとつがとてもクオリティが高く、特に幼児が突然亡くなる話しは緊迫感がすごい。

    漱石は探偵という職業をとても卑しいものと考え、何度も作品中登場人物にそう語らせていたが、それを遂に形にした話しもとても良かった。ポンコツ見習い探偵ものとして、むりやりミステリーだと言ってみようか。

    所々覚えてる箇所もあるが、ほとんど忘れている…というかこんなに面白かったっけ?

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    2020年05月12日
  • 私の個人主義

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    夏目漱石もそうだったのかー。と勇気をもらえる気がします。お札になるほど偉大な作家がなんだか身近なおじさんに思えるような…。もちろん難解な部分が多いけれど、自分の理解できるところ、共感できるところがあると思うので、表題は難しそうですが、小難しか考えず、雑誌のエッセイを読むくらい、気楽に読んだらいいと思います。個性とか自分探しとかに思い悩まされるお年頃の方への漱石からの暖かいエールが込められている本だと勝手に思っています。

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    2020年04月27日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    漱石先生最後の随筆集。病気がちゆえ、家から出れない最晩年の漱石先生の心持ちが、漱石先生の名文によって丁寧に描写される。まさしくその心情はタイトル通り「硝子戸の中」で、またしても漱石先生に心を鷲掴みにされる。
    漱石先生の足元にも及ばないが、少しでも漱石先生の洞察力に近づくことが出来たらと、今回も思わずにはいられなかった。

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    2020年03月16日
  • 私の個人主義

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    もろに今の日本で考えるべきことが言われていると思う。
    義務を無視した自由を主張する人の多いことは問題だよねと思う。履き違えた個人の自由を主張する声、権力・財力ある人の妨害または支配や強制力…そんなことを助長させる本も幾つも出ている中、短くも大変腹落ちする本だった。

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    2020年03月03日
  • こころ

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    文豪の名作ですが、初めて読みました。夏目漱石は坊ちゃんが好きです。小学生の頃初めて読んで衝撃を受けました。独特の言い回し等「ああ懐かしいな」と言う感じでした。三角関係の話ですが、昔も今も恋心の難しさは変わらないなと言う感じです。男の嫉妬は何とも言えず醜いですね。おどろおどろしい話ですが軽快に読み進められます。

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    2020年02月21日
  • 明暗(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一つ一つの会話に意味があって、心理描写も細かい。登場人物がそれぞれ癖があって、一筋縄ではいかない。
    くどいなとか、引っ張るなとか思う場面もあるが、どこか軽妙で飽きない。
    津田が清子に会って、これから大きく事態が動きそうなところで終わってしまったのは残念。

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    2020年01月26日
  • それから(漱石コレクション)

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    世間を意識した小説だなあと思った。代助は知識もあって好きに生きてるようなのが周りの人が気に食わない。
    1日本を読んだり、音楽を聴きにいったりして暮らしている。わたしもそうしたい。結婚なんてめんどくさい。しかし、ダイスケの場合は時代が許さない。好きな人は他人の妻。誰にも言えない。

    それを公にしたときの世間の怖さを描くが、わたしには見せしめのように感じた。みなさん、お気をつけください!。

    好き勝手に生きることが許されない。好き勝手みな生きたいけどいろいろがんじがらめ。だからそうしている人は断罪されるのだろなぁ。

    タイミングがわるいようでいて、三千代に対する気持ちは、そうであるからこそ、彼は燃

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    2019年12月02日
  • 吾輩は猫である

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    初めてまともに夏目漱石を読んだかも。
    結構読みにくかったなぁ。
    でもこれは猫が語り手となっているところが持ち味なのだろう。
    確かに猫が軍隊を作るみたいな妄想のところは面白かった。

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    2019年11月15日
  • 三四郎

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    読みながら思わず「それな」「わろた」って突っ込んでた。100年も前の一大学生の話なのに、今の大学生がここまで自然に共感できるその普遍性はさすがだなぁとおもった。
    文体は少し硬いけれど、その文体から醸し出される雰囲気は好きでした。

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    2019年08月28日
  • 門

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    一貫して作品を貫くトーンは暗いが、明治時代の作品とは思えぬ現代的なテーマを内包した作品である。

    主人公の宗介には感情移入出来る人は、現代でも結構いるのでは?
    私には現実逃避しがちな思考回路や、問題を先延ばしにする所、挙句は運命のせいで納得する所など、全くもって宗介的な考え方はよく分かるし、自らの中に宗介を見る。

    幸せなのは御米との仲が、小六というさざ波はあったものの仲睦まじい所でホット出来る所である。

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    2019年08月24日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    明治の恋愛小説といって正しいのだろうか。交友範囲内の男女の関係のもつれを書いた作品。現代とは恋愛の価値観が違っているので、その前提で読んだ方が楽しめると思われる。
    全体的に内容は回りくどい。例を挙げれば、手紙の封を開けるのに迷った登場人物が、ギッチリ文字の詰まった2ページを丸々使って右往左往したりする。
    ただ、それらは描写と詩的な文言に費やされているので、浸ることが出来はじめると次第に光景が浮かぶようになって良くなってくる。慣れるのに時間はかかったが、当時の風俗などを楽しめた。静かな場所で読むのが良いかも

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    2019年08月14日
  • 道草(新潮文庫)

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    解説が非常にわかりやすかった。
    内容は、まったくもうな主人公と妻の言葉足らずの間柄に肉親だけにストレートな思いのたけ、でもそれももちろん心の中だけに留めて、と、とても歯がゆい聞いてて嫌になっちゃう人物なのに、ついつい読み進めてしまう。
    面白いんだよなぁ。

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    2019年07月22日
  • 私の個人主義

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    明治44年に関西でおこなった講演4本プラスその3年後の学習院での講演となる表題作。

    どうでもいいと言えばいいのだが、一連の講演旅行であった関西での4本が、多少重なり合うとは言えそれぞれ別々のテーマとなっているのは面白い。聴衆は当然、毎回違うわけだから同じ話を4回すればよかろうという気もするが。新聞への掲載、または事後の出版を前提としていたのか。

    最初の4本がどちらかと言えば聞き手を面白がらせる軽妙洒脱さに重きをおいているのに対して、「私の個人主義」はこう生徒たちに訴えかけるような重さがある。中身には大きな違いがないがトーン&マナーにおいてちょっと違う感じ。脈絡ないのだがマックス・ウェーバー

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    2019年07月07日
  • 三四郎

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    水村美苗の「日本語が亡びるとき」でしきりに取り上げられていたので読んでみた。
    今の小説との決定的な違いを言葉にすることはできないが、独特の雰囲気や良さがあると思う。重さも軽さも混在している。

    三四郎の若い時代に何もできなかった苦い恋愛経験が描かれているので、なるべくなら若いときに読んでおきたい作品かな。

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    2024年10月28日
  • 明暗

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    夏目漱石の最後の作品にして、執筆途中で作者病没のため未完で終わった長編作品。
    188回、手元にある岩波文庫で「吾輩は猫である」を越える581ページありますが、最期の作品ということで文章もかなり熟れていて読みやすく、読み始めるまでは決心が入りましたが、読み始めると意外に早く読み終わりました。
    作中の文章のうち会話文が多くを占めていて、かつ本作中のキャラクターは曲者だらけなので、会話内容は苛烈なものが多く、登場人物による謀り、誤魔化しも多いため読み始めると区切りまで読まないと気が収まらないような内容になっているためかと思いました。
    また、一つの会話が終わると続いて次の役者が登場するような構成になっ

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    2019年04月28日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    ネタバレ

    夏目漱石の家を訪れた人、過去の友人や知人、家族などの思い出を淡々と書き連ねた作品。
    今風で言うところの"自分語り"と揶揄できるかもしれないが、読んでいると目の前で漱石が自分に語りかけているような感覚を覚える。
    この本を読めば、漱石の思想に直接的に触れることができる。
    圧倒的語彙力は同作でも健在で、夏目漱石は日本語の天才だと改めて思う。

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    2019年03月20日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    ネタバレ

    40代に迫ったころの夏目漱石が書いた、短編と中編の二篇。
    『吾輩は猫である』を書いていた漱石が、
    この作品では社会に挑むようなテーマを扱っています。

    「二百十日」はほぼ会話でできあがっている作品。
    阿蘇の山に登るための旅中の会話が主体なんですね。
    主人公の二人はところどころとぼけていて、
    まるで落語みたいだなあと思いながら、おもしろく読めていく。
    主人公の一人、圭さんが剛健な人物で、
    当時の金持ちや華族連中の存在がいけない、
    という持論を展開していきます。
    それでも、冗談を交えた日常会話文ですから、
    論理がむずかしいということもなく、
    読者の気持ちもそこに乗り移るように、
    男気ある好人物との

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    2019年03月01日
  • 行人

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    後期三部作の2作目。
    後期三部作は話としてつながるように意図された作品ではなく、各作品で方向性は違うのですが共通のテーマを持った作品となっています。
    彼岸過迄では、須永がその気もない女性であるはずの千代子に縁談が上がるや否や嫉妬の炎に身を燃やすというエゴイズムと、そんな己の感情に苦しめられる様が描かれていましたが、本作においても自分と外界のギャップを許容できず苦しむ男が描かれています。
    彼岸過迄では須永がコントロールできない感情からエゴにまみれた嫉妬をしてしまう話でしたが、本作は彼岸過迄よりテーマとしてはもう少し昇華していると感じました。
    主人公の兄・長野一郎は学者で、何事も深く考える性質があ

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    2019年01月27日
  • 道草(新潮文庫)

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    自伝要素のある漱石の小説のなかでは、あまり好きではない。
    学者として成功したものの、金をせびりにくる養父や、厚かましい親族、そして仮面夫婦のような細君との距離感。リアリティがありすぎて、逆に重い。

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    2018年12月31日