夏目漱石のレビュー一覧

  • 吾輩は猫である

    Posted by ブクログ

    猫が人間のように人間を批判するのがおもしろい。実際に猫はこんなことを考えているんだろうかと思った。しっかりとオチがあって読後の感覚もよかった。題名は英語なら、I am a cat(吾輩は猫である)となる。人間が主人猫(動物だから主人公はおかしいかもしれない)と同じように語ったら、見下す感じになるかもしれないが、猫が語ることによって、鮮やかに受け入れられやすいものとして読むことができる。

    0
    2024年04月09日
  • 草枕(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    20年余も積読だったようだ。

    そもそも、夏目漱石の作品はあまり読んでこなかったのだけど、やはり読むべきかなと思ってしまった。

    内容としては、小説とその登場人物の語りを借りた当時の芸術や社会に対する反論であると読み取った。

    それ以上に感じたのは、作品を埋め尽くすかのようなレトリックの量と質だ。

    冒頭文はあまりに有名だけれど、本文中のレトリックはそれをも凌駕する。

    明治の文であり、また漱石の博学ゆえに難解な語もあるが、脚註に道草せずにその韻や語調を楽しみたい。

    0
    2024年04月08日
  • 門(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    "こころ"で夏目漱石に惹かれて、内容もわからずとりあえず読んだ一冊。
    起承転結がはっきりしているSFが好きな私でも、日常に潜む些細な感情を独特なセンスで表現している本書に読む手が止まらなかった。宗助と御米との幸せな夫婦生活の裏にある確かな影が人生の儚さと奥ゆかさを感じさせられた。タイトルにもある"門"と宗助との繋がりも読んでいただきたい。

    0
    2024年04月07日
  • 坊っちゃん 9

    Posted by ブクログ

    言わずと知れた夏目漱石の名作。児童用にまとめられており、挿絵もカラーで資料も豊富に揃っているので、極めて読みやすい。こんな本が自分の子供時代にも欲しかった。

    0
    2024年03月23日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

    Posted by ブクログ

    夏目漱石先生+しきみさんのコラボ!即購入しました。イラストが凄く綺麗。鑑賞用として買っても後悔しないと思う。小説を読んでいても思ったけど、やっぱり夏目漱石先生の文章って凄く言葉遣い良いですよね。全巻集めたいけど、結構な値段するので月に一度のペースで買おうと思っています。シリーズの名前が凄く尊い。乙女の本棚、最高。

    0
    2024年03月20日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夢十夜目当てで読んだら意外と長かった。
    思い出す事など、が結構好き、意図してないタイミングで好きになる作品って運命感じて好きよ

    0
    2024年03月13日
  • 草枕(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    注釈だけで20ページ以上あるし言葉とか解釈が難しくて読むのが大変だった。でも全体的には面白かった。作中の「非人情の旅」って、今で言う「自分探しの旅」のようなものだと思うけど、100年以上前でも、やってる人いたんだという驚きと、それを物語にしたのも、全然昔っぽくないというか、なんか良いなと感じた。

    仕事や人間関係などの人の世に嫌気がさして、山里に逃避した主人公の気持ち凄く分かるなーと思いながら読んでた。時代は違えど、人が生きる上での悩みや苦痛、葛藤や生きづらさなどの根本は変わらないのかもしれない。そう思うと昔の人たちも同じことで悩んでたんだな〜自分だけが抱えていた悩みではないんだなーと元気がも

    0
    2024年03月08日
  • 吾輩は猫である

    Posted by ブクログ

    大事なことがいっぱい書いてあった
    夏目漱石さんがご存命の時代から今まで、何ら変わってないんだな。、、

    0
    2024年03月03日
  • 虞美人草

    Posted by ブクログ

    中盤こえるくらいまでやたらと難しい言い回しがくどくどと続く印象。漢籍や西洋の書籍からの引用が多いとかそういう話ではない。解説で、正宗白鳥は今作を批判したと読んだが、わからんでもない。
    しかし終盤になると俄かに展開が速まり、筋に重きを置いたからなのか、格段と読みやすくなった。小野さんが突如として「真面目」になったのには少し狐に摘まれた感じがしたが、宗近一の言葉はなるほど人を動かす熱さがある。思わずじんと来た。
    これまでに漱石の作品は『吾輩は猫である』『坊っちゃん草枕』『彼岸過迄』『こゝろ』『明暗』を読んだが、どれもそれぞれに特徴があっておもしろい。向田邦子の文章も好きだが、あの人のは反対にどれを

    0
    2024年03月18日
  • 硝子戸の中

    Posted by ブクログ

    がらすどの「うち」 と読む方がいいようだ。
    漱石がすでに亡くなった親族のこと、昔住んでいた場所のこと、犬猫のこと…と身近な材料で語る。

    印象的だったのは、妻と喧嘩していたり、義理で引き受けた講演会の謝礼が届いてなんかイラッとしたりする、めんどくさおじさんの漱石が透けて見える箇所と、死に美しさを感じながらも生に固執もしてしまう中で、とある女性に「そんなら死なずに生きていらっしゃい」と声をかけるところ…。

    0
    2024年02月27日
  • こころ

    購入済み

    自分のアタッチメント障害から漱石もそれ患っていたことを知り、再読する。
    学生時代以来、ウン十年ぶり。

    アタッチメント障害からの観点での感想ですが、登場人物の心理描写が私の考え方に酷似する場面が多々あり、漱石の経験をもとにしての事ならば自分と同じ思いをしていたのかと親近感が湧く。
    アタッチメント障害の若者が増えている現代において、登場人物がなぜあのような結末を選択したか、昔よりも共感できる人は増えているのではないかと思う。

    #共感する

    0
    2024年02月15日
  • 道草(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    夏目漱石の自伝的小説。親族に無心され続ける中での思いがまとまっている。以下、印象的な文。
    ・(兄へ)「みんな自業自得だと云えば、まぁそんなものさね」これが今の彼の折々他人に洩らす述懐になる位彼は怠け者であった。
    ・「みんな金が欲しいのだ。いや、金しか欲しくないのだ」こう考えてみると、自分が今まで何をして来たのか解らなくなった。
    ・彼は金持ちになるか、偉くなるか、二つのうち何方かに中途半端な自分を片付けたくなった。然し今から金持ちになるのは迂闊な彼にとってもう遅かった。偉くなろうとすれば又色々なわずらいが邪魔をした。そのわずらいの種をよくよく調べてみると、矢っ張り金のないのが大原因になっていた。

    0
    2024年02月17日
  • 草枕(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    人生初となる夏目漱石本、チャレンジしてみました。

    読み始めてしばらくは、生きている時代の違いに加えて、文豪の操る空気感に圧倒されたというか、どう受け取っていいかわからない雰囲気だったんですが、これは通常の『話を楽しむ』という目線で見るのでなく、そもそもスタート地点から描かれているものの趣旨を理解することがとても大事だな、と、読み終わって一層感じてます。

    最初に『智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。』と、有名な語り出しから始まるところは、究極な話、この核心的なところで、この主人公は自分の画業(または創作のヒント)のために気分転換をしに出かけ

    0
    2024年02月08日
  • 坊っちゃん

    Posted by ブクログ

    高校時代だったか、読んで以来の数十年振りの再読。当時はアップテンポでスッキリした話だと思っていたが、今読むと何というか遣る瀬ない気持ちにすらなる。松山という狭いコミュニティに飛び込んだ主人公が、逆に東京文化をのみ是とする自身の狭量に苛まれる話と見ることもできよう。それ以前に、主人公は狂言回しとして、田舎の中学校を舞台にした騒動を部外者視点で語っているとすら言える。とはいえ、面白いに違いはなく、是非中高生のうちに1度は目を通して欲しい作品。

    0
    2024年01月31日
  • 虞美人草(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「草枕」と同じく、とてつもなく難解な地の文。いやぁ、すごいですね。よくこんな文章が書けるものだと感心します。恐ろしい教養です。
    それもすごいのですが、なんといっても会話がすごい。登場人物それぞれに何か秘めたるものがあり、自分の思惑に話を持っていこうとするが、相手はそうはさせじ意識的にか無意識にかする。そういったやり取りが、とてつもなくスリリングです。
    登場人物の中ではやはり「藤尾」が魅力的です。おそらく漱石としては、藤尾を完全な悪女として描きたかったのでしょうが、思いのほかに筆が進んでしまったのでしょう。欠点があるのも人間らしさとして、また魅力の一つになっています。
    その点で、最後の展開は納得

    0
    2024年01月31日
  • 吾輩は猫である

    Posted by ブクログ

    【明治時代の日常へタイムスリップ】
    時間を忘れる1冊
    ・時代を超える理由がわかった
    ・ねこと不思議な仲間たち
    ・気づきを与えてくれる一瞬一瞬の描写

    0
    2024年01月28日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    随筆のような感じの作品が多い。主に夢十夜を読んだ。夢のような非理屈的で曖昧な話のなかに文学的なテーマも含まれているのだと思う。いろんな解説本を読むとまた面白くなるような作品だと思う。

    0
    2024年01月13日
  • 虞美人草

    Posted by ブクログ

    表現がとにかく美しくて、I love you を「月が綺麗ですね」と訳した人だ…!!と、点と点が先になるというか、めちゃくちゃ納得してしまった。オチは衝撃すぎて絶句……

    0
    2023年12月18日
  • 坑夫(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前作の『虞美人草』とは打って変わって、生々しい現実が牙を剥くような、異様なおぞましさを放つ作品でした。

    恋愛事件のために東京の家を出奔した主人公の19歳の青年は、周旋屋の長蔵に誘われるまま坑夫になる決心をし、栃木の足尾銅山に向かう。途中、周旋屋から勧誘された"赤毛布(あかげっと)"や"小僧"も加わり、奇妙な行程を経た末銅山にたどり着く。
    飯場にひとり放り出された青年は、異様な風体の坑夫たちに嚇かされたり嘲弄されたりしながらも、地獄の坑内深くへ降りて行く…。
    漱石の許を訪れた未知の青年の告白をもとに、小説らしい構成を意図的に排して描いたルポルタージュ的異

    0
    2023年12月17日
  • こころ

    Posted by ブクログ

    久しぶりに読んだ。読む度に感想が異なる本。今回の感想。
    当時超エリートだったであろう人達が、実家の家族から切り離され「淋しさ」を拗らせて自殺していったとうストーリーで読んだ。人の本性、汚い部分がストレートに描かれていて好き。

    0
    2023年12月16日