夏目漱石のレビュー一覧

  • 行人

    Posted by ブクログ

    涼しい顔して平気でニートが不倫する話ばっかり書いてる漱石先生には毎回やられっぱなしっすわー!このチョビヒゲ!
    ごめんこの話の主人公はちゃんと働いてたわ。珍しいことに。
    「キミは山を呼び寄せる男だ。呼び寄せて来ないと怒る男だ。地団太を踏んで口惜しがる男だ。そうして山を悪く批判する事だけを考える男だ。何故山の方へ歩いて行かない」
    いやー、そう言われっちゃうとなー。

    0
    2009年10月07日
  • 明暗

    Posted by ブクログ

    いま大格闘してます(卒論)。
    漱石作品の中でいちばんなまなましい。
    生きることの無様さ滑稽さ、それでも飽く迄生きることをやめない人物たちにこころ打たれます。

    0
    2009年10月04日
  • 門

    Posted by ブクログ

    絵の感じがすごく好きだったので購入。

    (原作は未読。漱石は「こころ」しか読んだことありません。)

    案の定とーっても好きな感じでした。
    ただ、どうしても原作小説は読んでみたくなりますね。
    文章でもガツンと殴られたいみたいなそんな気持ち。

    この角川のシリーズは気になりますね。今後もチェックしたい。

    0
    2026年03月28日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    永日小品
    現実味あるからか、情景の表現とかに目がいきやすく、良いなぁ…と素直に思う話が多かった。

    思い出すことなど
    タイトルが綺麗で、これ読みたくてこの本買った。
    病床の心情を書き記してるから割と暗いものの、全体を通して感じるのはたくさんの感謝。
    病をきっかけに今の自分を俯瞰したことによる気づきや、周りの人への感謝が惜しみなく書かれてる。連載なので内容かぶってるのかもやけど、お礼なんてなんぼ伝えてもえてですからね。非常に共感が多かった。

    変な音
    ホラーかと思えば、真相を聞くとなんともお互い様であって、最後の一文がめちゃくちゃ効いてる。

    手紙
    所々笑ってもうた。

    解説の中にあった一文

    0
    2026年03月23日
  • 門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    社会の掟ではなくて愛を選んだ2人の“その後”の物語。
    読み終えて、なんとも言えない複雑な気持ちになったな。宗助もお米も愛し合っていて、仲がいい。そんな中、子供ができないところは同情して辛くなった。でも「この2人は不倫して結ばれた」という事実を思うと、なんとも言えない気持ちになる。
    不倫をしたら、幸せになることは許されないのか。不倫をしたら社会からは閉ざされて、誰からも信用されなくなってしまうから、夫婦の2人で生きていかなきゃいけない。それはある種の“呪縛”のように感じられるね。
    昔は好きでもない人と結婚しなきゃいけない人がたくさんいた。だから今の時代から見たら、昔の不倫は同情してしまう部分が少

    0
    2026年03月22日
  • 門(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    二人の間には確かな愛情があるのに、その関係はもともと誰かを傷つけた上に成り立っている。その事実は消えることなく、静かに二人の中に残り続けている。激しい後悔ではなく、拭いきれない重さとして。それでも生活は続いていく。

    「道は近きにあり、かえってこれを遠きに求む」
    鼻の先にあるけど、気づかないこと

    それでもふたりは幸せなのだと私は信じたい。

    0
    2026年03月21日
  • こころ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    倫理と愛、そして手段としての死の関係について深く考えさせられた。作中の愛が想像以上のパワーを持っていることが興味深かった。

    会えるかどうかも分からない先生を案じて、父の死を看取る前に家を即座に飛び出した私は考えものだった、自分なら血縁関係を優先すると思う。

    先生の遺書を読んで私の心がどのように変わったのか、父の最期に立ち会わなかっただけの価値があったのか、遺産問題はことなきを得たのかなどの遺書後の物語も気になった。

    最初に私が先生に対して、どこかであったような気がするという感じていたが、ただの気のせいだったのだろうか。精神的な繋がりがあったってこと?

    0
    2026年03月20日
  • 三四郎

    Posted by ブクログ

    主人公・小川三四郎が上京し、美禰子をはじめとしたさまざまな出来事に翻弄される話。
    三四郎は美禰子に想いを寄せていたが、結局恋がかなうことはなかった。
    大きな事件が起きるわけではないが、三四郎が出会う人はそれぞれに個性があって彼らに振り回される、切なくて愉快なお話でした。

    0
    2026年03月19日
  • こころ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    こころ
    著者| 夏目漱石
    出版| 新潮社
    発売日| 1952年 3月4日

    「あの冷やかしのうちには、君が恋を求めながら得られないという深いの声がまじっていましょう」

    ーーーー

    夏目漱石は、自己否定感とエゴイズムの権化を作り出した。

    自殺するを殉死とする。
    殉死が自責の念からの解放手段として使えてしまった。

    解説にあった、漱石の自己の葛藤に対しての自己制裁がえげつないと思った。

    先生の死は殉死として書かれる。

    主君主体ではない、近代日本の人に向けての批判に〈殉死〉が使われるのは、もう効力を示さない時代遅れな手法だと漱石はわかっていた。それでも、漱石は明治天皇の死に続いた乃木大将

    0
    2026年03月18日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    20冊目『硝子戸の中』(夏目漱石 著、1952年7月 初版、2011年8月 改版、新潮社)
    死の前年にあたる1915年1月〜2月に朝日新聞で連載していた、漱石最後の随筆。タイトルは漱石の書斎がガラス窓に囲まれていたことに由来するが、異なる位相から世情と自らの過去を俯瞰するかのようなその内容を言い表してもいる。
    床に伏せることが多くなっていた漱石は、やはり自分の命が長くないと意識していたのだろう。「死」をトピックにしたものが多く、彼の心情が慮られる。

    〈私は「そんなら死なずに生きていらっしゃい」と云った〉

    0
    2026年03月18日
  • こころ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『人間が嫌い』というよりは、雁字搦めになった自分自身を先生は嫌いになってしまったように思いました。
    恋愛に友情に家族に仕事に…明治から令和へと時代は確かに変わりましたが、人の悩みの根源は変わらないですね。
    学生時代には気付けなかった、人間の業を勝手に覗いた気分です。

    先生の遺書は本当に文章が綺麗ですが、手紙で書かれているため都合良く語られているようにも見て取れました。
    もし「私」が「先生」の所へいち早く駆けつけ、口頭でこのお話を聞けていれば、先生はどのように語られたのだろうと考えずにはいられません。

    一概に先生が悪い、Kが悪いとは思えませんが…最初から最後までエゴに付き合わされたお

    0
    2026年03月17日
  • 草枕

    Posted by ブクログ

    大学時代に受講した哲学の授業で本作が紹介されたことがきっかけで学生時代に一度読んだものをだいぶ時間が経ってから再読。

    当時は全く意識しなかったが、改めて読み返してみると、難しい言葉遣いを多用していることに驚かされる。一方で、こうした言葉遣いを多用しているからこそ、リズム感のある文章で、すらすらと読み進めることができる。

    いろいろな人物が登場するが、基本的には主人公と那美のやり取りであり、その過程での両者の心の中を読むという構成であるので、文体は古いが比較的読みやすいだろう。

    0
    2026年03月17日
  • 思い出す事など 他七篇

    Posted by ブクログ




    病から 看病してくれた人々への感謝、長閑な生活や幸福感を見出した闘病回想記。漱石のイメージがかなり変わる


    岩波文庫 夏目漱石 思い出す事など


    修善寺の大患を通して、漱石は 「自然や社会を敵とせず、自分に関係する人々に感謝し、善良な人間であろうとする考え」に至っている。則天去私というより、人間の普遍原理という感じ









    0
    2026年03月16日
  • こころ

    Posted by ブクログ

    漱石の作品の中でもこの作品が1番好き。高校時代に1年かけて授業で読んで思い入れがあるためもあるかもしれないけれど。

    漱石はどんなきっかけでこの作品を着想したのだろう。

    この時代は不思議ではないことだったのかもしれないが、先祖の財産に頼って生きる「書生」という立場に興味が湧いた。自分で稼いだわけではないのに、その多い少ないで不満を言うのはどうかと思うが。

    0
    2026年03月14日
  • 吾輩は猫である

    Posted by ブクログ

    何度か脱落した本書ですが、ようやく読み終えることができました。話はそれなりに面白いのですが、次から次へとダラダラと続く感じが少しつらいところです。寝る前に少しずつ少しずつ読み進めていきました。登場人物たちのキャラがつかめてきて、ようやくスイッチが入った感じです。

    「草枕」ほどではないですが、かなりの教養が問われる作品です。巻末の注釈とにらめっこしながら、何とか読み進めました。当時の読者はこれを注釈なしで読んでいたんでしょうか。感心します。

    最後の方は後期の作品、例えば「こころ」にもつながるような話があります。Kや先生が自殺した、その理由はこの「吾輩は猫である」に書かれてあることがその一つな

    0
    2026年03月07日
  • 漫画 こころ

    Posted by ブクログ

    漫画こころ
    夏目漱石漫画有栖サリ
    文響社

    夏目漱石のこころがどういうお話か綺麗な漫画イラストで知ることができる本

    一度は読んでおきたい日本文学の教養、圧倒的な画力で漫画家
    葛藤、罪悪感、エゴイズム、贖罪、

    0
    2026年03月08日
  • 三四郎(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「君、不二山を翻訳してみたことがありますか」と意外な質問を放たれた。
    「翻訳とは……」
    「自然を翻訳すると、みんな人間に化けてしまうからおもしろい。崇高だとか、偉大だとか、雄壮だとか」
    主人公「小川三四郎」名刺には里見美禰子とあった。友人、佐々木与次郎、野々村先生、妹よし子、先輩、広田先生、原口さん画工、里見恭助。法学士だ。美禰子さんのにいさんだ。原口さんの絵の知り合い、三井さん

    「彽徊家(ていかいか)」は、物思いにふけりながら、あちらこちらと行きつ戻りつする人(彽徊する人)を指す言葉です。

    三四郎には三つの世界ができた。一つは遠くにある。与次郎のいわゆる明治十五年以前の香がする。すべ

    0
    2026年03月18日
  • 行人(漱石コレクション)

    Posted by ブクログ

    兄さんの思想、そういう視点もあるのかーって不思議。賢い人の頭の中って楽しい。
    生きにくそうな人を見ると生きにくそうだなぁってそれだけの感想で終わってしまうけど、その人への理解をそこで諦めてることになるのかな。親しさ。仲がいいだけでなく分担して前に進むこと。

    0
    2026年02月28日
  • 草枕

    Posted by ブクログ

    「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」

    上記の有名な冒頭で始まる本書は、夏目漱石自身の体験をもとに、二週間ほどで執筆されたものだという。

    物語はあってないようなもので、著者の「非人情」的芸術論が主な内容になっている。
    この「非人情」の意味が明確に示されることはなく、主人公は非人情、非人情と言いながらも、当人にもその意味ははっきりとわかっていない様子。

    著者もその主人公の矛盾を意識しているようで、自虐的に描かれている。
    『吾輩は猫である』『坊ちゃん』『野分・二百十日』に続いて本作を読んだが、改めて夏目漱石は愛嬌のある人だと思った。

    0
    2026年03月01日
  • 坊っちゃん

    Posted by ブクログ

    とても読みやすい。親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている、とお馴染みの文言から始まる。
    彼の根底にあったのはきっと清の存在だと思う。清がいつも褒めていてくれたから、彼は横道に逸れずに愚直すぎるくらいに生きられたのかなと。
    そして中で描かれる人間模様は今にも通ずることばかり。親切そうな人がそうではなく失敬な人が意外に理解者であったりする。上に媚びへつらうもの、自分の地位にふんぞりかえる人。うらなすこと古賀くんが何を思っていたのか知りたい、マドンナも。どれも第三者からの描写しか得られない。

    0
    2026年02月25日