夏目漱石のレビュー一覧
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冒険などのロマンが好きな敬太郎。職を得るため探偵めいたことをしてのち、やがて彼は友人・須永の深い内面世界の傍観者となる―――ってこんな感じでいいんだろうか。前半はイラン&失敗&構成がなってないっていう意見が昔からあるらしいが退屈な日常に漠然とした不満を持って何か起こらないかなと敬太郎が思ってるのはいいなと思った。「雨の降る日」から急に面白くなり始めます。雨の降る日は漱石の実体験に基づいてるだけあってリアルで怖い。そのあとの「須永の話」須永と千代子の関係やエピソードに激しく燃えました、萌えました、悶えました。千代子可愛すぎる!!「嘘よ」のシーン可愛すぎる!ノックアウトされたあ!非常に密度の高い理
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表紙のあるものが、新潮とこれしか見当たらなかったが、私が読んだものは岩波であったように思う。
私はこの作家の書くものがなべて好きだ。
胃弱で、おそらく心痛から意を痛めたと推察される彼は、おそらくあの時代を集約した「近代人」のはしであり、それを文筆と言う形で表に現した数少ない人物の一人だった。
或いは、江戸を引きずり、或いは日本を否定し、或いは困惑のうちに影響を整理しきれず、西洋と日本を周知した上で、自己分析までをなして見せ、東洋を失わなかった彼の、その視線の鋭さと優しさに時折感嘆する。
私は彼の著作が好きだ。
彼の書くものは、ひかりもやみも含めて、とてもやさしい。 -
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中学の朝読書の時間に読んで以来の再読。
改めて読むと、先生は誰にも弱みを見せられず、本音を語れない人だと感じる。
そしてその不器用さのしわ寄せは、いつも周囲の人間へと向かっていく。
青年が緊迫した状況の真っただ中にいるにもかかわらず、自分の苦しみを優先して重い秘密を託してしまう先生の行動は、身勝手に感じてしまった。
先生には切実な思いがあったのはわかる。
それでも、あの状況に置かれた青年の気持ちを思うと、私ならそんなことはとてもできない。
思えば、かつて周囲の気持ちを置き去りにして、自分の思いを通そうとした先生の姿と、その本質は変わっていないように思う。
そう感じたのは、最近の自分の -
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日本文学史で最高傑作の一つに数えられる本作。
高校生の時に読んだ以来、久しぶりに再読。
大きな物語がある訳では無いが、先生が自殺するに至った背景や心理、お嬢さんとの関係、Kとの関係、奥さんとの関係など、常に切迫感を持って読み手に迫ってくる感じがした。
自分の望むものを手に入れたいがために、生活を助けたいと望んだ友人の心情を、冷静にかつ慎重に言葉を選びながら仕留める。
そして、そこから続く後悔や罪の意識。最愛の妻にはそれを告げないままこの世を去るエゴイズム。
読むタイミングや自分の状況により、読むポイントが違ってくるようだ。
あと、感じるのは現在と明治の死生観の違い。
今は新生児の死亡確