夏目漱石のレビュー一覧
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夏目漱石の代表作。
高校の時に読んだことがあるけど、久しぶりに再読しました。
何者にも傷つけられたり、傷つけたり、裏切った事がない子供な僕と、
叔父によって財産を奪われ、友を裏切り、自分を見失った大人の先生
2人の関係によって、人と人の関わり方の難しさが伝わってきました。
Kの死によって先生が、お嬢様と結婚してもその背後では、Kが自殺したあの夜が、いつまでも残っていて、それが先生の人生に影を落としているんだと思いました。
それによって、妻を死ぬ気で愛することも出来ずに、僕とも良い関係を築いていけないのは悲しく思いました。
読んでいく中で、夏目漱石のこころと太宰治の人間失格を比較をしました。 -
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ネタバレ内容をほぼ忘れていたので再読。
私から見た「先生」はすごく魅力的だと感じたのに、「先生」の独白の後だと、「先生」に対しての感じ方が180度変わる。
ほんとに「先生」はお嬢さんの過去を穢したくなかつたから罪を告白しなかったのか?
普通に知られたくなかったんじゃないの?
学生の時の独白を読むと「先生」にたいしてかなり気弱な印象をうける。
そんな「先生」の判然としない態度に永く振り回されてきたお嬢さんが可哀想でならない。
Kがすごく切ない。
豪胆だからこそ折れるのは簡単だったのかなと。
人物の心象をくどく語っていないにも関わらず、心の有り様とか移り変わりを態度の描写や言葉使いで表現している -
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七篇の短篇を収録していますが、擬古文の作品が二点含まれるなど、漱石が小説の書き方を模索しているかのような感じを受けました。収録作は『倫敦塔(ロンドンとう)』『カーライル博物館』『幻影(まぼろし)の盾』『琴のそら音』『一夜』『薤路行(かいろこう)』『趣味の遺伝』の7篇。
擬古文で書かれた『幻影の盾』『薤路行』は、美しい文章に酔つつも、それだけに所々が不明瞭な箇所が散見されて、頭が付いて行けなかった。それにアーサー王伝説が絡むと、某アニメの影響で女性剣士のセイバーが脳裏に浮かんでいけない。いつか再読したいと思っております。
『一夜』は、何が言いたいのかよくわからなかったです。好きな四作品の感想 -
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夏目漱石の前期三部作(三四郎/それから/門)の真ん中の作品。
主人公の代助はスーパーニート。実家が豊かで、そこから送られるお金で思索にふける事こそが最上の生き方で、金の為にあくせく働く事は自分を無くす事だ、という信念がある。
すごい主人公設定だが、あとがきなどによると、この設定がどうにも共感を得難く、いまいち人気が出なかったとか。まぁ、こんな人がうんうん悩んでいても、「お前はとりあえず働け」と思ってしまうのも、もっともな話か。
さて、今作の主人公の代助くんがどんな悩みにぶち当たるかと言うと、不倫だ。
今よりも倫理観とか厳しそうな時代に、スーパーニートが不倫に悩む。これは人気ないどころかむしろ -
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『草枕』の後、4作目『二百十日』と5作目『野分』の二つの中篇小説を収録(この後は『虞美人草』、『坑夫』、前期三部作……と続く)。
『二百十日』
2作目の『坊ちゃん』にも通じる愉快なところもあり、生真面目な『草枕』の後とは思えなかったです。作中の宿の隣室の会話や肥後訛りの下女との楽しげな会話のやりとりは、とても面白かったですね。また、ディケンズの『二都物語』が会話に出てきたのが興味深かったです(早く読め自分……汗)。後半、阿蘇山の火口に向かう道中でのハラハラする出来事も良かった。ただ、圭さんと碌さんの二人の主人公が、途中でどちらが話しているのかわからなくなるところがあり、漱石が勢いに任せて書い -
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ネタバレ後半代助が自分と三千代のために動き出すところから読むスピードがグンと上がった。面白かった。
三千代を貰いたいと思いながらいざ三千代が「いざとなったら死んでもいい」ぐらいな覚悟を代助の上に認めるとたじろぐ代助。滑稽で思わず笑ってしまった。
ラストの終わり方、漱石作品にはあまりない「それから」を思想させる表現の仕方だと思った。
全体を通して、と1番最後の部分が今の自分には難しく感じた。自分があまり読めてないだけだが、なぜ「赤」を強調させているのかよく分からなかった。炎の色だから?
もう少し年齢と経験を重ねてからもう一度読み返したい。 -
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ネタバレ改めて読んでもやっぱり感情の表現がすごい作品だと思った。
内容は私と先生が出会って一緒に行動するようになり、最後に私宛てに書いた先生の遺書によって先生の真意がわかるようになる物語。
学生の頃教科書で読んだ事があって再読。その時は一部分しか読んでなかったが今回全部読んでみて、先生の遺書は人間の本質は悪意があると認めながも私には利己的に生きてほしくないためこれを書いたのではと思った。理由としては作中に私が利己的な行動をとる事が節々にあり、それは遺書の中で先生が語った過去自身の恋心のためKの気持ちを邪魔もしくは無視してお嬢さんとの関係を進めた先生と少し重なるところがある。
その果てに罪悪感に悩まされ -
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健三は、幼少期、養父島田とその妻お常に自分たちを実父母と思わせるような洗脳を受けたが、それに嫌気がさした健三は却って二人を嫌った。二人が不倫問題で不仲になり、養父母それぞれがそれぞれに片づくと、もてあまされた健三は実家に戻された。
健三は実家に戻ったものの、養父母の考えで実父の戸籍には戻されず、実父は実父で、自分の嫡男とはいえ別の戸籍に入っている出来の悪い子供を養育することに乗り気でないため、食うは食わすがそれよりほかは一切あたえなかった。
異母姉は夫から邪険に扱われ、持病の喘息で息も絶え絶えになっていても夫は飄々とすましていた。それでも健三の異母姉は夫に傅き、客があると自ら血を出してもてなす -
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なんとまぁ、鬱々とした話だろう。読んでいてどんどん気が滅入ってきます。「行人」なんかも相当暗い話ですが、それでもところどころにユーモアがあり、笑える箇所がありました。「道草」においては、それがないとは言いませんが、非常に少ないです。またそれも暗いユーモアというか、苦笑いしか出ないようなものです。
相当読むのがきついですが、ただそれがある意味心地よいとさえ感じます。辛気臭い話に心を預けて、ただただ揺られているうちに、感覚がマヒしていきます。辛いときに悲しい映画を見て、涙を流すとスカッとするのと同じような感じでしょうか。ちょっと違うか。
手放しでよかったねとは言えないものですが、最後は心なしか -
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小説の内容が云々よりも、当時の「蒸発」の一種をみたようで、おもしろかった。
東京の中流階級の家にうまれた男の手記の体裁をとる。女絡みの出来事をきっかけに自殺を考え、次いで世捨て人になろうと考えたやさきにポンビキに拐かされ、足尾銅山に連れられて坑道を体験したのち、坑夫になろうと決心したものの健康診断で気管支炎と診断され、帳簿管理の仕事をあてがわれて数年後に東京へ戻るとゆう筋書き。
前半から中盤は落ちこぼれた知識分子が頭脳を無駄遣いしているような、江戸時代の黄表紙本みたいな文章。最近漱石独特の宛て字があまり好きでないことに気がついた。
物語性に乏しいとゆうことで従来あまり注目されてこなかった -
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ネタバレ坊っちゃんの生い立ちについては冒頭で語られますが、
もしかするとそれはフェイントで、実際彼は無菌室で育てられ、
一ヶ月だけ外界に放り出されたアンドロイドなのではないだろうか?
読み終えた後、そんな風に感じました。
本作は、草枕や猫に比べるとすごく砕けててコミカルで
同じ人が書かれたとは思えないほど読みやすいもので、
よくある教訓や風刺を込めたものとは少しねじれに位置する
娯楽性に富んだもののように思います。
昭和の考え方の人の教えとして自分が耳にしてきた言葉は、
新米の頃は3年の間は上司の言う事をきちんと聞き、
余計な口ごたえや反抗はしてはいけない云々というのが
美徳として当然と見られてい -
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読者に断って置きたいが、元来人間が何ぞというと猫々と、事もなげに軽侮の口調をして吾輩を評価する癖があるは甚だよくない。人間の糖から牛と馬が出来て、牛と馬の糞から猫が製造された如く考えるのは、自分の無智に心付かんで高慢な顔をする教師などには有勝の事でもあろうが、はたから見て余り見ともいい者じゃない。
煩悶の極尻尾をぐるぐる振ってみたが何等の功能もない、耳を立てたり寐かしたりしたが駄目である。考えてみると耳と尻尾は餅と何等の関係もない。要するに振り損の、立て損の、寐かし損であると気が付いたからやめにした。
「へん、手めえが悪体をつかれてる癖に、その訳を聞きゃ世話あねえ、だから正月野郎だって事よ