夏目漱石のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ第一夜が美しすぎる。
一度読んだ後に本を閉じ、余韻に浸りながら眠りました。え? 夏目漱石ってこんな綺麗なの? こんな綺麗なんだ……続きは翌日に。
「こんな夢を見た」
話の切り替わりのフレーズで気が引き締まり、ハッと現実に戻った後、次の夢に入っていく感じがする。
後半はそのフレーズが無いので、夢から覚めずにずっとふわふわと夢を見続けているような感覚がする。
楽しい。
他収録されている作品ですが、
「文鳥」の、文鳥の姿・動き・生きる様子……死んだ鳥の姿勢って、ああだよな、という部分まで鮮明に書かれていて、元鳥飼いとしてはリアルに想像してしまいました。
普通に悲しい。
そのときの感情の動きもとて -
Posted by ブクログ
ネタバレ学生時代に教科書で少しだけ読んだ作品、いつか読もうと思い続けて十数年経ちましたがやっと読むことができました。
「精神的に向上心のないものは、ばかだ」
過去にKが語った言葉は、恋心に悩む今のKにとってはあまりにも残酷な言葉だと感じました。さらにそれを今になって引っ張り出し、念を押すように語った先生の行動はあまりに卑怯な手と言わざるおえませんでした。しかし、人というのは、いざという時には、先生や先生を裏切った叔父さんのように、打算的で邪な考えをもって行動してしまう生き物でもあるということを、私たちも心の片隅に覚えておくべきことなのかもしれません。 -
Posted by ブクログ
こんな夢を見た。夏目漱石が夢からインスピレーションを受けて書いた10編の短編を近藤ようこが漫画に仕立てた。
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「ルームメイツ」を連載時から読んでいる近藤ようこさんが夢十夜を描いたのか。と、大喜びで手に取りました。実は夢十夜は高校の頃以来なのですが、うっすらとしか内容を覚えていないし、夢現のどこにも足がつかないような不確かさが怖かったので再読しようとは思わなかったのですが。それでも、そうそう、こんな内容だった、と思いながら、そして近藤さんの絵がなおのこと夢現の浮遊感を醸し出していて腹の底が落ちつかない感じで楽しめました。漱石の文章と近藤ようこさんの現 -
Posted by ブクログ
読んだのは青空文庫だ。意外に長編だが、筋がある訳でもないのでどこで終わっても良いし、どこまでも続けられる。
当時はどう受け取られたのか知らないが、ユーモア小説であって文学という固さはない。これを崇め奉って文学研究が重ねられているのが不思議。そもそも何故残っているのかも分からない。もっと売れていたものもあったやに聞くが、歴史の篩というのも気まぐれだと思う。いや、面白いんですけどね。
明治の苦悩と現代の苦悩は真っ直ぐに繋がっていて、解決されないままむしろ複雑化して今に至るので、古典に直接答えを求めても無駄ですね。どの時代もその当時には今こそが時代の転換点だと感じるものなのだろう。