夏目漱石のレビュー一覧

  • 坊っちゃん

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    さすがに読んでおかないとと思って手に取りました。時代劇のように勧善懲悪っぽい。だけど主人公にも落ち度がある点もあり、そこがむしろ親しみ深くなるところ。無駄がなく倦怠感を感じずにスラスラ読めました。

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    2025年08月28日
  • こゝろ

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     先生は確かに罪を犯したけど、それ自体大した罪ではないと思う。男女の恋を巡ってよくあること。むしろ奥さんとお嬢さんの家に入る前のkはすでに死への願望があり、お嬢さんへの想いがそれを延長させていたに過ぎない。先生に罪があるとすれば、親友だったならkが死ぬ前にお嬢さんの存在がkにとって恋心以上のものに膨れ上がっていたことに気がつくべきだった点にあるだろうと思う。

     ただそう冷静に物事を見ることができなくさせるのが恋愛というもので、だからこそ、「恋は罪悪」なんでしょうか。

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    2025年08月27日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    娯楽というよりは勉強だった。
    これは夏目漱石の「小品(しょうひん)」が七編入っていて、そもそも小品って何?ってところから私は分からなかった。

    最初は小品の意味も分からず読んでいて、これは何?小説?それとも漱石のセッセイ?とどんどん分からなくなったので、解説を一旦読んでみると、何となく分かった。

    小品は日本特有とも言えるジャンルで、小説でもなく、感想でもなく、短編小説と随筆の間のような、曖昧な領域なのだとか。

    面白い。
    でもそれで少しこの文体とかになっとく。

    最後まで読んだけど、ちょっと難しい(不慣れな)ところもあって、全部を全部堪能できた訳ではいけど、最初の「文鳥」はとんでもなく良か

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    2025年08月24日
  • 坊っちゃん

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    若い頃に読んだときは「痛快な青春小説」かと思った。中年になって読むと「哀しい小説」だと思った。もっと年を取ったらまた違う感想があるのかもしれない。古典というのはそんなふうに何度か味わうべきものなもかなと思う。

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    2025年08月18日
  • こゝろ

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    高校の教科書でやった部分しか読んだことがなく、いつかちゃんと読みたいと思っていた。まず文章の読みやすさにびっくり。夏目漱石、文章うまい!構成も効いている。「私」と一緒になってはやる気持ちで先生の遺書を読んだ。教科書で読んだときは、恋なんかで死ぬなよ、と思ったりしたのだが、すべてを読んでようやくKや先生が死んだ理由が理解できた。
    人間は罪深いから、せめて自分で自分が嫌にならないように努力したほうがいいね。

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    2025年08月16日
  • 私の個人主義

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    要約としては、「国家主義」の理念が大変盛んで、国家の利益のために生きることが強調されていた時代において、漱石は「個性こそ発展させるべきである」という”個人主義”の立場を主張する。
    学習院でのこの講演の流れとしては、まず松山中学校から第五高等学校(現熊本大学)の教師時代、その後、ロンドン留学・・・と彼が歩んだ人生を振り返る形で話は進む。
    その中で今の世は「他人本位」に生きる人が多いが、「自己本位」で生きてきたことを語る。そして若い人たちも自己本位に生きる道を勧める。
    後半は、権力と金力とともに得られる自由(他人の自由を尊重すべき)、そして権力と金力を持つ人間として果たすべき義務について語る。

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    2025年08月15日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    とても豪華な1冊。
    求めていた文豪の短編がビッシリ詰まっていて、不気味!耽美!最高!
    夏目漱石、夢野久作、江戸川乱歩、太宰治が入っていてとても嬉しい。
    どれも面白くて良い。

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    2025年08月14日
  • 草枕

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    絶対に手元に置きたいと思いながら買っていなかったので、岩波文庫版を購入。この表紙が良かった。久しぶりに読み返したけれど、つくづく、冒頭のことばの綺麗さとリズムが群を抜いていると感じる。読んでいる途中は迷子になりかけることもあるけど、非人情の読書ならまあいいか。そして後味も明快。
    浮き世を忘れさせる役割を担う詩人、または画家という職につき田舎へ滞在している主人公だが、草木や鳥に惹きつけられたかと思えば、次の瞬間には人の世の様々なしがらみや感情に惹きつけられている。結局浮き世から逃れることはできないが、だからこそ思考が生まれる。

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    2025年08月09日
  • 坊っちゃん

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    何度も挫折してようやくこのタイミングで読み切ることができた

    オーディブルと併用

    どうしても夏目漱石という大作家のイメージが離れず読むことができなかった。漱石について、漱石論から入るからこうなる

    噂に違わず、楽しい小説だった

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    2025年08月03日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    青春の中、優秀な学生さんが様々な経験をしていくのが微笑ましかった
    明治時代にタイムスリップしたみたいで楽しかった

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    2025年09月29日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    読み終わった。
    恋に対する善悪と、誰からも理解されない孤独な寂しさが人生の結末に導いてしまう。
    何も知らされず、理解できずに先立たれてしまった妻は心の穴が空いた状態になるんだろう。頼りになる相手も全て失ってしまった。
    遺書の後ページを捲ったら注釈で驚いた。
    まさか、これで終了なのか、と。
    遺書を受け取った後、私が何か行動を起こすのではないかと予感していたのだが、遺書で全て終わってしまった。
    この後はどうなるのか読み手の想像に任せられるが、こういった終わりからも良し…!

    恋に苦悩したから死んだのではなく、誰からも理解されない寂しさ、それを口に出せずに押しつぶされてしまった先生とKは、結局似たも

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    2025年07月28日
  • 門

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    言わずと知れた、夏目漱石による代表作の一つ。
    全編を通して、独特な気怠い雰囲気が漂っている。時代の空気を良く反映した一冊といえそう。

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    2025年07月28日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    職業作家として初の作品だつたからなのか、かなり力の入ったものに感じた。表現の脚色が煩雑に思えるほど多い。
    登場人物の正体をあえて分かりにくくしているのも、読者の気を引くためだろうか。
    冒頭の京旅行から布石があって、ラストは大逆転。藤尾が可哀想なくらい。
    でも、会話は「明暗」を思わせる。テンポが良くてリアリティが感じられる。
    読み物としては、十分楽しめた。

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    2025年07月13日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    『夢十夜』のみ読んだ。

    夏目漱石の作品は全然読んでないけど、この十編を読むだけで彼の凄さが分かった。語彙こそ難しいものの、非常に簡潔で分かりやすい文章。そして「夢」の再現として優れている。「高熱のときにみる夢」とかいう安直な喩えが心底嫌いなのだけど(喩えられているそれは多くの場合単に混沌としているだけ、そして俺はそんな夢見たことがない)、そういった紛い物の「夢らしさ」とは違い、微細な異常や潜在的な恐怖が的確に表現されており、それでいて引力が強い。勿論多少の作者の恣意は否定できないけど、かなり再現性の高い「夢」だと思った。

    お気に入りは第一夜と第七夜。死を前者は甘美なものとして、後者は恐怖と

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    2025年07月30日
  • こころ

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    夏目漱石の代表作。
    高校の時に読んだことがあるけど、久しぶりに再読しました。
    何者にも傷つけられたり、傷つけたり、裏切った事がない子供な僕と、
    叔父によって財産を奪われ、友を裏切り、自分を見失った大人の先生
    2人の関係によって、人と人の関わり方の難しさが伝わってきました。

    Kの死によって先生が、お嬢様と結婚してもその背後では、Kが自殺したあの夜が、いつまでも残っていて、それが先生の人生に影を落としているんだと思いました。
    それによって、妻を死ぬ気で愛することも出来ずに、僕とも良い関係を築いていけないのは悲しく思いました。

    読んでいく中で、夏目漱石のこころと太宰治の人間失格を比較をしました。

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    2025年07月09日
  • こころ

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    ネタバレ

    内容をほぼ忘れていたので再読。

    私から見た「先生」はすごく魅力的だと感じたのに、「先生」の独白の後だと、「先生」に対しての感じ方が180度変わる。

    ほんとに「先生」はお嬢さんの過去を穢したくなかつたから罪を告白しなかったのか?
    普通に知られたくなかったんじゃないの?
    学生の時の独白を読むと「先生」にたいしてかなり気弱な印象をうける。
    そんな「先生」の判然としない態度に永く振り回されてきたお嬢さんが可哀想でならない。

    Kがすごく切ない。
    豪胆だからこそ折れるのは簡単だったのかなと。


    人物の心象をくどく語っていないにも関わらず、心の有り様とか移り変わりを態度の描写や言葉使いで表現している

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    2025年07月03日
  • こころ

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    色んな作家さんがバイブル的に評価される一冊。

    当時の時代錯誤はありつつ、よりヒューマニズムを感じる(ヒューマニズムの意味はあまり分かってません)

    表現などじっくり文章を読みたい時に再読しています。
    単純にもろいおっさんの話しなのですが、文に浸かると表現したくなる不屈の文学作品。

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    2025年06月25日
  • 倫敦塔・幻影の盾 他五篇

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    七篇の短篇を収録していますが、擬古文の作品が二点含まれるなど、漱石が小説の書き方を模索しているかのような感じを受けました。収録作は『倫敦塔(ロンドンとう)』『カーライル博物館』『幻影(まぼろし)の盾』『琴のそら音』『一夜』『薤路行(かいろこう)』『趣味の遺伝』の7篇。

    擬古文で書かれた『幻影の盾』『薤路行』は、美しい文章に酔つつも、それだけに所々が不明瞭な箇所が散見されて、頭が付いて行けなかった。それにアーサー王伝説が絡むと、某アニメの影響で女性剣士のセイバーが脳裏に浮かんでいけない。いつか再読したいと思っております。

    『一夜』は、何が言いたいのかよくわからなかったです。好きな四作品の感想

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    2025年06月25日
  • それから(新潮文庫)

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    夏目漱石の前期三部作(三四郎/それから/門)の真ん中の作品。
    主人公の代助はスーパーニート。実家が豊かで、そこから送られるお金で思索にふける事こそが最上の生き方で、金の為にあくせく働く事は自分を無くす事だ、という信念がある。
    すごい主人公設定だが、あとがきなどによると、この設定がどうにも共感を得難く、いまいち人気が出なかったとか。まぁ、こんな人がうんうん悩んでいても、「お前はとりあえず働け」と思ってしまうのも、もっともな話か。

    さて、今作の主人公の代助くんがどんな悩みにぶち当たるかと言うと、不倫だ。
    今よりも倫理観とか厳しそうな時代に、スーパーニートが不倫に悩む。これは人気ないどころかむしろ

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    2025年06月23日
  • 坊っちゃん

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    クスッと笑えて、正義感に熱くなり、故郷を懐かしみ。
    人間の様々な感情を描いています。
    文豪と聞くと難しそうですが、とても読みやすかったです。

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    2025年06月01日