夏目漱石のレビュー一覧

  • 吾輩は猫である

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    大事なことがいっぱい書いてあった
    夏目漱石さんがご存命の時代から今まで、何ら変わってないんだな。、、

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    2024年03月03日
  • 虞美人草

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    中盤こえるくらいまでやたらと難しい言い回しがくどくどと続く印象。漢籍や西洋の書籍からの引用が多いとかそういう話ではない。解説で、正宗白鳥は今作を批判したと読んだが、わからんでもない。
    しかし終盤になると俄かに展開が速まり、筋に重きを置いたからなのか、格段と読みやすくなった。小野さんが突如として「真面目」になったのには少し狐に摘まれた感じがしたが、宗近一の言葉はなるほど人を動かす熱さがある。思わずじんと来た。
    これまでに漱石の作品は『吾輩は猫である』『坊っちゃん草枕』『彼岸過迄』『こゝろ』『明暗』を読んだが、どれもそれぞれに特徴があっておもしろい。向田邦子の文章も好きだが、あの人のは反対にどれを

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    2024年03月18日
  • 硝子戸の中

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    がらすどの「うち」 と読む方がいいようだ。
    漱石がすでに亡くなった親族のこと、昔住んでいた場所のこと、犬猫のこと…と身近な材料で語る。

    印象的だったのは、妻と喧嘩していたり、義理で引き受けた講演会の謝礼が届いてなんかイラッとしたりする、めんどくさおじさんの漱石が透けて見える箇所と、死に美しさを感じながらも生に固執もしてしまう中で、とある女性に「そんなら死なずに生きていらっしゃい」と声をかけるところ…。

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    2024年02月27日
  • こころ

    購入済み

    自分のアタッチメント障害から漱石もそれ患っていたことを知り、再読する。
    学生時代以来、ウン十年ぶり。

    アタッチメント障害からの観点での感想ですが、登場人物の心理描写が私の考え方に酷似する場面が多々あり、漱石の経験をもとにしての事ならば自分と同じ思いをしていたのかと親近感が湧く。
    アタッチメント障害の若者が増えている現代において、登場人物がなぜあのような結末を選択したか、昔よりも共感できる人は増えているのではないかと思う。

    #共感する

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    2024年02月15日
  • 道草(新潮文庫)

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    夏目漱石の自伝的小説。親族に無心され続ける中での思いがまとまっている。以下、印象的な文。
    ・(兄へ)「みんな自業自得だと云えば、まぁそんなものさね」これが今の彼の折々他人に洩らす述懐になる位彼は怠け者であった。
    ・「みんな金が欲しいのだ。いや、金しか欲しくないのだ」こう考えてみると、自分が今まで何をして来たのか解らなくなった。
    ・彼は金持ちになるか、偉くなるか、二つのうち何方かに中途半端な自分を片付けたくなった。然し今から金持ちになるのは迂闊な彼にとってもう遅かった。偉くなろうとすれば又色々なわずらいが邪魔をした。そのわずらいの種をよくよく調べてみると、矢っ張り金のないのが大原因になっていた。

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    2024年02月17日
  • 草枕(新潮文庫)

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    人生初となる夏目漱石本、チャレンジしてみました。

    読み始めてしばらくは、生きている時代の違いに加えて、文豪の操る空気感に圧倒されたというか、どう受け取っていいかわからない雰囲気だったんですが、これは通常の『話を楽しむ』という目線で見るのでなく、そもそもスタート地点から描かれているものの趣旨を理解することがとても大事だな、と、読み終わって一層感じてます。

    最初に『智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。』と、有名な語り出しから始まるところは、究極な話、この核心的なところで、この主人公は自分の画業(または創作のヒント)のために気分転換をしに出かけ

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    2024年02月08日
  • こころ

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    ネタバレ

    みんな賢いのに生きるの下手すぎて悲しいよ泣泣
    自殺の理由って本当にいろいろなことが絡み合っていて、言えること言えないことたくさんあるし、そのトリガーだけを見てあれこれ言うのはまさに死人に口なしだよねと思う
    多分先生も気付いてないだけでもっと他にも理由とか、心に積もっていた出来事がたくさんあったんじゃないか、それと同じように死を引き止める出来事だってあったんじゃないか(だから10年も死を引き延ばしていたんじゃないのか)と思う
    人のこころって本当に複雑でわからないね

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    2024年02月02日
  • 坊っちゃん

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    高校時代だったか、読んで以来の数十年振りの再読。当時はアップテンポでスッキリした話だと思っていたが、今読むと何というか遣る瀬ない気持ちにすらなる。松山という狭いコミュニティに飛び込んだ主人公が、逆に東京文化をのみ是とする自身の狭量に苛まれる話と見ることもできよう。それ以前に、主人公は狂言回しとして、田舎の中学校を舞台にした騒動を部外者視点で語っているとすら言える。とはいえ、面白いに違いはなく、是非中高生のうちに1度は目を通して欲しい作品。

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    2024年01月31日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    「草枕」と同じく、とてつもなく難解な地の文。いやぁ、すごいですね。よくこんな文章が書けるものだと感心します。恐ろしい教養です。
    それもすごいのですが、なんといっても会話がすごい。登場人物それぞれに何か秘めたるものがあり、自分の思惑に話を持っていこうとするが、相手はそうはさせじ意識的にか無意識にかする。そういったやり取りが、とてつもなくスリリングです。
    登場人物の中ではやはり「藤尾」が魅力的です。おそらく漱石としては、藤尾を完全な悪女として描きたかったのでしょうが、思いのほかに筆が進んでしまったのでしょう。欠点があるのも人間らしさとして、また魅力の一つになっています。
    その点で、最後の展開は納得

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    2024年01月31日
  • 吾輩は猫である

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    【明治時代の日常へタイムスリップ】
    時間を忘れる1冊
    ・時代を超える理由がわかった
    ・ねこと不思議な仲間たち
    ・気づきを与えてくれる一瞬一瞬の描写

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    2024年01月28日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    随筆のような感じの作品が多い。主に夢十夜を読んだ。夢のような非理屈的で曖昧な話のなかに文学的なテーマも含まれているのだと思う。いろんな解説本を読むとまた面白くなるような作品だと思う。

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    2024年01月13日
  • 虞美人草

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    表現がとにかく美しくて、I love you を「月が綺麗ですね」と訳した人だ…!!と、点と点が先になるというか、めちゃくちゃ納得してしまった。オチは衝撃すぎて絶句……

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    2023年12月18日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前作の『虞美人草』とは打って変わって、生々しい現実が牙を剥くような、異様なおぞましさを放つ作品でした。

    恋愛事件のために東京の家を出奔した主人公の19歳の青年は、周旋屋の長蔵に誘われるまま坑夫になる決心をし、栃木の足尾銅山に向かう。途中、周旋屋から勧誘された"赤毛布(あかげっと)"や"小僧"も加わり、奇妙な行程を経た末銅山にたどり着く。
    飯場にひとり放り出された青年は、異様な風体の坑夫たちに嚇かされたり嘲弄されたりしながらも、地獄の坑内深くへ降りて行く…。
    漱石の許を訪れた未知の青年の告白をもとに、小説らしい構成を意図的に排して描いたルポルタージュ的異

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    2023年12月17日
  • こころ

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    久しぶりに読んだ。読む度に感想が異なる本。今回の感想。
    当時超エリートだったであろう人達が、実家の家族から切り離され「淋しさ」を拗らせて自殺していったとうストーリーで読んだ。人の本性、汚い部分がストレートに描かれていて好き。

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    2023年12月16日
  • それから

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    ネタバレ

    高校生のとき、現代文の授業で先生があらすじだけ紹介してくれたものを時を経てようやく読んだ作品。
    主人公代助の取り返しのつかない行動

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    2023年11月28日
  • 道草(新潮文庫)

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    誰か俳優さんのオススメで読む。

    漱石の自伝的小説だそうだが、大きな事件が起きる訳ではない。ないのだが、主人公の考えていることなど、まるで自分のことのように感じられた。

    つまり自分勝手でプライドが高い偏屈な人間だということだ。

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    2023年11月26日
  • 吾輩は猫である

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    読むのにどれくらいかかっただろう。
    2ヶ月弱か?

    中学か高校の『こころ』ぶりの夏目漱石
    いつも帰国した時にテキトーに本を買い漁って読むんだけど、ついついその時のセルラン上位の読みやすいが後味少ないいわゆるライトノベル…?というのか?に飽き飽きして、ちょっと文学を読んでみた

    結果的にめちゃくちゃ時間を使って、2週間1ページも読まない日、逆に一晩で100ページ読む日

    夏目漱石が世に対して、自身に対して、猫を通して風刺する感じの内容
    哲学デブの手紙からの猫のdisりは読んでて食らった
    人は理解できないものをありがたいと思う

    そして最後、なんか2ヶ月一緒に過ごした猫の最後を知ってちょっとセンチ

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    2023年11月19日
  • 三四郎

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    不思議と三四郎本人に共感というか、まるで自分事のように読めた。自分は三四郎タイプの人間だ。
    新しい世界に飛び込み、あれこれ思いを巡らせるけれど、どこか受け身で積極的には動かない。特に人間関係。
    人間関係も与次郎が持ち込んできたものを中心に成り立っていて、自分から友達を作ろうと積極的に行動したわけではない。故郷にいるおかんですら、未だに影響力がある。
    連れだって歩く時も、イベントに連れ出される時も、どこか傍観者。
    催し物に呼ばれて行くと、友人知人は自発的にあれやこれやと動いて、運営サイドにまわっている。自分はそれをはたから眺めるだけ。
    当然、人間関係の強いベクトルが向いてくる恋愛にうまく立ち回れ

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    2023年11月17日
  • 草枕(新潮文庫)

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    自分なんかが評価していい一冊ではない。

    圧倒的な語彙と表現力。自分はその半分も理解できていないと思う。

    どのような努力を重ねたら、このような日本語力を身につけることができるのだろう。漱石は確か英語もできるはず。

    ストーリーというより、言葉の渦の中をゆらゆらとただ流されていくという感覚で読んだ。漱石の言葉の波の中をただ旅をするが如く。

    途中で言葉の注釈を読むのをやめた。流れが止まるから。言葉の正確な意味などわからなくても、なぜかその情景、感覚が誌面から伝わってきた。不思議な感覚だった。

    もっと言葉を知れば、きっとまた違った感覚を得ることができるのだろう。何度も繰り返し読むことで、きっと

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    2023年11月05日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    #899「二百十日・野分」
     漱石の割と初期に当る中篇二篇です。
    「二百十日」は、「剛健な趣味を養成する」ことを目的に、阿蘇へ温泉旅行へきた圭さんと碌さんの会話を中心に話がトントン進みます。一見のんきな落語風の会話で笑はせてくれますが、資本家嫌ひの圭さんが放つ一つ一つの発言が時代を抉ります。
     
    「野分」では、文学者白井道也と、高柳君・中野君の二人の若者が中心人物。白井道也は地方で教師をしてゐたが、学生たちに追ひ出されること三度、つひに東京で妻と二人で引きこもる生活に。
     「二百十日」のテエマを更に進化させ、終盤の道也の演説は本作の白眉であります。観念的にならず、物語としても興味深く、ラストの

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    2023年10月27日