夏目漱石のレビュー一覧
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ネタバレ学生時代以来、10年以上ぶりの再会。
当時は言い回しに難解さを感じて読み切ることができなかったが、今回はすらすらと最後まで読み切ることができた。
前半に「私」を通して見る「先生」と後半に先生自身から語られる「先生」は同じ人物であるはずだが違う印象を受けた。
前半の先生は、世間を達観しているようなどこかふわふわと宙に浮いたような人物だと感じたが、後半の先生は年相応のどこにでもいる、血の通った学生に感じた。
登場人物に決まった名前がないため、自分の近くもしくは自分自身に起こったことのようにも感じられ没入できた。またゆっくりと読み直したい作品。 -
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真面目でやさしく、ちょっとどんくさくも見える三四郎くん大好き
東大に通うために熊本から上京した三四郎くん、はじめは勉強のことしか考えていないようなちょっとかたすぎる子だったけれど、与次郎との出会いをきっかけに人間関係も行動範囲も広がり、大学生っぽくなっていく
そのへんがいかにも大学一回生って感じでエモみを感じた
学業のみついて言えば堕落かもしれないけれど、総合的には芝蘭之香と言えるのではないでしょうか
美禰子さんとのことは三四郎くんや野々宮さん的にはすっきりしないところだろうけど、長期的に見れば美禰子さんよりも君たちにお似合いの人はいるよって思った
与次郎も同じようなことを作中で言ってまし -
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なぜ今頃になって、漱石の草枕なのか。
それ夏川草介の『神様のカルテ』を読んだからだ。
主人公の医師が、いつも白衣のポケットに入れているのが、この『草枕』の文庫本で、もう、随分ボロボロになっている。
『神様のカルテ』には、冒頭の有名な一節も出てくるのだが、それよりも、『草枕』の内容全体が夏川草介の文章表現や生き方に影響を与えているような気がして気になったのである。
読んでみて、なかなか独特の表現が続く物語だなと思う。日本語のリズムを感じた。
「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」
絵描きである主人 -
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ネタバレ長期休みに、広島県の尾道から愛媛県の今治まで、しまなみ海道を自転車とバスで旅行しました。その夜はせっかくなので松山市に宿泊、憧れの道後温泉本館で疲れを癒しました。町中「坊ちゃん〇〇」に溢れていて、かくいう私も行き帰りの新幹線では『ぼっちゃん』を再読しました。久しぶりに読んでみると、「マドンナの出番はこれだけ? そして彼女の行く末は?」「うらなりさんは九州でどうなるの?」「わずか40日程度の話だったの?」と、新鮮な驚きがありました。それにしても、四国最大の都市である松山のことをこのように描いた江戸っ子『ぼっちゃん』と夏目漱石を、松山の方々は何故にここまで愛してやまないのだろうかとも思いました。
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ネタバレ「芋虫」「駆け込み訴え」は読みやすかった。「駆け込み訴え」は聖書の新たな読み方って感じ。イエスがマリアに恋してたのかどうなのか、気になります。
「瓶詰地獄」は初めは近親相姦の罪か、くらいにしか思わなかったが、太郎の異常さに気付くとやばいです。アヤ子は太郎のことを好きじゃないが、太郎が好きだと勘違いしていると仮定すると、アヤ子に同情しかない。
「刺青」は谷崎潤一郎はこういう女が好きなのかなぁというのを感じた。少女が途中から女と表記が変わってるのも良い。女が作った網(色仕掛けとか?)に引っかかってきた男を肥料として成長するのを蜘蛛に見立ててるっぽい。足フェチっぽいのに、背中に墨を掘ったのは意外だっ -
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中学の朝読書の時間に読んで以来の再読。
改めて読むと、先生は誰にも弱みを見せられず、本音を語れない人だと感じる。
そしてその不器用さのしわ寄せは、いつも周囲の人間へと向かっていく。
青年が緊迫した状況の真っただ中にいるにもかかわらず、自分の苦しみを優先して重い秘密を託してしまう先生の行動は、身勝手に感じてしまった。
先生には切実な思いがあったのはわかる。
それでも、あの状況に置かれた青年の気持ちを思うと、私ならそんなことはとてもできない。
思えば、かつて周囲の気持ちを置き去りにして、自分の思いを通そうとした先生の姿と、その本質は変わっていないように思う。
そう感じたのは、最近の自分の