夏目漱石のレビュー一覧

  • こころ

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    この年になり、ようやくはじめて読みました。夏目漱石さんの「こころ」
    年内に読み終えれてまずはよかったです。

    3部から構成され、
    明治という時代に、「先生」を慕う「私」と先生が出会うところから始まり、交流を深めていく中で〝なぜ先生は毎月雑司が谷のお墓にお墓参りしているのだろう〟と、〝それは誰のお墓なのだろう〟と、私が疑問に思うところから物語が始まっていきます。

    親と子、喪失、裏切られ、故郷、孤独、立身、男とは、女とは、といった要素もありつつ、最大のヤマ場はやはり3部目の先生の語りであり、若かりし頃何があったのか、先生と友人Kとの間に何があったのか、という感じの本です。
    明治という時代性
    こう

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    2025年12月18日
  • こころ

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    ネタバレ

     通読するのは2回目になるのかな?前回は確か高校生の時で、ご多分に漏れず教科書で読んで衝撃を受けて通読しようと思ったんだった。たしか。

    「私」と「先生」、「若い頃の先生」と「K」の他に、本文に潜む「今の私」が過去の自分の目を通して「先生」をどう見ていたか、またその時の感情を今はどう思っているのかをうまく読み解けると解像度がもっと上がりそうだと思う。つまりこれは2回めが本番、の構図を持つ話だったんだな、と今更気づいた。さすがに高校生の時が初読だと「今回が2度めで本番」とは読めないので、近いうちに読み直したい。

     多分、若い頃の「私」は「先生」をとても大きな、あるいは完璧なもの、偶像化するよう

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    2025年12月14日
  • 三四郎

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    かなり久しぶりの夏目漱石。明治後期の日本の大学の様子や若者の雰囲気も感じられ楽しめました。弁当箱を列車の窓から捨てる、、等当時の民度も興味深い。司馬遼太郎の「坂の上の雲」の描写等も思いだされました。何か大きな出来事が取り上げられるのでもなく、田舎から出てきた学生の日常や成長を描く青春小説という感じかな。

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    2025年12月13日
  • それから(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「ええ、まあ有難いわ」と三千代は低い声で真面目に云った。代助は、その時三千代を大変可愛く感じた。わかる、急に真面目な態度取るの可愛い。
    代助の結婚や未来へのモラトリアムは甘えだけど気持ちはわかる、彼はただ彼の運命に対してのみ卑怯であった。何も選択せずその日暮らしだと確かに楽だよね。
    真剣な話し合いの時には酒を飲まない方が誠実だという価値観、この頃もあるのね。
    251ページから物語がやっと動き出す感じ、グンと面白くなる。「僕の存在には貴方が必要だ。どうしても必要だ。」ストレートな告白がいいねやっぱり。
    夜明けを「世界の半面はもう赤い日に洗われていた。」って表現するのかっこいい。

    最後は狂気に向

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    2025年12月11日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    まじでタイトル通りの本だった。人間の思考回路が細かく書かれていた。罪悪感について、時間経過による思考の変化がとっても納得できて面白かった。最後怒涛の結末すぎて忘れかけてたけど、主人公の父は大丈夫かちょっと気になる。そして、Kさんの心情については一切書かれていなかったけど、気持ちが想像できて、途中まじで心苦しすぎて読めない時あった〜

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    2025年12月10日
  • 夢十夜 他二篇

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    ネタバレ

    第一夜が美しすぎる。
    一度読んだ後に本を閉じ、余韻に浸りながら眠りました。え? 夏目漱石ってこんな綺麗なの? こんな綺麗なんだ……続きは翌日に。

    「こんな夢を見た」
    話の切り替わりのフレーズで気が引き締まり、ハッと現実に戻った後、次の夢に入っていく感じがする。
    後半はそのフレーズが無いので、夢から覚めずにずっとふわふわと夢を見続けているような感覚がする。
    楽しい。

    他収録されている作品ですが、
    「文鳥」の、文鳥の姿・動き・生きる様子……死んだ鳥の姿勢って、ああだよな、という部分まで鮮明に書かれていて、元鳥飼いとしてはリアルに想像してしまいました。
    普通に悲しい。
    そのときの感情の動きもとて

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    2025年12月08日
  • それから(新潮文庫)

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    今は亡き姦通罪に対し、あたかも正当化に向けさせるようなロジックに加え破滅した心理的描写で括られる
    グロいね〜

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    2025年12月03日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    学生時代に教科書で少しだけ読んだ作品、いつか読もうと思い続けて十数年経ちましたがやっと読むことができました。
    「精神的に向上心のないものは、ばかだ」
    過去にKが語った言葉は、恋心に悩む今のKにとってはあまりにも残酷な言葉だと感じました。さらにそれを今になって引っ張り出し、念を押すように語った先生の行動はあまりに卑怯な手と言わざるおえませんでした。しかし、人というのは、いざという時には、先生や先生を裏切った叔父さんのように、打算的で邪な考えをもって行動してしまう生き物でもあるということは、私たちも心の片隅に覚えておくべきことなのかもしれません。

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    2025年12月02日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    愛する静と結婚するため友人のKを裏切り、彼が自殺してから12年罪の重さに苦しみ果てに自殺する「先生」の独白

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    2025年11月30日
  • こころ

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    高校の授業ぶりに読んだ!
    "先生"の言葉選びがあまりにも繊細で、高校時代はそれがとても美しく感じられてたけど、今はしゃきっとしなさい!歳下に自分の全てを託すな!という気持ちになったのが正直な所です... またしばらく経って読んだら感想変わりそうだな...
    奥さんは、これからの人生をどう歩んで行ったのだろうか、というのが個人的には1番気になった

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    2025年11月23日
  • 夢十夜

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    こんな夢を見た。夏目漱石が夢からインスピレーションを受けて書いた10編の短編を近藤ようこが漫画に仕立てた。
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    「ルームメイツ」を連載時から読んでいる近藤ようこさんが夢十夜を描いたのか。と、大喜びで手に取りました。実は夢十夜は高校の頃以来なのですが、うっすらとしか内容を覚えていないし、夢現のどこにも足がつかないような不確かさが怖かったので再読しようとは思わなかったのですが。それでも、そうそう、こんな内容だった、と思いながら、そして近藤さんの絵がなおのこと夢現の浮遊感を醸し出していて腹の底が落ちつかない感じで楽しめました。漱石の文章と近藤ようこさんの現

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    2025年11月16日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    ネタバレ

    初めて美禰子に会った時の「何を見ているんです」「当てて御覧なさい」が沼の入口を感じさせる、いい女感。
    三四郎の「ただ、あなたに会いたいから行ったのです。」いつの時代もストレートな言葉は刺さるね。
    見かけただけの女に運命を感じてる広田先生よい。
    可能性を感じさせられるとやめられないですね。

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    2025年11月14日
  • 坊っちゃん

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    学生の時にやっつけ仕事的に読んだっきり。久しぶりに再読。
    坊っちゃんのチャキチャキ、威勢の良くて自分の中で筋が通ってて無鉄砲でいて義理堅いところが改めて魅力的に感じた。今の時代なかなか居ないタイプだものね。
    田舎の閉鎖的な様子が描かれているけど、昔はそんなに都会と田舎とでは違ったのかしらん。
    でも、小狡い人間がやっつけられる様は気分スッキリ。
    事実をぽーんと書いただけのあっさりしたラストも何か好き。

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    2025年11月10日
  • 吾輩は猫である

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    読んだのは青空文庫だ。意外に長編だが、筋がある訳でもないのでどこで終わっても良いし、どこまでも続けられる。
    当時はどう受け取られたのか知らないが、ユーモア小説であって文学という固さはない。これを崇め奉って文学研究が重ねられているのが不思議。そもそも何故残っているのかも分からない。もっと売れていたものもあったやに聞くが、歴史の篩というのも気まぐれだと思う。いや、面白いんですけどね。
    明治の苦悩と現代の苦悩は真っ直ぐに繋がっていて、解決されないままむしろ複雑化して今に至るので、古典に直接答えを求めても無駄ですね。どの時代もその当時には今こそが時代の転換点だと感じるものなのだろう。

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    2025年11月08日
  • 彼岸過迄

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    大学を卒業した田川敬太郎は同じ下宿に住む森本と親しくしていたが、ある日森本は家賃を踏み倒し満州へ。
    大学の友人・須永の叔父・田口に仕事との紹介を頼みにいくが、そこで田口にある男の尾行を依頼される。尾行相手は田口の義弟・松本で一緒に歩く女性は田口の娘・千代子であった。松本を訪ねる田川。幼くして死んだ松本の娘。
    須永と千代子の恋。

    短編をつなげて長編にした作品。田口の尾行がちょっと探偵小説っぽくって面白い。「雨の降る日」は漱石の娘の死を託した話で切ない。

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    2025年11月06日
  • それから

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    ずいぶんかかった。
    いつから読まなきゃと思っていたんだったか。

    谷崎潤一郎の『蓼食う虫』を彷彿とさせる主人公の足踏み状態。進まない。ちっとも先に進まない。四の五の言ってばかりなり。なんなん!ブルジョワの余裕というには金に余裕はないし、それなのにあの余裕は。いやだから余裕ではない。

    だから結末に向かっての雪崩れ込み方は,オヨヨである。
    さぁ、職を探そう!と外に飛び出すってあーたびっくりよ。

    思わず、そのあとが知りたくて『門』に突入しちゃったじゃないの。

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    2025年11月03日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    「文鳥」は、文鳥への優しさと、世話を怠った自分への苛立ちが交錯する描写は、漱石先生の人間味を感じられる。小さな命を手のひらで受け止める姿が印象的。

    「夢十夜」第一夜が幻想的。

    随筆「思い出す事」が特に印象深かった。修善寺での瀕死の体験を静かに振り返る漱石の姿に、命の重みと文学の深さを感じた。「三十分ばかりは死んで入らしったのです」(p209)という妻の言葉が胸に残る。

    詩の趣について語るくだりも美しく、漱石が自らの精神史を詩を通して見つめていたことが伝わってくる。短編集の中でも、この一篇が心に残る読書となった。

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    2025年11月01日
  • 文鳥・夢十夜・永日小品

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    夢十夜なんかものすごいのだけど、これって漱石以外が書いたらやはり評価されるのだろうか。
    でも、ものすごい

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    2025年10月31日
  • 私の個人主義

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    漱石は陰鬱で面白みのない人というイメージだったが,講演を読むとそれなりに諧謔のセンスがあるし,ウケをねらうサービス精神もあったんだなと。
    「私の個人主義」は学習院の学生向け講演だが,今でも通用する話かと。
    漱石を読むといつも明治以降この国の課題は一貫しているように思われる。

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    2025年10月31日
  • こゝろ

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    前半半分は正直のめり込めなかったけど、後半は面白かった。100年前の日本人の言葉遣いや暮らし、恋愛に触れられるのが楽しかった。

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    2025年10月19日