夏目漱石のレビュー一覧

  • 行人

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    非常に印象深い作品。
    絶対と相対と依存と矛盾と葛藤。
    そういうものの存在に、人生で初めて直視させられました。ラストの描かれ方がものすごく、好きです。

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    2009年10月04日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    あまり有名じゃないだろうけれど、どちらも傑作だと思う。漱石をとっつきにくいと思っている人にはおすすめ。ほんと、面白いです。

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    2009年10月04日
  • 行人

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    涼しい顔して平気でニートが不倫する話ばっかり書いてる漱石先生には毎回やられっぱなしっすわー!このチョビヒゲ!
    ごめんこの話の主人公はちゃんと働いてたわ。珍しいことに。
    「キミは山を呼び寄せる男だ。呼び寄せて来ないと怒る男だ。地団太を踏んで口惜しがる男だ。そうして山を悪く批判する事だけを考える男だ。何故山の方へ歩いて行かない」
    いやー、そう言われっちゃうとなー。

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    2009年10月07日
  • 明暗

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    いま大格闘してます(卒論)。
    漱石作品の中でいちばんなまなましい。
    生きることの無様さ滑稽さ、それでも飽く迄生きることをやめない人物たちにこころ打たれます。

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    2009年10月04日
  • 坊っちゃん

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    松山に行く機会があり再読。
    40年以上ぶりか。

    思わぬほどに、「坊っちゃん」に共感。
    漱石は多分今の僕より若くして亡くなっているし、そう世の中で理不尽に揉まれてはいないように思うが、それでもあんまり、勤め人にいい感情を持ってなかったんだろうと思った。
    この本に共感を覚える人が多いからここまで

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    2026年08月31日
  • こころ

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    ネタバレ

    精神的に向上心のない者はばかだ
    という有名なフレーズはここから来ているとは、、、知らなかった。

    時代背景は今と違うところはあれど、生々しい。
    考察が色々飛び交うのも納得。

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    2026年08月30日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    青年期の少年のむず痒さを感じながらも、それが決して手の届かないところにある恋のもどかしさを常に感じる余韻のある作品だった。

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    2026年08月26日
  • こころ

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    ネタバレ

    学生時代以来、10年以上ぶりの再会。
    当時は言い回しに難解さを感じて読み切ることができなかったが、今回はすらすらと最後まで読み切ることができた。
    前半に「私」を通して見る「先生」と後半に先生自身から語られる「先生」は同じ人物であるはずだが違う印象を受けた。
    前半の先生は、世間を達観しているようなどこかふわふわと宙に浮いたような人物だと感じたが、後半の先生は年相応のどこにでもいる、血の通った学生に感じた。
    登場人物に決まった名前がないため、自分の近くもしくは自分自身に起こったことのようにも感じられ没入できた。またゆっくりと読み直したい作品。

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    2026年08月26日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    真面目でやさしく、ちょっとどんくさくも見える三四郎くん大好き

    東大に通うために熊本から上京した三四郎くん、はじめは勉強のことしか考えていないようなちょっとかたすぎる子だったけれど、与次郎との出会いをきっかけに人間関係も行動範囲も広がり、大学生っぽくなっていく
    そのへんがいかにも大学一回生って感じでエモみを感じた
    学業のみついて言えば堕落かもしれないけれど、総合的には芝蘭之香と言えるのではないでしょうか

    美禰子さんとのことは三四郎くんや野々宮さん的にはすっきりしないところだろうけど、長期的に見れば美禰子さんよりも君たちにお似合いの人はいるよって思った
    与次郎も同じようなことを作中で言ってまし

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    2026年08月25日
  • 坊っちゃん(まんがで読破)

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    「親譲りの無鉄砲」「校長のたぬき、教頭の赤シャツ」「何だか清に会いたくなった」。「隠れて自分だけ得をするのは嫌」「好き嫌いで働く。論法では働かない」「履歴より義理が大切」…忠実にストーリーが再現されたマンガで若き頃に触れた名作を振り返る。主人公のストレートなキャラの意味を、善が勧められず、悪が懲らしめられない、今の時代に考えてみる。原作発表は120年前の明治39年。小中学校の課題図書として取り上げられることもあり、未だに多くの生徒が読んでいる。本書が読み継がれる文化は、失われてはいけない国の資産だと思う。

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    2026年08月24日
  • 草枕(新潮文庫)

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    なぜ今頃になって、漱石の草枕なのか。
    それ夏川草介の『神様のカルテ』を読んだからだ。
    主人公の医師が、いつも白衣のポケットに入れているのが、この『草枕』の文庫本で、もう、随分ボロボロになっている。

    『神様のカルテ』には、冒頭の有名な一節も出てくるのだが、それよりも、『草枕』の内容全体が夏川草介の文章表現や生き方に影響を与えているような気がして気になったのである。

    読んでみて、なかなか独特の表現が続く物語だなと思う。日本語のリズムを感じた。

    「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」

    絵描きである主人

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    2026年08月22日
  • こころ

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    心の葛藤は、今も昔も変わらないのだな…と感じた本でした。人間の心の本質を垣間見たような一冊です。
    夏目漱石の本の中で、唯一最後まで読めた本です。

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    2026年08月17日
  • 門

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    夏目漱石の文章は美しく、それでいて親しみやすくとても読みやすい。100年前の作家がこれを書いたと思うと、人のくらしや考えは技術ほど早く変わらないのだなと思わせられる。

    主役の夫婦は今作では主役だが、社会では脇役に居ざるを得ない罪を共有したふたり。個人的には不倫のニュースに騒ぎ立てるマスコミや世間にはうんざりしていたが、老婆心に不倫はやめておけと言いたくなる気持ちはわかるような気がした。
    でもやはり、刑罰対象である罪とは違う種類のことだと思う。一冊読み終わってなお、不倫なんかするからだバーカと言い切れる人はどれくらいいるのだろう。

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    2026年08月16日
  • 坊っちゃん

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    ネタバレ

    長期休みに、広島県の尾道から愛媛県の今治まで、しまなみ海道を自転車とバスで旅行しました。その夜はせっかくなので松山市に宿泊、憧れの道後温泉本館で疲れを癒しました。町中「坊ちゃん〇〇」に溢れていて、かくいう私も行き帰りの新幹線では『ぼっちゃん』を再読しました。久しぶりに読んでみると、「マドンナの出番はこれだけ? そして彼女の行く末は?」「うらなりさんは九州でどうなるの?」「わずか40日程度の話だったの?」と、新鮮な驚きがありました。それにしても、四国最大の都市である松山のことをこのように描いた江戸っ子『ぼっちゃん』と夏目漱石を、松山の方々は何故にここまで愛してやまないのだろうかとも思いました。

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    2026年08月14日
  • 坊っちゃん

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    漱石の文体はスラスラ読めるし、面白い。
    あだ名つけたりグチグチ言っててコミカル。
    実に江戸っ子感がいい

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    2026年08月14日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    「芋虫」「駆け込み訴え」は読みやすかった。「駆け込み訴え」は聖書の新たな読み方って感じ。イエスがマリアに恋してたのかどうなのか、気になります。
    「瓶詰地獄」は初めは近親相姦の罪か、くらいにしか思わなかったが、太郎の異常さに気付くとやばいです。アヤ子は太郎のことを好きじゃないが、太郎が好きだと勘違いしていると仮定すると、アヤ子に同情しかない。
    「刺青」は谷崎潤一郎はこういう女が好きなのかなぁというのを感じた。少女が途中から女と表記が変わってるのも良い。女が作った網(色仕掛けとか?)に引っかかってきた男を肥料として成長するのを蜘蛛に見立ててるっぽい。足フェチっぽいのに、背中に墨を掘ったのは意外だっ

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    2026年08月11日
  • 坊っちゃん

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    昔の文章なのにとても読みやすい!
    名作と言われる作品は考えさせられるものだなと思った。
    坊っちゃんのひねくれていないまっすぐな気風、若さ、社会にはいろんな人がいること、自分を重ねる部分もある。
    自分が悪いことをしなければいいわけじゃない、すごくそうだなと思いました。

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    2026年08月10日
  • 草枕(新潮文庫)

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    こんな言葉のリズム、日本語の美しさがあったのか…!とウットリできる。
    正直難しい昔の言葉は多いし、決して読みやすいとは言えない。
    しかしそれ以上に胸をときめかせる言葉や文章のシャワー。
    冒頭の文章が時代を超えて現代に通づる厭世的ともいえる主人公のぼやき。
    最高なので、まずはそこを読んでみてもらいたい。
    それを読んだ後は難しい言葉ばかりで注釈をめくるが、それでも素敵な作品で有る。
    漱石といえば「こころ」や「吾輩は猫である」などが超有名作だと思うが、この作品はまた違った顔の発見と、日本語の響きの美しさに出会えるだろう。

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    2026年07月13日
  • こころ

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    高校生の時、下巻だけ教科書に載っていて、なんか気になるから上巻と中間も青空文庫で読んだ記憶。恋愛はいつの時代も普遍的なテーマだなぁ。

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    2026年07月13日
  • こころ

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    中学の朝読書の時間に読んで以来の再読。

    ​改めて読むと、先生は誰にも弱みを見せられず、本音を語れない人だと感じる。
    そしてその不器用さのしわ寄せは、いつも周囲の人間へと向かっていく。

    青年が緊迫した状況の真っただ中にいるにもかかわらず、自分の苦しみを優先して重い秘密を託してしまう先生の行動は、身勝手に感じてしまった。

    先生には切実な思いがあったのはわかる。
    それでも、あの状況に置かれた青年の気持ちを思うと、私ならそんなことはとてもできない。
    思えば、かつて周囲の気持ちを置き去りにして、自分の思いを通そうとした先生の姿と、その本質は変わっていないように思う。

    そう感じたのは、最近の自分の

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    2026年07月10日