あらすじ
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乙女の本棚シリーズ最新作は夏目漱石×「刀剣乱舞」イラストレーターのコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
こんな夢を見た。10の夢によって構成される、超有名作家による幻想的な奇譚。
本書は、有名小説と人気イラストレーターによる珠玉のコラボレーション・シリーズ「乙女の本棚」の1冊です。
今作では、『刀剣乱舞』のキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』を担当するwebサイト「pixiv」でも大人気のイラストレーター・しきみが夏目漱石を描きます。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。オールカラーで小説と描き下ろしイラストが楽しめます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こんな夢を見た。
10の夢によって構成される、夏目漱石による幻想的な奇譚。
しきみさんの綺麗なイラストが夢の話と世界観が合っていて、物語に惹き込まれました。
とても良かったです。
Posted by ブクログ
人の夢の話って本当につまらない。その人の中の知識の共有のないまま、ランダムで不条理で支離滅裂だからだろう。
でも夏目漱石のこの作品は名作としてずっと残っている。
まず、第一夜の死の床にある女との会話がロマンチックだ。「百年待っていてください」という頼みも、真珠貝で掘り起こすところも。彼女の姿ではないけど、百合の花で再会とするところは、ブッダの生まれ変わりの話みたいだといつも思う。
第三夜の目が見えない子供を負ぶう話も、ちょっとホラー仕立てで面白い。
第十夜は、水菓子やの水蜜桃、林檎、枇杷と色鮮やかな果物を描写する漢字の単語が美しい。
イラストが美しいし、夢十夜の雰囲気ともとても合っている。特に金魚のオマージュの女の子が良かった。
絵本のようになっていて読みやすい。
夢十夜は、とてもカラフルな作品なのだなぁと気づけた。
このシリーズをもっと読みたいと思った。
Posted by ブクログ
「乙女の本棚」シリーズ。夏目漱石『夢十夜』とイラストレーター・しきみ、編。
もともと『夢十夜』が好きなのだけど、改めて、この企画には、ピッタリの作品だと思った。
しきみさんの絵も素敵で、小説の雰囲気と合っているな、と。
Posted by ブクログ
絵が綺麗で気になっていたシリーズ。
昔の話というのもあるので、絵があると情景が想像できてよいですね。
お話は第一夜がお気に入りです。とても美しいお話だなと感じました。
不思議で難解ですが、そこがまた解釈が分かれて想像力がかきたてられます。
第九夜も、悲しいお話だけれど好きです。
わからないもの、というのは自分の想像によって自由に変えることができる。
というのが面白いなと思います。
Posted by ブクログ
夏目漱石先生+しきみさんのコラボ!即購入しました。イラストが凄く綺麗。鑑賞用として買っても後悔しないと思う。小説を読んでいても思ったけど、やっぱり夏目漱石先生の文章って凄く言葉遣い良いですよね。全巻集めたいけど、結構な値段するので月に一度のペースで買おうと思っています。シリーズの名前が凄く尊い。乙女の本棚、最高。
Posted by ブクログ
国語のテストでよくある問に
「この時の主人公の気持ちを答えなさい」というのがある
いや、分かるわけないだろ!
といつも思っていた
要領のいい嫌なタイプの子どもだったので、難なく大人が喜びそうな「答え」を書いていた
でも本当はそんなん本人に聞いてみな分からんだろ!と思っていた
正解なんか分かるわけないだろ!と思っていた
正しい「答え」なんてないと今でも思う
だけど正しい「問い」ならある気がする
「あなたがこの物語を読んでどんな気持ちになったか答えなさい」
「答え」はひとつじゃないが、全てが正しい「答え」だ
「あなたが『夢十夜』を読んでどんな気持ちになったか答えなさい」
むむむ、やるな漱石!と感嘆する気持ちになりました(最終的になんだそりゃ!)
Posted by ブクログ
学生時代の教科書に載ってるもの以外読んだことがないけど、この歳になって文豪触れてみたい…と思いこのシリーズで最近文豪を読み始めました。
その中でも一夜の話に惹き込まれ購入し、そのままあとの話もスラスラ読めました。
綺麗なイラストと共に読めるのは、今まで海外文庫ばかり読んでいて、文庫本のあらすじなどを読んでも「読みたい」とは思わず文豪の本を読まなかった私にとってとてもありがたいです……!
10個の夢の中で1番印象強く残ってるのはやっぱり三夜です。
Posted by ブクログ
一度読んでその文章の魅惑に虜になった夢十夜を乙女の本棚シリーズで再読。
いやぁ何度読んでも素晴らしい。「死んだら、埋めて下さい。」から続く女の一連の台詞は、日本で最も美しい言葉の並びだと思ってる。
第一夜があまりにもお気に入りで、第二夜以降はほとんど記憶がなかったのでとても新鮮な気持ちで読めた。ほかだと第七夜が好きかな。身投げするべく大きな船に乗っている男に話しかける一人の異人。漱石と死と星は相性が良すぎる。
Posted by ブクログ
司書なのに漱石くらい読んでよ!と子にいわれ…与えられた。
そうね、坊ちゃんや吾輩は…から入っちゃダメだったんだね。
内容とビジュアルが良く合ってて、若い人の良い仕事に会えて嬉しい。
Posted by ブクログ
すっかりこのシリーズのファンになりました(*^^*)
絵本あるいはイラスト集感覚で読める文学シリーズ。
夢十夜はところどころ深く読まないと理解できないところもありましたが(私の理解力が足りず…)イラストとともに楽しく読めました。
第七夜は特に好きです。自分で選択した死を死しか選べなくなった瞬間に生きたいと思ったがもう遅かった。なんて切ないんでしょうか。夢だとしても辛いですね。
第九夜のお話も母の気持ちを思うと悲しくなってしまいます。
Posted by ブクログ
しきみさんのイラストはちょっと不気味で怖くて、でも可愛くて、引き込まれるような世界観が良き。オリジナルも読んだことがあるけれど、夏目漱石はこの『夢十夜』で何を言いたかったのか、やっぱりよく分からない。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズ。
こんな夢をみた、という一文から始まる漱石のみた夢の話が10篇て構成されている。
一つ一つの夢の話の繋がりはなく、幻想的だったり、不気味だったり、またはユーモラスなものもある。
第十夜の情景がシュール、ユーモラスで面白く感じた。
Posted by ブクログ
学生時代に習った夢十夜を改めて読んでみた。
夢だからいまいち理解が及ばないところもあるが、だからこそなのかとても幻想的な雰囲気が全体的に漂っている。
解説を調べてあぁなるほどそういうことだったのかと合点が行く。
乙女の本棚シリーズは画集としてもオススメされているので眺めてるだけでも楽しめる✨
Posted by ブクログ
これは読む人の年代で評価は大きく分かれそう。絵が若い人向け。
漱石の「夢十夜」を初めて読む人にはいいのか。いや、よくないようにも思えるな。もっと美しかったり、不気味だったり、ユーモラスだったりするもんな。
Posted by ブクログ
夏目漱石は読んでみたいと思いながらも吾輩はも、坊ちゃんも途中断念。
絵本なら読めると意気込むが意味不明の夢の話。ストーリーがないのは楽しめない。でも、理解しておすすめとかいう人や昔の人らは普通として読んでいたのかと思うと、私も理解し、感想も書ける能力が欲しい。
Posted by ブクログ
「こんな夢を見た」から始まる、夢のお話。よく分からないところがあっても夢だから仕方がないんだと納得が行く。不思議で、幻想的な世界だった。挿絵も場面にピッタリで、素敵でした。
Posted by ブクログ
「こんな夢を見た」から始まる、十の美しい夢の世界。夢だからすべてに理由なんてないし、ちょっと怖い。でもこんな夢の話ならいつまでも聞いていたい。
お話としては一、三、七が好み。
しきみさんのイラストは第一夜の百合が儚い雰囲気で良かった。
ページごとに文字や背景の色の変化があって、飽きずにするすると読める。美しい本だった。
Posted by ブクログ
夢十夜は、最初に“こんな夢を見た”とされ、、多少の理不尽や非合理性は、許してね、ということになる。その絵を描くというのはあまりに許容範囲が広すぎて難しかったでしょうねと思います。
第一夜
死んだ女が百合の花に転生する夢。
愛する女を失った男の夢。
「もう死にます。百年 私の墓の傍で待っていてくださいね。」
星の破片の墓石、その破片の丸み、苔むす様子などから、長い時を演出する。
女の死から再生の百年は、男にとって幸か不幸か、読む人によるかなあ。
百年経って百合となる。
第二夜
侍が悟りを得ようとする夢。
入室参禅で無を追う。
夏目漱石は鎌倉円覚寺で参禅していて、その経験は、小説「門」となる。本人の投影かな。
時を打つ音に、時さえ意識する侍には悟りはこないと読んだ。
第三夜
自分は6歳の子供を背負い歩く。
盲目の自分の子。
子は、大人びた口調で風景さえも言い当てる。
子は、自分が百年前に殺した盲目の人であった。
背負った子供に追い詰められていく様子。罪を思い出し認めた時に、背中の子供は重くなる。
背負う罪の重さ。
第四夜
酒を飲む一人の爺さん。
家は臍の緒、歳は忘れた、手拭いを蛇にする。
そう言いながら、河原に沈む。
“神さん”あたりに意味があるのか?掴みどころがないですね。生から死。話かける女性を“カミさん”。蛇は、神の使い魔。
第五夜
神代の頃か、戦い敗れ、男は敵に囚われる。
死ぬ前に愛する女と会いたい。
朝、鶏が鳴くまでの猶予。
天探女(あまのじゃく)が鳴き真似をして、合わせない。
女は、かけおち、男はおそらく殺される。
天邪鬼の原型らしい。真意を探るものという意味もあるようだけど。
そして、六夜から、雰囲気が変わる。
第六夜
運慶(鎌倉)が護国寺(江戸)の山門で仁王を刻む。
人々(明治)が集まり、適当なことを言い合う。
運慶は、木から仁王を掘り出している。
それならと、明治の木で掘ってみるが埋まっていない。
鎌倉時代の力強い日本文化への回顧。
第七夜
自分は大きな舟に乗る。
一人なく女(インド)、天文学を知る偉人(西洋)。
ピアノを弾く女。唱う男。
甲板から海へ 飛び込む自分。死ぬ前に命が惜しくなる。
西に進む舟。西洋化への懸念。
第八夜
床屋。鏡に向かう。
次々鏡に映り通り過ぎる西洋化していくものの象徴。
第九夜
世の中は戦いに向かっている。
若い母親は、子を背負い、お百度を踏む。
願い虚しく、夫は死んでいた。
という話を夢の中で母から聞く。
第十夜
一人の男が水菓子屋から女に連れられていく。7日目に戻る。山で絶壁から飛び込めと言われ、死にたくないので、豚の群れに襲われる。
うーむ?
やみくもに進む西欧化への危惧をバレない様に、
小説家らしく物語にした感じでしょうか。
Posted by ブクログ
ヨルシカの「第一夜」を聴いていたら、ふと読みたくなって手に取った。
夏目漱石×しきみで、とってもイマドキな感じに仕上がっている。
こんなイラストと組み合わせても、全く色褪せないのは、やっぱり文豪夏目漱石だからなんだろうな。
夢の中の話というだけに、つかみどころがない感じがするけど、読み手によって様々な解釈ができるという気もする。
10編の中ではやっぱり「第一夜」が好きだった。
Posted by ブクログ
乙女の本棚シリーズから、夏目漱石さんとしきみさんのコラボ作品「夢十夜」です。なんとも、ステキな表紙とこのタイトルに期待は大きく読み始めました!
こんな夢を見た…それが第一夜から第十夜までで、夢だからってこともあるけれどあまりにも現実離れしすぎてて、幻想的といえば幻想的なんだけれど、だからつかみにくいかなぁ~と感じてしまい、一度はスルーしてしまおうかと思ってしまったほど(^-^;)だけど、なんとか、読み切ることができました。
印象に残ったのは第一夜と第九夜…、第一夜は臨終を迎える女性と100年後に再会する夢、第九夜は戦地での夫の無事を願い幼子を連れてお百度参りする妻の夢…。でもトータルして、混乱してしまいました…。まぁ、こんなこともあります!次、いきますよっ(^-^)
Posted by ブクログ
10の夢によって構成される夏目漱石による幻想的な奇譚。
第三夜の盲目の不気味な我が子を背負って歩く話が好き。
子から明かされる自身の過去によって感じる罪悪感と子の重さが比例しているように感じた。
Posted by ブクログ
幻想的・不思議・不穏・悲しいなど様々な十夜の夢
それからどうなったのか気になる夢がいくつか
私の好みは第一夜と第三夜
この本のしきみさんの絵はわりと可愛らしいのでまとめられている印象でした
Posted by ブクログ
夏目漱石夢十夜を受け継いだと言われる内田ひゃっけんの東京日記が好きで、遡ってきました。
何度でも咀嚼したくなるような文章です。庄太郎さーーーーーーーん!!!!!!!