感情タグBEST3
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イラストが綺麗。このシリーズのイラストレーターさんたちは、本当に良いイラストばかり描いてくれるから好き。全巻集めたいけど、小説より高価だからなかなか他のに手を出せない。年々イラストレーターさんが増えるのは嬉しい。でも集めるのに月に一度程度で買わないとお金なくなる…。本を沢山持ってるから、本棚ともよく相談しないといけないかも。紙の本で集められなかったら、電子書籍の方を買おうと思います!出来れば長く続いて欲しいシリーズの一つです。
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温泉に滞留していた私は、あるとき迷子になり、見知らぬ町に辿りつくが、そこは猫ばかりがいる町。
物語の不思議な世界観に引き込まれました。しきみさんのイラストも物語に合っていてとても素敵です。
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この本で起こる現象と同じ経験をした人はいますか?
「いつも見慣れた風景が、すっかり珍しく変わってしまって、全く別の違った世界に見える。夢から覚め、現実の正しい方位を認識する。そして一旦それが解れば、始めに見た異常の景色は、平常通りの見慣れたつまらないものに変わってしまう。」
「三半規管の喪失」
この現象に私は身に覚えがありました。ずっと気になっていたことなので、この本の考察などを読んでみると、ただ方向音痴なために右と左が逆になってしまって、景色が全く違うように見えるという自分なりの結果が出ました。
この現象について私なりに考えました。
上記のように、萩原さんには全く違う場所に見えたため、いつも見ているつまらない町ではなく見知らぬ町に来た、という錯覚を起こす。そして見慣れた町の全てが新しく違ったものに見え、それが萩原さんをワクワクした気分にさせた。
だからあのような不思議な幻想を見たのだと思いました。
私たちが想像する全てのものは、この世のどこかにあると思います。猫の町がどこかにあると考えるとなんだか世界がとても広く感じます笑
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異世界に行って、帰って来たような気がする。
おもしろかった。
いけないお薬はいけないと思います。
散歩しよって思いました。
以前仕事帰りのいつもの道で大きな山に見える雲が正面にあって方向感覚がおかしくなったり知らない場所に来たみたいな心細さと焦りを感じたことを思い出した。
初めて読んだ乙女の本棚シリーズでした。
これは…絵……?
背景と文字の配色が素敵でした。この要因もあってか作品の中に入りやすかったのかな。
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〈乙女の本棚シリーズ〉
萩原朔太郎+しきみ
まず驚いたのは「刀剣乱舞』のキャラクターで知られるイラストレーターしきみさんの絵がアニメを観ているようで今にも動きだすのでは…と感じるほど魅力的だった。
萩原朔太郎の小説も現代版のように感じてSFの世界へ入り込んだような気分だった。
旅は、単なる同一空間における同一事物の移動にすぎないと思っていた私が、ある日狐に化かされたかのようにふと道を間違え、方角をわからなくしてしまう。
偶然の発見から違った世界へ。
どこへ迷い込んだのか、それとも悪夢か。
猫の大集団がうようよと…。
幻影だったのか…。
それは「三半規管の喪失」にかかったからだと。
なんとなく既視感がある…というのを思い出してしまった。
見たことのある風景、光景というような…そんなことを考えては楽しんだ。
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萩原朔太郎 × しきみさんコラボ作品
「猫町」読みました。
東京から北越の温泉に出かけた詩人である「私」がこの物語の主人公。
温泉場からひとり山道を歩き迷いながらも麓に到着するとそこに「繁華な美しい町」を発見した。
こんなに辺鄙(へんぴ)な山の中に…と容易に信じられない思いを持ち、美しい町の為に緊張感を感じて徐々に不安な気持ちになっていく「私」。
すると通りの真ん中を走る黒いものの姿が。
それがその町の全体の調和を破った………と思ったとたん、
猫、猫、猫、猫、猫、猫!
どこを見ても猫ばかりだった…。
猫の大集団、猫ばかり住んでる町……??
というストーリー。
なんとも、なんとも不思議な物語でした。
実は私、この主人公と同じように…。
方向音痴なのですよね。
読んでいてちょっと親近感を覚えました。
私は、はじめて行く道や場所は、緊張します。
行く道と帰り道は逆の景色になって、たったそれだけのことで東西南北、右と左が分かりにくくなって焦るという経験が、あります…(笑)
あと、はじめて行った場所なのに、以前来たことがあるような感覚や、懐かしい感覚などの不思議な気持ちもなったことがあり、この本は興味深く読めました。
大きなストーリー展開はないので、作品として難しいように思うのですが、詩人ならではの描写力で、不思議な世界に入り込ませてしまう力は流石だと感じました。
「世界の中心で愛を叫ぶ」の主人公の名前は
朔太郎。
たしか…萩原朔太郎からとった……、
というのを思い出しました!
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乙女の本棚シリーズから、萩原朔太郎さんとしきみさんのコラボ作品の「猫町」です。このなんとも不思議な印象を抱かせる表紙、これもまた期待できそうっ♪
主人公は、耳の三半規管の疾病によるものか、薬物による影響か、よく道に迷う私…。迷い込んだ先には別世界が広がる…。ある日、温泉場に逗留していた私は、猫神に支配され住民は魚しか食べない地域があるらしいという言い伝えを聞くが…気に留めることなく、迷い込んだ町は居心地のいい洗練された風情のある町並みと、温和で満ち足りたように見える住民…それが一変し、どこを見ても猫だらけの猫町に…!!思わず驚愕したが…次の瞬間そこには見慣れたいつもの町並みが…。一貫して不思議な感情をもたらす作品でした。
猫だけの世界…いいなぁ(*´▽`*)♡
私、猫大好きなんで、まぼろしでもいいんで「猫町」行ってみたいなぁ~♪楽しいだろうな!しきみさんのイラストは、幻想的だけれどこう主張するところは譲れない鮮やかさがあって、またいい感じです。
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「猫町」という作品自体がとても好きだと感じたのだけどそれだけではなくて、巻末エッセイの最果タヒさんの言葉にも惹かれた。
言葉を読むあいだ、遠いものと近いものとがぐるぐると回転をしながら目の前を通り過ぎていくような感覚に溺れる。
自分の体内に消化が難しい食べ物が急に飛び込んできたような感覚。
知っている、とすら思い、自分の「知っている」という感想に、あとでちょっと首をかしげる。
そんな経験はないのに、そんな経験を思い出したような心地がした。
描写された音もされない音も、私には聞こえているとどうしてか思いこんでいて…
読書っていうのは言葉を追いかけ回すことではないのかもしれないな。
Posted by ブクログ
口語自由詩の完成者(国語便覧より)
萩原朔太郎文学忌、死因は急性肺炎。
散文詩風小説
幻想的で夢幻的、加えて人外の世界観
距離と時間の移動から 異空間への移動
猫町へのいざない
薬物からの幻影なのか
作家としての創作なのか
あるいは、作者にとっての現実なのか
村上春樹さんの1Q84で紛れ込んだ「猫町」を
思い出します
あちらは海外文学に着想があるらしいけれど
いつもの街角からふと入り込む猫町
幻想と現実の狭間 危うげな均衡
共通点は多いと思う
イラストはしきみさん
彷徨える男がねずみとして表現されていて
猫町からの対比からなのかしら
そうすると村上春樹さんの初期作品に出てくるねずみ男も そういう関係なの?
誰にもわからないね
たぶん この作品とのコラボって大変だったと思う
Posted by ブクログ
萩原朔太郎が詩以外の小説を書いているとは知らなかったので、まず、そこに驚いた。
旅した気分になるために、モルヒネやコカインを使ってエクスタシイを感じるという日常は、朔太郎自身もしていたものなのだろうか。
今いる町が、左右反転しただけで、非日常にうつるというのは、私もどこかで感じたことがある。例えば、普段見ている漢字の文字が、急に知らない記号に見えてくる、そんな感じとか。
猫だらけの町というのは、なにかのアニメ映画で数本見た記憶がある。この作品がモチーフになっていたりするのだろうか。不思議な世界観が後世の作品にもたらした影響や、作者の薬物歴などが、妙に気になった作品だった。
Posted by ブクログ
この作品は文字だけの方がいいな。
なぜなら、描写がものすごく細かく、描写だけで頭の中に細部まで映像化ができてしまうので、それと合わないイラストによって逆に再現された映像が壊れてしまう。
猫が迫り来るシーンはまるでサメがあの有名な音楽と共に迫り来るジョーズのような緊張感があるのだが、イラストとはずれる。
イラスト自体がどーの、というよりは作品の魅力とビジュアライズということが相性があわないのかな、と思いました。
2024.1.27
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Posted by ブクログ
で『猫町』はねこ助さんじゃないんかーい!
と、言いたいためだけの詩人萩原朔太郎唯一の小説『猫町』です
いやーわからんかった
ぜんぜんわからんかった
お手上げ
えっと麻薬中毒者の妄想でなくて?
わからんかったモノはわからんかったと書くそれがわいの正義や!(わからんかったくせに偉そう)
そしてこっからあのなんか深みのあるイラストが出てくるしきみさん本気(マジ)リスペクト
マジリスペクトプラズム(語感だけ)
そして申し訳ないが最果タヒさんの解説はいらん
本気(マジ)イラン人
あれ読むとわかったような気にさせられる
最初からわかってましたよって言っちゃいそう
脳の中身を書き換えられる
あーわいも似たようなこと思ってたんだよねって言っちゃいそう
わからんかった!それがわいの正義や!(2回言うた)
あ、わかったと書いてる人を疑ってるわけではありませんよ(ー_ー)
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温泉に滞留していた私はあるとき迷子になり見知らぬ町に辿り着く。そこには不思議な光景が広がっていた。
薬物中毒者のうわ言のような印象をうけた。
幻覚と現実の境目、どちらが表かわからない。
狐に化かされたような気分になった。
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何度か読み返すと更に深く入り込めそう、あとでもう何度か読みたい。
非日常な世界は、少し不気味で物怖じしてしまうけれど、なぜだろう、どこか憧れてしまうなあ
今後、朔太郎もっと読みたいですね
Posted by ブクログ
いつもみている角度とは別の角度から見ることで世界が変わって見える。つまらない風景もきらめいて見えるかもしれない。
絵が可愛い、何度見ても飽きないと思う
Posted by ブクログ
ちょっと難しいように感じましたが、薬のせいでみえた世界なのですかね??それを何年経っても信じているのもちょっと怖い気もしますが。
本だからこそ色々と憶測をしながら読めました。
イラストがとてもいい。画集感覚で読めます(*^^*)
Posted by ブクログ
すべりこみ「猫の日」本
中学生にも文学を手に取らせる、
「乙女の本棚」シリーズ。
まるで画集のようです。絵本と言うよりは画集。
イラストと装丁の力は本当に偉大。
あの「夢十夜」が乙女の本棚シリーズのおかげで軽くブームになっていたもの、、、。
この作品も、萩原朔太郎の奇妙な、不思議な世界観の話なんだけれど、イラストと相まってまた趣のある雰囲気に仕上がっています。
Posted by ブクログ
(表紙に書かれていない)サブタイトルの「散文詩風な小説」が本書を的確に表現している。萩原朔太郎って読んだことなかったけれど、イラストがあるとイメージが湧くね。しきみさんのイラストは可愛らしくて色っぽくてスタイリッシュで、とても不思議な印象。
Posted by ブクログ
表紙に惹かれて絵本と思い手に取った。
よく見たら、萩原朔太郎。
中身はさっぱり覚えていないけれど、中学生の時の感動を思い出す。というしきみさんのあとがきも。
私があると思った世界は確実に私に取って存在している。という本文も。
どちらも共感します
たとえ薬中の厳格だとしても。