あらすじ
江戸っ児をもって任ずる若い教師の坊っちゃんが、その一本気な性格から、いつわりにみちた社会に愛想をつかす。作品を一貫するものは、人間漱石が持って生まれた反俗と正義の心に外ならない。ロマンティックな稚気とユーモア、その歯切れのよい表現は、爽快さにみちている。明治39年「ホトトギス」に発表。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
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Posted by ブクログ
恥ずかしながら大人になるまで読んだことがなかった。
道後温泉に行った際に読んでみようと思い購入。
坊ちゃんの竹を割ったような裏表のない性格にスカッとしますね。
坊ちゃんにとっては松山は苦い思い出であったみたいですが。
それにしても、清に松山は忌み地なんて言われてたんですね。
Posted by ブクログ
何度も挫折してようやくこのタイミングで読み切ることができた
オーディブルと併用
どうしても夏目漱石という大作家のイメージが離れず読むことができなかった。漱石について、漱石論から入るからこうなる
噂に違わず、楽しい小説だった
Posted by ブクログ
読み始めてすぐ一行一行面白くて声に出して笑ってしまった。こんな文学あるのか。
主人公は一本気で曲がったことが嫌いな典型的な江戸っ子。話を読んでいくと完全な勧善懲悪ものになっていくんだろうな、というもので、一応主人公は懲悪を遂げる。しかし、気持ちがスカッとしただけで解決にはならない。出だしの軽妙な面白さからわくわくしながら読み進めると、最後は少し寂しい気持ちにもなる。
そう考えると清の存在というのは唯一の救いだろう。この人物がいなかったらただの悲しい話になってしまっていたと思う。