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さあ、きょうからおれも一人前の先生。張り切って着任した中学校だがまわりの教師が何だか変だ。臆病だったり、嘘つきだったり、小うるさかったり、いったい誰がまともなんだい――? 正義感あふれる主人公が、同僚の婚約者を汚い手を使って奪い取ろうとする教頭を徹底的に懲らしめるまでの顛末を痛快に描く。漱石の作品中、もっとも愛読されている一冊。
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Posted by ブクログ
50歳を過ぎて遅ればせながら読み始めた夏目漱石の読んだこと無くてもタイトルは知っていた本書。 アガサ・クリスティのタイトルが好きな私には『坊っちゃん』というタイトルに興味を惹かれなかったという阿呆みたいな理由で未読でしたけど、なんとなく想像していた内容であろうはずもなく、主人公は、なんて危なっかしい...続きを読む思考回路でそれでいて憎めない主人公なんだ。読み始めたら止まらない人物描写の嵐。私のような単純な人間は、やっぱり清が好きになるし、赤シャツと野田に怒りと憎しみを感じるし、山嵐には、ごめんって思う。そんな風に感情移入を余儀なくされるのである。 きっと、数多の素晴らしい感想が生まれたであろう名著に未熟な読者の感想なんておこがましい話です…。 ただ、新潮文庫の紙の本で読むと巻末に夏目漱石氏の年表もありまして、夏目漱石氏が養子に出されて、最終的に夏目家に戻る流れが淡々と年代と共に書かれているのを読み、その家族の移り変わりを子供時代に見てきた事はどれ程の観察力を培ったのだろうと考え深い。
「赤シャツ」「マドンナ」「親譲りの無鉄砲」の3つの記憶のみで読んでみたが想像以上に面白くて驚いた。生粋の江戸っ子の坊ちゃんがなんとなく教師になって愛媛に赴任する物語。ごく日常的なストーリーなのに、坊ちゃんの独特の語り口調が脳内でリズムに乗りまったく飽きない。田舎だと馬鹿にしながらも生活していくうちに...続きを読む馴染んでいく...という展開だと思っていたが最後まで好きになれず「こんなところはもう御免だ」と帰っていくのが斬新だった。坊ちゃんの単純な性格、かなりの毒舌、清への思いなどが妙に好ましく思い流石の名作だと唸った。
愛してる。大好きな本。そんなに読書量多く無い人生で、1番好きな本。とにかく読んでいて気持ちが良い。坊ちゃんの理不尽には揺るがされないまっすぐさに共感を覚える。本当に大好きな作品。無鉄砲でも、こうやって生きていきたい。
主人公の心情描写が本当にストレートで正直だと思った。 現代社会においても赤シャツの様な人間は多い。主人公や山嵐の様な正直さは得られなくても、清が坊ちゃんを可愛がった様に、真っ直ぐで正直な人間に惹かれ、愛す事のできる人間になりたい。
登場キャラクターもそれに付けるあだ名もビビットで、世界観に引きずり込まれたo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ ポップなので只々楽しく愉快に読み終える。語り手の口が悪いのがなんかツボで、文章の面白さがピカイチだった!!
夏目漱石『坊っちゃん』新潮文庫。 何度目かの再読となる。最近、関川夏央と谷口ジローの共著『『坊っちゃん』の時代 』を第一部から第五部までを再読し、後書きと解説で関川夏央と川上弘美が揃って『坊っちゃん』は哀しい小説だと評していたのを読み、内容を再確認したくなった。 因みに最初に『坊っちゃん』を読ん...続きを読むだのは小学校低学年の頃である。父親が会社帰りに毎月1冊ずつ刊行の度に購入してくれた世界の文学なる分厚い全集に収録されていたのだ。子供向けの全集なので、平易な文章で書いてあったと思う。その後は何度か文庫本でも読んでいる。 主人公の坊っちゃんは、兎にも角にも何処までも一本気で融通の効かぬ反骨精神の塊のような青年である。両親にも兄にも疎まれ、『親譲りの無鉄砲』と言い訳しながら後先を考えぬ行動ばかりをする坊っちゃんは自分の気質を理解していながら、行動を改めることが出来ないのだ。そんな坊っちゃんの唯一の理解者は下女の清だ。清は事あることに坊っちゃんを褒め、影に隠れて自分の給金で菓子やら足袋やらを買い与える。 坊っちゃんは両親を亡くし、兄にも半ば見捨てられ、勢いで物理学校を卒業するなり、清に別れを告げて、四国に中学の数学教師として赴任する。東京に比べれば明らかに田舎の四国では生徒たちに行動を監視され、彼らの稚拙な悪戯に閉口し、校長や教頭、仲間の教師ともなかなか馴染めないままに見知らぬ地で孤軍奮闘する坊っちゃん。 やがて反骨精神の塊の坊っちゃんも、周囲の愚劣、無気力などに反撥し、職をなげうって東京に帰る。『坊っちゃん』は、一本気で不器用であることが故に滑稽に見えるのであり、余りにも正直過ぎて、普通に生きることが下手な男の哀しい敗北の物語を絵がいているのだ。 勧善懲悪、正義は勝つと言うのはテレビドラマや映画の中だけで、何時の時代も悪者が得をし、しぶとく生き残るのだ。清く正しく生きる精神は大昔から培われて来た日本人の美徳であるが、哀しいことにそれが得とはならないのだ。坊っちゃんはそれを知っていながらも敢えて一本気な不器用な生き方を選択しているようにも見える。 本体価格310円(古本100円) ★★★★★
道後温泉に行ったら、坊ちゃんが通った温泉宿や、坊ちゃん団子や坊ちゃん列車や、坊ちゃんがすごく推されてたので、今更ながら坊ちゃんゆかりの地だった事を知り、学生時代に読んで以来何十年ぶりに読んでみた。 勧善懲悪の痛快小説だったってことも忘れてた。 時代が日露戦争、ポーツマス条約あたりってことも改めて知っ...続きを読むた。 女中の清の愛と優しさが坊ちゃんを支えている。 一本気で無鉄砲で狡さを嫌う坊ちゃんが、彼が感じる悪い人達(実際はどこにでもいると思う)と戦う中で、清を心の支えにする様子が、ストーリーの緩急をつけている。
若い頃に読んだときは「痛快な青春小説」かと思った。中年になって読むと「哀しい小説」だと思った。もっと年を取ったらまた違う感想があるのかもしれない。古典というのはそんなふうに何度か味わうべきものなもかなと思う。
クスッと笑えて、正義感に熱くなり、故郷を懐かしみ。 人間の様々な感情を描いています。 文豪と聞くと難しそうですが、とても読みやすかったです。
真っ直ぐに受け取り、真っ向に向き合う。自分の間借りない正誤感覚を折らずに、不条理も覆そうとする豪快さ。読んでいて恥ずかしくなるくらいに爽快。語り口も独特のあだ名も味があって、溶け込みやすいとい。
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