夏目漱石のレビュー一覧

  • 明暗(新潮文庫)

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    一度、挫折したのですが読み直して漸く読み切れた感じです。
    物語の進み方が前半、半分は「明」で、後半が「暗」といった感じで、落語の語源や仏教語源に使われる単語が盛り込まれているのにも拘わらず、非常にイメージが湧きやすい内容でした。
    続きが気になり、また良い所で未完になってしまっているのが、とても勿体なく、悔しい所です。

    言葉の選び方や、使い方により夏目漱石という人間像が浮かび上がってくる作品だと思います。

    ただ、前半はかなり根気が要りましたね。
    とはいえ、前述の通り勿体なく悔しい作品でもあります。

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    2016年11月09日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    二作品ともに奮い立たされるような気持ちの湧いてくる作品でした。野分の方が、個人的には克己心を煽動されるという意味で好きです。

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    2016年10月04日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    学生を終えた頃のモラトリアムの宙ぶらりん感と大人になる切なさ決意を思い出す。真面目に生きることは素晴らしい!いつまでも善きひとでいられたら。。
    甲野さんの日記の書き言葉と話し言葉の使い分け、漢詩などの教養、インテリ同士の会話の応酬など、自分の教養のなさ、緊張感のない乱れた言葉遣いなど大いに反省。独特の描写部分は音読するように読んだ。 端的で且つ美しくその的確さときたら!会社や身近な人物の評価表現の参考になりそうだ。最後に女の人生の難しさを思わずにいられない。そうそう、エリザベステイラーのクレオパトラが頭に浮かんだな。

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    2016年09月19日
  • 三四郎

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    こころ、吾輩は猫であるに続く漱石三作目。
    熊本から東京大学に通うために上京してきた三四郎青年の物語。
    物語に入り込むまでに少し時間がかかったけれど
    最後の100ページくらいは先が気になって急いで読んでしまいました。

    三四郎と美禰子がどうなるのか最後まで分からずドキドキもの。
    美禰子の発した「ストレイ・シープ(迷える子羊)」は名言です。
    明治時代でも現代でも若者の苦悩というのは普遍的なものだということを痛感。

    当然東京大学の学生なので本郷キャンパスの界隈の話が随所に出てきます。
    私は現役で東大を受験して落ちたので諦めてしまいましたが
    この本を読んでやっぱり東大に行きたかったなとそんなことを思

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    2016年09月09日
  • 吾輩は猫である

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    猫から見た視点で、主人や友人など人間世界の様子が綴られている。人間は、滑稽だったり、妙だったり、おもしろいそうだ。当時の日本で文明が進むことにより起こる弊害を風刺しているようで、今の日本にも通じるところもあるみたいに思えて驚いた。この猫は、随分かしこくて、まるで悟っているように見える程だが、主人や友人などにあくの強い個性的な人物が多く飽きなかった。

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    2016年09月01日
  • それから(漱石コレクション)

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    夏目漱石三部作の第2作
    仕事にもつかず、結婚もしない代助が
    友人である平岡の妻、三千代に恋をしてしまう物語。

    ラストが文学的で好きだ。

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    2016年08月18日
  • それから

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    ネタバレ

    代助と三千代はこれからどうなっちゃうんだろう…。
    学校で映画を観るらしいので、その前にと思って読んでみました!
    三四郎とは全然違う雰囲気。
    門も読んでみたいと思います。

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    2016年08月16日
  • 明暗(新潮文庫)

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    ネタバレ

     日常のたった一瞬で10も15も思いを煩わす事がある。この本は、その一瞬を永遠と書きだした本だと思った。その内容は人情とは異なり利己的な指向で描きだされ、粘着性をおび醜悪さを引き出していた。同時に、人の感情の移ろいやすさ弱さも読み取れ、次の展開をみたいという好奇心も呼び起こした。
     読み進めるにつれ、自分の場合だったらどうだろうかと考え、胸を突く文章が何度もあった。読むのに苦労するが、その苦労を押してなお魅力的な一冊だった。・・・途中何度も発狂しそうになったが・・・。
     完結しなくてよかった。
     

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    2016年08月06日
  • 三四郎

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    ネタバレ

    こころと、坊ちゃんの間くらいのイメージ?
    漱石もこんな爽やか切ない小説を書くんだ!と思いました。
    今度三四郎池に行くので、美禰子さんの真似でもしようかな。

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    2016年08月01日
  • リライトノベル 坊っちゃん

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    ライトノベルじゃなくて、リライトノベル…(笑)
    設定にも新しく手を加えて現代風にアレンジ…って、もう「坊っちゃん」じゃないと思うの。面白かったけどね。
    夏目漱石没後100年の展示に使おうと思ったんだけど、一緒に置くのを躊躇うような紛らわしさ&「こころ」の隣に置くと良心が痛む感じがするのは何故…
    「原作:夏目漱石」じゃなく、「原案」だったら納得?
    これを読んだことで、私の中の「坊っちゃん」がゲシュタルト崩壊…orz面白かったから、まぁいいか(笑)

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    2016年07月26日
  • 夢十夜 他二篇

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    夢十夜、読んだことないと思っていたが、第一夜に覚えがある。これは、多分、学生時代に教科書で出会った気がする。

    第一夜が一番好き。美しい。亡くなる女性の願いは、真珠貝で墓を掘り、星の欠片で墓標を作ること。そして、さらに控え目に申し出たのが百年待ってほしい。そして、墓の傍で待つ男の下に、ゆりが花を手向けてきた。そして気づく。百年目だということに。
    この日本文学の繊細さ、美しさ。
    百年待ってほしいというのをためらう女性の奥ゆかしさ。
    どこに忘れ去ってしまったのでしょうか。

    解説本は多くあって、例えば、ゆりが何を象徴しているのかなどネットでも議論されているけど、ただ純粋に言葉や情景の美しさを楽しむ

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    2016年06月19日
  • 門

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    三四郎、それから、門と続けて、朝日新聞で読む。学生時代、略奪結婚、そして、その後の暗雲たる生活。門では、宗助が座禅のため、寺を訪れるが、結局のところ、悟りに至るまで我慢できず、ろくでなしな主人公が、再び描かれている。

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    2016年03月04日
  • こころ

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    色々と伏線があったり、第一部、第二部と第三部とで主人公が違って視点が異なって初めて見えることなどもあり、読み終わると、「あれ?どうだっけ?」と思う点も多く、もう一度読み直したいと思った。

    新潮の解説も読んでみたところ、これは元々他にも短編がある予定だったらしいが、3部が予測を超えて長くなったので、3部までを一冊として出したとあった。その証拠として、3部の最初に四つ折りの紙が分厚い封筒に入っていたとあるが、明らかにそんな厚さで済まないほどの内容量であることを挙げてあった。確かに。
    だから、2部の最後で病院を抜け出した私と先生がどうなるのか?といった結末がない。

    一番気になったのが、武者小路実

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    2016年02月21日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    お目当と言えばおきゃんな未映子がおきゃんな美登利をどう描くか興味津々だった「たけくらべ」、しかしながらやはり原作が原作だけに大きく崩すわけにもいかず無難にまとめたかなの印象。
    などと偉そうに言うものの実は私自身ガラスの仮面版たけくらべしか読んでおらずマヤの演技が「こんな美登利見たことない!」と絶賛されても「どんな美登利?」程度のものでしかなかったのだ。
    水仙の造花が切ないしっとりした悲恋の物語を堪能した上での初くらべ、しっくりくるのは亜弓さんではなくやはりマヤだと思うのですが…そうですよね、月影センセw

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    2016年02月10日
  • 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外

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    川上未映子訳の「たけくらべ」に興味があった。川上未映子訳に対して賛否あるようだが、これはこれで良いのではないかと思う。

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    2020年05月18日
  • 硝子戸の中

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    つまり、エッセイ集だと思えば良いのではないでしょうか。
    夏目漱石というと、なんだか恐れ多いんですけれど。
    僕はこの人の文章は、そこはかとなく乾いたユーモア、好きなんです。
    面倒くさい人だなあ、とは思います。面倒くさいインテリのオッサン。

    内容は、作家の日常ってやつですかね。

    「こんな変な客が来たんだよね」
    「実は僕の幼少時代にこんなことがあって」
    「私の母親っていうのはこういう女性でして」
    「俺、ちょっと変わってて。こんなことしちゃうんだよね」

    というようなことを書き綴っているわけです。

    僕は、なるほどナルホドと、肩もこらず読みやすく面白かったです。
    時代風俗固有名詞、無論こと明治時代

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    2015年12月31日
  • 漱石人生論集

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    この本では、漱石が書いた手紙や随筆の中から題名の「人生論」に見合った部分が選別されて年代順に並べられている。

    手紙はそれぞれ全文を載せているようだが、随筆『硝子戸の中』や『思い出す事など』については一部分だけを載せている。おそらく漱石の「人生論」が表れている箇所だけを編集者なりに抜粋しているのだろう。

    通して読んでみて、幾つかの有名な小説を読んだだけでは中々見えてこない漱石の内なる様々な思想・意志が明確に伝わってきた。そしてその心の熱さに驚き、感動した。励まされた。漱石がこんなに熱い男だとは知らなかった。

    『吾輩は猫である』、『坊っちゃん』、『明暗』などの作品名こそ人口に膾炙しているが、

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    2015年11月02日
  • それから(漱石コレクション)

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    「もっとシャキとしたら?」とあまり好きになれない主人公です。
    でも、ストーリーを彩る文章の美しさや、秘められた意図等々、何度も何度も読み返したくなる作品です。

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    2015年10月24日
  • それから(まんがで読破)

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    主人公が迷いの気持ちにより、友人に好きな人を譲ってしまい死んでいるような人生を送ってしまうお話。
    この主人公いい人なんだよな。けど、最後には友達から好きな人を奪って、一緒になるはなし。
    失うものはたくさんあり、家族との絶縁、友人、いろいろある。
    最後は好きな人と一緒になって幸せになれたかわからないところで終ってしまうが、オイラは幸せになっていると断定できる。嫁さんにもらった人は長生きしない病気で早く亡くなってしまうかもしれないが、人生に悔いを残さなくて済む。

    ホントは、友人と結婚する前に一緒になっていればもっと幸せになっていたと思うが、物語なのでコレで有りだと考える。
    悔いを残さず生きたいと

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    2015年10月23日
  • 夢十夜 他二篇

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    読んでいる最中も読み終えた後も運慶が明治まで生きている理由を考えているが、とんと分からない。
    そも、この夢を見た主は、本当に分かっているのかさえ、だんだん疑わしく思われてくる。

    よく、夢を見る。
    夢を見て、その中でものを思い、天啓を受けたような、閃光を目の当たりにすることがある。
    けれど、果たして夢から覚めてみれば、いったい何に合点が行ったのかさっぱり分からなくなっていることがほとんどだ。
    時々覚えていることもあるのだけれど、夢の中で得たような「あっ!」というひらめきはもう消えていて、改めて検討すると「あぁ…?」というがっかりが残る。
    いや、夏目先生のことだから、しっかり考察するだろうけれど

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    2015年10月07日