夏目漱石のレビュー一覧

  • 三四郎

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    新年1冊目。
    夏目漱石はやっぱり風景描写が豊かだなと思った。空、木、街並み、ありふれたものを鮮やかに書いている。その描写が心情とリンクしているのが凄い。
    大層難しい話なのかと身構えていたが、実家を出て上京した者が実家と今を異世界に感じ、狭い世界で生きていたなと達者になりセンチメンタルになる話じゃないかと気づいてから読みやすくなった。難しい恋でもなく、淡い恋で終わった。
    原口が美禰子の絵を描いている時に言っていた、「心が外へ見世を出しているところを描く」という言葉が何故か印象に残っている。
    『それから』と『門』も購入したので、読むのが楽しみ。

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    2026年01月31日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    授業で取り上げられた部分はほんの一部で、手紙がめちゃくちゃ長いと聞いていたので、確かめたくなって読んだ。たしかにめちゃくちゃ長かった〜〜!でも読みやすくてずんずん読めた。
    不思議な先生の過去が次々と明らかになりまるでミステリーみたいで、しかも先生のずるさも明らかになって、人間って...と思わされる。流石にずるすぎやしないか。でもあんなに嫌悪していた叔父と同じだと気づく場面はぐさっと来て、誰しも同じ側面があるんだと突きつけられているよう。
    唐突に終わってしまったのが残念。これから妻は大丈夫なんだろうか。そして私はお父さん放ってきちゃって本当に後悔しないのか...
    ぶっちゃけ、なんでこんなに名作と

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    2026年01月19日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    今も昔も搾取構造は変わらないらしい。主人公の一行に加わった赤毛布と小僧はどんな末路を辿るのか...。ロクな目にあわないのは想像できる。
    カイジの地下労働施設を思わせるような労働環境ではあるが、一つだけ違うのは善良な心を持った人がいること。どんなに落ちぶれても自分に寄り添ってくれる人は存在するのかも。

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    2026年01月17日
  • 吾輩は猫である

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    夏目漱石の代表作であり、デビュー作です。
    タイトルと書き出しが、あまりにも有名ですが、こんなに長い小説だとは知りませんでした。
    現代の小説にも、夏目漱石の影響を受けてるのかな、と思う文体があるのがよく分かりました。

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    2026年01月14日
  • 三四郎

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    夏目漱石の取っ掛かりどころがわかってきたかも。物語、というよりは人生の一部を切り取ったような作風なのね。人生は、抗っても抗わなくても、奇跡は起きない。

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    2026年01月08日
  • 行人(新潮文庫)

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    『こころ』を再読することがあったので、それを機会に後期三部作を読んでいこうということで読んだ。
    裏表紙の「愛する妻が弟の次郎に惚れているのではと疑い、弟に自分の妻と一晩よそで泊まってくれと頼むが…。」を見てから読んだせいで、「そんなエンタメ的な話なのか…?」と疑い疑い読むことになった。

    話の要所要所にある三沢と娘さんの挿話や父の語る目が見えなくなった婦人の挿話、貞の結婚、仲の良い岡田夫婦といった多様な男女の仲が出てくるが、それが一郎の内省にどう響いてるのか…?
    また、二郎視点で進んでいくため、二郎を主人公として読んで、二郎の元気がだんだんなくなってくると雲行きが怪しくなってくるようで、読んで

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    2025年12月07日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    高校生のとき夢十夜の話を国語の先生がしてて、どんな話だったか思い出したくて読んでみた。でも夢十夜より今の自分は文鳥のほうが好きかな。鳥って寒さに弱いのだよ…。

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    2025年12月06日
  • 道草

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    何かの本で、
    「漱石の『道草』は、関わりたくもない悪縁の人物に煩わされ、夫婦仲もよろしくなく、まったく望む方向に人生が進まないが、そういう『道草』(目的地に着く前の寄り道?)こそが人生を味わい深くしている」
    といったような紹介があって読みました。
    読んでみたら、期待したより、ずっと重苦しい道草で…笑
    でも、続きが気になって一気に読みました!

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    2025年11月26日
  • 倫敦塔・幻影の盾 他五篇

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    ネタバレ

    『倫敦塔』『カーライル博物館』か 読みにくくて続けて読むのが辛かった。『幻影の盾』もベースになっているアーサー王の伝説を知らないとついていけないくらい読みにくい。『琴のそら音』『趣味の遺伝』は読みやすくて良かった。特にパンチのある話がない短編集だったかな~。

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    2025年11月26日
  • それから

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    結末を描かないことで、余韻が残る作品です。
    続きが気になりますが、想像するしかありません。
    いわゆる親のスネをかじりまくっている主人公ですが、彼には彼なりの苦悩があるようです。

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    2025年11月23日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    純文学は芥川と太宰はよく読んでいたが、夏目漱石は有名作品すら知らなかったため、まず初めにこころを手に取ってみた。

    一人称で書かれている男がこの物語の主人公ではなく、先生と呼ばれている男がメインの話となっている。
    この先生、読めば読むほど自己中心的な人間で、まず人を信用しない理由として信頼していた叔父に裏切られたことがトラウマになったと言っているが、幼く無知であった自分が財産全てを叔父に託していたことが原因でもあるし、友人を死なせた理由もあまりに身勝手。
    下宿先にkを招く前に、奥さんは少なからず予感して止めたいたにも関わらず強引に呼び込み、挙げ句下宿先の娘を好きになったと告白したkに焦って、今

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    2025年11月22日
  • 夢十夜

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    おどろおどろしいミステリアスなファンタジーとでも言いましょうか、夏目漱石の小説を漫画で表現した作品。

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    2025年11月16日
  • こころ

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    3章かけて先生の過去である、先生と遺書、まで至るが、その割に物語が収束せず結論も出ない。主人公が新たな人生を歩むでもなく、先生のその後が描かれるでもなく、突然に物語が終わる。
    恋愛と金銭に悩まされながら、鬱陶しさを感じるくらい自分の心情を語るこの本から、何を読み取れば良いのか、読書感想文の題材によく取り上げられる割にかなり難しい文章です。

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    2025年11月07日
  • こゝろ

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    終盤、先生の手紙のあたりから一気に読み終えた
    ついつい気になり合間合間に
    夏目漱石は名前しか知らなかったので初めて読んだ本でもあったけど、昔の言葉がおもしろい
    なんか、乙女なのかな

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    2025年11月04日
  • こころ

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    100年前でもここまでの感情を表現しつつ物語が書けるものかと感心。つくづく人間とは感情の生き物で美しい面も醜い面も持つ異質な生物であると考えさせられる

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    2025年10月20日
  • 吾輩は猫である

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    ネタバレ

    我輩は猫である。名前はまだない。
    この文だけで何の小説か分かるくらい有名。
    読んでみて思ったのは難しい…注釈あるけどそれすら難しい。
    それでも最後まで読むことが出来た。
    迷亭が好き。でも真剣に読んでたら嘘かい!ってなる

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    2025年10月12日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

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    イラストレーターのしきみさんが乙女の本棚シリーズで描いた作品を集めた画集。
    全部で6作品収録だが全文収録は芥川龍之介の「悪魔」のみ、他は抜粋して収録している。
    悪魔は初めて読んだが短い文章になんとも言えない感情を詰め込んだ作品。イラストの宣教師と悪魔との対比が良かった!

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    2025年10月08日
  • 草枕(新潮文庫)

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    『神様のカルテ』の主人公、一止先生がいつも読んでいる『草枕』が気になって、読んでみた。

    『神様のカルテ』に草花の描写が多い理由がわかった。『草枕』の影響だなと。作者の夏川草介さんも夏目漱石が大好きで、一止先生と同じように『草枕』ばかり読んでいたに違いない。

    『草枕』は、画家の目を通して語り、絵画のような小説だった。椿の描写は特に美しく、印象に残った。

    私は、夏目漱石の『こころ』がめちゃくちゃ好き。一方で、夏目漱石の作品はほとんど読んでいない。『坊ちゃん』は登場人物もストーリーも知っているけれど、いつ本を読んだのか、全く記憶にない。読んだのが、子供の時だったから記憶にないのかもしれない。『

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    2025年10月08日
  • 道草

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    自伝的小説だと素朴に信じられていたようだが、読めば淡々と進む内容。

    義父母の島田と御常の養子となったことが、「世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。」と小説の結びの一句に繋がるのだが、なんとも言えない厭世観のようなものも感じた。

    本著の前後に執筆された作品を読めば、また異なる面が見えるのだろうか?

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    2025年10月05日
  • こころ

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    ネタバレ

    1ヶ月ほど読むのにかかった。昔の小説は読むのに時間がかかる。表現の仕方、古語を理解するのに時間がかかるし、一つ表現するのに十かかるくらい丁寧に書かれているからだろうか。こころは特に先生の手紙に重点を置いていた。夏目漱石自身、その先生に心を通わせたのだろうと思う。愛情と友情、金銭欲、人間の心の部分に深く迫る作品だった。金の為に自分を利用しようとした経験を持つ先生が愛情の為に友を自殺にまで追い込んでしまう。心優しい先生は、自分のせいだと自分を戒めた。その罪悪感を誰にも伝えられず、私という新たな人物との繋がりから先生を見せる事により、読者に想像を膨らませる書き方は素晴らしい。芥川もそうだが、昔の偉大

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    2025年10月05日