夏目漱石のレビュー一覧
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漱石前期3部作の第1作目。
題名から「坊ちゃん」と似たような、所謂痛快な作品というイメージで読み始めた。
読み進めていくと、確かに痛快さは感じられるものの、文学としてまたさらに一歩先へ進んだ作品に仕上がっていた。
このレビューは「それから」「門」の3部作全て読み終わった段階で書いているのだが、
そこまで繋がっているようには思われない。残り2作は合わせて読むといいと思うが、
「三四郎」は漱石による1つの青春文学として、読み進めた方が良いと思われる。
そしてそのように読んでみると、当時における若者というのは、こんな感じだったのかと、現代とのギャップがまず面白い。
男女関係が現代よりも遥かに尊ば -
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ネタバレ【本の内容】
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ、情に棹させば流される。
―美しい春の情景が美しい那美さんをめぐって展開され、非人情の世界より帰るのを忘れさせる。
「唯一種の感じ美しい感じが読者の頭に残ればよい」という意図で書かれた漱石のロマンティシズムの極致を示す名篇。
明治39年作。
[ 目次 ]
[ POP ]
『国家の品格』いわく文学・哲学・歴史・芸術・科学といった、何の役にも立たないような教養をたっぷりと身につけていることが真のエリートの条件の一つという。
ならば、役に立たない教養を身につけているだけではなく、役に立つことはしない百けんは超エリートでは -
購入済み
夏目漱石「こころ」に触れ
朝日新聞で100年ぶりに連載されたことをかなりたってから知った。
明治時代の大学生、勿論家庭もそれなりに裕福であろう。しかし、どうしてもその時代の大学生は、自分の生きざま、思想に陶酔しているように感じてしまう。
文学者であれ、芸術家であれ自分は特別な存在として身を置いているようだ。
それが、現代の若者と似ても似つくさない、ある意味とても魅力的に写る時代背景、ロマンを感じることができる。
明治、大正の堅物であるが故の純粋な恋心が伝わる。 -
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千年読書会、今月の課題本でした。学生の時に読んだ記憶があったので、手元にあるかと思ったのですがなかったため新潮文庫版を購入。他の漱石の蔵書と比べて大分新しい見た目となってしまいました。。
さて、本編の主人公は「代助」、とある資産家の次男坊で、大学は出たものの、30歳をこえても定職に就かず、フラフラと気ままな日々を送っています。当然結婚もしておらず、学生時代の友人「平岡」の妻「三千代」にほのかな憧れを抱いているものの、二人の幸せを祈ってる状況だったのですが、、その夫妻が仕事で失敗して東京に戻ってくるところから物語が動き始めます。
代助はいわゆる“穀潰し”なわけですが、家族には愛されてい -
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漱石らしいとても歯切れのいい文体が気持ちよくて、主人公の代助の、現代で言えばニートな身分でありながらインテリで偉そうな思考回路がおかしくてところどころ笑いながら読みました。前半は。
後半は、代助がどんどん追いつめられていく様子がちょっと痛々しい。自業自得なんだけど。
どんなに頭がよくても感情(特に恋愛感情)はなかなか制御できない。それなのにそこに理屈をくっつけようとして余計苦しんで…漱石の重い小説にはこういう主人公が多い気がします。
ぼんやりした終わり方がかえって印象的でした。
漱石の比喩表現は見事ですね。さすが文豪、と惚れ惚れしました。 -
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序盤は情景が描けず、やや苦しかった。
優柔不断な小野。小野の従順さこそ夫として「欲しいもの」に値すると考えている、高笑いハイカラ美女・藤尾。
そんな藤尾にデレデレ状態の小野だったのだが、五年来、彼の妻になるものと見做されていた女、小夜子がやってくる。
二人を前に、傷を負わずして藤尾を選択しようとした小野。からの、結末がすごい!うーん、なかなか突飛だと思う。。。
小野、藤尾、小夜子の話はなんだかどろどろしていて、あまり好きにはなれなかったが……序盤から謎めいていた藤尾の兄、甲野の終盤の涙になんだかきゅん!
更に、糸子と甲野が共に家を出るシーンも良かったなー。
雨が降っても、濡れるのはあなた -
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ネタバレ漱石未完の長編。
実は未完だというのは本を最後まで読むまで知らなかった僕。
それくらい先入観なしで読んでいたのがある意味奇跡かも。
漱石の小説は結構すきなのね。
なんかニヒリズムがどの主人公にもあるような気がして、
津田もそういう類の人間だ。
自分が本当に好きな女性と結婚できずに、
堕落をしてあげく親の金が支給されないとなるととんでもないことだと言わんばかりの感じ。
一応真面目な僕からすると働けって。
各々の登場人物が非常に特徴あるように描写されていて、
文章の美しさは三島由紀夫ほどではないけれども、
いつも漱石の小説に惹かれるものがある。
たぶん感情移入しやすいのだろうか。そうでもな