夏目漱石のレビュー一覧

  • 吾輩は猫である

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    これは名作です。
    間隔をあけて読む毎に違った印象を受けるくらい、多様な思考が詰まっているように思います。
    しかも、皮肉がおもしろい!

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    2013年04月28日
  • 明暗

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    夏目漱石未完の遺作。
    津田とその妻お延を中心に展開される物語。登場人物それぞれの心理描写が本当に素晴らしい。夫婦間の心理戦とも言える裏のかき合いや、親戚たちや小林というダーティーな友人との心理戦などは、読んでいてハラハラドキドキして物語にどっぷり引き込まれる。さらに、津田が結婚する前に思いを寄せていた清子が登場し、いよいよ佳境!ってところで物語が終わっている。気になって仕方がない!
    個人的にはお延に幸せになってほしい。解説で大江健三郎が書いていたみたいに最後には津田とお延が顔を見合わせて微笑してほしいと願う。

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    2013年04月13日
  • 門

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    前期三部作と言われる三作の中では世間的評価が最も低いかもしれないが、それはこの作品が恋愛成就後の現実を描くからだろう。
    二人は共犯者としての過去を共有するが、その罪をそれぞれに見つめた結果、ある意味最も遠い存在同士になってしまう。
    それでも人生は容赦なく回り続けるため、その現実を受け入れ、慣らされていく(そして時に過去に慄く)。
    この作品は決して諦めを描いているのではなく、生きるということの本質を抉りだそうと漱石がもがいているのだと思う。

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    2013年04月12日
  • 吾輩は猫である

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    漱石の作品群の中での評価という意味も含めて★4つ、単品なら★5つでも良いかと思う。
    非常に独特の空気をもっており、これに続き並び評される作品はそんなにないと思う。
    ただ漱石好きの当方の感想は、やはり「デビュー作」であるということ。
    異様なまでのテンションなど才気に満ち満ちているのだが、詰め込みすぎで脱線のきらいもある。
    良い意味での乱雑さとその後の作品にて徐々に洗練されていく変化を作家の成長・成熟と見るか才能の枯渇と見るかは正直好みの問題だと思うが、当方は前者の立場。
    でも良い作品、これは疑いようもない。

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    2013年02月18日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    お坊っちゃまの社会科見学シリーズ土方派遣編。

    いつになっても始まらない小説だが、曰く「小説ですらない」のだから仕方ない。
    道中も穴の中の出来事もきっとどうでもいいし、
    結局どちらにしろ実りはなかったんだからどんなバランスだろうと構いやしないんだろう。

    人に薦められるかっていうとかなり厳しいが、
    程度は様々あれど同じような落ちかけ寸前の若者(?)は多くいるだろうから読んどけばいいんじゃないか。虚しさがしみる。

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    2013年02月03日
  • 明暗(新潮文庫)

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    夏目漱石は昔から好きだった。何十年ぶりかで読んだけど、夏目漱石の本は好きだな~。人間の心理をうまく描写されていて、これはこれでいい感じで終わってるのでは?と思った。

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    2013年01月21日
  • 夢十夜 他二篇

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    すこし星新一を思い浮かべながら読んでた。
    夏目漱石っぽくなくて、でも理屈っぽいとこはやっぱそうか、とかいろいろ。

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    2013年01月07日
  • 夢十夜 他二篇

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    改めて、文章が上手い。嘆息…。
    漱石の文章は、ふとした感覚が、的確に美しく表現されているのがすごい。
    夢十夜の異様性たっぷりな美しさ、文鳥と永日小品での日常続きの描写、良かったです。

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    2012年12月04日
  • 門

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    『三四郎』『それから』に続く、いわゆる三部作の締め。もっとも、前2作とは打って変わって、筋立て上ではドラマチックな展開はほとんど無い。むしろ、『それから』にも通じるような道徳上の「不義の愛」が、いつまでも宗助と御米の人生を暗くし続けている。その描写が手を変え品を変えなされる。『それから』同様に、「自然」とも「運命」とも称される、自我を超越した何らかの力が生活に働きかけているとしか思えないような出来事を、宗助も御米も体験してしまう。この繰り返しは、生活上の小康状態を得た最後のシーンでもなお予感されている。「またじきに冬になるよ」という言葉は、「自然」「運命」の力の強大さを表して余りあるものではな

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    2012年11月22日
  • それから

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    『三四郎』『門』との内容的関連から「三部作」と称される小説。前作『三四郎』が青年の自己形成を主題としたBildungsromanの趣が強いのに対して、本作の主人公・長井代助は物語の開始時点で高等教育を修了し、父や兄からの経済的援助のもとに高等遊民的な生活を送っている。その生活が、平岡とその妻三千代の登場によって撹乱される。三千代への愛、平岡との友情、家族との関係など、様々なファクターを考慮しつつ、代助は自己内省を深めていく。その末に到達した結論は、合理性(ここでは父の薦める通りに見合い結婚をすること)ではなく、三千代への愛を貫くことだった。しかし、それによって家からは勘当され、平岡との友情も破

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    2012年11月21日
  • 三四郎

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    ようやく読み終えた!
    思ってた以上に切なくて、焦れったくて、どうしようもなかった。
    また読みたい。

    特に印象に残ったところ
    ・「ああああ、もう少しの間だ」
    ・「あなたはよっぽど度胸のない方ですね」
    ・「可哀想だた惚れたって事よ」
    ・「あなたに会いに行ったんです」
    ・「そう。じゃ頂いて置きましょう」「ヘリオトロープ」
    ・ヘリオトロープの壜。四丁目の夕暮。迷羊。迷羊。空には高い日が明かに懸る。
    ・「われは我が愆を知る。我が罪は常に我が前にあり」

    以下は雑感。

     『三四郎』を初めて読んだ。なかなか印象深い作品で、学生時に読んでいれば、また違った感想を抱いたかもしれないなとも思う。
     『三四郎』

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    2012年12月25日
  • 坊っちゃん

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    実は赤シャツこそが「坊ちゃん」だった。って解釈もあるらしいけれど、そもそも主人公が「坊ちゃん」っていうのもよくわからん。坊ちゃん=正直で世渡り下手ってこと?

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    2012年11月05日
  • 三四郎

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    迷える羊が森で巡り合い、束の間同じ時を過ごすけれど別々の群れへと再び帰っていく話。三四郎と里見嬢は恋愛感情よりも同朋意識が強かったのではないかな。

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    2012年11月02日
  • 明暗(新潮文庫)

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    ネタバレ

    漱石てこんなに俗っぽかったけか・・・と。

    まだるっこしい、説明的にすぎると思うようなところもないではないです。
    心理描写が。あまりに微細にわたっていて、下世話と感じるほど。
    なんというか朝の連ドラみたいな解説ぶり。(見てないけど、梅ちゃん先生冒頭5分でおなかいっぱい、みたいな感じかも。)

    ベタなのは、古典ですもの、当然のことかしら。

    それでも、面白いは正義。正義は面白い。
    小説ってそんなでしたね。私、小説は好きです。

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    2012年10月15日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    ネタバレ

    肉体労働の仕事に就くか否かで迷ってて、少しでも参考になるかと思って読んだ。


    坑夫になる前の心境、なってからの心境。
    なってはみたが、辞めたくなる心境。

    漱石も言っているが、人間の心とは変わりやすいものだ。

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    2012年10月14日
  • こころ

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    タイトルどおり"こころ"が書かれた本。かなり読みやすい方かと思われる純文学。高校生の時に使っていた教科書に掲載されていたのだが全文未掲載で続きが気になりつつも放置し続けて最近になって全文読んだ本。読んで良かったと思います!いつの時代も人間の"こころ"ってこうなんだなーとちょっと親近感をもてるお話。

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    2012年10月08日
  • 虞美人草

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     「こういう危うい時に、生まれつきを叩き直しておかないと、生涯不安でしまうよ。いくら勉強しても、いくら学者になっても取り返しは付かない。此処だよ、小野さん、真面目になるのは。世の中に真面目は、どんなものか一生知らずに済んでしまう人間がいくらもある。皮だけで生きている人間は、土だけでできている人形とそう違わない。真面目がなければだが、あるのに人形になるのは勿体ない。(中略)僕が平気なのは、学問のためでも、勉強のためでも、何でもない。時々真面目になるからさ。真面目になるほど、精神の存在を自覚する事はない。天地の前に自分が現存しているという観念は、真面目になって始めて得られる自覚だ。真面目とはね、君

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    2012年09月03日
  • 吾輩は猫である

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    個性的な面々による会話は軽妙かつ人の真相心理をついていた。今も昔も考えることは同じなのでと感じさせられた。一方で会話以外の説明は冗長かつ表現が古く読むのに多少苦労した。また、それぞれのエピソードが完結していなく、もう少し結論が知りたい点もあった。
     全体的にはさすが文豪の作品だけのことはあった。猫を主人公とした軽いタッチの作品ではあるが、その裏に世相への批判、人間のおぞましい心理など巧みに表現されていた。多少長いが一読する価値はある。

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    2012年08月28日
  • 漱石文芸論集

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    夏目漱石は、おそらく近代日本の作家の中では例外的に、文学を理論的に考えようとした書き手である。漱石は、小説が「書かれるもの」=言語による再現であることに自覚的だったし、だから、小説の構成やさまざまな語りの技術=技法をおろそかにできないとも考えていた。一定の留保は必要ではあるが、漱石のテクストは、彼の文学理論の実作化という側面があることは事実である。そして、この自覚が、漱石と?外とを分けるポイントでもあるのだろう(?外は稀代の名文家であるが、小説的な構成、構想力という点では、漱石と比べて見劣りがする)。

     それにしても、この構成は編者の磯田光一によるものなのだろうか。抄録がほとんどで、一つ一つ

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    2019年02月17日
  • それから

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    身につまされるというか、なんというか。
    本ばかり読んでも実生活が充実していなければ何にもならない。入鄽垂手。人間は生活に向かわなければならない。
    このあたりは、「罪と罰」や「金閣寺」とも共通する。

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    2012年08月10日