夏目漱石のレビュー一覧

  • 坑夫(新潮文庫)

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    自暴自棄になった青年の心理が
    後になって回顧されたものとして描かれます。
    実際こういう立場になったらたしかにこう感じるんだろうなと思いました。
    もう死んでやると思ったり、どうせ死ぬなら華々しくとか考えて、じゃそれまで生きなきゃいけない・・
    変なとこに見栄が残るんだろうな

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    2010年01月11日
  • 文鳥・夢十夜・永日小品

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    大学の教授が「最近は夏目漱石や森鴎外も『古典』扱いで、若い人はどうも取っつきにくいと感じているようだが、そんなことは無い。日本語表現の勉強にもなるから是非読んで欲しい」と講義で仰られていたので、意識してこれら「古典」作品も読むように心がけてます。

    実は私は夏目漱石の作品をこれまで一度も読んだことがありませんでした。
    いくらなんでも『吾輩は猫である』『こころ』くらいは読んだことがあるだろ?と言われそうですが…本当なんです。
    あ、でも『吾輩は猫である』は中学の時にチラッと読んだことがあるようなないような…。
    でも全然ストーリーを憶えてないので読んでないのと同義ですね。(苦笑)

    というわけでこの

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    2009年12月25日
  • それから

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    漱石は情景描写がとても上手です。
    とにかく細かく細かく描いている 
    それでいて粘っこくなくサラサラした文体 
    だから読み手は映像を思い浮かべやすいんだろうな

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    2009年11月11日
  • 吾輩は猫である 上

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    『我輩は猫である。名前はまだない。』
    から始まる有名な小説です。

    表紙買いです(笑)

    ずっと猫視点で物語が描かれていきます。
    猫から見た人間の滑稽さや、不便さ。
    自分の飼い主への不満や、猫社会の大変さを
    訥々と語ってくれてます。

    猫も良い味出しとるし、
    飼い主の苦沙弥先生もアクのあるキャラです。
    他にも先生の友達なんかも濃ゆいっ!!

    当時の生活をかいま見るコトも出来るお話しです。

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    2009年11月21日
  • 文鳥・夢十夜・永日小品

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    初期の漱石の、ちょっと幻想のかほりのする作品を集めた短編集。夢十夜だけじゃなくて文鳥も永日小品も面白いよ。と書きつつ、今回はまだ読んだことのなかった「京に着ける夕」と「倫敦消息」と「自転車日記」だけを読みました。あと誕生日に夢十夜。
    「京に着ける夕」は、特にこれといった事件もない淡々としたエッセイでしたが、いかに漱石が子規のことを大事に想っていたかというのが非常によくわかる小品だなあという印象。かつて京を共に旅した時のことを頻繁に回想して、寂しくて冷たい京で、ひっそりと、もうこの世にはいない友人を想う。漱石の孤独感が伝わってきたわー。うん、そして漱石は子規のこと好き過ぎw
    「倫敦消息」は前々か

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    2009年10月07日
  • 倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

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    また一冊の御伽噺読み終わったね。 この間鴎外先生の本も拝読してるので、少し妙な気もする。 漱石先生と鴎外先生、果たして真に火と水の如しかしら(笑) まあ、二人とも外国語堪能、哲学好み、自然主義に反対であったのは確実だけど。 今度も面白いこと満載、中世期のユーロストーリはいつもロマンチック染めた小舟のように心を揺らせる。 中にも「一夜」とゆ意識流の小品、訳分からない三人揃って、訳分からない言葉を交わして、幻か真実かともかく清美の上に一理ある。 それに「趣味の遺伝」も随分面白かった。 めちゃ変わった愛情観点を示しても、ただ諧謔で滑稽なんぞとは言えない程度、さすが漱石先生。 次は我輩は猫であるを買い

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    2009年10月04日
  • こころ

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    読んだのはたぶん3度目。

    小説全体は一言でいうと、暗く、真面目だ、と思う。

    友人の好きな人を奪い友人を自殺に追い込んだ先生、
    そして最後に私に過去を遺書で暴き彼自身も自殺する話。

    文章の流れも淡々と流れるよう。
    一見さらっと、けど実は奥深い色々な意味を込めて選ばれた言葉が続く。

    「あなたは本当に真面目なんですか」

    今何かと話題の一冊なので読み直してみた。

    太宰と比べると暗さのほかに陽気さがないところが少し残念、私的に。

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    2015年11月12日
  • 門

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    ここ最近、読書にいそしむなか、前回読んだときよりも
    深い感銘を受けた最初の一冊。
    前のときは前期三部作の中でも、只管暗い、地味・・という
    イメージでしたが、今回は「それから」よりも面白いかも
    と思ってしまいました。
    たんたんとした日常の中に、繰り返すことの美しさを見ました。
    それにしても大根のお漬け物とお茶漬けが美味しそう。

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    2009年10月04日
  • 門

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    結局、くぐることで簡単に浄化してくれるような門はなく、
    自らの背負うべきものは、背負いながら生きていくしかない。
    逃げるのもひとつ、挑むのもひとつ、どちらにしても自らの過去を消し去ることはできない。

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    2009年10月04日
  • 倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

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    漱石が小説家として初期に発表した短編を集めたもの。
    紀行文やイギリス的散文詩、近代小説と様々な性格の作品が、漱石に原石として記されている。
    ここから伸びていって様々な名作を生む。
    「趣味の遺伝」がおもしろかった。
    「幻影の盾」と「かい露行」は正直何について描いてるのか未だに分からない。
    ちと難しかったです。


    08/12/28

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    2009年10月04日
  • 行人

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    8月?

    理智のみをその心棒とし、
    家族、妻さえも信用できない兄の一郎。

    それぞれの心模様が丁寧に描かれていて
    圧巻。

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    2009年10月04日
  • 行人

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    <女性というものに哲学的な懐疑をもつ一郎は、弟に対する妻の愛情を疑うあまり、弟に自分の妻と一と晩他所で泊ってくれと頼む。知に煩わされて、人を信ずる事の出来ない主人公の、苦悩と悲哀と、寂莫と、それにさいなまれる運命的生活が描かれる。漱石の実人生と作品との交渉が問題にされる作品。大正元―2年作。>一郎の友人のHさんの手紙にはかなり心を打たれた。Hさんの登場は物語の後半部分なので、そこを待つまでが長いなあと思ってしまうかもしれないけれど、ほんとそこまで頑張って読む価値がある。上のあらすじを読むといかにも難しそうでなかなか手が出しがたいかんじがするけれど、読んでみると全然そんなことはない。漱石さんの文

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    2009年10月04日
  • 彼岸過迄

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    『それから』を再熟読したいがために『三四郎』、『門』を手にしたときと同質の動機で、『こころ』を味わいためにここから始めた。所謂後期三部作の一作目である。
    ぼくが漱石の作品に寄りかかるときの最大の理由は「文章」が持つ可能性の最高到達点を確認するためである。物語に身をゆだねるというよりも言葉の力を体感したいからである。
    この作品は「嫉妬」の心理状況をわれわれ読者に露呈してくれる。重厚かつ深遠な文章だけでは到達しえない嫉妬心のリアリティは、軽薄かつ浅薄な人間の性質を知り尽くした漱石の業によってのみ文章化可能である、と敢えて断言させていただく。

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    2009年10月04日
  • 門

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    人生で2回目の夏目漱石。1回目は昔授業で読まされた「こころ」。

    この作品が「それから」の続編と言われていることも、「三四郎」とあわせて三部作と言われていることも知らずに読んだ。だから、ただ静かに愛し合う夫婦の物語として読んだ。

    この夫婦の、特に宗助のあり方を見ると、明治と平成の間に隔たりは感じない。明治という時代は直接現代に繋がっていると強く思った。素晴らしい文章で綴られた、古くささなんて感じない作品。所謂、「名作」や「古典」というものは敬遠しがちだったけど、目を開かされた。漱石、面白い。

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    2009年10月04日
  • 明暗

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    漱石の作品中最長にて未完の作品。その心理描写がものすごく細かく、ついつい引き込まれていってしましました。このように人は考えを巡らすのだろうか、と思う程に書かれていたのですが、もしかしたら私も知らぬうちに即座にいろいろな思いを馳せて人と接しているのかもしれないと思いました。大人になったら、人間関係がめんどくさそうだと思いました\(^o^)/テキトウ

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    2009年10月04日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    かための文章でわりと読むのはきつかったけど、二百十日は会話中心でテンポよかったし圭さん碌さんのコンビがいい感じだった。野分は道也先生と高柳の不器用な生き方にじれったくなりながら、道也はかっこいいと思いました。高柳はラストの言動が超ナイス。ラストは急にこしらえちゃった大団円みたいな感じらしいですがこれはこれでアリ。めちゃくちゃアリ。すっげー面白でした。むしろ問題は虞美人草にあるでしょう虞美人草好きだけどね

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    2009年10月07日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    特に「野分」では拝金主義の世の中を痛切に批判するという点において、漱石の考えが力強く盛り込まれていたのではないかと思う。道也先生の演説は素晴らしく格好よく印象的である。漱石自身の考えがギュッと凝縮された作品。

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    2009年10月04日
  • 草枕

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    2006年09月03日 
    どうしても寝付くことができなかった夜に、これなら副作用の心配がない最高の睡眠薬だろうと思って読み始めたのに、案外引き込まれてしまって結局その夜は寝れなかった、という本です。
     決して大事件が起きるわけでもないし、複雑な人間関係が織り成されることもないのですが、作者の文章の巧みさだろうか、あるいは教養の高さだろうか、どうしても気になって読まざるを得ない小説でした。

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    2009年10月07日
  • 門

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    歳喰うにつれて、三部作内の好みも三四郎→それから→門と移り変わり。給料もらう身の物思いとか、昔も今も変わらないのね、って感じで笑えます。漱石は大御所の顔してるくせに、ちょくちょく落語的風景を落とし込んでくれるから好き。文体も今の現代文の基礎となったような人なので、実はものすごく読みやすかったりします。エラソーではないので読まないと勿体ない気がする。そしてエラソーな本だと教えるのは読書的に逆効果のような気がしてならない。

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    2009年10月04日
  • 倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

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    とにかく読みにくい読みにくい。字はちっちゃいわ文体は難しいわ、はっきりいってとっつきにくい!でもでもでも、それを気にさせない(はずの)漱石の文章の面白さ!「カーライル博物館」は紀行文だけど、「倫敦塔」はちょいと違うかんじ。「幻影の盾」「薤露行」では他の作品では絶対に拝めない中世ヨーロッパファンタジーのような叙事詩的散文、「琴のそら音」「一夜」はこれからの漱石(三四郎とか)に繋がる文章、そしてラストの「趣味の遺伝」が一番おもしろかったりしましたよ。
    これに収録されている短編はどれも漱石の初期のころなので、一度は読んでおきたい(はず)

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    2009年10月07日