夏目漱石のレビュー一覧

  • 行人

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    漱石の精神が衰弱していた頃に書かれたといわれている作品。人の何を疑い、何を信じれば良いのか。この作品こそ人間本来の姿を描いているのではないだろうか?その心理描写に圧倒されます。“自分は女の容貌に満足する人を見ると羨ましい。女の肉に満足する人を見ても羨ましい。自分はどうあっても女の霊というか魂というか、いわゆるスピリットを攫まなければ満足ができない。それだからどうしても自分には恋愛事件が起こらないのだ。(行人より)”

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    2009年10月04日
  • 行人

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    夏目さんが、病んでうっかり実体験を書いてしまったようなきわどい小説。勿論面白いんですが、ちょっとハムレットっぽいかも…ああ今ものすごくいい加減なことを言ったかも…

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    2009年10月04日
  • 行人

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    突然ドイツ語とか喋りだしちゃったりするちょっとアレなお兄さんに、家族中がやきもきする話し。それからお兄さんどうなったんだよ〜って思います。

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    2009年10月04日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    ネタバレ

    内容はよく分からないけど、本当に見た夢を書いてるのかなと。
    運慶が明治時代に転生しちゃった話が面白くて好き。
    他の人の言う事真に受けて自分も彫刻できると思ってる主人公可愛い。

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    2026年03月28日
  • それから(漱石コレクション)

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    ネタバレ

    とても面白かったです!
    特に、平岡が主人公と妻の不貞に勘付いていて、問い詰めるシーンは、思わず「すごおおお!」と言いながら聴いちゃいました。こういう煮え切らない、ずるさが前に出てきてしまう人間のドロドロした部分を描きだせるのが素晴らしい。

    全体を通して、封建時代の人々の雰囲気が感じられました。結婚はお見合いで、「家」の体裁を気にかけて、親孝行を徹底する。今の時代から見たらとても窮屈に見えるんだけれども、これはこれで家にいろんなことを決めてもらえるわけで、良さがあったんだろうと思います。

    ちょっと話はずれますが、この「家」を守る感覚は、現代政治の保守派の感覚を理解する上でも、重要だと思いまし

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    2026年03月27日
  • 草枕(新潮文庫)

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    芸術に関する話
    文章が美しいっていうのはこういう文をのことなのかなと思った
    ただ、語りは難しい言葉とか言い回し、比喩?が多くて割と苦戦した 漢文っぽい
    主人公が出す芸術についての結論は面白いと思った
    女性の奇抜な行動とかについては考察が色々できそうだなと思った
    自然と文明社会との対比を描いてる部分もあって、生活が変化することの危うさみたいなものを夏目漱石は感じていたのかなと思ったりもした

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    2026年03月26日
  • 吾輩は猫である

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    いつか読みたいと思ってた名作シリーズ。
    前評判の通り固くて難しい表現が多いので、意味をさらうくらいの気持ちでざーっと読んだ形だけれど、「ほんと人間ってこういうとこあるよね」っていうのが皮肉混じりに書かれてるのが面白かった。特に最後の未来論談義、ありえなくもないなぁと思ったり。
    「主人のことは『何だこいつ』って思ってるけどこの人のまわり変な人しかいないからここにいたら退屈しないわ」みたいな感じでしたね笑
    というか吾輩は猫であるってそんな終わり方なんだ。笑

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    2026年03月26日
  • 坊っちゃん

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    坊っちゃんいうから子供の話かと思ったらしっかり教職付いてる大人の話だった
    竹を割ったような性格の主人公坊ちゃん(これは漱石先生が田舎で先生やった時に実在した同僚をモデルにしたかなんだか)、読んでてニコニコする。
    いつの時代もこういう明快で可愛い人で溢れてたら良いなと思った
    赤シャツは突き抜けててあれはあれで良い、野だがダサい

    ラストは勝ったようで勝ちきってない感じが、急にスケールでかい話っぽくて良い

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    2026年03月25日
  • こころ

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    * 「東京と違って田舎はうるさいからね」
    * 明治の時代も東京と地方で周囲の人間への介入の仕方に差異があったんだな。
    * 人はそんなに変わらない生き物なのかもしれない。

    * 嫉妬と独占欲
    * 先生のKに対する気持ちが令和の今でも共感できる普遍的な人間の心の動きだった。
    * 御嬢様の気持ちはどうだったんだろう。

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    2026年03月22日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    名だたる文豪の耽美小説集なので、好きな人には気が狂うほどのめり込む作品群です。
    ただし読むのになかなかの精神的カロリーを要するので、ちょっと疲れている時に読むと目が滑ってしまいます。もともと好きな作品も何作か入っているのに、いまは読むのにとても時間がかかってしまった自分が悲しい。
    心に余裕のある時にどうぞ!

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    2026年03月10日
  • 道草(新潮文庫)

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    この物語は健三の言う「ペネロピーの仕事」の話で、終わりがない。
    物語は養父に金を渡すという区切りがついているが、健三のペネロピーの仕事の一部を切り取ったにすぎない。

    縁者とのしがらみ、妻との分かり合えなさ、家庭内での疎外感、自身や他者の健康問題、金銭問題が一定の温度で描かれているので少々退屈で何度も挫けそうになったが、人生の大部分はペネロピーの仕事でできているのだなと実感できたし、その僅かな隙間時間の行動や考えを大事にしないと、と思った。

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    2026年02月25日
  • 門(新潮文庫)

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    ネタバレ

    新聞連載かつ題名『門』は弟子達がつけたものとの事で、苦しい状況が伺える(笑)
    『それから』の続きとのことだが、道ならぬ結婚をしたという表現は文中で明言していないが、そう考えるしかない文章である。
    昔のような快活さもなく、日陰で息を潜めて二人は生活していくしか無いということだろうか。

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    2026年02月24日
  • 道草(新潮文庫)

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    大正4年(1915)に描かれた小説。金を巡る話。

    「みんな金が欲しいのだ。そうして金より外には何にも欲しくないのだ。」
    イギリスから帰ってきて金が無いのに、突然育ての父親がやってきて金をせびる。イギリスで金を借りた優しい先輩からは直ぐに督促状まで送られまた別の友達に借金をする。妊娠中の妻とは気が合わず、ヒステリーと癇癪をぶつけ合ってる。
    金がないと余裕もないよな、わかる。

    「離れればいくら親しくってもそれ切になる代りに、一所にいさえすれば、たとい敵同士でもどうにかこうにかなるものだ。つまりそれが人間なんだろう」

    (金に困り、主人公の外套を着ていった妻の父に対し言った「でもよく着られるね」

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    2026年02月20日
  • 門

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    ネタバレ

    三部作の中で1番モヤモヤと謎が残る作品だった。

    あらすじに「親友である安井を犠牲にして成立した宗助とお米の愛。」と書いてあるが、その過去が明かされるのはしばらくしてからなのでこのあらすじを読んでいなければ序盤は献身的なお米と宗助が仲良くささやかに暮らしているようにしか見えない。私はあらすじを読んでいたのでその部分が気になって仕方なく、先入観を持って前半部分を読んでしまった気がする。このあらすじ合っているのか?と思っていた。

    過去が明かされる場面に入ってからぐっと面白くなる。過去を明かすシーンでの、お米と宗助の閉鎖的で共依存な関係を表すための文章が豊かで印象深い。「彼らの命は、いつのまにか互

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    2026年02月19日
  • 三四郎

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    新年1冊目。
    夏目漱石はやっぱり風景描写が豊かだなと思った。空、木、街並み、ありふれたものを鮮やかに書いている。その描写が心情とリンクしているのが凄い。
    大層難しい話なのかと身構えていたが、実家を出て上京した者が実家と今を異世界に感じ、狭い世界で生きていたなと達者になりセンチメンタルになる話じゃないかと気づいてから読みやすくなった。難しい恋でもなく、淡い恋で終わった。
    原口が美禰子の絵を描いている時に言っていた、「心が外へ見世を出しているところを描く」という言葉が何故か印象に残っている。
    『それから』と『門』も購入したので、読むのが楽しみ。

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    2026年01月31日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    授業で取り上げられた部分はほんの一部で、手紙がめちゃくちゃ長いと聞いていたので、確かめたくなって読んだ。たしかにめちゃくちゃ長かった〜〜!でも読みやすくてずんずん読めた。
    不思議な先生の過去が次々と明らかになりまるでミステリーみたいで、しかも先生のずるさも明らかになって、人間って...と思わされる。流石にずるすぎやしないか。でもあんなに嫌悪していた叔父と同じだと気づく場面はぐさっと来て、誰しも同じ側面があるんだと突きつけられているよう。
    唐突に終わってしまったのが残念。これから妻は大丈夫なんだろうか。そして私はお父さん放ってきちゃって本当に後悔しないのか...
    ぶっちゃけ、なんでこんなに名作と

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    2026年01月19日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    今も昔も搾取構造は変わらないらしい。主人公の一行に加わった赤毛布と小僧はどんな末路を辿るのか...。ロクな目にあわないのは想像できる。
    カイジの地下労働施設を思わせるような労働環境ではあるが、一つだけ違うのは善良な心を持った人がいること。どんなに落ちぶれても自分に寄り添ってくれる人は存在するのかも。

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    2026年01月17日
  • 吾輩は猫である

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    夏目漱石の代表作であり、デビュー作です。
    タイトルと書き出しが、あまりにも有名ですが、こんなに長い小説だとは知りませんでした。
    現代の小説にも、夏目漱石の影響を受けてるのかな、と思う文体があるのがよく分かりました。

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    2026年01月14日
  • 三四郎

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    夏目漱石の取っ掛かりどころがわかってきたかも。物語、というよりは人生の一部を切り取ったような作風なのね。人生は、抗っても抗わなくても、奇跡は起きない。

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    2026年01月08日
  • 行人(新潮文庫)

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    『こころ』を再読することがあったので、それを機会に後期三部作を読んでいこうということで読んだ。
    裏表紙の「愛する妻が弟の次郎に惚れているのではと疑い、弟に自分の妻と一晩よそで泊まってくれと頼むが…。」を見てから読んだせいで、「そんなエンタメ的な話なのか…?」と疑い疑い読むことになった。

    話の要所要所にある三沢と娘さんの挿話や父の語る目が見えなくなった婦人の挿話、貞の結婚、仲の良い岡田夫婦といった多様な男女の仲が出てくるが、それが一郎の内省にどう響いてるのか…?
    また、二郎視点で進んでいくため、二郎を主人公として読んで、二郎の元気がだんだんなくなってくると雲行きが怪しくなってくるようで、読んで

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    2025年12月07日