夏目漱石のレビュー一覧

  • 草枕・二百十日

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    「草枕」「二百十日」

    「草枕」は芸術論がちょっと難しい…。結末が好き。
    「二百十日」は会話がメイン。宿での半熟玉子の話が面白い。

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    2025年09月30日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    地元九州から東京の大学へ入学する青年のお話し。

    様々な女性に振り回され、友人に打診されてお金を貸したり‥。そこそこルックスの良い、田舎の青年が都会に出て右往左往しています。はっきりしない大人しい性格で、自己主張が乏しい人物像です。
    ハラハラしつつも、応援したくなるそんな青年が主人公です。
    三四郎池が有名ですよね。

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    2025年09月22日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    冒頭の女との出会いから、その女とまた何処かで絡むのかと思いきや何も無かった。その後、出会う女には翻弄されて終わった。様々な出会いがあったが、日常が淡々と過ぎて行く。盛り上がりを感じれず、そして文学の面白さをまだ理解できず、置いてきぼりの自分がいる。

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    2025年09月11日
  • こころ

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    昔の言葉が沢山出てきて正直読みづらい。あとKの自殺の話出てくるまでが長過ぎる。考察とか読まないと一回読んだだけじゃよくわからないのかもしれない。

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    2025年09月07日
  • こゝろ

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    「私はきわめて高尚な愛の理論家だったのです。同時にもっとも迂遠な愛の実際家だったのです。」という有名な一文がある。
     この一文は、一文だけで読む方が、小説のまま読むよりも趣深い。
     なぜならこの小説の文脈からして、この「愛」は愛でも何でもなく、ただ「社会が要請するので妻を娶りたい」という衝動に性欲の毛が生えたようなものであって、現代的に言って「高校生の初恋」ぐらいの重さしかないからだ。
     むしろ小説を通して、いかに「私」がお嬢さんのことを愛していないかをページを尽くして説明してくれた。

     「こころ」は現代の感覚からすると、「私とお嬢さんの恋愛」を描いた小説でも、「私とお嬢さんとKの三角関係」

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    2025年09月07日
  • こゝろ

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    教科書以外で初めて読んだ
    存外長い話だった
    K登場までこんなにも話があったのか

    国語の授業ではひたすらにKが言及したところの「覚悟」とはいかようなものであったかを説かれたように記憶しているが、全編通して読むと先生自身はあまりそこに引っかかっていないあたり、いかにも恋愛による盲目さを表しているように感じられた

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    2025年08月23日
  • こゝろ

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    ドラマ「舟を編む」を見て、辞書編集者が言うんです。「あの遺書長すぎだよな!」と。「こころ」って小学生くらいに教科書に掲載されていたような気がするんだけども、今はどうなんでしょう。

    先生の遺書以外のところを知らなかったので、新鮮に読めました。夏目漱石の名作なんだろうけど…
    これが好きな人はどんな感想なんだろう?というところが気になります。私はやっぱり「遺書長い…」という感想になりました(すみません)。

    以下は気になった文の引用です。
    「「いまに私の家の方へは足が向かなくなります」先生はこう言って寂しい笑い方をした。」
    「しかし……しかし君、恋は罪悪ですよ。わかっていますか」
    「よくころりと死

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    2025年08月19日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    読むの大変だったけど面白かった。
    正直言うと少しBL展開があるって聞いて下心ありきで買いましたすみません。でも全然そんなことなく,先生と私(上中の語り手)のせつない空気の漂う関係性が良かったなって思う。
    Kと先生の関係もBL要素ないし何故これがBLだと言われているのか不思議。
    下の話の,お嬢さんを奪って幼なじみのKが自殺してしまうけど遺書には先生への恨みや当てつけ的なものが一切書かれてなくて,先生はやり場のない感情がずっと残り続けたまま生きてきて最後に自殺する…という展開がすごく良かった。好きな人を取られるのではないかと一人で焦って,自分のしたことで大切な人を死なせて…。先生もKが死ぬなんて思

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    2025年08月17日
  • 坊っちゃん

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    道後温泉に向かいながら新幹線や電車、旅館で読んだ。坊っちゃんのありえないほどの真っ直ぐさと、松山で新しく出会う人々の二面性や信用できない側面に動揺しつつも自分なりの筋を通す様子に、読みながら応援の気持ちを持ちつつも、結局真っ直ぐすぎる人は多少小狡い人に割を食うよなと切ない気持ちになった。坊っちゃんに何があっても絶対的に味方でいてくれる清の存在は果てしなく大きい。道後の街を歩いてると坊っちゃんと「マドンナ」が並んだ銅像やパネルや貸衣装が沢山並んでて商業を感じた。山嵐。。

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    2025年08月14日
  • こころ

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    男性は女性よりも傷つきやすく、繊細なのかもしれません。

    下宿先の奥さんの強さには、頭が下がります。あの事件直後でも冷静に対処した姿は素晴らしいのですが、全てを察していたのではないか(男性2人の心境)と思います。

    お金で、恋愛で翻弄される先生の人生が切ない‥。
    お嬢さんとKが一緒にいる嫉妬心など、細やかな文章形成で先生の心境が手にとるようです。

    「男の嫉妬心は女の比ではない」の一文を思い出しました。

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    2025年08月11日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    しきみさんのイラストはちょっと不気味で怖くて、でも可愛くて、引き込まれるような世界観が良き。オリジナルも読んだことがあるけれど、夏目漱石はこの『夢十夜』で何を言いたかったのか、やっぱりよく分からない。

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    2025年08月11日
  • こゝろ

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    高校の時に授業で取り扱い、ふと読みたくなった。
    こころを読んで過ごす夏は、この作品が描かれた雰囲気を想起できてワクワクする。
    それだけでなく、自分が高校生だった頃も思い出せる。

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    2025年08月07日
  • 門(新潮文庫)

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    全体的にほの暗く、ちょいちょい宗助と御米の目線が切り替わるが、微妙にお互いがかみ合っておらず、かといって二人とも無理に自分の気持ちをわかってもらおうとも思わず、同じ罪を抱える者同士離れる気まではならないという感じが出ている。一応最後は、季節も春が近づき、御米の体調もよくなり、小六の食い扶持も繋げそうといういい兆しの中、宗助だけが下を向く。
    解説と、「異性愛者の悲劇」を読んで、成程男性は男性同士でのみ認め合えるんだっけなと確かめたところである。

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    2025年08月07日
  • こころ

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    親友を欺いて自分の都合を最優先したことを悔やみいつまでもその呪縛の念に絡め取られていた。誰かに自分のした事を打ち明けたかったのだろう。相当な苦しみを味わっできたことがよくわかった。どんな落とし所になるのかとページを進めたが、なんと言うのか、文学というのは内面を追及して読者にそれを訴えるものなのかなあ。親友の自死の理由はこれだけではなく他にもあると思う。この事が実行の背中を押してしまったのでは無いか?それはもう一回読めばわかるのか?あるいは文章中には無いのか?あれば著者の凄さが際立つかも。必竟、死ぬほど愛してしまった事が大きな要因なのか?これはミステリーとは違うので後味もかなり違う。別のタイトル

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    2025年08月07日
  • 草枕(新潮文庫)

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    冒頭の有名な一節に惹かれて読み始めました
    正直言って難しかったです
    漱石の他の著書も文体や時代など、わかりにくかったけれど、”草枕”と”猫”は特に難しい
    途中で挫折しそうになったけれど、内容的には興味深かったので、わからなければ、同じ箇所を2〜3回と音読して何とか理解しようとしました
    それでもわからないところは諦めました…
    読解力の足りない私ですが、でも面白かった 心地良かった
    何年後かにまた読んでみたいです

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    2025年08月04日
  • 道草(新潮文庫)

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    養父母たちに何だかんだと無心される健三。妻との会話にはにべもないが、養父母達にはまた無心されても仕方が無いという気持ちが見え隠れする。
    健三は誰もがそうだが、相手にああでも無いこうでも無いというやり取りが面倒臭いので、ぞんざいまたは適当な落とし所で折れていると感じた。
    ストーリーとしてはスッキリしない。こんな立場にはなりたく無いと思う。
    妻とは仲良く会話してもらいたいものだ。

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    2025年07月29日
  • こころ

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    十代のはじめに読んだが、最近の新聞コラムでこの本に触れるものがいくつか目についたので、本棚の新潮社版日本文学全集第5巻所収のものを読んでみた。

    どうやら、この小説は高校の現代文教科書に収録されているようだ。
    全文収録は無理だろうから、どの部分を切り取って何をどう教えるのか、いささか興味深い。

    多分小学生高学年の頃に読んだような気もするが、全くもって記憶がないので、こんな小説だったんだというのが正直な印象だ。

    前半上・中は主人公の身の上話で「先生」という高等遊民との交友、後半下がその「先生」と友人Kとの女を巡る三角関係話。
    教科書では後半を中心に収録しているのだろうか。

    後半で延々と続く

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    2025年07月14日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    乙女の本棚シリーズ。
    こんな夢をみた、という一文から始まる漱石のみた夢の話が10篇て構成されている。
    一つ一つの夢の話の繋がりはなく、幻想的だったり、不気味だったり、またはユーモラスなものもある。
    第十夜の情景がシュール、ユーモラスで面白く感じた。

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    2025年07月12日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    学生時代に習った夢十夜を改めて読んでみた。
    夢だからいまいち理解が及ばないところもあるが、だからこそなのかとても幻想的な雰囲気が全体的に漂っている。
    解説を調べてあぁなるほどそういうことだったのかと合点が行く。
    乙女の本棚シリーズは画集としてもオススメされているので眺めてるだけでも楽しめる✨

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    2025年07月10日
  • それから(新潮文庫)

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    夏目漱石 前3部作の中間に位置する作品。

     不倫、というテーマが大きいような気もしましたが、自分としてはこの作品に現代に通ずるようなニート像が見えたような気がしました。
     まず、「働いたら負け」という考え方です。代助は職にもつかず、実家の父から定期的に生活費を貰いながら日々を過ごしていて、それが理に適った正しい生き方だと考えていて、今仕事でバリバリ働こうとしている友人・平岡にはそういう面では良くない印象を抱いている。代助の働いていない引け目など感じていないあたりがまさに30歳頃の開き直ったニート感が出ていると思いました。
     そして「そこまで器用じゃない感」も社会に出ていないゆえ漂っていると思

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    2025年07月08日