夏目漱石のレビュー一覧

  • 私の個人主義

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    亡くなる約五年前に関西近畿を巡り講演した時の内容を書き記したもの?原稿?とにかく、
    一回目の明石講演「道樂と職業」、
    二回目の和歌山講演「現代日本の開化」、
    三回目の堺講演「中味と形式」、
    四回目の大阪講演「私の個人主義」、
    以上四篇を収録。

    メモ

    第一篇「道樂と職業」
    p.23
    「……開化の潮流が……進むほど……職業の性質が……分かれるほど、我々は片輪な人間になつてしまふ……。……商賣が……專門的に傾いてくる上に、生存競爭のために……その方だけに時間と根氣を費やしがちで……、お隣り……や一軒おいたお隣の事が皆目分からなくなつてしまふ……。……吾人の社會的知識が狹く細く切り詰められるので、

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    2025年10月09日
  • 草枕・二百十日

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    ネタバレ

    「草枕」「二百十日」

    「草枕」は芸術論がちょっと難しい…。結末が好き。
    「二百十日」は会話がメイン。宿での半熟玉子の話が面白い。

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    2025年09月30日
  • こころ

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    昔の言葉が沢山出てきて正直読みづらい。あとKの自殺の話出てくるまでが長過ぎる。考察とか読まないと一回読んだだけじゃよくわからないのかもしれない。

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    2025年09月07日
  • こゝろ

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    「私はきわめて高尚な愛の理論家だったのです。同時にもっとも迂遠な愛の実際家だったのです。」という有名な一文がある。
     この一文は、一文だけで読む方が、小説のまま読むよりも趣深い。
     なぜならこの小説の文脈からして、この「愛」は愛でも何でもなく、ただ「社会が要請するので妻を娶りたい」という衝動に性欲の毛が生えたようなものであって、現代的に言って「高校生の初恋」ぐらいの重さしかないからだ。
     むしろ小説を通して、いかに「私」がお嬢さんのことを愛していないかをページを尽くして説明してくれた。

     「こころ」は現代の感覚からすると、「私とお嬢さんの恋愛」を描いた小説でも、「私とお嬢さんとKの三角関係」

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    2025年09月07日
  • こゝろ

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    教科書以外で初めて読んだ
    存外長い話だった
    K登場までこんなにも話があったのか

    国語の授業ではひたすらにKが言及したところの「覚悟」とはいかようなものであったかを説かれたように記憶しているが、全編通して読むと先生自身はあまりそこに引っかかっていないあたり、いかにも恋愛による盲目さを表しているように感じられた

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    2025年08月23日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    ドラマ「舟を編む」を見て、辞書編集者が言うんです。「あの遺書長すぎだよな!」と。「こころ」って小学生くらいに教科書に掲載されていたような気がするんだけども、今はどうなんでしょう。

    先生の遺書以外のところを知らなかったので、新鮮に読めました。夏目漱石の名作なんだろうけど…
    これが好きな人はどんな感想なんだろう?というところが気になります。私はやっぱり「遺書長い…」という感想になりました(すみません)。

    以下は気になった文の引用です。
    「「いまに私の家の方へは足が向かなくなります」先生はこう言って寂しい笑い方をした。」
    「しかし……しかし君、恋は罪悪ですよ。わかっていますか」
    「よくころりと死

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    2025年08月19日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    読むの大変だったけど面白かった。
    正直言うと少しBL展開があるって聞いて下心ありきで買いましたすみません。でも全然そんなことなく,先生と私(上中の語り手)のせつない空気の漂う関係性が良かったなって思う。
    Kと先生の関係もBL要素ないし何故これがBLだと言われているのか不思議。
    下の話の,先生はやり場のない感情がずっと残り続けたまま生きてきて最後に自殺する…という展開がすごく良かった。好きな人を取られるのではないかと一人で焦って,自分のしたことで大切な人を死なせて…。親族に裏切られて腹を立ててるのに,自分は友人を欺いて裏切ってしまう…これも先生の気持ち想像しただけで辛い。遺書見つけたとき,真っ先

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    2025年08月17日
  • 坊っちゃん

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    道後温泉に向かいながら新幹線や電車、旅館で読んだ。坊っちゃんのありえないほどの真っ直ぐさと、松山で新しく出会う人々の二面性や信用できない側面に動揺しつつも自分なりの筋を通す様子に、読みながら応援の気持ちを持ちつつも、結局真っ直ぐすぎる人は多少小狡い人に割を食うよなと切ない気持ちになった。坊っちゃんに何があっても絶対的に味方でいてくれる清の存在は果てしなく大きい。道後の街を歩いてると坊っちゃんと「マドンナ」が並んだ銅像やパネルや貸衣装が沢山並んでて商業を感じた。山嵐。。

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    2025年08月14日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    ネタバレ

    しきみさんのイラストはちょっと不気味で怖くて、でも可愛くて、引き込まれるような世界観が良き。オリジナルも読んだことがあるけれど、夏目漱石はこの『夢十夜』で何を言いたかったのか、やっぱりよく分からない。

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    2025年08月11日
  • 門(新潮文庫)

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    全体的にほの暗く、ちょいちょい宗助と御米の目線が切り替わるが、微妙にお互いがかみ合っておらず、かといって二人とも無理に自分の気持ちをわかってもらおうとも思わず、同じ罪を抱える者同士離れる気まではならないという感じが出ている。一応最後は、季節も春が近づき、御米の体調もよくなり、小六の食い扶持も繋げそうといういい兆しの中、宗助だけが下を向く。
    解説と、「異性愛者の悲劇」を読んで、成程男性は男性同士でのみ認め合えるんだっけなと確かめたところである。

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    2025年08月07日
  • 草枕(新潮文庫)

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    冒頭の有名な一節に惹かれて読み始めました
    正直言って難しかったです
    漱石の他の著書も文体や時代など、わかりにくかったけれど、”草枕”と”猫”は特に難しい
    途中で挫折しそうになったけれど、内容的には興味深かったので、わからなければ、同じ箇所を2〜3回と音読して何とか理解しようとしました
    それでもわからないところは諦めました…
    読解力の足りない私ですが、でも面白かった 心地良かった
    何年後かにまた読んでみたいです

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    2025年08月04日
  • 道草(新潮文庫)

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    養父母たちに何だかんだと無心される健三。妻との会話にはにべもないが、養父母達にはまた無心されても仕方が無いという気持ちが見え隠れする。
    健三は誰もがそうだが、相手にああでも無いこうでも無いというやり取りが面倒臭いので、ぞんざいまたは適当な落とし所で折れていると感じた。
    ストーリーとしてはスッキリしない。こんな立場にはなりたく無いと思う。
    妻とは仲良く会話してもらいたいものだ。

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    2025年07月29日
  • こころ

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    十代のはじめに読んだが、最近の新聞コラムでこの本に触れるものがいくつか目についたので、本棚の新潮社版日本文学全集第5巻所収のものを読んでみた。

    どうやら、この小説は高校の現代文教科書に収録されているようだ。
    全文収録は無理だろうから、どの部分を切り取って何をどう教えるのか、いささか興味深い。

    多分小学生高学年の頃に読んだような気もするが、全くもって記憶がないので、こんな小説だったんだというのが正直な印象だ。

    前半上・中は主人公の身の上話で「先生」という高等遊民との交友、後半下がその「先生」と友人Kとの女を巡る三角関係話。
    教科書では後半を中心に収録しているのだろうか。

    後半で延々と続く

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    2025年07月14日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    乙女の本棚シリーズ。
    こんな夢をみた、という一文から始まる漱石のみた夢の話が10篇て構成されている。
    一つ一つの夢の話の繋がりはなく、幻想的だったり、不気味だったり、またはユーモラスなものもある。
    第十夜の情景がシュール、ユーモラスで面白く感じた。

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    2025年07月12日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    学生時代に習った夢十夜を改めて読んでみた。
    夢だからいまいち理解が及ばないところもあるが、だからこそなのかとても幻想的な雰囲気が全体的に漂っている。
    解説を調べてあぁなるほどそういうことだったのかと合点が行く。
    乙女の本棚シリーズは画集としてもオススメされているので眺めてるだけでも楽しめる✨

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    2025年07月10日
  • それから(新潮文庫)

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    夏目漱石 前3部作の中間に位置する作品。

     不倫、というテーマが大きいような気もしましたが、自分としてはこの作品に現代に通ずるようなニート像が見えたような気がしました。
     まず、「働いたら負け」という考え方です。代助は職にもつかず、実家の父から定期的に生活費を貰いながら日々を過ごしていて、それが理に適った正しい生き方だと考えていて、今仕事でバリバリ働こうとしている友人・平岡にはそういう面では良くない印象を抱いている。代助の働いていない引け目など感じていないあたりがまさに30歳頃の開き直ったニート感が出ていると思いました。
     そして「そこまで器用じゃない感」も社会に出ていないゆえ漂っていると思

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    2025年07月08日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    「文鳥」目当てで読んでみた。「思い出すことなど」「手紙」も好み。小説というよりエッセイとか日記とかみたいな文章。当時の雰囲気を感じられておもしろい。「手紙」のその後が気になる。

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    2025年07月02日
  • 坊っちゃん

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    四国旅行に行く前に読んだ。
    何年か前に二宮くん主演でドラマをやっていて、登場人物の顔をそのドラマの俳優さんの顔をそのまま思い浮かべて読んだ。
    夏目漱石が楽しく勢いよく文章を書いていることが伝わってくる。実際に解説で短期間で書き上げたことを知り、やっぱりなと思った。

    わたしの中で夏目漱石といえばロンドンでの留学生活で打ちひしがれて帰ってきたという印象が強い(某裁判ゲームのせい)。
    その中で近代化の恐ろしさ、危機感、土着の文化への愛おしさが培われたんだろうなと思った。その視点で『坊っちゃん』を振り返ると、坊っちゃんの「難しいことはわからないが気に入らないからぶっ飛ばす」という単純さが、漱石が近代

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    2025年07月01日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    総題の漢字よし。
    収集箱じゃつまらない、蒐集函なのだ。
    カバーイラストも素敵。
    新潮文庫nexというレーベルで、ヤングアダルトにこの作品たちを差し出した編集部、GJ!

    ■坂口安吾 桜の森の満開の下
    既読を再読。

    ■芥川龍之介 影 ★
    初読。
    芥川といいえばドッペルゲンガーなのでそういうことかと中盤で思わせておいて、ラストなんと映画だった? 夢だった? というオチ!
    しかもそれすら真実かどうか不明な放り出し方。凄い。
    しかし、「歯車」でも感じたことだが、狂気に飲み込まれそうな感覚を、それでも作品化「しちゃえる」ことが、逆に悲劇だったのかもしれないと考えたりもした。

    ■江戸川乱歩 芋虫
    既読

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    2025年06月24日
  • 虞美人草

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    うひー、ドロッドロ。『こころ』もそうだけど、夏目漱石の愛憎劇って容赦なくていたたまれない。小野はそこまで良い男には思えなかったけども。王子様っぽい優柔不断な優しい男は何だかんだで良く見えるんだろうか…

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    2025年06月05日