【感想・ネタバレ】草枕・二百十日のレビュー

夏目漱石

「草枕」(明治39年)は漱石のいわゆる非人情の美学が説かれているロマンティシズムの極致である。非人情とは東洋古来の漢詩や俳句に流れている根本的態度であり、一切の人間の事象を自然に対すると同じ無私の眼で見ることだ。「二百十日」(明治39年)は、漱石には珍しい社会批評の方向を示す中篇小説。

[ブクログ · ★★★★★]

草枕は、プロットは単純なものの、交互に現れる風景描写と心理描写が秀逸で、後者は東西の文芸知識に溢れ圧倒された。二百十日は、会話が中心なので読みやすい。半熟卵とビールのくだりは笑った。

[ブクログ · ★★★★☆]

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

何回でも読みたい綺麗な文章。
この文章が印象強すぎて本編はあんまり。。

[ブクログ · ★★★☆☆]

「草枕」「二百十日」

「草枕」は芸術論がちょっと難しい…。結末が好き。
「二百十日」は会話がメイン。宿での半熟玉子の話が面白い。

[ブクログ · ★★★☆☆]

美しい表現が多々。物事をありのままに捉え表現しているってことかな？ちょっと言葉が難しくて理解できていないところもある。そんななかでも人生の教訓のようなものを読み取ることができる。最初の2,3ページが印象的。

[ブクログ · ★★★☆☆]

俗世間を逃れて旅をする青年画家の前に、那美(なみ)という美女が現れる。俗世を離れた「非人情」を描いた物語。