夏目漱石のレビュー一覧

  • 坊っちゃん

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    道後温泉に向かいながら新幹線や電車、旅館で読んだ。坊っちゃんのありえないほどの真っ直ぐさと、松山で新しく出会う人々の二面性や信用できない側面に動揺しつつも自分なりの筋を通す様子に、読みながら応援の気持ちを持ちつつも、結局真っ直ぐすぎる人は多少小狡い人に割を食うよなと切ない気持ちになった。坊っちゃんに何があっても絶対的に味方でいてくれる清の存在は果てしなく大きい。道後の街を歩いてると坊っちゃんと「マドンナ」が並んだ銅像やパネルや貸衣装が沢山並んでて商業を感じた。山嵐。。

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    2025年08月14日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    ネタバレ

    しきみさんのイラストはちょっと不気味で怖くて、でも可愛くて、引き込まれるような世界観が良き。オリジナルも読んだことがあるけれど、夏目漱石はこの『夢十夜』で何を言いたかったのか、やっぱりよく分からない。

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    2025年08月11日
  • こゝろ

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    高校の時に授業で取り扱い、ふと読みたくなった。
    こころを読んで過ごす夏は、この作品が描かれた雰囲気を想起できてワクワクする。
    それだけでなく、自分が高校生だった頃も思い出せる。

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    2025年08月07日
  • 門(新潮文庫)

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    全体的にほの暗く、ちょいちょい宗助と御米の目線が切り替わるが、微妙にお互いがかみ合っておらず、かといって二人とも無理に自分の気持ちをわかってもらおうとも思わず、同じ罪を抱える者同士離れる気まではならないという感じが出ている。一応最後は、季節も春が近づき、御米の体調もよくなり、小六の食い扶持も繋げそうといういい兆しの中、宗助だけが下を向く。
    解説と、「異性愛者の悲劇」を読んで、成程男性は男性同士でのみ認め合えるんだっけなと確かめたところである。

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    2025年08月07日
  • 草枕(新潮文庫)

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    冒頭の有名な一節に惹かれて読み始めました
    正直言って難しかったです
    漱石の他の著書も文体や時代など、わかりにくかったけれど、”草枕”と”猫”は特に難しい
    途中で挫折しそうになったけれど、内容的には興味深かったので、わからなければ、同じ箇所を2〜3回と音読して何とか理解しようとしました
    それでもわからないところは諦めました…
    読解力の足りない私ですが、でも面白かった 心地良かった
    何年後かにまた読んでみたいです

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    2025年08月04日
  • 道草(新潮文庫)

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    養父母たちに何だかんだと無心される健三。妻との会話にはにべもないが、養父母達にはまた無心されても仕方が無いという気持ちが見え隠れする。
    健三は誰もがそうだが、相手にああでも無いこうでも無いというやり取りが面倒臭いので、ぞんざいまたは適当な落とし所で折れていると感じた。
    ストーリーとしてはスッキリしない。こんな立場にはなりたく無いと思う。
    妻とは仲良く会話してもらいたいものだ。

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    2025年07月29日
  • こころ

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    十代のはじめに読んだが、最近の新聞コラムでこの本に触れるものがいくつか目についたので、本棚の新潮社版日本文学全集第5巻所収のものを読んでみた。

    どうやら、この小説は高校の現代文教科書に収録されているようだ。
    全文収録は無理だろうから、どの部分を切り取って何をどう教えるのか、いささか興味深い。

    多分小学生高学年の頃に読んだような気もするが、全くもって記憶がないので、こんな小説だったんだというのが正直な印象だ。

    前半上・中は主人公の身の上話で「先生」という高等遊民との交友、後半下がその「先生」と友人Kとの女を巡る三角関係話。
    教科書では後半を中心に収録しているのだろうか。

    後半で延々と続く

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    2025年07月14日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    乙女の本棚シリーズ。
    こんな夢をみた、という一文から始まる漱石のみた夢の話が10篇て構成されている。
    一つ一つの夢の話の繋がりはなく、幻想的だったり、不気味だったり、またはユーモラスなものもある。
    第十夜の情景がシュール、ユーモラスで面白く感じた。

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    2025年07月12日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    学生時代に習った夢十夜を改めて読んでみた。
    夢だからいまいち理解が及ばないところもあるが、だからこそなのかとても幻想的な雰囲気が全体的に漂っている。
    解説を調べてあぁなるほどそういうことだったのかと合点が行く。
    乙女の本棚シリーズは画集としてもオススメされているので眺めてるだけでも楽しめる✨

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    2025年07月10日
  • それから(新潮文庫)

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    夏目漱石 前3部作の中間に位置する作品。

     不倫、というテーマが大きいような気もしましたが、自分としてはこの作品に現代に通ずるようなニート像が見えたような気がしました。
     まず、「働いたら負け」という考え方です。代助は職にもつかず、実家の父から定期的に生活費を貰いながら日々を過ごしていて、それが理に適った正しい生き方だと考えていて、今仕事でバリバリ働こうとしている友人・平岡にはそういう面では良くない印象を抱いている。代助の働いていない引け目など感じていないあたりがまさに30歳頃の開き直ったニート感が出ていると思いました。
     そして「そこまで器用じゃない感」も社会に出ていないゆえ漂っていると思

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    2025年07月08日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    「文鳥」目当てで読んでみた。「思い出すことなど」「手紙」も好み。小説というよりエッセイとか日記とかみたいな文章。当時の雰囲気を感じられておもしろい。「手紙」のその後が気になる。

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    2025年07月02日
  • 坊っちゃん

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    四国旅行に行く前に読んだ。
    何年か前に二宮くん主演でドラマをやっていて、登場人物の顔をそのドラマの俳優さんの顔をそのまま思い浮かべて読んだ。
    夏目漱石が楽しく勢いよく文章を書いていることが伝わってくる。実際に解説で短期間で書き上げたことを知り、やっぱりなと思った。

    わたしの中で夏目漱石といえばロンドンでの留学生活で打ちひしがれて帰ってきたという印象が強い(某裁判ゲームのせい)。
    その中で近代化の恐ろしさ、危機感、土着の文化への愛おしさが培われたんだろうなと思った。その視点で『坊っちゃん』を振り返ると、坊っちゃんの「難しいことはわからないが気に入らないからぶっ飛ばす」という単純さが、漱石が近代

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    2025年07月01日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    総題の漢字よし。
    収集箱じゃつまらない、蒐集函なのだ。
    カバーイラストも素敵。
    新潮文庫nexというレーベルで、ヤングアダルトにこの作品たちを差し出した編集部、GJ!

    ■坂口安吾 桜の森の満開の下
    既読を再読。

    ■芥川龍之介 影 ★
    初読。
    芥川といいえばドッペルゲンガーなのでそういうことかと中盤で思わせておいて、ラストなんと映画だった? 夢だった? というオチ!
    しかもそれすら真実かどうか不明な放り出し方。凄い。
    しかし、「歯車」でも感じたことだが、狂気に飲み込まれそうな感覚を、それでも作品化「しちゃえる」ことが、逆に悲劇だったのかもしれないと考えたりもした。

    ■江戸川乱歩 芋虫
    既読

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    2025年06月24日
  • 虞美人草

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    うひー、ドロッドロ。『こころ』もそうだけど、夏目漱石の愛憎劇って容赦なくていたたまれない。小野はそこまで良い男には思えなかったけども。王子様っぽい優柔不断な優しい男は何だかんだで良く見えるんだろうか…

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    2025年06月05日
  • 坊っちゃん

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    ネタバレ

    昔の小説っていうものはどこか堅苦しいつまらない文章であるという固定概念があった。けど坊ちゃんは捻くれた奴で不器用な男でこんな人物像が昔に描かれてたんだーって思った。思ったよりも面白いし彼なりの正義感というものも垣間見れて応援したくなる。継母だっけ??との優しさに包まれた関係も良い。授業で読んだ。

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    2025年06月03日
  • 道草(新潮文庫)

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    坊ちゃんの痛快さや、こころの男心のナイーブさを味わった上でこれを読むと、話の飛躍さにビックリする。
    育ての親から金をせびられ、それで終わりかと思うと知人を名乗る者たちまでもが金を恵んでくれと擦り寄ってくる。
    まるで乞食のようだ。

    完全なフィクションではなく、夏目漱石の実体験に基づいているとすれば、彼はなんと複雑な人達のいる環境で育ってきたのだろうか。
    養子として迎え入れた子供が大きくなると、育ててあげたと恩着せがましい態度をとる養父母たちに嫌悪感を抱く。
    人を変えて金をふんだくろうと策略する養父がいちばん嫌いだが、細君が病んだことに腹を立て、自分本位に振る舞う主人公にも嫌気がさした。

    あれ

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    2025年05月29日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    漱石がこれまでにあったことや考えたことを、つらつらと書き綴るエッセイです。

    講演の謝礼の話は、拗らせていますねぇ。言わんとしているとはわからなくはないですが、本当に面倒くさい。こうして本で読む分には楽しいですが、実際相手にすると疲れるでしょうね。

    岩崎弥太郎の話も面白かった。不愉快だといいながらも、どことなく友情を感じるんですよね。実際に所はどうなのかは分かりませんが。

    ヘクトーや飼い猫の話は、漱石のツンデレ加減が笑えます。「文鳥」でもそうなんですが、動物に対してすら素直に心を開けないところが、ある意味かわいらしさを感じます。

    「道草」を陰とすると、「硝子戸の中」が陽のような感じを受け

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    2025年05月18日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    これは読む人の年代で評価は大きく分かれそう。絵が若い人向け。
    漱石の「夢十夜」を初めて読む人にはいいのか。いや、よくないようにも思えるな。もっと美しかったり、不気味だったり、ユーモラスだったりするもんな。

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    2025年05月06日
  • 坊っちゃん

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    けっこう真っ直ぐで突き進む教師坊っちゃん。山嵐や赤シャツなど、さまざまな登場人物がいたがやりとりが面白かった。夏目漱石はこちらの小説をものすごいスピードで書き上げたらしいが、そういう感じはする、小説に勢いがあるので。

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    2025年05月03日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

     耽美とは何なのか未だ理解できていないが、収録作から思うに愛憎、背徳、情念、倒錯、フェティシズム、幻想、狂気etcが入り混じったものか。そこにタナトス≒死への衝動が加味された、名だたる文豪らによる10編。

    「桜の森の満開の下」(坂口安吾)や「瓶詰地獄」(夢野久作)は本書のコンセプトをまさに体現している作品か。作家のフェチ全開「刺青」(谷崎潤一郎)、美しくニューロティックな幻想「夢十夜」(夏目漱石)、サスペンスからの意外な結末「影」(芥川龍之介)もそこに沿ったものかと。
    "美"という点では泉鏡花の「浮舟」、折口信夫「身毒丸」なのだろうが、個人的には独特の文体含め作品世界にハ

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    2025年04月25日