夏目漱石のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
学生の私が尊敬する「先生」には、どこか暗い影があった。
自分も他人も信じられないと語り、どんなに親しくなっても心を開いてくれない。
そして突然、私の元に「先生」から遺書が届く。そこには、「先生」から人生のすべてを奪った事件が切々を綴られていた。親友と同じ人を好きになってしまったことから始まる、絶望的な悲劇が…。
人間の本質を見据え、その真実の姿を描ききった、漱石の最高傑作。
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明治というひとつの時代が終わりを迎える中で書かれた、100年以上も前の物語。
言葉や生活風景には確かな違いあるけど、
描かれている嫉妬、孤独、罪悪感…泥臭い感情は変わらないんだと
不思議な感じがした。
登場人物の姿には、中二病っぽさを感じたり…。
初めてこの本に触れたのは国語の教科書だった気がするけど
今も教科書に載ってるんだろうか…思春期に読んだら引きずられそうだな。
さらに!
本の後ろに書かれていた定価が「305円」だったことにもびっくり。
今の半分の価格で文庫本が買えていた時代があったんだなと、
そんなところで歴史の変化を感じました。 -
Posted by ブクログ
漱石先生、ちょっと難解で何言ってるかわかりません!…
しかし、本作には先生の挑戦と希望?が込められていたのです。(たぶん)
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嫌みなくらい難しい文章は、あえて当時の文壇を挑発した狙いだったことが解説を読んでわかりました(本作は意外にもデビュー作『吾輩は猫である』の翌年1906年に出版されたそう)
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汽車に乗ることを積め込まれる、と感じた漱石先生は、近代社会にずいぶんと窮屈な思いをしたことでしょう。
そんな漱石先生の作品にでてくる女性は、煮え切らない主人公に対してどこか何かを超越しているように見えます。
『こころ』の静さんといい、『三四郎』美禰子さんといい、本作の那美さん然り。
窮屈な近代を軽やかに生きている女性が新しい時代の象徴・希望のように見えるのは気のせいでしょうか。どうでしょうか。
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Posted by ブクログ
こころの悩みというのは、いつの時代にもあり
なくなることのない永遠のテーマなんだな。
正直文体は読みにくくずっとジメジメしてるけど
複雑な心模様をこれだけ文語化できてるの
凄いなと思った。
意味深な発言するけど
発言について質問したら煙に巻くし
誰にも触れられてほしくないナイーブな面と
僅かに承認欲求が見え隠れする一面もあるし
天邪鬼な先生みたいな人物が近くに存在したらちょっと面倒くさくて距離置くかもと思った。
けど現実に存在していたらちょっと気になって
主人公のように先生に興味津々になる気持ちも少しわかる。
結末を読み、人の考えはそれぞれだし
誰かに評価されるものでもなくて
誰にも理解されなくても自分が納得してたらそれでいいんだろうなと様々な解釈ができる作品だった。