夏目漱石のレビュー一覧
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ネタバレ純文学は芥川と太宰はよく読んでいたが、夏目漱石は有名作品すら知らなかったため、まず初めにこころを手に取ってみた。
一人称で書かれている男がこの物語の主人公ではなく、先生と呼ばれている男がメインの話となっている。
この先生、読めば読むほど自己中心的な人間で、まず人を信用しない理由として信頼していた叔父に裏切られたことがトラウマになったと言っているが、幼く無知であった自分が財産全てを叔父に託していたことが原因でもあるし、友人を死なせた理由もあまりに身勝手。
下宿先にkを招く前に、奥さんは少なからず予感して止めたいたにも関わらず強引に呼び込み、挙げ句下宿先の娘を好きになったと告白したkに焦って、今 -
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『神様のカルテ』の主人公、一止先生がいつも読んでいる『草枕』が気になって、読んでみた。
『神様のカルテ』に草花の描写が多い理由がわかった。『草枕』の影響だなと。作者の夏川草介さんも夏目漱石が大好きで、一止先生と同じように『草枕』ばかり読んでいたに違いない。
『草枕』は、画家の目を通して語り、絵画のような小説だった。椿の描写は特に美しく、印象に残った。
私は、夏目漱石の『こころ』がめちゃくちゃ好き。一方で、夏目漱石の作品はほとんど読んでいない。『坊ちゃん』は登場人物もストーリーも知っているけれど、いつ本を読んだのか、全く記憶にない。読んだのが、子供の時だったから記憶にないのかもしれない。『 -
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亡くなる約五年前に関西近畿を巡り講演した時の内容を書き記したもの?原稿?とにかく、
一回目の明石講演「道樂と職業」、
二回目の和歌山講演「現代日本の開化」、
三回目の堺講演「中味と形式」、
四回目の大阪講演「私の個人主義」、
以上四篇を収録。
メモ
第一篇「道樂と職業」
p.23
「……開化の潮流が……進むほど……職業の性質が……分かれるほど、我々は片輪な人間になつてしまふ……。……商賣が……專門的に傾いてくる上に、生存競爭のために……その方だけに時間と根氣を費やしがちで……、お隣り……や一軒おいたお隣の事が皆目分からなくなつてしまふ……。……吾人の社會的知識が狹く細く切り詰められるので、 -
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「私はきわめて高尚な愛の理論家だったのです。同時にもっとも迂遠な愛の実際家だったのです。」という有名な一文がある。
この一文は、一文だけで読む方が、小説のまま読むよりも趣深い。
なぜならこの小説の文脈からして、この「愛」は愛でも何でもなく、ただ「社会が要請するので妻を娶りたい」という衝動に性欲の毛が生えたようなものであって、現代的に言って「高校生の初恋」ぐらいの重さしかないからだ。
むしろ小説を通して、いかに「私」がお嬢さんのことを愛していないかをページを尽くして説明してくれた。
「こころ」は現代の感覚からすると、「私とお嬢さんの恋愛」を描いた小説でも、「私とお嬢さんとKの三角関係」 -
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ネタバレ読むの大変だったけど面白かった。
正直言うと少しBL展開があるって聞いて下心ありきで買いましたすみません。でも全然そんなことなく,先生と私(上中の語り手)のせつない空気の漂う関係性が良かったなって思う。
Kと先生の関係もBL要素ないし何故これがBLだと言われているのか不思議。
下の話の,先生はやり場のない感情がずっと残り続けたまま生きてきて最後に自殺する…という展開がすごく良かった。好きな人を取られるのではないかと一人で焦って,自分のしたことで大切な人を死なせて…。親族に裏切られて腹を立ててるのに,自分は友人を欺いて裏切ってしまう…先生の気持ち想像するとみぞおちあたりが苦しくなる。遺書見つけ