夏目漱石のレビュー一覧

  • 吾輩は猫である 上

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    猫の視点から人間の暮らしを切り取る作品。メタ的に人間を考察する文体に興味を覚えた記憶がある。


    Wikipediaより抜粋
    ===
    第1話
    「吾輩」は薄暗いところで出生したが、まもなく書生に遺棄され、教師の家に住み込む。人間について車屋の黒から、わがままで不人情で泥棒も働く不徳者であると聞き知る。
    第2話
    家に、寒月、迷亭、東風などが訪問し、好き放題のでたらめを言う。三毛子が死去し、吾輩は恋に破れる。
    第3話
    金田の妻が寒月のことを訊きに来て、寒月が博士にならなければ娘の富子と結婚させないという。
    第4話
    鈴木が金田の意向を聞いて、寒月の様子を探りに来る。
    第5話
    苦沙弥宅に泥棒が入る。吾輩

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    2020年01月03日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    学も富もある立場から一夜にして坑夫という最底辺に堕落した主人公を通し、人間の内面を描く。時代設定は100年以上も昔になるが、自らの置かれた環境の有り難みが感じられる。

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    2019年10月29日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    ネタバレ

    二百十日は弥次喜多みたいで楽しく読めた。
    悪天候時の山登りは危険。

    野分は日常会話部分はすらすら読めても、頻繁に登場する漢文を下地にしたような文章が難しくてつっかえつっかえしながら読んだ。
    まず、世俗的な考え方の人として描かれた道也先生の奥さんやお兄さんだけれども、その言い分ももっともだと思った。自分達を不幸な方向へ向かわせないと文学って書けないものかね?
    また、道也先生や高柳君からすれば金持ちの中野君は対立的な立場の人なわけだけど、中野君みたいに自分のことを大事にして気にかけてくれる友達を高柳君は大事にせんといけんよ。「金持ち喧嘩せず」を体現している。
    高柳君のラストの選択はだいぶ検討違い

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    2019年10月14日
  • 吾輩は猫である

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    先生と仲間たちと奥さんと猫…。
    面白い人間には面白い人間が集まる。
    相乗効果が見事である。
    肩の力を抜いて、ボンヤリした状態で読むととても気持ち良く読める。お酒のお供にしたい。
    夏目漱石の他の作品を読もう思う。

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    2019年09月27日
  • 吾輩は猫である 上

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    小学生の時に難しくて断念した小説。
    大人になって改めて読んでみた。
    猫を主体として人間観察をして、ユーモアと知識溢れる先生やそれを取り巻く人々。
    時折、理解するのが難しい場面も多々あったが、最後まで読むことができた。
    また何年か経過して読んでみると味がでそうな気がする。
    さらに、漱石の博学知識の多さに驚きました。

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    2019年09月19日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    漱石晩年の随筆集。朝日新聞に連載されていたようで読みやすかった◎

    両親や母のことを書いているところがよかった。

    自分は両親の晩年に生まれた子で、2回里に出されたが事情があり家に帰ってきたこと。だからずっと両親のことを祖父母だと思っていたこと。ある夜、女中さんがこっそり「あの2人はあなたの祖父母でなくて両親ですよ」と教えてくれたこと。それがうれしかったこと。その事実ではなく、女中さんが親切にもそれを教えてくれた事実がうれしかったこと。

    夢でうなされたときに母が助けにきてくれて、安心して眠れたこと。

    私も、大きくなって夢でうなされてたしか「助けて!」って叫んだら隣の部屋からお父さんが「どう

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    2019年09月15日
  • 門

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     宗助の必死の、しかし逃避的な行動に自分が重なり、後半は読み進めるのが辛かった。漱石はどういう視点と言うか心持ちで本作品を書いたのだろう。自らの内に観たのか、当時の社会から抽出したのか。

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    2019年08月18日
  • 道草(新潮文庫)

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    『こころ』の後に執筆され、漱石の自伝的小説とされる。妻とのすれ違い、親族からの金の無心などが綴られ、個人的には読むのにやや忍耐を要す。一方で妻と感情の行き違う折々の場面については、我が身に照らして身につまされる。。

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    2019年07月21日
  • 生れて来た以上は、生きねばならぬ―漱石珠玉の言葉―(新潮文庫)

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    漱石著作のアンソロジー。ほとんどの作品は読んだが、それが高校生だった頃なので、内容を覚えていない。結構世の中を風刺しているところが、明治がまだ自由に発言できる時代だったのがわかる。男性にとって、女性が現代以上に掴みどころが無い、不可解な存在に映っていたというのも興味深い。2019.7.20

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    2019年07月20日
  • 夢十夜 他二篇

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    「こんな夢を見たんだ」と話を切り出すことがある長男から借りた「小品」と呼ばれる短編集。気軽に読めるが内容は濃く、漱石の人となりを感じる。『夢十夜』はちょっと不気味。特に「第七夜」はホントの夢に出てきそう。一転、『文鳥』は微笑ましく展開するが、最後はちょと複雑。『永日小品』はブログ的なのりで漱石を味わえる。長男の“切り出し”は『夢十夜』の影響なのかな。

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    2019年07月14日
  • 行人(新潮文庫)

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    学問だけを生きがいとしている一郎は、妻に理解されないばかりでなく、両親や親族からも敬遠されている。孤独に苦しみながらも、我を棄てることができない彼は、妻を愛しながらも、妻を信じることができず、弟・二郎に対する妻の愛情を疑い、弟に自分の妻とひと晩よそで泊まってくれとまで頼む……。「他の心」をつかめなくなった人間の寂寞とした姿を追究して『こころ』につながる作品。

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    2019年06月26日
  • 道草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    義理の父親が現われて、手切れ金を渡すまでを描く小説だと思っていた。もちろん、主要な軸にはなっているが、むしろ健三をとりまく親類連中との金銭関係が広く綴られている。健三は、彼らに必ずしも好意的ではない。特に妻との関係、会話は冷えたもので、却ってユーモラスなぐらいである。
    漱石の自伝的小説ということから、かなり事実に近いのだろうと思いながら読むと、面白い。

    当時は国民年金がないから、年を取るまでに財産を作り上げるか、誰かから援助を貰うしかなかったのだろうか。

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    2019年05月19日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    夏目漱石は読みにくいと、勝手に決めていたところがあった。私には彼の思想についての理解はほとんどないに等しいが、本作品はエッセイとしてみると、とてもフランクで漱石を身近に感じられる素朴さがあった。
    身体の調子が思わしくなく、随所に死を意識するような文章が出てくるが、あまり堅苦しくなく、ユーモラスに軽いタッチで触れているので読みやすかった。

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    2019年02月05日
  • 明暗(新潮文庫)

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    夏目漱石の小説は、どこか馴染めないところがある。上流階級のエリートで、男性中心という世界観が自分とは縁遠いという感じを起こさせるからだ。ただ、本作はお延という女性の心情を事細かに描写していて、感情移入できる感じがあった。天真爛漫な清子の域には、とても達せそうもない。

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    2019年01月19日
  • 吾輩は猫である

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    超有名な作品 学生の頃に読んだ。超有名な作品だが、最初の1文しか印象に残っていない。
    猫の心情を綴る視点は、作品が発表された当時は革新的だったのだろう。

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    2025年12月09日
  • 彼岸過迄

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    夏目漱石の後期三部作1作目。
    後期三部作は本作「彼岸過迄」、「行人」、そして「こころ」です。

    本作はいくつかの短編が集まってできており、それぞれの短編は別の時期に別の雑誌に収録されました。
    各短編は一続きとはなっておらず主人公も異なりますが、物語としては一貫しており、全く別の作品というわけではありません。
    序文に夏目漱石は「個々の短篇を重ねた末に、その個々の短篇が相合して一長篇を構成するように仕組んだら、新聞小説として存外面白く読まれはしないだろうか」と述べており、本作はその思惑を元に作られています。
    各短編は主人公が異なりますが、基本的には主人公は「田川敬太郎」という青年で、他処から話を聞

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    2019年01月03日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

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    娶る気もないくせに嫉妬をする市蔵に千代子が卑怯だと伝えるシーンがやはり印象に残る。
    でも彼の考え方は割と現代的で分からんくもないが…最後は希望と捉えたいところ。
    しかしこの作品、夏目作品としては結構新鮮なつくりだった。
    これで後期3部作も残り1つ‼︎
    買っとこ。

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    2018年11月25日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    阿蘇に旅した“豆腐屋主義”の権化圭さんと同行者の碌さんの会話を通して、金持が幅をきかす卑俗な世相を痛烈に批判し、非人情の世界から人情の世界への転機を示す『二百十日』。その理想主義のために中学教師の生活に失敗し、東京で文筆家としての苦難の道を歩む白井道也と、大学で同窓の高柳と中野の三人の考え方・生き方を描き、『二百十日』の思想をさらに深化・発展させた『野分』。『二百十日』が幾分のんきで好きですが。

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    2018年11月20日
  • 虞美人草

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    夏目漱石が教職を辞して職業作家として執筆した第一作目の作品。
    漱石は教職の傍らに発表した作品、「吾輩は猫である」、「坊ちゃん」、「草枕」、「野分」ですでに文名が大いに上がっており、大学の講義ノートを作ることが苦痛であることを漏らしていた時期、白仁三郎(後の坂元雪鳥)の仲介から朝日新聞社に入社しました。
    当時の新聞社は今で言うベンチャー企業のようなもので、不惑を過ぎた数えで41歳の漱石には、その転職は冒険だったと思います。
    また、部数も影響力も今と比較してそれほどないとはいえ、多くの人に目が留まる新聞紙上での連載であること、新聞社から異例の待遇を持って受け入れられていることから、漱石の緊張は想像

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    2018年11月17日
  • 草枕

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    夏目漱石の代表作の一つです。
    冒頭の一文、「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」と、「吾輩は猫である」の脱稿から約2週間ほどで完成させたということで有名な作品。
    夏目漱石の初期の作品の一つで、本作発表時はまだ職業作家ではなく、夏目漱石は教職の傍ら執筆活動を行っていました。
    氏の初期の名作と名高く、エンタメ色の強かった全2作(「吾輩は猫である」、「坊っちゃん」)と違い、芸術に対する考え、存在意義や、西洋文化と日本の世の中のあり方に関する考えが滔々と論じられており、比較的読みにくい作品となっています。

    人の世に

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    2018年10月22日