夏目漱石のレビュー一覧
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猫の視点から人間の暮らしを切り取る作品。メタ的に人間を考察する文体に興味を覚えた記憶がある。
Wikipediaより抜粋
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第1話
「吾輩」は薄暗いところで出生したが、まもなく書生に遺棄され、教師の家に住み込む。人間について車屋の黒から、わがままで不人情で泥棒も働く不徳者であると聞き知る。
第2話
家に、寒月、迷亭、東風などが訪問し、好き放題のでたらめを言う。三毛子が死去し、吾輩は恋に破れる。
第3話
金田の妻が寒月のことを訊きに来て、寒月が博士にならなければ娘の富子と結婚させないという。
第4話
鈴木が金田の意向を聞いて、寒月の様子を探りに来る。
第5話
苦沙弥宅に泥棒が入る。吾輩 -
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ネタバレ二百十日は弥次喜多みたいで楽しく読めた。
悪天候時の山登りは危険。
野分は日常会話部分はすらすら読めても、頻繁に登場する漢文を下地にしたような文章が難しくてつっかえつっかえしながら読んだ。
まず、世俗的な考え方の人として描かれた道也先生の奥さんやお兄さんだけれども、その言い分ももっともだと思った。自分達を不幸な方向へ向かわせないと文学って書けないものかね?
また、道也先生や高柳君からすれば金持ちの中野君は対立的な立場の人なわけだけど、中野君みたいに自分のことを大事にして気にかけてくれる友達を高柳君は大事にせんといけんよ。「金持ち喧嘩せず」を体現している。
高柳君のラストの選択はだいぶ検討違い -
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漱石晩年の随筆集。朝日新聞に連載されていたようで読みやすかった◎
両親や母のことを書いているところがよかった。
自分は両親の晩年に生まれた子で、2回里に出されたが事情があり家に帰ってきたこと。だからずっと両親のことを祖父母だと思っていたこと。ある夜、女中さんがこっそり「あの2人はあなたの祖父母でなくて両親ですよ」と教えてくれたこと。それがうれしかったこと。その事実ではなく、女中さんが親切にもそれを教えてくれた事実がうれしかったこと。
夢でうなされたときに母が助けにきてくれて、安心して眠れたこと。
私も、大きくなって夢でうなされてたしか「助けて!」って叫んだら隣の部屋からお父さんが「どう -
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夏目漱石の後期三部作1作目。
後期三部作は本作「彼岸過迄」、「行人」、そして「こころ」です。
本作はいくつかの短編が集まってできており、それぞれの短編は別の時期に別の雑誌に収録されました。
各短編は一続きとはなっておらず主人公も異なりますが、物語としては一貫しており、全く別の作品というわけではありません。
序文に夏目漱石は「個々の短篇を重ねた末に、その個々の短篇が相合して一長篇を構成するように仕組んだら、新聞小説として存外面白く読まれはしないだろうか」と述べており、本作はその思惑を元に作られています。
各短編は主人公が異なりますが、基本的には主人公は「田川敬太郎」という青年で、他処から話を聞 -
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夏目漱石が教職を辞して職業作家として執筆した第一作目の作品。
漱石は教職の傍らに発表した作品、「吾輩は猫である」、「坊ちゃん」、「草枕」、「野分」ですでに文名が大いに上がっており、大学の講義ノートを作ることが苦痛であることを漏らしていた時期、白仁三郎(後の坂元雪鳥)の仲介から朝日新聞社に入社しました。
当時の新聞社は今で言うベンチャー企業のようなもので、不惑を過ぎた数えで41歳の漱石には、その転職は冒険だったと思います。
また、部数も影響力も今と比較してそれほどないとはいえ、多くの人に目が留まる新聞紙上での連載であること、新聞社から異例の待遇を持って受け入れられていることから、漱石の緊張は想像 -
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夏目漱石の代表作の一つです。
冒頭の一文、「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」と、「吾輩は猫である」の脱稿から約2週間ほどで完成させたということで有名な作品。
夏目漱石の初期の作品の一つで、本作発表時はまだ職業作家ではなく、夏目漱石は教職の傍ら執筆活動を行っていました。
氏の初期の名作と名高く、エンタメ色の強かった全2作(「吾輩は猫である」、「坊っちゃん」)と違い、芸術に対する考え、存在意義や、西洋文化と日本の世の中のあり方に関する考えが滔々と論じられており、比較的読みにくい作品となっています。
人の世に