夏目漱石のレビュー一覧

  • 行人

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    頭で考えることばかりが得意になりすぎると苦しいことが増えるのでしょう。人はある程度愚かで向う見ずであるほうが生きやすいと思いました。

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    2009年10月18日
  • 虞美人草

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    精神的貴族キャラというジャンルがあるんですね!
    夏目漱石の小説にはそういうキャラがちょこちょこ出てきていちいち萌える。
    長野まゆみの兄さんキャラのように。

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    2009年10月04日
  • 彼岸過迄

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    病後の漱石が連載した小説。
    主人公の友人須永の心の葛藤が
    「こころ」につながっている気がした。
    だから三部作なのか・・。

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    2009年10月04日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    一言一句まで言葉の調子やリズムを整えることに苦心して書いている感じが伝わってきて、これは、かなり気合を込めて書いた小説なんだろうと思う。
    漢文調のめんどくさい言い回しが多いので、そういうのがなければだいぶとっつきやすいんだろうと思うけれど、それも味と思って読み進めるうち、だんだん馴染んでそれほど気にならなくなってきた。

    作者が登場人物の説明をする時の呼び方が面白い。「糸子」や「小夜子」は普通なのだけれど、他の人は「宗近君」だったり「小野さん」だったりで、どういう基準で呼び方を決めてるのかよくわからない。「謎の女」にいたっては、本名すら出さないで最初から最後まで通してしまう。このあたりは、書き

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    2020年07月15日
  • 行人

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    勉強だけを生き甲斐とする兄・一郎と彼を敬遠するその家族や親族の様子が登場人物の心情を深く描きながら記された作品。
    なんか勉強ばかりに没頭する人って周りにもよくいるけど、その人たちも一郎のように実は心の中は言葉では言い表せないような悲観的な物を感じているのかなと。
    でも二郎も早く結婚したらたぶん気持ち的にも落ち着くんじゃないかなとか。笑

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    2009年10月04日
  • 倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

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    「倫敦塔」「カーライル博物館」「幻影の盾」「琴のそら音」「一夜」「薤露行」「趣味の遺伝」の7つの短編が収録されている。「倫敦塔」「カーライル博物館」「幻影の盾」「薤露行」は西洋(英国)を舞台にした幻想的な物語。ちょっと分かりにくい。「琴のそら音」は心理学を話の筋としていてなかなか面白かった。「一夜」は話の内容がよく分からない。漱石曰く、小説風に描いたのではなく、ただの現実を描いたからとのこと。現実は必ずしも筋が通っているわけでなくわけの分からないもの。

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    2009年10月04日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    地味に素晴らしい。
    漱石の作品にしては知名度が低いけど、『野分』にはかなり強烈な教訓がある。
    そして『二百十日』には爆笑。普段活字を読まず、文学が大嫌いな妹に見せても同じく爆笑していた。

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    2009年10月04日
  • 草枕

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    語り手の画家は、都会での日々の生活に疲れてか、自身の芸術的思考で最も重視している“非人情”を求めてある山村を訪れる。そこでは彼が期待していた以上の非人情が溢れていて、日々絵になるものに包まれてのんびりした生活を送っていく。彼が居住いさせてもらっている家の美しい一人娘が少々問題アリの性格ということで一部ではキ●ガイ扱いすら受けているが、彼はこの娘に非人情を感じ絵にしてみたいと思う。 この作品は当時大変な人気を集め、そしてこれがきっかけで職業作家に転向したとまで言われています。この草枕の語り手の台詞に「小説は自分の好きな部分を気ままに開けて読むのが非人情である」みたいな部分があり、なるほどと思わさ

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    2009年10月04日
  • 思い出す事など 他七篇

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    これは、「修善寺の大患」と呼ばれる事件の前後のことを語った自叙伝になります。 漱石は1910年に胃潰瘍で入院し、その年の夏、療養のために伊豆の修善寺に赴きます。そこで800gもの吐血をし、一瞬生死の狭間をさまようことになります。ここにはその時のことも詳しく書かれていました。自分では血を吐いたと思った直後に目の前の入れものに大量の血が入っていたのですが、その一瞬と思われた時間が後で聞くと30分程度あり、その間漱石は意識を失っていたそうです。 またここには入院中のメモ(漢詩を書き残していた)を頼りにその頃のことを振り返った記録も記されています。容体に反してその頃の精神はすこぶる平穏であったといいま

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    2009年10月04日
  • 硝子戸の中

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    『硝子戸の中』は漱石が風邪のため家でのんびりしていたころに書いた自身の回想録。硝子戸によって部屋の中と社会とを別空間として扱っている意味でのタイトルになる。解説の部分には難しいことが書いてありましたが、私は漱石のブログだと思って読みましたヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

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    2009年10月04日
  • 行人

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    語り手二郎の兄、一郎は旅先で自分に嫂の不貞を試してほしいと持ちかけてきた。結局、嫂とは何もなかったのだが、そのことの報告をするのが進まなかった二郎は結局それを後延ばしにしてしまう。それが原因で兄と喧嘩をし、家の空気が気まずくなったため、家を出ることにした。その後もしばしば実家を訪れる二郎の耳に、兄は最近では他の者ともあまり口を利かなくなったということを耳にする。元来、学者であった兄は自分の頭で考え続けた結果、ついに他人と共に生活をすることができなくなったほどにやりこまれてしまったのであった。最終的に二郎は兄の親友Hに彼を旅行に連れてってもらったのだが、彼からの書簡によって、現在の兄の実態が明ら

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    2009年10月04日
  • 彼岸過迄

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    学校を卒業したばかりの主人公敬太郎は、自分の職を探しながらも冒険に憧れていた。友人である須永に職の斡旋をしてもらい、結果的にその親族との交友を持つことになった。そして大人しい人間だと思っていた友人須永が実は結構な冒険話を抱えていたことを知る。この話を通じて、結局話を聞くだけに終わった敬太郎は、平凡である自分が歯がゆくもあり、また幸せであるとも思ったのだった。 最近、夏目漱石ばかり読んでいるので、この人の文体に慣れてしまったようです。しかし一人の人に絞ってその著作を読んでいくと、一冊目よりも幾冊か読んだ方がその理解がより深まると思います。しかし、私の心中は専ら明治時代にあります/(^o^)\ナン

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    2009年10月04日
  • 道草

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    これを読んでいて、私は自分の将来が不安になってきました^^; お金をある程度稼げる職種につかなければ、将来のたれ死ぬのではないか・・・そんなことばかり考えてしまいます。そういう意味ではやはり今は重要な時期なのかもしれません。よし、勉強しよう^^

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    2009年10月04日
  • 明暗

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    夏目漱石(1867-1916)晩年の長編小説。作者逝去により未完(1916年)。津田由雄と延子の夫婦関係を軸として話は展開。その馴れ初めの裏には清子という女が関係している。登場人物ひとりひとりの性格が巧みに描かれている。そこにはエゴイズムを追いかけた漱石の跡が感じられる。

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    2009年10月04日
  • 吾輩は猫である 上

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    「吾輩は猫である。名前はまだない。」苦沙弥先生の家に拾われた猫の「吾輩」から見れば、人間社会はこっけいそのもの。無名猫の視点から、軽妙洒脱な文体にのせて放たれる文明批評と渋いウィットは時代を超えて読者の心をつかんできた。見識とシャレ気あふれる漱石のエンターテインメント文学。いうまでもなく有名な書き出し。漱石を他にない文豪にした作品、というか書き出し。他のなにがなくても、この書き出しを書けたということで、全てに超越したんじゃないかな。物を書くなら、こんな文を書きたいと思う。でも、書き出しのあまりの素晴らしさに、後が霞んで…という評も、確かにな、と思ったり。

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    2009年10月04日
  • 文鳥・夢十夜・永日小品

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    夢十夜が読みたくて読みました。難しいねぇ…第一夜と第三夜と第十夜が好きかな。倫敦消息もいいね!こんな手紙もらってみたいものだ。留学中の話はどれも面白いなぁ。

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    2009年10月04日
  • それから

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     読むのに時間がかかった。難しいというと語弊があるし、読みづらいとまでもいかないが、長時間連続で読めなかった。

     主人公はは現代でいうニートである。

    「働くなら、生活以上の働きでなくっちゃ名誉にならない。生活の為めの労力は、労力の為めの労力でない」から働かないという。すなわち、食べるための労力は堕落の労力であり、不名誉なことであると。

     そんな主人公は愛する女性のために、生活のために働かなくてはならなくなる。


     そこで話は終わる。この話の「それから」が気になる。

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    2009年10月04日
  • 行人

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    女性というものに哲学的な懐疑をもつ一郎は、弟に対する妻の愛情を疑うあまり、弟に自分の妻と一と晩他所で泊ってくれと頼む。知に煩わされて、人を信ずる事の出来ない主人公の、苦悩と悲哀と、寂莫と、それにさいなまれる運命的生活が描かれる。

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    2009年10月07日
  • 草枕

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    イエローナイフへ行くのに借りたけど、ぜんぜん読まずに帰ってきてしまいました。漱石さんは高校生の時にいくつか読みましたが、これは今で良かった気がする。冒頭、共感できました。あの頃だったら分からないだろう。まだよみかけ。

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    2009年10月04日
  • それから

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     漱石。                                                                           何を言っても、大仰に上滑りしそうだし、逆に、どんな言葉を連ねても、 このひとつの、はるかで巨大な存在には足りないなあ、と、ただ感じる。                                                                               この本ではなくて、坊っちゃんでも三四郎でも夢十夜でも、良かったのだが、なんとはなし、主人公の厭らしさ、怠け者っぷり、傲慢なクセして、 繊細な性格が、小

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    2009年10月04日