夏目漱石のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・結婚式から
・「あぁ 世界が動く」
原作を2年前に読みました。丁寧に。
冒頭の結婚式のシーンは、原作には回想だけで時系列的をメインに合わせたものと思われ。原作の代助のグダグダした 感覚やら 思考 をザックリ削いであるぽい。時代にズレた風刺的な面を削いで、恋愛模様だけを抽出した感。恋愛模様、と書くのは著者やら論評家に殴られる気がするけど。自然の流動だけを捉えた、と言えばいいですか?ただ、個人的には大きめの共感を得た代助の「心臓の鼓動を確認する」描写が消したのは~ まぁしゃあないかw彼の自身への過信はその辺に感じてるはずなんだけど。
どちらにせよ言い回しをこねくってこねくってやってはいるが -
Posted by ブクログ
病み上がり(というか死の淵からの生還と言う方が正しいか)のリハビリ的要素の強いエッセイ集(?)。
確かに生より死の美化とか所謂「則天去私」とかいった読み方も出来るんだろうけど、もっとシンプルに死を覗いた上での素直な他人への感謝に満ちた作品だと思うんだけどなぁ。まぁ、漱石って基本的には優しい人なんだろうと思う。
そのためという訳でもないが、吐血の様子の俯瞰的描写など読みどころは色々あるけど、当方一番心に残っているのは町井石子嬢にまつわる小噺(?)。
そうですよ、漱石って『猫』『坊っちゃん』を書いた作家、こういったどこかほのぼのした描写はお得意なんですよ。 -
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ネタバレ熊本から東京の大学へ来た三四郎の成長を描く。
自分が大学生だからか内容にすごく親しみを持てました。
文体も読みやすいです。
三四郎の田舎もんさはよくわからんが、根性無しなのはわかります。
でも名古屋の女に対しての対応は……まぁ普通じゃないかな。
美禰子への思いを最後につげたのは良いことだと思います。でも、すごいタイミング。告白(みたいなの)をした後に相手の婚約者が現れるんだもんなぁ~
あれはなかなか立ち直れないでしょう。
与次郎の軽いカンジも広田先生の飄々としたところも好きです。
里見さんは……よくわからない……
時代に差があるのに、物語がすんなり入ってきて、さすが夏目漱石だなぁと思 -
Posted by ブクログ
夏目漱石が好きな方から、よく勧められるのが『硝子戸の中』だった。
当初、私は漱石は読まない。という変な意地を持っていて、随筆なんてとてもと思っていた。
そんな私を変えたのは『それから』との出会いである。なので、この機会に数冊読んでみることにする。
読み終わった感想として、今の私にはまだここに至らないな、が一番である。
私には、ふとした死を受け取る機会が全然ない上に自分を省察する時間もない。
ただ、漱石が死を尊びながらも生を説き、そんな自分の心中を半信半疑で見つめている。
この文が、ひたすらに残った。
自分を振り返る機会に恵まれたとき。
私も漱石のように、明るい部分を照らし出せたら良い -
Posted by ブクログ
ネタバレボンボンが色恋沙汰に疲れ、坑夫になろうとする話。
『虞美人草』を下地にしている、っていう背景があるらしいので、関連させて読むとさらに深まるかも。
結局主人公は坑夫にならずに帰ってくる。「ここまで引っ張っといてならないんかい!」と思わずつっこんでしまった。心理描写も他の漱石作品と比べたらあっさりに感じる。
けれど炭坑に向かう道のりの怪しさや、坑道内の息が詰まりそうな雰囲気が幻想的かつリアルに映像として迫ってくる文章なのは流石漱石。坑夫達が生きる世界が生々しく「こんな現実もあったんだ」と、なんだか『闇金ウシジマ君』を読んだ時のような気持ちになった。
社会の裏部分を覗きたい人にオススメ。