夏目漱石のレビュー一覧

  • 明暗(新潮文庫)

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    この小説は、当時の新聞に掲載された連載ものである。
    そして漱石の絶筆作品であったことは言うまでもない。
    ある日突然連載されなくなり、楽しみにしていた読者を残念がらせたという。
    だから巻末には「未完」と書いている。
    仮に漱石自身が生き永らえたとしても、この作品の真価は未完のままのような気がする。
    何故なら気着点を見出すことが出来ないのです。

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    2017年08月17日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    久しぶりに漱石を読もうと思い読み易そうなこれを買ってみた。あとがきに寄ると急遽執筆することになった作品とのことで、特にこれといった筋立てもなく追憶として語られる青い煩悶の反復が特徴的。個人としては斯様に悩む時期は専ら過ぎているので強い感心は惹かれず。
    主人公の過去と符合するらしい虞美人草を読んでいたらもう少し他の感想もあったかも。

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    2017年08月15日
  • 吾輩は猫である 上

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    ピントのずれた人たちの、日常の何気ない事件を仰々しい表現で面白おかしく表現したお話。
    最初の方は面白かった。雑煮事件など笑いそうになった。
    しかし、だんだん辛くなる…何が辛いって、笑わせる手法が同じような感じで、笑えなくなってくる。
    誤字は多い。勘違いも多い。
    あと、猫は毛穴から汗は出ない。
    文章全体の印象から、夏目先生、割と無神経な人間と見える。

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    2017年08月01日
  • 吾輩は猫である 下

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    猫目線が少しずつ薄らいでいった感があるけれど面白さは増していくばかり。
    男衆が寄ってたかって駄弁っているのが楽しかったです。
    いいなあ。

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    2017年07月31日
  • 吾輩は猫である 上

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    人間は他の生き物をちょっと下に見る傾向があるけれどそれは他の生き物も同じなのかもしれない。
    人間自身が気づかない可笑しさを猫に気づかされるとは。
    なんたる不覚。

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    2017年07月23日
  • 行人

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    後期三部作の2冊目。修禅寺の大患を挟んで書かれたもの。構成上の問題もあるが、とても難解な印象。とくに嫂の心情が明確に描かれていないことが難解さに拍車をかける。とはいえ止まらない面白さは相変わらず。

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    2017年05月02日
  • 吾輩は猫である

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    朝日の連載終了。子どもの頃読んだ記憶はあったけど、ほとんど内容は覚えていなかった。こんな話だったっけ?と言うより、この内容は子どもの頃は半分も理解できなかっただろうな、と思う。今回の連載では分かりにくい語句の説明もあり、ときどき時代背景だとか、漱石やその周辺の人物の解説もあってより分かりやすかった。寒月君が理学博士取るために珠を磨いていることとか、実際そういう分野に足を突っ込んでみた人間としては良く分かる。猫が語るというより、途中から、西欧近代(当時の現代)社会とそれに近付く日本社会への思いだとか批判だとか、そう言ったものを登場人物たちに語らせているというお話になっていて、新聞連載らしい社会性

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    2017年03月28日
  • 彼岸過迄

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    後期三部作の1作目。短編を繋げて長編に仕立て上げるという構想のようだが、全体を通じて一貫する物語がないので消化不良感があった。

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    2017年03月27日
  • 道草(新潮文庫)

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    漱石の自伝的小説と言われる作品。

    ここまでを読み続けて来て、このタイミングでこういう話が来るのかーと、ややビックリした。
    健三が渋々ながらお金を出す度に、何故だか非常にイライラさせられる(笑)
    というのも、健三に金をせびる相手達が悉く、遣るに値しない(と感じてしまう)人物だからだ。
    そう見えるのは、健三の目を通しているからでもあるけれど、身内である兄や姉でさえ良く描かれていない。

    解説にある養父母に、お父さんお母さんと呼ばされることのダブルバインドはよく分かる。
    そうして、自分の価値をお金に換算する以外の方法で問い続ける健三が、哀しい。
    妻や子に対しても、そうして問うことの答えがない以上、

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    2017年03月20日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    題材もストーリーも漱石らしくない。面白くないかと言えばそんなこともないけど、シーンの一つ一つがやたら長くて冗長なので長さの割に飽きてくる。異色作ってのは確かにそのとおりだと思う。

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    2017年02月12日
  • 門

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    p.167
    大風は突然不用意の二人を吹き倒したのである。二人が起き上がった時は何処も彼所も既に砂だらけだったのである。彼らは砂だらけになった自分たちを認めた。けれども何時吹き倒されたかを知らなかった。

    思ったより平易で読みやすかった。平和で静かで、少し気後れしがちな夫婦の家庭に落ちている陰の理由がだんだん明らかになっていく。結局核になっているものは夏目漱石の作品は同じテーマなのか、という感じはするけれど、崖の上と下等何かとつけて対比されている坂井家と描写や物語の進み方と明かし方といった手法が分かりやすく、そして意識的で良かった。

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    2016年12月31日
  • 坊っちゃん

    購入済み

    原作パワー

    まあまあ面白かったです。
    と言っても元々の原作が良くできているからだと言えばそこまでですが、文章で読むのが嫌な人には良いと思います

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    2016年12月24日
  • 明暗(新潮文庫)

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    レビュー書くの忘れてた。
    母が持っていた明暗をがめてきてものすごく時間をかけて読んだ。母が学生時代に古本で買ったと言ってて、(角川文庫なんだが)文学部のある大学の近く?の古本屋?だから多分おなじよーにゼミでやった過去の学生の書き込みが脈々と…
    「変な書き込みあったで。レポートのメモみたいな」
    「それあたしやないで」
    「これは違うと思うけどおかんの字の書き込みもあったで」
    という会話をした。

    しかしリュックに入れてるときに台風に遭ってふにゃふにゃにさせてしまったのはわたしです。お詫びにグラシン紙かけときました。

    内容はね…あんな駆け引きしかしてないよーな会話ばっかりしよったら日常生活パンクし

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    2016年12月11日
  • 行人(漱石コレクション)

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    ネタバレ

    男女関係(夫婦関係)は今も昔も悩むところは同じ・・・

    男は手に入れるまでは熱いが、手に入れると冷める。
    女は手に入れられてから情を持つ。

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    2016年10月29日
  • 吾輩は猫である

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    ネタバレ

    猫の視点で書かれた小説。漱石やみんなが集まって話している風景。
    泥棒が入った時など想像すると面白いと思う。とてもユーモアのある小説
    500ページくらい熱い小説。読みごたえが十分。

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    2016年10月10日
  • 三四郎

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    じれったいなぁ。
    でも、これがあの時代の恋なのかな。
    美禰子も、憎からず思ってると思うんだけどな。
    多分、主導権を持って引っ張っていってもらいたんだと思う。
    結婚に、どれだけ積極的かを見極めているというか。
    好きなら好きって言ってくれたらいいのに、くらい思ってる気がする。
    最後の方は、結構三四郎もグイグイいってたと思うけど、もう遅いわよ、みたいに他の人と結婚しちゃうんだもんなぁ。
    自分を想ってくれてる人より、自分が想う人を選ぶところが現代の女性っぽくて好きではあるけど。

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    2016年08月24日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    旅行した2人の青年の問答を中心とした二百十日とリア充、非リア充、理想家の交流を描いた野分の二編。
    野分のラストが好き。同情とかではない、世間に一矢報いてやった感が潔い。

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    2016年08月13日
  • 夢十夜 他二篇

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    漱石先生の夢日記、妄想日記、普通の日記。
    普通の日記は読んでてちょっとしんどかった。
    「文鳥」は漱石が自分勝手なことばっかり言ってるのが面白い。

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    2016年08月06日
  • 倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

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     表題作「倫敦塔」「幻影の盾」を含む夏目漱石の初期の7小品を収める。
     夏目漱石は明治38年1月に雑誌『ホトトギス』にて『吾輩は猫である』を連載開始。本書に収められた作品はその連載と並行して様々な雑誌に発表されたものである。
     ⑴「倫敦塔」 『帝国文学』明治38年1月号
     ⑵「カーライル博物館」 『学鐙』明治38年1月号
     ⑶「幻影の盾」 『ホトトギス』明治38年4月号
     ⑷「琴のそら音」 『七人』明治38年5月号
     ⑸「一夜」 『中央公論』明治38年9月号
     ⑹「薤露行」 『中央公論』明治38年11月号
     ⑺「趣味の遺伝」 『帝国文学』明治39年1月号

     本書の表題作「倫敦塔」を読む前に、

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    2016年07月19日
  • 道草

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    家庭を持たず、親類関係者も少なめの僕には遠い世界に思えるが、家庭を持つようになればこの様な雁字搦めな状況にも陥るのかもしれないなぁ。

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    2016年07月09日