夏目漱石のレビュー一覧

  • 門(新潮文庫)

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    前期三部作のひとつ。
    今回初めて読んで、タイトルの「門」の意味を知ることに。たぶんだけれど、自分の中で納得してるのでこれでいいかなって思ってます。
    漱石を読むのにはパワーが必要です。読み終わった後はくたくたになるけれど、なんか大きな山を登り切った爽快感が感じられます。他の作家ではなかなか感じられない気分。やっぱりいいね、漱石!

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    2025年01月12日
  • 三四郎

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    解説などには、この小説が、『坊ちゃん』と並んで親しみやすい作品と長年思われてきたが……とあるが、個人的には全く親しみやすいとは感じなかった。恐らく親しみやすいと思われて来たのは、解説 (p.314) に

    「新聞小説の利点を上手に活用しているといえば、新聞に掲載される日付と小説のなかの話の時期をほぼ重ねあわせた構成に、その一端をうかがうことができる。連載がはじまったのは9/1だが、三四郎の上京の車中風景を話の冒頭にもってきたのは偶然ではなく (……当時、大学の新学期は秋……)、紙面に出る時期を意識したからである……。……団子坂の菊人形の場面を織りこんでいるのも……同じような配慮から来ている。三

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    2024年12月29日
  • 坊っちゃん

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    「坊ちゃん」は、「物理学校」を卒業している。
    「物理学校」とは、飯田橋にある「東京理科大学」のことだ。(大学の横の小道の坂には「泉鏡花住居跡」の石碑も建っている。その坂は神楽坂に並行している)

    「坊ちゃん」は、愛媛県松山の旧制中学校に数学の教師として赴任する。
    (小説では出来の悪い学生たちばかりがいるように描かれているが、旧制松山中学は四国の最高学府。漱石の教え子たちは、皆、政財界、軍隊、文学で活躍するエリートばかりだった)

    「坊ちゃん」が、中学の教頭「赤シャツ」に釣りに誘われる場面がある。
    (「赤シャツ」は帝大出身の文学士だから、それこそ漱石そのものだ)
    釣りはしたことあるかと聞かれ、

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    2024年12月17日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    「名作」系の小説は8割読み進めるまで面白くならない、というのがぼくの持論だが、まさにそのタイプの作品だった。
    三四郎の等身大な日常がひたすら描かれるばかりで、明確なタテ軸もなく話があっちに行ったりこっちに行ったり。それでも興味を失わずに読み通せたのは、ひとえに漱石の文章の美しさゆえ。三四郎が目で見た光景や頭の中で考えたことを実況中継のように動的に描き出す筆致は、当然ながらやっぱり上手い。

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    2024年12月14日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    好きな作品集まってて、その中で泉鏡花、小栗虫太郎、折口信夫の話は未読だったので多分これらも好きだろうとウキウキで読んだけど結局これら全部ななめ読みで終わってしまった。むずいまだオレには
    夢十夜、第一夜だけ一人歩きしているから第二夜以降新鮮な気持ちで読めた。
    芋虫が本当に好きで何度も読み返しているのでここでも読めてよかった。

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    2024年11月30日
  • 文豪怪奇コレクション 幻想と怪奇の夏目漱石

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    ちょっと難しいのもあったりしましたが、初めてしっかり読んだ『夢十夜』が面白かった。
    現実と空想がごっちゃになってる『倫敦塔』も中々良かった。夏目漱石は『坊ちゃん』や『吾輩は猫である』のイメージが強いので、感じが全然違って意外な感じでした。

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    2024年11月26日
  • 道草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    私小説に徹するという意味で、漱石の他の作品とは一線を画す小説。

    海外留学から帰って大学の教師になった健三は、長い時間をかけて完成する目的で一大著作(『吾輩は猫である』に相当すると思われる)に取りかかっている。その彼の前に、十五、六年前に縁が切れた筈の養父・島田が現れ、金をせびる。養父ばかりか、姉・御夏や兄・長太郎、事業に失敗した舅までが、健三にまとわりつき、金銭問題で悩ませる。その上、妻の御住とはお互いを理解できずに暮らしている毎日で…。

    徹頭徹尾、金、金、金。さして裕福でもない健三に群がり無心する親類縁者たちと、それに辟易させられっぱなしの健三。
    金銭を描くことを文芸的にタブー視する作家

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    2024年11月23日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    祖父は明治、父は大正、私は昭和生まれ。
    学生時代は明治の文学がまだあまり違和感なく読めたのかもしれない。
    その頃、『こころ』をきっかけに夏目漱石作品をいくつか読んだ。
    なぜだろうか。何十年かぶりに『三四郎』が読みたくなって手に取った。正直「ストレーシープ」という言葉しか覚えてなかったが、なかなかどうしてつかみから面白い。
    「あなたはよっぽど度胸のない方ですね」のエピソード。何か自分が言われているような錯覚に陥った。苦笑。
    田舎から都会に出たものにとって全てが新鮮で気後れを伴う。そのうえ、美禰子に翻弄されて、三四郎は一歩が踏み出せない。
    逡巡しているうちに自分の周囲が変わっていくことって今でもあ

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    2024年11月15日
  • それから

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    さすが文豪!!
    昨日書いたかのような、色褪せない筆致に惚れ惚れしながら、中盤まで読み進めました。

    だんだん、内容にイライラしてきて、終盤動きはあったものの、暇なお金持ちの散歩と悩み相談にただただ時間を費やした感覚に。

    文章は本当に素敵。でも令和の感覚では、内容にピンと来ず。

    所帯のある人を好きになるには相応の覚悟が必要なんだということだけは、しっかり伝わりました。

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    2024年11月13日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    耽美幻想文学のアンソロジー。いくつか読んだことのあるものもあり、名前はよく聞くものの実際読んだことのなかったものもある。
    やはり、桜の森の満開の下は断トツで好きなのでこれが冒頭に来てしまうと後がちょっと弱い気がする。いや、あくまで個人的にはだが。江戸川乱歩は「蟲」の方が好きだしな~。みたいな個人的にこのテーマで耽美幻想文学を編むなら何を入れるかみたいなのを考えるのも楽しいかもしれない。あと太宰治の「駈込み訴え」がガチ恋同担拒否反転アンチの詰んでるヲタク描写すぎて解像度高ぇ~ってなった。

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    2024年11月03日
  • 行人(新潮文庫)

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    人の心の本当のところは、誰にも分からないということでしょうか。もしかするとそれは本人ですらわからないのかもしれません。人間関係の微妙なかみ合わなさが、いろいろなエピソードを絡めながら語られます。

    謎を少し出してはしばらく後で回収し、そのころにはまた新たな謎が…という感じで物語を前に前に進める推進力は半端ないです。この辺、うまいですね。いつものことながら、お互いの心の内を探ろうとするやり取りがなかなかスリリングです。

    特に嫂と二郎が宿に泊まることになった場面はすごいです。「三四郎」であった宿に泊まるやつのバージョンアップ版ですかね。これは真面目にやっているのかな。むしろギャグなんじゃないかと

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    2024年11月02日
  • 三四郎

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    夏目漱石の作品を読んだのは2冊目ですが、漱石の作品は作中に出てくる人間模様が魅力的なのだと思いました。

    主人公の女性に対する煮え切らなさにモヤモヤします。

    しかし、時代を考えればこれが普通なのかもしれません。

    『坊ちゃん』と同様に、脇役の先生たちに個性的な人物が多い印象でした。

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    2024年10月13日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    読みやすくなってる? イラストがあるおかげなのか、原文ままじゃないような読みやすさはある。これ実際に見た夢を書き出してる??それにしては、ファンタジー凄くて、私の想像してた夏目漱石とは別物のように感じる。
    純文学かどうかは分からないけど、イラストあるから手に取る人増えるかも??

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    2025年12月02日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    ★★★☆☆夢十夜は、夏目漱石の夢の話です。夢の内容から夏目漱石にどんな不安やストレスがあるとこんな夢を見るのかと思いながら読み進めました。最後の「手紙」は読みやすい内容で面白かったです。

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    2024年10月04日
  • 門(新潮文庫)

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    一言感想 親友を裏切って手に入れた愛で悩み続ける話。仏門にも世間にも帰属できないと悟ったシーンが深い闇を印象づけた。

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    2026年01月12日
  • 三四郎(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ストレイシープ…
    人が何をしたのかとか、状況の描写がとても多く、心情の動きみたいなものについて触れられてる部分が少なく、解説を見て当時夏目漱石はそういう書き方をしてたんだと納得。三四郎が美穪子をどうして好きになったのかとかそういう描写はなく、ただ人と人と話したこと、周りがどんな状況であったか、三四郎がどう反応したかとかが淡々と、詳しく書いてある。
    三四郎は東京帝国大学に上京までして勉学に励むのに何事も受け身でもったいないなぁと思ってしまった。かと思えば、口数も少なくて自分の意見を言語化することも苦手なようだし、度胸もないし、自分のそんな性格をわかって最初上京した時に不安になったのかなと。
    彼に

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    2024年09月12日
  • 文鳥・夢十夜(新潮文庫)

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    文鳥・夢十夜のみ青空文庫で読みました。
    夢十夜は全体的に不気味でした。文章が難解でしたが短編だったのでなんとか…

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    2024年09月05日
  • 吾輩は猫である

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    私の記憶が確かなら本書を中学生の頃に読んだはず。しかしながら読書とは無縁の生活をしていた当時の私にこの作品が読破できたとは到底思えない。暫くはその先が気になってならない印象的なエンディングも新鮮に感じられたくらいだから、1ページ目を読んで以降は、つまみ読みした程度だったに違いない。
    本書、明治時代を背景に庶民の日常がご存知の猫目線で描かれており、その文体は落語の台本を読んでいるかのようで面白い。宛字と慣れない語句のために注解を読む事が多くなるが、それはそれで古き良き時代が知れて楽しい。
    いつ読んでも新鮮味を失うことのない、不朽の名作と思う。

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    2024年09月04日
  • 行人(新潮文庫)

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    えっ、大丈夫?というかんじで思い詰めている主人公の兄。
    その兄とうまくコミニュケーションがとれないでいる主人公。
    不穏さが最後まで続く。
    また読み返したい。
    漱石が完成させた最後の長編だそうです。(「明暗」は未完だとか)

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    2024年08月23日
  • 吾輩は猫である

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    漱石といえばの小説 初めて書いた小説
    余りにもメジャーで、既に読んだと思っていたが、改めて電子本でさわりの部分を読むと、いやいや読んでいません!
    本を買ってきて読んだ次第
    書かれたのは昭和36年(発行)で、小説の舞台は明治39年頃
    主人一家と友人達の会話と行動から、人間の欲の様な部分、社会の不都合なことが、猫目線で書いてある
    面白い

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    2024年08月20日