夏目漱石のレビュー一覧

  • 倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

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    漱石初期の短編集 

    【倫敦塔】1905年
    留学中の倫敦塔観光記
    英国の歴史を塔の中に感じ、戯曲「リチャード3世」・絵画「ジェーングレー」などからの発想を ブラックファンタジー的に随所に表現。観光後、現在イギリス人(当時の)に現実に戻される。興醒めして(たぶん)もう二度と行かないとか言う。
    観光記でも普通には書きません。

    【カーライル博物館】1905年
    留学中のカーライル博物館訪問記 備考によると、味の素の発明者・池田菊苗さんと訪問しているらしい。まだ、海外渡航は珍しいから、外国で会うと仲良くなるのかしら。
    たぶん、漱石はカーライル大好きに思える。見学中の表現は、案内のおばさんをあんぱんみた

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    2022年03月25日
  • それから

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    齢30ともなろうに一向に定職に就かず、財を成した父親からの援助で遊戯三昧の主人公・代助は、貧乏にあえぐ友人の平岡&三千代の夫婦と3年ぶりに再会してからというもの、その生活苦に同情して金を渡したりなどもしている。
    息子の将来を憂いた父が縁談をすすめるも、代助はまったく煮え切らない。なんと三千代のことを好きでいる自分に気がついてしまったのである。

    という、代助へのツッコミどころ満載の小説。
    本の帯に印字された本文抜粋"ひとの妻を愛する権利が君にあるのか"って、もっと深淵を覗き込んだ末にでたセリフなのかと思ってたけど、そのまんまの意味だったね。不倫からの略奪、いやあんた無職ですやん!?
    高等遊民(

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    2022年07月13日
  • 門(新潮文庫)

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    1910年 漱石前期三部作

    主人公宗助は、かつて友人であった男の妻を奪い、その妻と二人、世間を転々としながら、二人ひっそりと暮らしていた。
    二人は、多くを希望せず、穏やかに、仲睦まじくしている様子が、描かれていく。
    貧しい、子供ができない(亡くなってしまったり)、社会との繋がりが乏しいなど、二人の生活が、寂しさを伴うものであることが影をおとす。

    宗助達は、妻の元夫と再会しそうになり、心乱れる。その乱れを、鎌倉で参禅することで、取り直そうとするが、悟りを得ぬまま帰宅する。
    結局、友人とは、すれ違いに終わるが、その怯えは、生涯続くのであろう。

    こちらは、日常生活が多少、動きがあるので、読みや

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    2022年02月19日
  • 趣味の遺伝

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    好悪や趣向が遺伝するというのは、精神分析と並んで、昔のミステリでは多く扱われていたテーマだと思う。その先駆けが本作なのではないか。

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    2022年01月03日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    幻想的・不思議・不穏・悲しいなど様々な十夜の夢

    それからどうなったのか気になる夢がいくつか

    私の好みは第一夜と第三夜

    この本のしきみさんの絵はわりと可愛らしいのでまとめられている印象でした

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    2021年12月08日
  • 坊っちゃん

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    刊行をかなり前の作品です。著者の夏目漱石といえば、大文豪というイメージから難解な作品というイメージを持たれている方が多くいらしゃっると思いますが、この「坊っちゃん」に関していえば全くそんなことはなく、理不尽で粗暴な相手を懲らしめるというストーリーになってます。

    ただ、なぜこのシーンにこのエピソードを挟んだか、どういう言葉を選択しているかを考察すると、深い味わいを感じる作品となっています。

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    2021年11月28日
  • 吾輩ハ猫デアル

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    たわいもなく面白い

    毒にも薬にもならない!

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    2021年11月13日
  • 倫敦塔・幻影の盾 他五篇

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    赤毛のアンの作中劇の原作(アーサー王伝説をもとにしたテニスンの詩「ランスロットとエレーン」)を美しい日本語で読みたくて手にとった。

    テニスンの「ランスロットとエレーン」は長編詩だが、漱石の「薤露行」は小説であり、きれいな文語調で綴られている。中世の騎士物語なので文語体がよくあっていた。さすが漱石といったところだった。
    他の短編も、明治の東京の人の生活が垣間見え、とても面白かった。描写も巧みでユーモアに富んでおり、肖像がお札に印刷されるだけのことはあると思った。

    アーサー王伝説は日本でも大人気で、ゲームやアニメなど、あらゆるファンタジーものの礎になっている。一方、海外で知られた日本の伝説が何

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    2021年11月07日
  • 思い出す事など 他七篇

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    ★4.0 思い出す事など
    大病を患った時に死を意識した漱石さん。オチのある文章が相変わらず面白いのよ。

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    2021年10月15日
  • こころ

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    自殺を正当化するごたくを長々と私に書いて、妻の今後はあまり気にしている様子もなく、死んでいくなんて、残された人はどうなるのかしら。と思った。利己的で人間の狡い部分を表現した作品だな。と思った。

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    2021年10月10日
  • 作家と猫

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    さまざまな作家たちによる猫づくしのアンソロジー。
    猫とともに生きることの喜びをあらためて感じて、ほっこりする作品ばかり。

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    2021年09月11日
  • 文豪怪奇コレクション 幻想と怪奇の夏目漱石

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    ネタバレ

    新潮文庫で読み、ちくま文庫全集で読み、これで三度目。
    ちくま文庫でいえば第2巻(初期)と第10巻(小品)を並べ直したようなセレクト。

    ■鬼哭寺の一夜 ……新体詩。女人幻想。
    ■水底の感 ……藤村操「女子」(!)について。
    ■夢十夜 ……まあいつもの。
    ■永日小品(抄) ……蛇/猫の墓/暖かい夢/印象/モナリサ/火事/霧/声/心 ……二度読んだあと、ポッドキャストやCDやで何度聞いても、憶えられず、そのうち眠ってしまうのが、こちら。このままの付き合い方を続けたいとも思う。
    ■一夜 ……確かに「だからどうした」という感想。とはいえ「草枕」の萌芽があるとも感じる。「猫」や奥泉光の諸作でも度々感じる

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    2021年08月31日
  • 道草(新潮文庫)

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    漱石の文学は一面的に読むものではない、この小説でも多面的に考えさせられる。

    このことがひどく気になった。

    主人公「健三」は大勢のきょうだいの末っ子で生まれてすぐ養子に出され、それが「健三」の精神的放浪になり、行き場所を失うのにつながり、本人が悩むとはなんてことだろう。

    昔は家名を残すために養子縁組が多かっただろうし、子どもがない夫婦が寂しさのためもらい子しただろうが、「健三」の養子先は将来めんどうを(働いて)みてもらうがためもらったのだ。それでは子どもが道具ではないか。

    養家先の不都合で9歳ぐらいの時に実家へ帰されたけれど、籍は養家先に20歳過ぎまであり、吝嗇な養父、養母の後難を恐れ、

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    2021年08月29日
  • 文豪怪奇コレクション 幻想と怪奇の夏目漱石

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    夏なので幻想怪奇系積読消化するぞのじかんです。
    これは最近買った本だからそんなに積読じゃないけど、積む予定だったから読めてよかった。
    幻想怪奇かとゆーとそこまでではなかったけど、「琴のそら音」とか面白かった。
    「薤露行」は、わたしはアーサー王伝説をぜんぜん知らんので、Wikipediaとかで調べながら読んでたよ。擬古文しんどかったけど、話に合った文体やとおもた。

    あと、夏目漱石てやっぱり「人というのはこういうものだから」ていうのを描写するのがものすごくうまいというか、今まで意識してなかったようなそういうのを分かりやすく言語化してスーンと納得させてくれるよね。

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    2021年07月15日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    夏目漱石夢十夜を受け継いだと言われる内田ひゃっけんの東京日記が好きで、遡ってきました。
    何度でも咀嚼したくなるような文章です。庄太郎さーーーーーーーん!!!!!!!

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    2021年06月07日
  • 彼岸過迄(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公敬太郎は、大学を出ても定職に就かず、ふらふらしている。
    しかし人生にどこか浪漫を求めており、波乱万丈な生活を送る友人森本の昔話に憧れている。

    いくつかの章に分かれているこの作品は、主に敬太郎の周りの人の語りによって進んでいる。

    特に市蔵と千代子の幼なじみ同士の恋愛話はかなり現代っぽいのめり込める内容だった。
    お互い素直になれない、少しひねくれた性格で、でもあえて素直になるのも今更何か違う…というもどかしい気持ちになる。
    市蔵の、自分自身のことについて考えすぎてしまう性格はその出生の秘密からきている、という展開はかなり気の毒で苦しい気持ちになった。

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    2021年04月14日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    夏目漱石は、読みやすい。
    夢十夜は有名な話で、ずっと前に読んだその印象とは全く違う本になっていて驚く。
    夢十夜は、第一夜は美しいのだが、それ以外は恐ろしい印象だったが、
    素敵なイラストが付き、美しい話に生まれ変わった感じ。

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    2021年04月08日
  • 硝子戸の中(新潮文庫)

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    公人、私人の差
    作品と随筆の中身
    飯のタネ 理想と現実
    本音 建前
    売れなくなったタレントのヌード集 
    凋落作家の愚痴

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    2021年03月22日
  • それから

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    ネタバレ

    きょうから、それから、が朝日新聞で再連載開始。
    「三四郎」「それから」「門」の三部作のうち、
    昨年、「門」を再読しました。
    「三四郎」は、先日終わった再連載で再読。
    で、また再連載を読むのが何か気が重かったので、
    今日、「それから」を再読しました。

    40年前に購入した真っ茶色の文庫。
    朝日の再連載は岩波文庫の「それから」を基準にしているらしいが、
    私が高校生の時に読んだのは角川文庫でした。

    破れないように、ページをめくる時に少し気を遣いつつ。
    あんまり読みにくいので、タブレットに青空文庫からダウンロードして読んでみる。ただし、バックは茶色くして。(^_^;)

    さすがに漱石、というか、相変

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    2021年03月17日
  • 吾輩は猫である

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    ネタバレ

    言わずと知れた名著。読んでみたかった作品。
    思いの外コメディ寄りというか、登場人物のやり取りに結構くすりと笑えた。
    個人主義に関する件などは、どことなく今と通ずるところを感じた。
    ただ、主人の女性観など、時代を感じる部分は当然あった。

    個人的には「こころ」の方が好み。

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    2021年02月17日