夏目漱石のレビュー一覧
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ネタバレ『文鳥』
「次の朝は又怠けた」p18とあるように毎日のように忘れられる文鳥が不憫でならなかった。解説には「生きることのはかなさと、その裏返しとしての残酷さを彷彿する」p325とあった。淡々と語られる文鳥の死は悲しみとも違う胸がきゅっとなる感覚になった。
『夢十夜』
どれも不思議な夢だった。第一夜が特に気に入った。第七夜も好き。第三夜は怖かったけどどこかで読んだことがある気がした。
『思い出す事など』
序盤は面白かったけど、途中からは所々つまらないところもあって内容が入ってこないこともあった。
『変な音』
夏目漱石は生と死についてよく考えていたんだろうなと改めて感じた。 -
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Posted by ブクログ
『三四郎』のその後を描いたから『それから』だそうですが…。
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『こころ』を読んだとき同様「なぜ??」が多く浮かぶ作品でした。
なぜ全てが幼く、そして遅すぎるのか?
『こころ』の謎が解けたように本書の謎も解けるでしょうか???それとも三部作目の『門』で解決するでしょうか。
解説で石原千秋さんが言われたように、時代背景や漱石の生い立ちが深く関わるのかも知れません。
それにしても…働きたくないことをよくあれだけ理屈をこねられるものです。(。-ω-)~
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続編を書くなら…覚醒した主人公がめちゃめちゃ新時代を先取りした事業で財を成し、実家に札束を叩きつける話、もいいかも知れません。たぶん無い -
Posted by ブクログ
自身の読解力が乏しく、どうもこういう昔の作品は読みにくく感じてしまい難しい。
そんな中でも個人的におもしろかったのは「中身と形式」と「私の個人主義」
「中身と形式」では、形式にばかり固執して頭でっかちになるのではなく、中身は変わっていくのだから時代に応じて柔軟に形式も変化させていかなければならない、「私の個人主義」では個人としての幸福の追求、ただそこにはそれなりの責任が伴ってくるという内容が言及されていた。
この夏目漱石にしても、福翁自伝を記した福沢諭吉にしても、世の中を俯瞰して大局的に物事を捉え分析する力が素晴らしいと感じた。こういった人物が今の世の中に存在していたなら、きっと大きな成功を残 -
購入済み
文章を書くのが
まず、文章を書くのが上手いというわけではないと思いました。人物の描写が少なく、性別すら書かれていないです。どんな顔で背格好で表情で話しをしているのか、想像がつかないので情景が浮かびませんでした。どんな美人なのか、もっと具体的に書いて欲しかったです。話しの構成ももう少し工夫出来たのではないかと思います。この時代では面白い小説だったのでしょうか。最後の終わり方だけは評価出来ると思いました。