夏目漱石のレビュー一覧

  • 草枕

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    ちゃんとした純文学を久々に読んだ。冒頭の「山道を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹せば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。」はあまりにも有名。
    想像と妄想を重ねながら芸術を追い求める絵描きの話。芸術は自由の開放である…みたいな話はモームのサミングアップに準ずる。夏目漱石の漢文、英語など各文学への造詣の深さが窺える

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    2023年12月04日
  • 夢十夜 他二篇

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    夏目漱石はとても暗い作家とは聞いていたが、その暗さが存分に味わえて面白い。
    自己嫌悪?とも取れる過去の恥や綺麗なものを目の前にした時の醜い自分など…丁寧に描き出されて引き込まれる面白さがある

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    2023年11月30日
  • 門(新潮文庫)

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    ネタバレ

    それからを読んだ後に読んだせいか、「あれ?もう終わり?」が一番の感想だった。社家族からも、友人からも、社会からも見捨てられた宗助と御米の暮らしはずっと暗くて楽しいのだろうかと思った。
    2人の世界には2人しかいなくて、小六が入ることさえ好まなかった。お互いに依存してるんだなと思った。安井と鉢合わせするかハラハラしていたが、結局しなくて少し残念だった。それからのインパクトが強すぎたため物足りなかったが、御米が熱を出した時の宗助の慌てようが面白かった。

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    2023年11月30日
  • 彼岸過迄

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    読みにくかった。短編をつなげて長編のような物語にするって構想らしいけど、それぞれに繋がりがあんまり感じなかった。須永と千代子の恋模様のところが一番読み応えあったけどそこも須永の心の変化は読み取りにくかった。松本が雨の日に紹介状を持った人の面会を断るところは実際の漱石の経験に基づくものらしい。最初の森本の話いるのかな

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    2023年11月29日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    漢語調の絢爛な文体は漱石の領分といっても過言ではないでしょう。東京帝大の講師を辞め、専業作家となってから書いた初の小説とだけあって、眩暈がするほど難解かつ華麗な文章からは、並々ならぬ覚悟が伝わってきます。

    大学卒業のとき恩賜の銀時計を貰ったほどの秀才・小野清三。彼の心は、美しく裕福だが傲慢で虚栄心の強い女性・藤尾と、古風で物静かな恩師の娘・小夜子との間で激しく揺れ動く。彼は、貧しさから抜け出すために、一旦は小夜子との縁談を断るが…。やがて、小野の抱いた打算は、藤尾を悲劇に導く。

    「潺湲(せんかん)」「瀲灩(れんえん)」「冪然(べきぜん)」「窈窕(ようちょう)」等々、これは正気の沙汰なのか?

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    2023年11月16日
  • こころ

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    開始: 2023/11/1
    終了: 2023/11/8

    感想
    もう少し人が弱いことを知っていれば。周りの人も自分と同じように煩悶し踠いていると気づけば。そうすれば先生も世間に顔向けしていたのに。

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    2023年11月08日
  • 倫敦塔・幻影の盾(新潮文庫)

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    初期短編集(明治38〜39年)。言文一致の現代書き言葉ではない作品もあったりする。近代日本文学直前のプロトタイプ集とでも呼びたくなる。作品ごとに変化するチャレンジングな表現が面白い。個人的には「趣味の遺伝」のサイコパスすれすれのユーモアがツボだった。

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    2023年10月28日
  • 門(新潮文庫)

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    略奪しちゃったとは言っても、恋に落ちちゃったんだったらしょうがないじゃんね。いっそ、正々堂々としてたらこんなにぐだぐだ思い悩まないんだろうけど、そうはいかないもんだね。宗助の心の門が開く日が来るといいね。

    解説読んだら、そうばっかじゃないんだな。てっきり宗助は安井や世間に対しての負い目を感じてるから暗いのかと思ってたけど、もはや安井から御米を奪った時から既に情熱は冷めてしまったんだな。

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    2023年10月28日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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    ヨルシカの「第一夜」を聴いていたら、ふと読みたくなって手に取った。
    夏目漱石×しきみで、とってもイマドキな感じに仕上がっている。
    こんなイラストと組み合わせても、全く色褪せないのは、やっぱり文豪夏目漱石だからなんだろうな。
    夢の中の話というだけに、つかみどころがない感じがするけど、読み手によって様々な解釈ができるという気もする。
    10編の中ではやっぱり「第一夜」が好きだった。

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    2023年10月04日
  • こころ

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    国語の教科書に載ってた印象があり、大人になってみてから読むとどのような感想を持つのだろうと思い読んだ。
    読む前の印象に残っていたのは、先生とKとお嬢さんの三角関係の物語だと思っていたが、想像以上に重々しく哀愁的な作品だった。印象に残っていた話が登場するのが、三部の「先生と遺書」だったので、一部と二部の内容は飛ばしてもよいくらい薄く感じた。
    先生の人柄が今で言う引きニートで、コミュ障であるゆえのもどかしさが生んだ悲劇だとも思ったが、時代的な側面を知ると少しは気持ちに寄り添えるのかもしれないと感じた。
    遺書を受け取った「私」や妻が、この後、どのような行動をするのか考察してみたい。
    解説を読んで、海

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    2023年09月26日
  • 草枕(新潮文庫)

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    とんでもなく難解。当時の人達は、注釈なしに読むことができたのでしょうか。軽い作品を読みたくて、薄めの本作を選んだのですが、これが全くの見当違い。本文と注釈を行ったり来たりしながら、ゆっくりゆっくり読み進めることになりました。
    最初はなかなか入り込めなかったですが、徐々に波長が合ってきて楽しく読めるようになってきました。この作品は登場人物の「余」と同じように、「非人情」の心持で相対するのが良いのではないかと思いました。
    ところどころにすごい描写がありましたが、特に印象に残っているのが那美が風呂場に現れる場面。これはとんでもないです。すさまじい語彙量におぼれそうになる感じが、「余」の驚きとも同調す

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    2023年09月16日
  • 行人(新潮文庫)

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    夏目漱石作品によくある高学歴ニートの話、ではなかった。近代的自我に芽生え、感情と理性との狭間で苦悩する様を描いた作品。
    現代人にも共感できる部分はあると思う。

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    2024年09月27日
  • 私の個人主義

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    夏目漱石は講演も上手かったというのは知らなかった。特段尖ったことを言っているわけではなく、普遍的に大事にされるべき価値観を述べているので、そこまで大きな発見はなかった。しかしこれが約100年前に語られた内容で、現代にまで通じていることからも、説得力・妥当性が評価されて、本書が語り継がれているのだと思う。

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    2023年08月17日
  • 彼岸過迄

    匿名

    購入済み

    裏の、言い換えると実質的な主人公は須永ということになろう。漱石のしたかったことは成功したのかもだが、それだけに留まる作品でもある。

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    2023年07月30日
  • 満韓ところどころ

    匿名

    購入済み

    日露戦争後、満州・韓国を訪れた作者による随筆である。漱石と満鉄総裁の中村是公とが学友であったのは改めて記すこともないかもしれない。

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    2023年07月30日
  • 夢十夜

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    まだまだ理解出来てない部分が多い
    短いのに内容が詰まりすぎてる
    もっと夏目漱石の作品を読まないと理解できないんやろな

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    2023年07月27日
  • 乙女の本棚8 夢十夜

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     乙女の本棚シリーズから、夏目漱石さんとしきみさんのコラボ作品「夢十夜」です。なんとも、ステキな表紙とこのタイトルに期待は大きく読み始めました!

    こんな夢を見た…それが第一夜から第十夜までで、夢だからってこともあるけれどあまりにも現実離れしすぎてて、幻想的といえば幻想的なんだけれど、だからつかみにくいかなぁ~と感じてしまい、一度はスルーしてしまおうかと思ってしまったほど(^-^;)だけど、なんとか、読み切ることができました。

     印象に残ったのは第一夜と第九夜…、第一夜は臨終を迎える女性と100年後に再会する夢、第九夜は戦地での夫の無事を願い幼子を連れてお百度参りする妻の夢…。でもトータ

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    2023年07月16日
  • 道草

    ネタバレ 購入済み

    骨の髄まで

    愛着障害の本でおそらく愛着障害であった漱石のたとえとしてこの本が引用されていていて読みたくなった。
    漱石の子供時代の愛情不足はこの本から読み取れる。
    島田のヒモ根性もいやらしいほど伝わってきる。
    漱石の周囲には金に困った人しか寄ってこないのか、胃に穴を開けてしまうほどだったのだから、頑張ったんだなとしか言いようがない。

    #ドロドロ

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    2023年07月13日
  • 彼岸過迄

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    いや〜長かった^^;
    でも時々没頭して読めた。
    結局は恋愛小説で結果はやはり書かれてない。
    消化不良だなぁ。。。

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    2023年07月04日
  • 行人(新潮文庫)

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    理想を追い求めるあまり、周りとうまくいかない男の苦悩の話。

    語り手は二郎くん(弟)なんだけど、主人公は一郎さん(兄)。このお兄ちゃんがなんかめっちゃ考え過ぎてて、「崇高な俺の考えが理解されない。低俗な人間どもに馬鹿にされる!」って周りに(特に奥さんに)当たり散らしてる印象。お兄ちゃんだけ異質なんだよなあ。周りはお兄ちゃんに敬意を払ってると思うんだけど。一郎さんの考えは高尚だと思うけど、生きていくってそんなことばかりでなくて、一郎さんは自分で自分を苦しめてて、そのせいで周りも引っ掻き回されて、何だかなあ…って感じの話でした。

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    2023年06月17日