夏目漱石のレビュー一覧

  • 夢十夜 他二篇

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    全編を通して不安、脈絡のなさを感じた。しかしそれが夢だ。第三夜が怖い。第一夜と第十夜がすき。

    おじいさんが川へ入っていく話がコミカルで面白いけど、ラストが怖い。どこからきたの? 臍の緒 っていう受け答えが面白い。

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    2013年10月20日
  • 吾輩は猫である

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    夏目漱石が、飼い猫に心を投影して書いたものと思われる
    そのせいか猫の「我輩」には
    何事にも散文的な思考をもって当たる癖があり
    本能よりも先に理屈がでるその性質ゆえ
    鼠一匹とらえることもままならないのだった
    猫にとっては実に迷惑な話である
    しかし漱石には
    己を客観的に見つめるトレーニングとなったのかも知れない
    ユーモアでもってそれを描くということは
    おそらく、当時としては画期的なことだろう
    これがデビュー作品である

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    2013年10月10日
  • こころ

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    2013/9/16
    高校のとき授業で最後の部分だけ読んだことがある。最初から最後まで一気に読めば印象が変わったのかな。

    みんな自己中なのか人間らしいのか、読んでてむずむずするとこがある。なんかお嬢さんはすきになれない。

    ただ、高校時代から別々に読んでしまったからなのか、それぞれ作品として一つというより各場面ばらばらの作品のような気もした。

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    2013年09月16日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    漢文調の文章が随所の盛り込まれていたり、会話が多く、やや読み進めるのに苦労しました。まだ読むには早かったのかなと・・・。

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    2013年09月13日
  • 吾輩は猫である

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    いちおう読んでおかないと、
    ということではあったのだが、
    やっぱその時代に読まないとおもしろくない。

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    2013年08月24日
  • 道草(新潮文庫)

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    金の貸し借りなど、生々しい面が多く描写されている。
    この小説には飾られた物、美しい物などは出てこない。
    ただ健三の生活が淡々と綴られている。
    いずれまた読み返したくなる作品だった。

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    2013年08月15日
  • こころ

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    名作シリーズを読んでみようの第一弾として『こころ』を読んでみた。本当は岩波文庫のブックカバーが欲しくて『モンテクリスト伯』のセットに買った本。
    夏目漱石の名作ということ、そしてうっすらは内容知っているが本腰入れて読んだのは初めて。
    こころの葛藤は分かったが、これがどれほどの名作で、意味深いものが含まれているのかまでは自分には分からなかった。きっと読解力とか共感する力とかが低いんだろうな・・

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    2013年08月07日
  • 吾輩は猫である

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    思ったより面白くてスラスラ読める。
    貸し出しの都合で最後まで読む前に返しちゃったから途中までしか読めてないけど。

    またちゃんとゆっくり読みたい。

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    2013年07月18日
  • 三四郎

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    二十年近く前にこれを読んだ自分が、今どのくらい成長できているのかを知りたくて、また読んでみようと思います。

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    2013年06月17日
  • 三四郎

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    「魂が、大空ほどの大きさになる」
    夢もなく、志もなく、田舎から一人東京へ上ってきた三四郎。学問も、思想もつまらない。だけど、恋を知った。

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    2013年06月04日
  • こころ

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    青空文庫で。
    アニメを見て、再読。
    アニメのほうが意味深だった。
    でもやっぱり原作もこころに残った。
    まわりくどい表現も多いけれど、日本語が美しい。

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    2013年03月25日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ボンボンが色恋沙汰に疲れ、坑夫になろうとする話。
    『虞美人草』を下地にしている、っていう背景があるらしいので、関連させて読むとさらに深まるかも。

    結局主人公は坑夫にならずに帰ってくる。「ここまで引っ張っといてならないんかい!」と思わずつっこんでしまった。心理描写も他の漱石作品と比べたらあっさりに感じる。

    けれど炭坑に向かう道のりの怪しさや、坑道内の息が詰まりそうな雰囲気が幻想的かつリアルに映像として迫ってくる文章なのは流石漱石。坑夫達が生きる世界が生々しく「こんな現実もあったんだ」と、なんだか『闇金ウシジマ君』を読んだ時のような気持ちになった。
    社会の裏部分を覗きたい人にオススメ。

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    2013年03月19日
  • 門

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    ネタバレ

    三部作の最初に『門』を読んだ。

    移り変わる季節の中、世間と切り離されてひっそりと暮らす宗助夫婦。罪を洗うこともできず、過ぎるだ生きる二人に穏やかな寂しさを感じる。

    決して盛り上がりはしないが、青空に一つだけぽっかり浮かんだ雲を見ているような、波風のない感傷的な気分になる。

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    2013年03月08日
  • それから

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    ネタバレ

    『門』の次に読んだ。漱石らしい文体で淡々と進んでく。それが結構読みにくく、中盤で飽きてしまった部分もあった。

    個人的な山場は代助のニート弁解論とラストの鬼気迫る描写。
    「何故働かないって、そりゃ僕が悪いんじゃない。つまり世の中が悪いのだ。もっと大袈裟に云うと、日本対西洋の関係が駄目だから働かないのだ」から始まるニート演説はまさしく声に出して読みたい日本語。
    クライマックスの「焦る焦る」「ああ動く、世界が動く」につながる場面のスピード感は圧巻。ニートできなくなることへの絶望の強さが切々と伝わってくる。

    主人公が最後までだらしなく、途中読むのが辛い所もあるが、上記二ヶ所だけで読む価値がある作品

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    2013年03月08日
  • 三四郎

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    ネタバレ

    三四郎の学生生活部分が面白い。教授、与次郎など人物描写にもユーモアがあり笑える。三四郎講義サボってるし。あと与次郎の「生きている頭を死んだ講義で封じ込めちゃ、助からない」は迷言。
    後半、美禰子がメインになってくるところから重くなってきて切ない。で、美禰子のキャラがうまく掴めなかった。前半部分のノリで最後までいってほしかった。

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    2013年03月08日
  • それから

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    この本を読むきっかけは
    面白かった本の中に
    出てきた本だったため

    いったい主人公達はどんな時間を
    過ごしていたんだろう?

    この本を好きな人にプレゼントをするってどんな本なのかな?

    そんな気持ちで読み出しました

    漱石らしい口調で ゆったり進行していく感じ

    怠け者の男と つかみ所のない変わった女性と旦那さんの三角関係に…
    恋に落ちていく様の描写が良かった

    でも最後は やっぱり駄目な男だなぁと
    いう気持ちになってしまった

    女目線と男目線違う感想になるんだろうな(*^_^*)

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    2013年01月27日
  • 三四郎

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    柔道の話と思ったが全然違った。それは黒澤明だな。なぜ名古屋で四日市妻とやらなかった。後悔しているだろう、三四郎よ!

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    2013年01月24日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    漱石せんせ~の作品の中ではわりと異色?かも。

    どうでもいいけれど、なんか、ハエのたかった饅頭を週巡行がムシャムシャ食べるシーンがみょうに印象的だったw

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    2012年12月18日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    読んでいてひたすら息苦しかったことを覚えています。
    読み進めていくと本当に苦しくなってきます。
    中編小説なのに、なかなか読み終わらなくて結構時間が掛かってしまいました。
    この小説は、主人公が最後まで何も変わらないことが主題なのかなぁと思いました。

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    2012年11月20日
  • 道草(新潮文庫)

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    ネタバレ

    夏目漱石の作品は人間味に溢れている。

    極端な美意識の押しつけでもなく、
    「日本的なもの」を無理に定義しようともせず、
    ありのまま人間の姿、どうしようなく不完全な存在としての個人を描こうとしている。

    人間味があるというのはそういうポイント。

    三四郎では厭世的な青年の葛藤。
    こころでは大切な人の恋人を好きになってしまうダメな大人。

    道草ではもっと泥臭い人間が描かれている。
    主人公は、学問に従事するそこそこの年齢の男。

    細君ともギクシャク。(細君とのやりとりから垣間見える主人公のどうしようもなさや不甲斐なさ、甲斐性なしな感じがまたリアルでよろしい。)

    養子に出されたときの人間の気味悪さ、

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    2014年08月31日