硝子戸の中

硝子戸の中

440円 (税込)

2pt

自己を語ることに寡黙であった漱石が「自分以外にあまり関係のない詰らぬ」事を書くとことわって書いた連作エッセー。記憶の底に沈んでいる体験や回想に光をあてることで静謐にして一種不思議な明るさに充ちた表現世界を生み出している。この作品は『こころ』のあと『道草』の前という漱石の晩年に書かれた。 (解説・注 竹盛天雄)

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硝子戸の中 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年01月05日

    最初は書斎の中での話なのかなと思いましたが、案外そうでもなかったです。有名、無名に関わらず色々な人が出てきましたが、短命な人もそれなりにいたのが少し悲しかったです。明治時代ということを考えると仕方のないことかもしれませんが。

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    Posted by ブクログ 2018年04月12日

    表題のエッセイは、作家の内省的な思考の結露だが、明治150年経た今でもうなってしまうほどの読みごたえはある。当時からめんどうくさい読者はいたのだな。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    夏目漱石のエッセイ。
    夏目漱石ってかたい人だと思っていたけど、実はすごく素敵なひとだったんだと感じた作品☺

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    表紙のあるものが、新潮とこれしか見当たらなかったが、私が読んだものは岩波であったように思う。

    私はこの作家の書くものがなべて好きだ。
    胃弱で、おそらく心痛から意を痛めたと推察される彼は、おそらくあの時代を集約した「近代人」のはしであり、それを文筆と言う形で表に現した数少ない人物の一人だった。
    或い...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月27日

    がらすどの「うち」 と読む方がいいようだ。
    漱石がすでに亡くなった親族のこと、昔住んでいた場所のこと、犬猫のこと…と身近な材料で語る。

    印象的だったのは、妻と喧嘩していたり、義理で引き受けた講演会の謝礼が届いてなんかイラッとしたりする、めんどくさおじさんの漱石が透けて見える箇所と、死に美しさを感じ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月14日

    古本屋で1983年出版のこちらを発見し手に取ってみた。
    私の中の夏目漱石といえば写真のイメージのみで、はっきりとこの作品読んだといえるものはない。
    中でもこちらはエッセイで新聞に掲載されたものだそう。
    読み始めて、驚いた。
    いくら現代語訳されたものとはいえ、1933年ごろに書かれたとは思えないくらい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月31日

    つまり、エッセイ集だと思えば良いのではないでしょうか。
    夏目漱石というと、なんだか恐れ多いんですけれど。
    僕はこの人の文章は、そこはかとなく乾いたユーモア、好きなんです。
    面倒くさい人だなあ、とは思います。面倒くさいインテリのオッサン。

    内容は、作家の日常ってやつですかね。

    「こんな変な客が来た...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年04月26日

    20100323 
    古本屋で読む者がないとき用に購入。
    淡々としているけれど、ドキリとするような言葉がある。
    夏目漱石は随筆も好き。楽しい。
    やはり面白い人だったんだろうな。

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    Posted by ブクログ 2015年07月15日

    自己を語ることに寡黙であったという漱石が朝日新聞に掲載したエッセー。
    当時漱石は胃潰瘍をわずらっていたため、全体的に陰鬱なトーンに仕上がっている。
    正岡子規の『病牀六尺』を思い出した。
    大正の頃の文章の割にはさらっと読めるので、時代の色を感じるのにはとても良い。
    富久町、喜久井町あたりの地名が頻出す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年07月08日

    1915年に東京朝日新聞と大阪朝日新聞に、全39回連載されたもののようだ。
    随筆とでもいうべきものであろうか。
    漱石の文章はたいへん読み易い。であるからこそ、頭の中にすらすらと文章だけが入り込んでしまい、その文章のもつ意味をりかいすることが疎かになってしまう。
    私は漱石の文章を読むときにいつも感じる...続きを読む

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