夏目漱石のレビュー一覧

  • 硝子戸の中

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    病み上がり(というか死の淵からの生還と言う方が正しいか)のリハビリ的要素の強いエッセイ集(?)。
    確かに生より死の美化とか所謂「則天去私」とかいった読み方も出来るんだろうけど、もっとシンプルに死を覗いた上での素直な他人への感謝に満ちた作品だと思うんだけどなぁ。まぁ、漱石って基本的には優しい人なんだろうと思う。
    そのためという訳でもないが、吐血の様子の俯瞰的描写など読みどころは色々あるけど、当方一番心に残っているのは町井石子嬢にまつわる小噺(?)。
    そうですよ、漱石って『猫』『坊っちゃん』を書いた作家、こういったどこかほのぼのした描写はお得意なんですよ。

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    2014年01月23日
  • 彼岸過迄

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    無理やり評価しているような解説は、蛇足。はじめの探偵物語は短編としてももう一つだろうし、前半と後半のつなぎなどはやはりどのように解釈しようとも構成が破綻している。

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    2014年01月08日
  • 三四郎

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    20131227 高校の時に読んで以来。すっかり忘れていてこういう内容だったと始めて知った気がする。現代人ではもどかしいのではないか。明治人の心の強さが感じられる。

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    2013年12月28日
  • 虞美人草

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    桶谷秀昭が解説に書いている勧善懲悪小説という評価。確かにそうだ。
    その時代の「ちょっと調子に乗りやがって」的な反感の的とされる人物像に、あえて道義的な悪の仮面をかぶせることによって、容赦なく叩きのめす。でもこれは新聞小説という制約の下で読者の共感を得るためにとった方法というよりも、小説は頭の屁である、という彼の定義に従えば、むしろ漱石自身の鬱屈のガス抜きのためだったのではないだろうか?登場人物の誰よりも漱石に感情移入しながら読むというのは邪道な読み方ではあるが。

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    2013年12月27日
  • 三四郎

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    熊本から東京の大学へ来た三四郎の成長を描く。

    自分が大学生だからか内容にすごく親しみを持てました。
    文体も読みやすいです。

    三四郎の田舎もんさはよくわからんが、根性無しなのはわかります。
    でも名古屋の女に対しての対応は……まぁ普通じゃないかな。

    美禰子への思いを最後につげたのは良いことだと思います。でも、すごいタイミング。告白(みたいなの)をした後に相手の婚約者が現れるんだもんなぁ~
    あれはなかなか立ち直れないでしょう。

    与次郎の軽いカンジも広田先生の飄々としたところも好きです。
    里見さんは……よくわからない……

    時代に差があるのに、物語がすんなり入ってきて、さすが夏目漱石だなぁと思

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    2013年10月23日
  • 夢十夜 他二篇

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    全編を通して不安、脈絡のなさを感じた。しかしそれが夢だ。第三夜が怖い。第一夜と第十夜がすき。

    おじいさんが川へ入っていく話がコミカルで面白いけど、ラストが怖い。どこからきたの? 臍の緒 っていう受け答えが面白い。

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    2013年10月20日
  • 吾輩は猫である

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    夏目漱石が、飼い猫に心を投影して書いたものと思われる
    そのせいか猫の「我輩」には
    何事にも散文的な思考をもって当たる癖があり
    本能よりも先に理屈がでるその性質ゆえ
    鼠一匹とらえることもままならないのだった
    猫にとっては実に迷惑な話である
    しかし漱石には
    己を客観的に見つめるトレーニングとなったのかも知れない
    ユーモアでもってそれを描くということは
    おそらく、当時としては画期的なことだろう
    これがデビュー作品である

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    2013年10月10日
  • こころ

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    2013/9/16
    高校のとき授業で最後の部分だけ読んだことがある。最初から最後まで一気に読めば印象が変わったのかな。

    みんな自己中なのか人間らしいのか、読んでてむずむずするとこがある。なんかお嬢さんはすきになれない。

    ただ、高校時代から別々に読んでしまったからなのか、それぞれ作品として一つというより各場面ばらばらの作品のような気もした。

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    2013年09月16日
  • 虞美人草(新潮文庫)

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    漢文調の文章が随所の盛り込まれていたり、会話が多く、やや読み進めるのに苦労しました。まだ読むには早かったのかなと・・・。

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    2013年09月13日
  • 吾輩は猫である

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    いちおう読んでおかないと、
    ということではあったのだが、
    やっぱその時代に読まないとおもしろくない。

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    2013年08月24日
  • 道草(新潮文庫)

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    金の貸し借りなど、生々しい面が多く描写されている。
    この小説には飾られた物、美しい物などは出てこない。
    ただ健三の生活が淡々と綴られている。
    いずれまた読み返したくなる作品だった。

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    2013年08月15日
  • こころ

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    名作シリーズを読んでみようの第一弾として『こころ』を読んでみた。本当は岩波文庫のブックカバーが欲しくて『モンテクリスト伯』のセットに買った本。
    夏目漱石の名作ということ、そしてうっすらは内容知っているが本腰入れて読んだのは初めて。
    こころの葛藤は分かったが、これがどれほどの名作で、意味深いものが含まれているのかまでは自分には分からなかった。きっと読解力とか共感する力とかが低いんだろうな・・

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    2013年08月07日
  • 吾輩は猫である

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    思ったより面白くてスラスラ読める。
    貸し出しの都合で最後まで読む前に返しちゃったから途中までしか読めてないけど。

    またちゃんとゆっくり読みたい。

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    2013年07月18日
  • 三四郎

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    二十年近く前にこれを読んだ自分が、今どのくらい成長できているのかを知りたくて、また読んでみようと思います。

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    2013年06月17日
  • 三四郎

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    「魂が、大空ほどの大きさになる」
    夢もなく、志もなく、田舎から一人東京へ上ってきた三四郎。学問も、思想もつまらない。だけど、恋を知った。

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    2013年06月04日
  • こころ

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    青空文庫で。
    アニメを見て、再読。
    アニメのほうが意味深だった。
    でもやっぱり原作もこころに残った。
    まわりくどい表現も多いけれど、日本語が美しい。

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    2013年03月25日
  • 坑夫(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ボンボンが色恋沙汰に疲れ、坑夫になろうとする話。
    『虞美人草』を下地にしている、っていう背景があるらしいので、関連させて読むとさらに深まるかも。

    結局主人公は坑夫にならずに帰ってくる。「ここまで引っ張っといてならないんかい!」と思わずつっこんでしまった。心理描写も他の漱石作品と比べたらあっさりに感じる。

    けれど炭坑に向かう道のりの怪しさや、坑道内の息が詰まりそうな雰囲気が幻想的かつリアルに映像として迫ってくる文章なのは流石漱石。坑夫達が生きる世界が生々しく「こんな現実もあったんだ」と、なんだか『闇金ウシジマ君』を読んだ時のような気持ちになった。
    社会の裏部分を覗きたい人にオススメ。

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    2013年03月19日
  • 門

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    三部作の最初に『門』を読んだ。

    移り変わる季節の中、世間と切り離されてひっそりと暮らす宗助夫婦。罪を洗うこともできず、過ぎるだ生きる二人に穏やかな寂しさを感じる。

    決して盛り上がりはしないが、青空に一つだけぽっかり浮かんだ雲を見ているような、波風のない感傷的な気分になる。

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    2013年03月08日
  • それから

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    『門』の次に読んだ。漱石らしい文体で淡々と進んでく。それが結構読みにくく、中盤で飽きてしまった部分もあった。

    個人的な山場は代助のニート弁解論とラストの鬼気迫る描写。
    「何故働かないって、そりゃ僕が悪いんじゃない。つまり世の中が悪いのだ。もっと大袈裟に云うと、日本対西洋の関係が駄目だから働かないのだ」から始まるニート演説はまさしく声に出して読みたい日本語。
    クライマックスの「焦る焦る」「ああ動く、世界が動く」につながる場面のスピード感は圧巻。ニートできなくなることへの絶望の強さが切々と伝わってくる。

    主人公が最後までだらしなく、途中読むのが辛い所もあるが、上記二ヶ所だけで読む価値がある作品

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    2013年03月08日
  • 三四郎

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    ネタバレ

    三四郎の学生生活部分が面白い。教授、与次郎など人物描写にもユーモアがあり笑える。三四郎講義サボってるし。あと与次郎の「生きている頭を死んだ講義で封じ込めちゃ、助からない」は迷言。
    後半、美禰子がメインになってくるところから重くなってきて切ない。で、美禰子のキャラがうまく掴めなかった。前半部分のノリで最後までいってほしかった。

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    2013年03月08日