夏目漱石のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
登場人物それぞれの心の弱さや葛藤が丁寧に描かれており、人間の内面が鮮明に伝わってくる作品で、とても引き込まれました。
「私」が先生から受け取ったものをどう受け止め、この先どう生きていくのか。
想像の余地を残した終わり方が印象的である一方、どこかモヤモヤした気持ちも残りました。
人は心の弱さや孤独から、ときに自己中心的な選択をしてしまうのか。
先生も、そしてKもまた、それぞれの葛藤や苦しみを抱えるなかで、自分の心に勝つことができなかったのかもしれません。
人の心の複雑さについて、深く考えさせられる一冊でした。
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心理描写度:⭐⭐⭐⭐⭐
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『神様のカルテ』の主人公、一止先生がいつも読んでいる『草枕』が気になって、読んでみた。
『神様のカルテ』に草花の描写が多い理由がわかった。『草枕』の影響だなと。作者の夏川草介さんも夏目漱石が大好きで、一止先生と同じように『草枕』ばかり読んでいたに違いない。
『草枕』は、画家の目を通して語り、絵画のような小説だった。椿の描写は特に美しく、印象に残った。
私は、夏目漱石の『こころ』がめちゃくちゃ好き。一方で、夏目漱石の作品はほとんど読んでいない。『坊ちゃん』は登場人物もストーリーも知っているけれど、いつ本を読んだのか、全く記憶にない。読んだのが、子供の時だったから記憶にないのかもしれない。『 -
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亡くなる約五年前に関西近畿を巡り講演した時の内容を書き記したもの?原稿?とにかく、
一回目の明石講演「道樂と職業」、
二回目の和歌山講演「現代日本の開化」、
三回目の堺講演「中味と形式」、
四回目の大阪講演「私の個人主義」、
以上四篇を収録。
メモ
第一篇「道樂と職業」
p.23
「……開化の潮流が……進むほど……職業の性質が……分かれるほど、我々は片輪な人間になつてしまふ……。……商賣が……專門的に傾いてくる上に、生存競爭のために……その方だけに時間と根氣を費やしがちで……、お隣り……や一軒おいたお隣の事が皆目分からなくなつてしまふ……。……吾人の社會的知識が狹く細く切り詰められるので、 -
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ネタバレ読むの大変だったけど面白かった。
正直言うと少しBL展開があるって聞いて下心ありきで買いましたすみません。でも全然そんなことなく,先生と私(上中の語り手)のせつない空気の漂う関係性が良かったなって思う。
Kと先生の関係もBL要素ないし何故これがBLだと言われているのか不思議。
下の話の,先生はやり場のない感情がずっと残り続けたまま生きてきて最後に自殺する…という展開がすごく良かった。好きな人を取られるのではないかと一人で焦って,自分のしたことで大切な人を死なせて…。親族に裏切られて腹を立ててるのに,自分は友人を欺いて裏切ってしまう…先生の気持ち想像するとみぞおちあたりが苦しくなる。遺書見つけ -
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十代のはじめに読んだが、最近の新聞コラムでこの本に触れるものがいくつか目についたので、本棚の新潮社版日本文学全集第5巻所収のものを読んでみた。
どうやら、この小説は高校の現代文教科書に収録されているようだ。
全文収録は無理だろうから、どの部分を切り取って何をどう教えるのか、いささか興味深い。
多分小学生高学年の頃に読んだような気もするが、全くもって記憶がないので、こんな小説だったんだというのが正直な印象だ。
前半上・中は主人公の身の上話で「先生」という高等遊民との交友、後半下がその「先生」と友人Kとの女を巡る三角関係話。
教科書では後半を中心に収録しているのだろうか。
後半で延々と続く