夏目漱石のレビュー一覧
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ビブリア古書堂から。奥さんを取っちゃう話と紹介されていたけど、解説を読んで、見え方が変わった。明治民法の家族制度を知ってると理解がここまで深まるとは。
序盤は30にもなって有閑貴族のように過ごす代助が、仕事をしていなければ、味わえないものを味わっているんだと言うのに、真っ向から否定できないなと思った。でも、だんだん仕事につかない・結婚もしない代助にイライラもし始めている自分もいて。今だったらもう少し周りも寛容かもしれないケド、でもいわゆるニートだから……。
後半から一気に動き出す三千代との関係は昼ドラのよう。そして最後の赤に終わるのは良い未来が見えてこない。 -
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装丁に惹かれこちらの角川文庫を選択
(このシリーズの装丁好きだなぁ…)
注!)ネタバレ有り
【京に着ける夕】
正岡子規と本当に仲が良かったのだなぁ
漱石は本当に子規のことが好きだったのだろう
至る場所で子規のことに触れて、子規と行った時の京を偲んでいる
子規のいない京で尋常ではない寒さを表現しており、悲しみの痛みがじんじん伝わる
切ないのだが、ちょっと羨ましいくらいの友情だ…
【文鳥】
漱石の教え子である三重吉に
文鳥をお飼いなさい
と勧められ、その気にさせられ、相当待たされてとうとう買わされる(飼わされる)
文鳥のはかなげで小さく壊れもののような描写が良い
…まぶたの周りに -
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ネタバレ(個人的)漱石再読月間。小説15作品と短編集3冊。これにてファイナル。
漱石先生の亡くなる前年に書かれたエッセイ集。病床から外を眺める静かな諦念。思い起こす面倒だったあの人も恋しい母も懐かしい幼なじみももはや亡い。
2020年4月から5月。特別な時間の中で、「いつか、気力的体力的もしくはその他の理由で本が読めなくなる時が来る。その前にこれだけは再読しておきたい。そうすれば読書人生に悔いは残らない」とぼんやり考えていた計画を、いきなり実行に移す時が来てしまった。家にこもってただひたすらに読書読書の日々。
これでほぼ達成。なんとも言えない充実感。
プルースト先生、埴谷先生、漱石先生、ありがと -
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夏目漱石のユーモア、知識の豊富さが表れていたように思う。これが処女小説なので流石という印象。
Wikipediaより抜粋
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第7話
吾輩は運動し、公衆浴場をのぞき見る。
第8話
落雲館中学校生徒が苦沙弥宅の庭に野球ボールを打ち込み、苦沙弥は激高する。
第9話
迷亭の伯父である牧山が苦沙弥宅を訪れる。
第10話
古井が金田の娘に恋文を送り、退校処分にならないかと心配して苦沙弥宅に来る。
第11話
寒月は珠磨をやめ、故郷で結婚した。独仙、苦沙弥、寒月、東風らによる夫婦論、女性論。来客が帰ったあと、吾輩は飲み残しのビールに酩酊し、水甕のなかに転落して水死する。
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猫の視点から人間の暮らしを切り取る作品。メタ的に人間を考察する文体に興味を覚えた記憶がある。
Wikipediaより抜粋
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第1話
「吾輩」は薄暗いところで出生したが、まもなく書生に遺棄され、教師の家に住み込む。人間について車屋の黒から、わがままで不人情で泥棒も働く不徳者であると聞き知る。
第2話
家に、寒月、迷亭、東風などが訪問し、好き放題のでたらめを言う。三毛子が死去し、吾輩は恋に破れる。
第3話
金田の妻が寒月のことを訊きに来て、寒月が博士にならなければ娘の富子と結婚させないという。
第4話
鈴木が金田の意向を聞いて、寒月の様子を探りに来る。
第5話
苦沙弥宅に泥棒が入る。吾輩 -
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ネタバレ二百十日は弥次喜多みたいで楽しく読めた。
悪天候時の山登りは危険。
野分は日常会話部分はすらすら読めても、頻繁に登場する漢文を下地にしたような文章が難しくてつっかえつっかえしながら読んだ。
まず、世俗的な考え方の人として描かれた道也先生の奥さんやお兄さんだけれども、その言い分ももっともだと思った。自分達を不幸な方向へ向かわせないと文学って書けないものかね?
また、道也先生や高柳君からすれば金持ちの中野君は対立的な立場の人なわけだけど、中野君みたいに自分のことを大事にして気にかけてくれる友達を高柳君は大事にせんといけんよ。「金持ち喧嘩せず」を体現している。
高柳君のラストの選択はだいぶ検討違い -
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漱石晩年の随筆集。朝日新聞に連載されていたようで読みやすかった◎
両親や母のことを書いているところがよかった。
自分は両親の晩年に生まれた子で、2回里に出されたが事情があり家に帰ってきたこと。だからずっと両親のことを祖父母だと思っていたこと。ある夜、女中さんがこっそり「あの2人はあなたの祖父母でなくて両親ですよ」と教えてくれたこと。それがうれしかったこと。その事実ではなく、女中さんが親切にもそれを教えてくれた事実がうれしかったこと。
夢でうなされたときに母が助けにきてくれて、安心して眠れたこと。
私も、大きくなって夢でうなされてたしか「助けて!」って叫んだら隣の部屋からお父さんが「どう