夏目漱石のレビュー一覧
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乙女の本棚シリーズから、夏目漱石さんとしきみさんのコラボ作品「夢十夜」です。なんとも、ステキな表紙とこのタイトルに期待は大きく読み始めました!
こんな夢を見た…それが第一夜から第十夜までで、夢だからってこともあるけれどあまりにも現実離れしすぎてて、幻想的といえば幻想的なんだけれど、だからつかみにくいかなぁ~と感じてしまい、一度はスルーしてしまおうかと思ってしまったほど(^-^;)だけど、なんとか、読み切ることができました。
印象に残ったのは第一夜と第九夜…、第一夜は臨終を迎える女性と100年後に再会する夢、第九夜は戦地での夫の無事を願い幼子を連れてお百度参りする妻の夢…。でもトータルして、混乱してしまいました…。まぁ、こんなこともあります!次、いきますよっ(^-^) -
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夏目漱石の短編集。
「幻影の盾」「薤露行」「一夜」はただただ美しさにうっとりする。
美文調は正直何を言っているのかわからない部分もあるが、短編なのでさほど苦痛にならず、美しい絵をただ眺めるような気持ちで読める。
漱石の戦争観を垣間見ることができる「趣味の遺伝」は面白い。
主人公は戦死した友人にたびたび思いを馳せる。戦死の場面(あくまで想像)は白黒のショートフィルムを見ているよう。「塹壕に入ったまま上がってこない」というシンプルな表現が繰り返されることで、明るく平和な日常生活の中、サブリミナルのように戦場と死がちらつく。
遺された者たちの思いが清らかで切ない。
畳みかけるようなラストひと段落も胸を打つ。 -
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なんで今更「坊っちゃん」であるか?
私は通勤の際、iPod でPODCASTを聞いている。
その番組の中に「ラジオ版 学問のすすめ」ってのがあって、先日のゲストは作家・評論家の関川夏央であった。
正岡子規の話が中心だったけど、同時期を生きた作家の中に夏目漱石も居る。
明治時代、文学で生計をたてられる人なんてそう多くはないので、作家連中は自然と集まり交流があったんだそうだ。
今、壊滅的な状況にある政局の中で必要なのはリーダーであり、エリートが育たない時代だ。
現総理の次は誰がよいかなんて、誰がなっても大同小異であろう事は誰もがそう思ってるだろう。
しかし、正岡子規達が生きた時代、帝国大学(現東京大学)を卒業するような人間は日本を代表するリーダーでエリートである。
夏目漱石もその一人。
そんな作家が書く、「坊っちゃん」とは如何なものか。
ゲストの話の中で、
「坊っちゃんが四国の学校に赴任した期間は、どのくらいか解る?」
とか
「宿屋の女中に5円をやってるけど、今だとどのくらいの価値か解る?」
とかの話があった。
期間はたかだか、1ヶ月ちょっとである。
5円は1ヶ月の給料分である。
坊っちゃんは世間知らずの負け組なのだ。
そんな負け組の(勝ち組は赤シャツか)坊っちゃんを書く夏目漱石とはどのような人物であったのか。
まあ、そういう話。
私は、「坊っちゃん」なんて読んだ気になっているだけで、実は読んでいないかもしれない。
だから、上記のような問いには答えられないし、例え読んだとしても、その時代背景も解っていない子供の時分であれば文脈が理解が出来ていないだろうと思って、今頃、「坊っちゃん」なんて読んでみたわけである。
今、政局に「坊っちゃん」のような事が書ける赤シャツが必要だなと思った次第。
さて、この手の文学作品は既に著作権が切れていて、色んなメーカーから文庫が売られている。
さらに、インターネットであれば、全文無料で読むことができる。
私は、「青空文庫」で読んだ。
暇なお昼休みは、ここがイイかもね。
昼休みと言えども、そんな時間はあまりないんだけどさ。 -
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■ Before(本の選定理由)
言わずと知れた、夏目漱石の前期三部作のひとつ。
初めて読んでみよう。
■ 気づき
なんと煮え切らない、鼻もちならない主人公!
親の金で暮らしながら友人の妻を愛してしまう体たらくにイライラしたが、同時に明治も令和もヒトなんてそんなものだろう、と感じた。現代なら芥川賞的な話。
■ Todo
文明は我々をして、孤立せしめるものだ。
狭くて効率的な借家に人々が暮らし始めるのを見てそう感じたそうだ。いま私達が、70年代の団地乱立を見る感情とまったく同じでは無いか。きっと令和のタワマンも40年後には笑い種なのだろう。知らんけど。 -
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ネタバレ夢十夜が読みたくて一読。背表紙の紹介文観て文鳥も気になって読んでみた!
文学知識は皆無に等しいけど、夢十夜の各夜、文鳥それぞれ違う印象…
---ネタバレありめも---
「夢十夜」
個人的に第一夜、第七夜、第九夜、第十夜が好き。
第一夜
→十夜の中でも1番好き。神秘的でめっちゃ綺麗…雑な説明だけど、これから死ぬ女性を土に埋めるのに、なんでこんなに描写キレイなんだろう…
第七夜
→大きな客船の話。どこに向かってるかわからない、船内の賑やかな乗客とも雰囲気合わない、なんで乗ってるんだろう。いっそのこと死んでしまいたいって船から海に飛び込んだけど、足元離れた瞬間に命が惜しくなる。でも時すでに遅しで海に沈むしかない…この死にたくなる感じ、すごい分かるし、惜しんだときには死ぬしかない運命なんが切ないというかなんというか…
第九夜
→消息不明父親の無事を祈って、熱心に毎晩御百度参りする母親と、その間欄干に括り付けられてる子供の話。でも実は父親は既に殺されていて、そう知ったのは「夢の中で母親から聞いた」らしい。
死んだのを知らずに、子供を縛り付けてまで毎晩祈り続けてるのか、もしくは死んだのを認められなかったのか、、、切ない悲しい
第十夜
→ミーハーな薄い人間を皮肉ってる感じがして面白かった。なんか好き…でもこの感想持ってしまった私の性格の悪さにもビビった。
「文鳥」
漱石の弟子三重吉から「文鳥飼いましょ」て勧められてかってみる話。なんか可愛らしかった。
朝起きるの苦手で、何かを面倒も見るのも苦手な、ズボラな性格。作家ってすごいのに、だらしない面見れて可愛らしかった。これ勝手に漱石の実話やと思ったけど、根拠はないらしい…
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倫敦消息も気になる… -
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ネタバレ『文鳥』
「次の朝は又怠けた」p18とあるように毎日のように忘れられる文鳥が不憫でならなかった。解説には「生きることのはかなさと、その裏返しとしての残酷さを彷彿する」p325とあった。淡々と語られる文鳥の死は悲しみとも違う胸がきゅっとなる感覚になった。
『夢十夜』
どれも不思議な夢だった。第一夜が特に気に入った。第七夜も好き。第三夜は怖かったけどどこかで読んだことがある気がした。
『思い出す事など』
序盤は面白かったけど、途中からは所々つまらないところもあって内容が入ってこないこともあった。
『変な音』
夏目漱石は生と死についてよく考えていたんだろうなと改めて感じた。