夏目漱石のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ前期三部作、三作目…
三四郎、それからと大きく違うのは、最初から夫婦である、と言う点である。
ただ、略奪愛という面では、それからの流れを汲んでいる。
弟の進学問題など色々ありながらも、二人で慎ましくと暮らす夫婦。彼らには"罪"があり、あることがきっかけで夫は禅に救いを求めるが、結局上手くいかずに戻ってくる。そして…という。
夫婦の日常生活の描写がとても綺麗だなと思った。
ただ単に、仕事に行ったり食事をしたりとか、その辺をぶらぶらしたりとか、ありがちな生活を送っているだけなのだが…。
多分だけど、夫は元々、禅とかそういうのは興味がなかったんだと思う。
だけど、自分が親友 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前期三部作。ちゃんと読むのは実は初めてだったが…いいねいいね、これはいい。
自分の学生時代を何となく思い出した。
勿論、こんなに多彩な人たちが、周りにいた訳ではないが、いつの時代も青春ってこんな感じだよなぁと思った。
三四郎の美禰子に対する言動が、段々と積極的になってきたところで、突然現れた紳士と結婚してしまう。
ただ…美禰子の方も、三四郎を憎からず思っていたのではないだろうか…と言うのは、短絡的過ぎるだろうか。
9月11日から授業が始まるから学校に行ったのに、誰もいない。学生課へ行って「いつから授業が始まるのか」と聞くと、9月11日からだと言う。でも、授業がやっていないと言うと、「先生が -
Posted by ブクログ
夏目漱石の作品は、作品ごとにかなり好き嫌いが出てしまう。これまで読んだ中では、一番『門』が好きだったけれど、これも読むまではドキドキしていたくらいだ。
行人は、二郎を主人公としたストーリーで、何か大きく突き動かされるような内容ではなかった。しかし、当時の情景や習慣が、夏目漱石という作家によって上手に表現されていて、あたかもその時代に生きているかのような感覚にさせてくれる。
そういう点では『キレイな』小説だなぁという印象は残っている。
友人の入院、下女の結婚、兄の病気という日常の中で二郎が生きていく姿は、見ていてリアルな感じがするけれど、あまり没入できなかったので、この点数とした。 -
Posted by ブクログ
ビブリア古書堂から。奥さんを取っちゃう話と紹介されていたけど、解説を読んで、見え方が変わった。明治民法の家族制度を知ってると理解がここまで深まるとは。
序盤は30にもなって有閑貴族のように過ごす代助が、仕事をしていなければ、味わえないものを味わっているんだと言うのに、真っ向から否定できないなと思った。でも、だんだん仕事につかない・結婚もしない代助にイライラもし始めている自分もいて。今だったらもう少し周りも寛容かもしれないケド、でもいわゆるニートだから……。
後半から一気に動き出す三千代との関係は昼ドラのよう。そして最後の赤に終わるのは良い未来が見えてこない。 -
Posted by ブクログ
装丁に惹かれこちらの角川文庫を選択
(このシリーズの装丁好きだなぁ…)
注!)ネタバレ有り
【京に着ける夕】
正岡子規と本当に仲が良かったのだなぁ
漱石は本当に子規のことが好きだったのだろう
至る場所で子規のことに触れて、子規と行った時の京を偲んでいる
子規のいない京で尋常ではない寒さを表現しており、悲しみの痛みがじんじん伝わる
切ないのだが、ちょっと羨ましいくらいの友情だ…
【文鳥】
漱石の教え子である三重吉に
文鳥をお飼いなさい
と勧められ、その気にさせられ、相当待たされてとうとう買わされる(飼わされる)
文鳥のはかなげで小さく壊れもののような描写が良い
…まぶたの周りに -
Posted by ブクログ
ネタバレ(個人的)漱石再読月間。小説15作品と短編集3冊。これにてファイナル。
漱石先生の亡くなる前年に書かれたエッセイ集。病床から外を眺める静かな諦念。思い起こす面倒だったあの人も恋しい母も懐かしい幼なじみももはや亡い。
2020年4月から5月。特別な時間の中で、「いつか、気力的体力的もしくはその他の理由で本が読めなくなる時が来る。その前にこれだけは再読しておきたい。そうすれば読書人生に悔いは残らない」とぼんやり考えていた計画を、いきなり実行に移す時が来てしまった。家にこもってただひたすらに読書読書の日々。
これでほぼ達成。なんとも言えない充実感。
プルースト先生、埴谷先生、漱石先生、ありがと -
Posted by ブクログ
夏目漱石のユーモア、知識の豊富さが表れていたように思う。これが処女小説なので流石という印象。
Wikipediaより抜粋
===
第7話
吾輩は運動し、公衆浴場をのぞき見る。
第8話
落雲館中学校生徒が苦沙弥宅の庭に野球ボールを打ち込み、苦沙弥は激高する。
第9話
迷亭の伯父である牧山が苦沙弥宅を訪れる。
第10話
古井が金田の娘に恋文を送り、退校処分にならないかと心配して苦沙弥宅に来る。
第11話
寒月は珠磨をやめ、故郷で結婚した。独仙、苦沙弥、寒月、東風らによる夫婦論、女性論。来客が帰ったあと、吾輩は飲み残しのビールに酩酊し、水甕のなかに転落して水死する。
===