【感想・ネタバレ】吾輩は猫であるのレビュー

あらすじ

中学教師苦沙弥先生の書斎に集まる明治の俗物紳士達の語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、先生の家に迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた、漱石最初の長編小説。江戸落語の笑いの文体と、英国の男性社交界の皮肉な雰囲気と、漱石の英文学の教養とが渾然一体となり、作者の饒舌の才能が遺憾なく発揮された、痛烈・愉快な文明批評の古典的快作である。

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Posted by ブクログ

10/24の #ヨンデルホン
#吾輩は猫である / #夏目漱石(#新潮文庫)
#ドクリョウ #ヨミオワリ
夏目先生、読み終わりました。小説の概念が変わりましたよ。当時の読者は、どこをおもしろがっていたのでしょう。そして、文豪と呼ばれる理由も分かりました、先生は文がお上手ですね。さすがです。

2025/05/28 22:50
#ヨミハジメ
夏目先生、「箆棒」と書くのですね、「べらぼう」。勉強になります。それと、字が多いです。頁が遅々と進みません。

2025/05/29 21:14
夏目先生、「坂本竜馬」に「天璋院」、幕末がお好きですか?
それと、枚数が多いからでしょうか、1枚1枚が薄い気がします。

2025/05/31 06:27
昨日の #ヨンデルホン
夏目先生、浅草花屋敷には行かれたことがあるのですか?二十一世紀の今も健在ですよ、花やしき。ぼくは行ったことないんですけど。

2025/06/01 11:37
昨日の #ヨンデルホン
夏目先生、"◯◯子"さんが気になります、すごく。それと、札幌ビールを召し上がられたたことはあるのですかね

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

寝る前の本、としてゆっくり時間をかけて読み終えた。
時代を感じさせない今でも通用する感覚に笑ったり不思議に思ったりした。
読んでいて、自分は自分で良いと言うことを感じた。
中学生の頃チャレンジしたが挫折
60歳過ぎて面白く読めた。
楽しい時間でした。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

8/14〜10/31
青空文庫でコツコツ

わ〜ゆっくり(会社で)読んでいたら結構時間かかっちゃった。とても面白かった。感想はゆっくり書くよ。夏目漱石の文好きだなぁ、他の作品も読みたいな。(つづく)

前半は猫の語りが多いからスラスラ読みやすく、猫がどう考えるのか、猫から見た人間の面白さなどが伝わってくる。中盤から後半にかけては、主人とその友人たちとの他愛のない(しょうもない)生活について、会話文中心で、猫の補足(ツッコミ)という形態になってくる。このあたりからじっくり読む(時間がかかる)イメージ。 主人のどうしようもないところと

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

四半世紀前に挫折したのを、初めてちゃんと読んだ。なるほど激務で20代だった私には、歯が立たなかったわけだ。今、ちゃんと自分なりに根気良く付き合うと、歯応えもあり、周りに人がいても声を出して笑ってしまったり。(奥泉光の「吾輩は猫である殺人事件」から戻ってきたのは、内緒)

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2025年09月21日

Posted by ブクログ

年を重ねないと読めない小説というものもあるものだ。
還暦も過ぎてそろそろ古希を迎えようという歳になって、初めてたいそうおもしろく読めた。

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

かつての日本でも早い段階でこんな面白い文章を書いたのがすごい。今の口語は夏目が開発したと言っても過言ではないと思う。
あと読みやすい。めっちゃ書くの大変だったと思う。
日本の近代小説の幕開けは夏目から?
猫からみた人間の説明が実に滑稽で面白い。
主人が面白かった。
猫の喋り方が学者みたいで面白い

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

これが処女作なの強い。
吾輩にもその他登場人物にも愛着出てきた頃最後の衝撃。
主人の代わりに私が泣いてやるからな。

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2025年04月03日

Posted by ブクログ

登場人物が魅力的です。名前のセンスもある。
猫が猫らしく一歩引いて物事を見ているので読みやすかった。ラストはびっくりしたけど。

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2025年01月18日

Posted by ブクログ

長い。文字数が多いからなのか。長い。

吾輩は猫である、という語りから入るから猫目線の人間の日常やら猫同士の日常を書いてあるのかとあもったらそれは最初だけ。
それ以降は、吾輩と主人の周りで起きた日常を、ひたすら書いてあるだけ。それに猫(漱石?)がツッコミを入れていくというなのがだらだら続く。
途中挫折しそうになったが、いざ終わってしまうともっと日常を見ていたいという気がして、寂しいから不思議。
最後の章で女性のダメなところをかいてあるところがあるのだか逆にその時代の女性からみた男性のダメなところはどういう風に笑い話にしていたのか気になった。
最後に教えてくれるのは
酒の飲み過ぎは良くないのと
苦に抵抗しても苦が増すだけ

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2025年01月17日

Posted by ブクログ

吾輩は猫である、学生時代に挫折して
社会人になってやっと読めました。
明確なストーリーがあるというわけではなく短編集的お話で、猫目線の日記のような。
明治時代の生活がいきいきと想像できました。
苦沙味先生と友人との会話、蘊蓄ユーモアたくさんで大学時代のゼミでの会話を思い出す懐かしいかんじ。
寒月君の首縊りの力学のエピソードが特に好き

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2024年11月14日

Posted by ブクログ

日本文学の古典として一応通らないといけないかなと思い読んでみました。
古い作品なので分かりにくい言い回しなどありますが、内容としては全体的に軽く、とても読みやすかったです。なかには声を出して笑ってしまうほどの滑稽さもありました。
ラストの方にとうとう漱石がイギリス留学以降に感じていた(と、思われる)近代以降、増長する個人主義に対する疑念のようなものが登場します。
また漢詩や古典落語などからそのまま引用や元ネタとする書き方など、ある種のサンプリング的な楽しみ方も随所に見られます。

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

なんだかんだで初めて読みました。落語を読んでいる様な、不思議な文体と、主たる筋もないけど全然気にならず。明治時代の話なのにいるいるこんな人って今でも共感したり、社会の真理は変わらない。猫のキャラ最高だなぁ…

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2023年12月29日

Posted by ブクログ

ネット上に於いて繰り広げられるやり取りは得てして、物事を単純視し短絡的な考えで人を罵倒し、バカにしがちだ。しかし、その対象が自分の期待を裏切るとプライドが傷つくのか激怒し、余計に執着して過激化へと向かい、あら探しに終始するのを、私は嫌と言うほど見てきた。要はその対象の存在に呪われるているのである。

原因はよくわからないが、人間という存在の難解さを理解できない、もしくはしようとしないからかもしれない。まあ、人はメンツが保てないと怒るのだろう。

大学生の時分、私はネットに影響され人を理解しようとせず冷笑的で嫌な人間であった。しかしその過ちに気付き、人の多面性への理解が深まったのが夏目漱石「吾輩は猫である」である。

多くを語ることは野暮であろう。苦沙弥の苦悩や迷亭の呑気そうに見えつつも、自身が抱いている時代への不満等に、猫はどのように結論づけるのか…少なくとも、自動車教習所の待ち時間に読んでいた、世間知らずの私には今までにない読書体験であった。

ネットで調べればすぐわかることであるが、あまり前提の知識がない方がいいと思う。
猫で得た読書体験が未熟ながら私の人生の土台となっている。

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2023年10月03日

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野良猫だった猫が住み始めた家の主人が苦沙味先生というあばた面の教師でその家に迷亭、寒月、東風、金田などの個性的な登場人物が訪れ様々な話をする。猫の神は有能か無能かの話で人の顔が全く同じなのがいないのは有能と言えるが人間は全く同じものを描くことできないように神もできないのではと言う話が印象的。後半の迷亭が今後社会は個性の独立が進み、自殺も多くなると言う説は少しあってるのかも、。

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2024年11月19日

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2ヶ月ぐらいかかった(笑)
ユーモアが、とんでもなかった。猫視点から僕たち人間をめっちゃバカにされたが、夏目漱石さんの言葉に、うんともすんとも言い返せないと思った。

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2022年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書中ながら感想文です。【内容】主人・苦沙味先生の友人に迷亭という人物がいます。迷亭はあたかもあったことのあるが如く嘘を言ったりする法螺吹きで、明るい性格で、暗い性格はありません。その迷亭が蕎麦の食い方が面白かったです。まずは蕎麦を一気に掬(すく)い上げて、麺汁(めんつゆ)に下の方だけつける。そしてそのままツルツル、っと喉に飲み込む。飽くまで飲み込むであって、くちゃくちゃ噛んでから飲み込むわけではないのです。マニアックな食べ方のもので、これが蕎麦の美味しい食べ方。迷亭はこれでむせてしまって、同じ食べ方を二度三度しませんでした。【感想】僕は蕎麦の食べ方を自分も試してみたい!と思いました。たしかに下痢になる恐れはありますよね。でも人が乙な(ちょっと変わっている)食べ方をしていると自分も乙な食べ方をしてみたい!とも思ったのです。僕は下痢になってもならなくても、試してみる価値はあるものやと思っていて、美味しい食べ方には食いつきたいとも思いました。ただ食事を済ますよりも、「ああ、一工夫した食べ方で、いつもとは違う味がした〜!」とも思いたいのです。更に言えば、人と会食した場合においても、この蕎麦の食べ方をしてみたいのです。それによってちょっと変わった人という意味で味のある人ともなるでしょう。

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2022年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書とは経験則である。というのを身をもって実感した本。
小学生の時は解読不能だったのだけど、中学生になってようやく内容が頭に入るように…。
タイトルはチャーミングな癖に、なんて瓦煎餅な本なんだ!と思ってました。
今ではおもしろく読めますです。はい。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

読者に断って置きたいが、元来人間が何ぞというと猫々と、事もなげに軽侮の口調をして吾輩を評価する癖があるは甚だよくない。人間の糖から牛と馬が出来て、牛と馬の糞から猫が製造された如く考えるのは、自分の無智に心付かんで高慢な顔をする教師などには有勝の事でもあろうが、はたから見て余り見ともいい者じゃない。

煩悶の極尻尾をぐるぐる振ってみたが何等の功能もない、耳を立てたり寐かしたりしたが駄目である。考えてみると耳と尻尾は餅と何等の関係もない。要するに振り損の、立て損の、寐かし損であると気が付いたからやめにした。

「へん、手めえが悪体をつかれてる癖に、その訳を聞きゃ世話あねえ、だから正月野郎だって事よ。」

「いくら舐めたって五六円位なものだ」と主人は平気な顔で鼻毛を一本一本丁寧に原稿紙の上へ植付ける。肉が付いているのでぴんと針を立てた如くに立つ。主人は思わぬ発見をして感じ入った体で、ふっと吹いてみる。粘着力が強いので決して飛ばない。「いやに頑固だな」と主人は一生懸命に吹く。

理は此方にあるが権力は向うにあると云う場合に、理を曲げて一も二もなく屈従するか、又は権力の目を掠めて我理を貫くかと云えば、吾輩は無論後者を地ぶのである。

いらざる抵抗は避けらるるだけ避けるのが当世で、無要の口論は封建時代の遺物と心得ている。人生の目的は口舌ではない実行にある。自己の思い通りに着々事件が進捗すれば、それで人生の目的は達せられたのである。

迷亭から見ると主人の価値は強情を張っただけ下落した積りであるが、主人から云うと強情を張っただけ迷亭よりえらくなったのである。世の中にはこんな頓珍漢な事はままある。強情さえ張り通せば勝った気でいるうちに、当人の人物としての相場は遥かに下落してしまう。不思議な事に頑固の本人は死ぬまで自分は面目を施こした積りかなにかで、その時以後人が軽蔑して相手にしてくれないのだとは夢にも悟り得ない。幸福なものである。こんな幸福を豚的幸福と名づけるのだそうだ。

再読。猫視点で人間世界を誤解している、というフレームを忘れていた。そうとわかれば読みやすく、面白い。
ただ長い。後半は前半ほどのおもしろさや簡潔さが減っていって。
多分前回よりは精読したが、まだまだ読書の筋肉は未熟。

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2025年04月23日

Posted by ブクログ

猫が人間のように人間を批判するのがおもしろい。実際に猫はこんなことを考えているんだろうかと思った。しっかりとオチがあって読後の感覚もよかった。題名は英語なら、I am a cat(吾輩は猫である)となる。人間が主人猫(動物だから主人公はおかしいかもしれない)と同じように語ったら、見下す感じになるかもしれないが、猫が語ることによって、鮮やかに受け入れられやすいものとして読むことができる。

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

大事なことがいっぱい書いてあった
夏目漱石さんがご存命の時代から今まで、何ら変わってないんだな。、、

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

【明治時代の日常へタイムスリップ】
時間を忘れる1冊
・時代を超える理由がわかった
・ねこと不思議な仲間たち
・気づきを与えてくれる一瞬一瞬の描写

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2024年01月28日

Posted by ブクログ

「こころ」の次に読んだ漱石の小説。
とにかく、主人の「くしゃみ」を中心とした登場人物たちの会話が面白い。
長編小説としては、話の筋に一貫性がないが、これも一興というところか。
近代日本語?を操り、ち密に物語を構成していく文体は、日本語の美しさを大いに知れたし、各人物の滑稽話は笑いが絶えなかった。
れでいて、現代批判を婉曲的、比喩的に言い表し、滑稽話の中に自然と織り交ぜ、考えさせてくれる語り口は圧巻だった。
終盤は厭世主義的な考えが垣間見え、ダークなゾーンを感じた時もあって今の世の中に対しても自分なりに考えを深めるきっかけをくれた。
ぜひともまた読んで考察を深めたい。

個人的には、くしゃみ先生が娘たちが食事の際に繰り出す体たらくを、一言も言わず、専心自分の飯を食い、自分の汁を飲んで、楊枝を使いながら放任してるシーンが一番好きであり、笑えたw

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2023年01月09日

Posted by ブクログ

猫から見た人間社会のおかしさ、上流階級であるくしゃみ先生の周りに起こる事件がとても面白い。寒月君、東風君、迷亭、金田君等登場人物のキャラが際立っていてっ漱石作品の中では軽快な小説だと思う。

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2022年08月16日

Posted by ブクログ

面白かった。ストーリーによらず、猫の視点と主人たち愉快な登場人物たちの小噺が本当に面白くて、盛りだくさんで、著者の豊富な知識と表現力の素晴らしさに敬服させられた。

さすが、お札になるだけの人は違うわ。

映画や小説などは、どうしてその展開や結末を意識してしまいがちだけど、いま語られているその話そのものが大事であり面白いんだよ、ということの大切さを教えてくれる内容だった。

まさに今置かれている自分の状況にもっとも欠けている部分の大切さをあらためて教えてくれたと勝手に思っている。

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2022年03月01日

Posted by ブクログ

私の記憶が確かなら本書を中学生の頃に読んだはず。しかしながら読書とは無縁の生活をしていた当時の私にこの作品が読破できたとは到底思えない。暫くはその先が気になってならない印象的なエンディングも新鮮に感じられたくらいだから、1ページ目を読んで以降は、つまみ読みした程度だったに違いない。
本書、明治時代を背景に庶民の日常がご存知の猫目線で描かれており、その文体は落語の台本を読んでいるかのようで面白い。宛字と慣れない語句のために注解を読む事が多くなるが、それはそれで古き良き時代が知れて楽しい。
いつ読んでも新鮮味を失うことのない、不朽の名作と思う。

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2024年09月04日

Posted by ブクログ

漱石といえばの小説 初めて書いた小説
余りにもメジャーで、既に読んだと思っていたが、改めて電子本でさわりの部分を読むと、いやいや読んでいません!
本を買ってきて読んだ次第
書かれたのは昭和36年(発行)で、小説の舞台は明治39年頃
主人一家と友人達の会話と行動から、人間の欲の様な部分、社会の不都合なことが、猫目線で書いてある
面白い

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2024年08月20日

Posted by ブクログ

この時代にこういう構成の文章を書いたのは凄いんだろうけど、お話としてはとっても退屈でした……。
多分、買ってから30年以上経ってる……。
定価400円だもの。
しかし、最後はあんな終わり方なんだな。

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2023年03月07日

Posted by ブクログ

有名すぎる小説。買ったまま積んでいたので。夏目漱石の処女作ということ。一文がかなり長く、隙間なくぎっちぎちに文章が埋まっているので読みにくいことこの上なし。猫の顛末については知っていたが、そこに至るまでの過程でそれとなく何度となく猫の顛末について示唆するような表現がある。

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2022年12月23日

Posted by ブクログ

明治38年の作とはね。テンポが良いとは、このことなのかも。ただ、オチには驚いた!出だしが有名なだけに。(^◇^;)

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2022年03月26日

Posted by ブクログ

いうまでもなく大文豪の処女作にあたる。えんえんとつまらないようなことを繋げている、というのが今の感想。風刺?なのか。

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2024年07月22日

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