【感想・ネタバレ】生れて来た以上は、生きねばならぬ―漱石珠玉の言葉―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい――。世間と自身の生き方との大きな隔たりに苦しんだ漱石。彼の残した言葉には、類稀な経験に育まれた深い叡智が込められている。漱石研究の第一人者・石原千秋が25作品から413の言葉を厳選、章末解説でそれらを鮮やかに読み解く。困難な時代を懸命に生き抜く私達迷える子(ストレイシープ)に寄り添う決定版名言集。

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Posted by ブクログ

単なる抜粋集なわけだが、成功していると思う。石原先生によれば、「漱石は「女の謎」を書き続けた作家である」。ていうか、石原先生流の『恋愛のディスクール』なのね。「ここのところ、読めますか?」みたいな。トイレとかに置いとくのがよい。

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

漱石著作のアンソロジー。ほとんどの作品は読んだが、それが高校生だった頃なので、内容を覚えていない。結構世の中を風刺しているところが、明治がまだ自由に発言できる時代だったのがわかる。男性にとって、女性が現代以上に掴みどころが無い、不可解な存在に映っていたというのも興味深い。2019.7.20

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2019年07月20日

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