夏目漱石のレビュー一覧

  • こころ

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    良すぎました。これは何度か読み直したい作品です。高校だったか、国語の教科書に一部が載っていたような、載っていなかったような、当時文学にまるで興味のなかった私にはうる覚えなのですが、四十手前にして、最初から最後まで読み、感銘を受けました。お札になるのも納得です。

    タイトルのとおり、人の心情の動きを上手にとらえ、描写しているように思いました。後半の先生からの手紙からが特によく、童貞非モテ男が恋をした時、嫉妬の炎に身を焦がした時に感じることを巧みな表現で描いていて、あたかも自分の青春時代が蘇ってくるような感覚を覚えました。

    また、漱石が今の日本語の礎をつくったのだと思うのですが、とにかく一文一文

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    2026年08月31日
  • こころ

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    教科書でしか知らなかったので読みました。迫真の心理描写と圧倒的に緻密な心の機敏が書かれており夏目漱石の文章能力にひたすら驚嘆されます。100年前のものとは思えない、現代にも通じるすごい本だと思ったし、夏目漱石がお札に描かれるのも納得だなと思わされました。映像化ができないと言われているのもそりゃそうだと思います。
    たぶん日本で一番有名な三角関係を主題とした小説なので、例え話で引用される頻度も高く、教養としても読む価値が大いにあると思います。浅い感想ですみません。

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    2026年08月28日
  • こころ

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    改めて、すごいものを読んだ…
    こころをしっかりと読んだのは初めて!
    自分の語彙力で語れるような作品ではないので、書かないけれども、これは人生の必読書。特に若いうちに読んだら響くよ…

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    2026年08月26日
  • 明暗

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    相手に対して心理的優位に立とうとする心の駆け引きが実に丁寧に描かれる。日常的にこんな心理戦を続けていたらまいってしまうだろうと思うほど。登場人物の心の動きに対する洞察の深さに驚く。未完だからと読んでない方には是非手に取って熾烈な心理バトルを味わって欲しい。

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    2026年08月24日
  • こころ

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    ひたすらに構成がわかりやすく感じた。
    先生の手紙で明かされる過去、その手紙まで持っていくストーリー展開も良い。
    余韻に浸れる作品でした。

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    2026年08月21日
  • こころ

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    まず他人を信じなくなる訳を書き、そして自分を信用しなくなる経緯を書き、先生が自殺しなければならない理由を読者によく説明した。一人の内心の葛藤を最果てまで曝露し、しかも拵えを全く感じさせない文学作品はどれぐらいあるだろう。明治が終われようとする時代背景もこの作品の重さを増している。
    中盤、父の重体に陥っている間、「私」が先生の遺書を受け取り、父か先生かという二者択一の問題に臨む部分が特に絶妙であるだけに、汽車で先生の遺書を読んだ後の「私」の感想、それからの行動や現在の思考など、一切書かれていないことが遺憾だ。(あるいはそもそも書けないかもしれないが)

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    2026年08月18日
  • 坊っちゃん

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    親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。(p5)

    とても有名なこの書き出し。しかし実際に読み通したことはなく、初めて手に取った。

    主人公の「坊っちゃん」は正直でまっすぐで、曲がったことが嫌いな、いかにも「江戸っ子」という男。

    田舎の中学校に赴任した坊っちゃんは、生徒や教師たちとの人間関係に翻弄されながら、最終的には嫌いな教師を懲らしめてその地を去る。

    「近代文学」と聞くとどうにもお堅い印象を持ち、とっつきにくいという人は少なくない。私の周りでもそのような声を聞く。

    しかしこの『坊っちゃん』という作品は、まったくそんなお堅い印象はなく、テンポが良く、切れ味のいい主人公の物言いが面

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    2026年08月17日
  • こころ

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    高校の時に全部読みはしたが、教科書に載っていた部分、Kが登場する場面しかまともに覚えていなかった。当時は、先生の人間らしさが印象的だった。再読した今も、考えすぎる性格によって苦しんだり、人間不信のまま人と関わったりする様子が特に共感できた。

    ただ、上と中の「私」が語り手である部分では、私自身も先生が(人間らしさとは別の点で)魅力的な人物に見え、「私」のように惹かれていった。先生の人生に影を落とした過去や、そうした過去から厭世的であったり人間を信じられずにいたりする点、懊悩に苦しみつつも「私」や妻に過去や内面を見せない点が、彼のわからなさや矛盾がそう感じた理由だと思う。

    Kが自殺した理由につ

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    2026年08月16日
  • 道草(新潮文庫)

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    ⭐️『道草』

    「世の中に片付くなんてものは殆んどありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから他にも自分にも解らなくなるだけの事さ」と健三。

    細君は黙って赤ん坊を抱き上げた。
    「おお好い子だ好い子だ。御父さまの仰ゃる事は何だかちっとも分りゃしないわね」
     細君はこういいいい、幾度か赤い頰に接吻した。
     たくましい御住!ナイスだ!

    重く苦々しい内容だが、ラストに光が見える。

    健三は大変だ!兄、姉、義父を支援、そして養父「島田」、養母「御常」からの金の無心、無心、無心の嵐!
    島田、御常を憎みきれない切なさ!こんな境遇の健三には、
    性格が正反対の御住がなんだかんだ

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    2026年08月13日
  • こころ

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    一般的には語り手、先生、Kの関係性が注目されるのかと思うが、個人的にはそれ以上に、近代日本の社会構造とその問題点をこの時点で描ききっていることに驚かされた。地方の若者が進学で地元を離れ、郷里の人々とは意識の差が広がっていく。この延長線上に、現在の東京一極集中と地方の空洞化の問題はある。もう「こころ」の後に、小説が書くべき重要な問題は何も残されていないのではないか、「こころ」がすべて書き尽くしたのではないかと茫然とした。夏目漱石が近代日本文学を代表する存在である理由が、この一冊で納得できる。直球ど真ん中の名作。

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    2026年08月09日
  • こころ

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    ネタバレ

    高校時代に読んだのだろうか。恥ずかしながら、ストーリーをまったく思い出すことができず、未読なのだろうと思いながら読み進めたところ、襖の描写に至って、記憶がよみがえった。

    授業中、他の説明文か何かを読み進めている合間に、教員の解説に耳を傾けず、この箇所を読み進め、襖に鮮血が飛び散っているのを想像していたことを思い出した。少なくともその場面に関しては、確かに読んでいた。

    ただし、「先生と私」および「両親と私」の部分については、本書を手に取って初めて読んだ。授業でこの作品がいかに扱われていたのか、記憶は全くない。

    今となっては。現代文の教員がこの作品をどう読み解き、いかなる指導をするのか、大い

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    2026年08月08日
  • こころ

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    近代文学、最初から惹き込まれた。
    スイスイ進む。
    明るい話ではないが心に響いた。
    「平生はみんな善人なんです。……それが、いざという間際に、急に悪人に変わるんだから恐ろしいのです」
    根っからの悪人て確かにいないよなと思う。

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    2026年08月02日
  • 坊っちゃん

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    主人公が破天荒で面白かった。山嵐とタッグして、最後赤シャツをボコボコにして、故郷に帰るのが良かった。
    主人公のことを慕う使用人の清と、清がなんでそんな自分だけ慕うのかわからん。と思いながらなんだかんだ清の手紙を楽しみにしていたりする関係性も良かった。

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    2026年08月02日
  • こころ

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    学生時代、教科書や読解問題などで触れたことはあったが、読める自信がなくずっと手にしていなかった
    夏目漱石。

    さすがこれが日本の文豪の作品なのか。
    人間のこころの動き、感情の表現がすごい。

    読めて良かった。

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    2026年08月01日
  • こころ

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    漱石先生の代表作。高校の国語の教科書で〈下〉の一部を読み、凄みを感じて以来、しっかりと一冊を通して読んでみたいと思っていたが、今回純白に金文字の限定ブックカバーverに惹かれて遂に購入。

    「先生」の人生を巡る壮絶な物語。日本人たるもの一度は読むべき傑作である。

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    2026年08月01日
  • こころ

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    ネタバレ

    非常に面白かったですね。
    しっとりと心の中に物語が沈んでいくような感覚がありました。

    初めてこれを読んだのは高3でしたか、高2でしたか、先生の遺書の一部だけが教科書に載っていまして、割としっかりめに読まされた記憶があります。
    割としっかりめに読んだ記憶があります。
    当時の僕は正直、面白さがよくわからなかったです。
    三角関係の末自殺するなんてKも馬鹿だなとすら思ってました。
    おまけにそれで病んで自殺する先生も先生だろとさえ思っていました。

    大学生になり、せっかくだし、『こころ』全部読んでみるかと手に取ってみましたが、近代的な文章が肌に合わず、全く内容が頭に入ってこない。
    そんなこんなで途中で

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    2026年08月01日
  • 吾輩は猫である

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    ネタバレ

    ずっと読んでたけど全然読み終わらなくて、結局1ヶ月くらいかかってしまった。
    全体的にはコメディ調で、とんちの聞いた話が多い。笑った。
    吾輩は猫であるが書かれた時代が丁度西洋化が結構進んでいたこともあってか、西洋化への批判も書かれていた。

    西洋の思想は日本のこれまでの思想とは正反対だから受け入れ難いっていう意見は、福沢諭吉はじめこの時代のインテリはよく考えていたんだなあと思った。
    もう西洋思想にどっぷり染まってしまった今だからこそ、従来の日本の考え方顧みることも大切だし、それを取り入れた方が生きやすくなりそうだ。
    それに加えて個性の話もあった。私の考えがちょっと足りてないけど、今の個性ってどう

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    2026年07月29日
  • こゝろ

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    ネタバレ

    先生は最後、死を選んだ。自殺念願を持つ第三者が亡くなってたという訃報を聞いて、先生は生きた35年と、自殺であればどちらが苦しいのか考えたさきに自殺という選択肢をとった。
    罪の意識を持つ先生は、より苦しい選択肢をとったのか、楽な選択肢をとったのか。これまでの人間らしい先生の性格を見ると、楽な選択肢をとった結果なような気もする。

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    2026年07月27日
  • 坊っちゃん

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    夏目漱石先生ごめんなさい!

    こんなに面白いとは全く思っていませんでした。

    どうせ、学校の授業でやる程度の当たり障りのないものだろう。

    って思いこんでいました。

    とんでもない! めちゃくちゃ面白かったです。

    とても明治時代の本とは思えないほどにあの坊っちゃんが対峙したモヤモヤがヒシヒシと伝わって来ました。

    名作と言われるわけぞなもし。

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    2026年07月25日
  • こころ(まんがで読破)

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    教科書で読んだことがあるのですが、ずっと先生目線のお話かと思っていました。まさか先生の遺言が語る過去回想ストーリーであったとは!作中では先生は人のことを信じられないと言っていましたが、私は少し違うと思いました。先生は友を裏切って好きな子と結婚した自分自身を信用できないのだと思います。自分のことを信用できないから、自分をはじめとする人間を信じられなくなってしまったように思えました。また、私が先生と同じように、友情と恋愛で板挟みになっている立場だったらと思うと耐えられません。物語を読みながら、私のこころも揺れ動いてはらはらしていました。

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    2026年07月21日