ブレイディみかこのレビュー一覧

  • SISTER “FOOT” EMPATHY

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    「ポリティカルになりすぎると分断や対立をもたらす。政治に無関心過ぎるとただの激励会になる」…シスターフッドのあり方は「hood」ならぬ「foot」。足もとにこだわる。タイトルありきのファッション雑誌の連載企画。「ノリ」で始まり、意味が後から追いかける。女性の運動に限らぬ考察を引き起こす。…違いを認識し目的を共有する。敵の靴も履いてみる。意見の異なる相手を糾弾するのではなく、何故その人はそう思うかを考えてみる。達成目標は何かゴールをはっきりさせ、譲れるところは譲る。多数派を形成しなければ世の中は変わらない。

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    2025年07月14日
  • 両手にトカレフ

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    薬物依存の母親のもとで8歳の弟を守りながら生きる14歳のミアが、ラップのリリックを通じて別の世界を作り出し始めるまでを描いた作品。

    本来守られる存在である子供が、安全の確保や空腹をしのぐ方法すら自分で考えなくてはいけない。
    そんな状況に、強い憤りを感じる。

    この作品は、「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」でエッセイとして書けなかった存在を小説で書いたと何かで読んだ。

    ミアのような環境にいる子供がリアルにいることにやるせなさを感じるが、日本でもたくさんいるのだろうと思う。

    自分で環境を選べない子供にとって、生まれ育つ環境の違いは、そのまま生きる世界の違いになり、当然見える世界も

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    2025年07月12日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    〈本文より〉
    gentrification(ジェントリフィケーション)【名】
    都市において、低所得の人々が住んでいた地域が再開発され、おしゃれで小ぎれいな街に生まれ変わること。「都市の高級化」とも呼ばれ、住宅価格や家賃の高騰を招き、元から住んでいた貧しい人々の追い出しに繋がる。

    *****

    日本でも同じようなことは起きているけれど、唯々諾々と受け入れてしまっていないでしょうか。私は受け入れてしまっていました。だって、土地建物の所有者がそう決めたんなら、仕方なくない?

    でも、この本を読んだら、考えが変わります、きっと。少なくとも、公の団体が利を求めて弱者を追い出そうとするのは間違ってる‼︎

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    2025年07月05日
  • 夜更けのおつまみ

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    久々にアンソロジーを読んだ。お酒が好きな人も下戸の人にもおすすめ。居酒屋のおつまみや家飲みのおつまみが好きなので参考になるメニューがあった。自分で作るだけでなく、コンビニのおすすめおつまみなどで書いてる人もいて、それも面白かった。

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    2025年06月21日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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    ネタバレ

    息子が良いこと言う すごく冷静に物事を捉えていい視点をくれる
    この作品は、イギリスという場所で生まれながらも日本人の血を有し、いろんなアイデンティティを有した息子の学生生活で起こる様々な出来事にリアルに描いている
    今回の続編は息子の学生生活以外でも隣家のことやみかこさん自身が学校のイベントに参加して感じたこと等一作目とはまた違った角度でも話が展開されていて、面白かった
    読むほどに新しい学びをくれる作品

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    2025年06月18日
  • 両手にトカレフ

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    06月-08。4.0点。
    イギリスの14歳の少女、母親はドラッグ・アル中。幼い弟を護りながら生活する。。。

    凄い小説。まさに魂を揺さぶられるような物語だった。

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    2025年06月13日
  • 転がる珠玉のように

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    鬱になりかけとあったようにコラムも陰気さがあって前2作より楽しんで読むことができなかったが前のは児童図書で借りたので今回は大人向けなのかも知れない。AIの著者のプロフィールには笑い分からないなりにAIは考えたのだろう。そしてコロナ禍でのダンナの癌やコロナ感染など大変だったと思うがそう感じさせない文章だった。でもだから陰気と感じたのかも。
    そう考えると私も毎日楽しく生きているんじゃなくて大変な時もあるんだよ。その生活の中で楽しい事を見つけて発信しているんだよって元気づけてくれているのかも知れない。
    自己啓発本読んだ後だったから特にそう感じるのかも知れないが。

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    2025年06月04日
  • 他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ

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    ●2024年5月18日、東大【第97回】五月祭。東京大学・書籍部にあった。

    ●2025年6月13日、猫丸さんからいいねがついて、この本を思い出した。というか登録した記憶すらない。すごくレビュー増えてて、かつレビューにいいねも多いので注目されてるようす。

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    2025年06月13日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2(新潮文庫)

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     前作に引き続き、”元底辺中学校”での学校生活を通して親子の成長の軌跡を描いたノンフィクションエッセイ。相変わらず学校や地域では、ヘビーな出来事がいろいろともち上がっている。 
     移民の人々と地域住民のいざこざ、緊縮財政がNHS(国民保健サービス)やコミュニティ・センター等の地域に及ぼす影響、LGBTQやジェンダー、過去の名曲の歌詞とPC(ポリティカル・コレクトネス)等々。

     そうした合間に、子どもがテストで失敗して、叱る父親、一くさり説教した後に「頼むから、俺みたいにはなるな」と父は語る。その言葉を聞いて涙する息子、といった実に切ない情景が挟まれる。

     こうした難しい問題を一つ一つ経験し

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    2025年05月21日
  • 転がる珠玉のように

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    いやー忘れてたー

    もうあれよね
    この歳になってくると学校で習ったことなんてだいぶ忘れちゃうよね
    法則とか定理とか
    もうしょうがない
    これはしょうがない
    忘れてました
    「好きな作家さんのエッセイはだいたい面白いの法則」って何学校で習ったんだよ!( ゚д゚ )クワッ!!
    あとだいたいかよ!

    うん、他のも読まなきゃと思った

    「ちょっと変わった考えを持った人が、ちょっと変わった場所で、ちょっと変わった状況の中、ちょっと変わった人たちと繰り広げる、ちょっと変わった日常を、ちょっと変わった表現で綴るエッセイはだいたい面白いの定理」って長いわ!( ゚д゚ )クワッ!!あとまただいたいかよ!

    それにし

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    2025年05月17日
  • 両手にトカレフ

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    ふたつの物語が同時並行で進んでいくがわかりやすかったし、メインのミアの心にフミコが深く響いていることがとても強く感じられた。
    ただ読んでいる最中は引き込まれる分、登場人物たちの深刻な状況に胸が張り裂けそうになり、なんとも言えないやるせない気持ちになったので余裕がある時に読むことをおすすめする。
    自分がどれだけ恵まれているかを再認識するとともに、嫌なことがあってもどうにかできるなんとかなると思える勇気をもらえた。
    (個人的に弟がいることがミアと共通点だったため、自分が同じ状況でもチャーリーを守らなきゃと必死になるなと感情移入してしまった)

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    2025年05月11日
  • 両手にトカレフ

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    イギリス・ブライトンの地でイギリスの格差社会を日々綴っているブレイディみかこさんの書く小説

    団地暮しで薬物依存の母と弟暮らすミアがふとある時に金子文子の自伝と出会い過去と現在から何かを感じ取る描写やクラスメイトのウィルとラップの曲を制作するという描写で何かを表現して心を形取る事でほんの少しだけでも何かが変わって欲しい気がした。

    昔は良かった?現在も変わらない部分がある。そんな気持ちに自分もなっていたので読んでよかった。また関係ないけど、ブライトンで三笘薫がヒーローのようにあの土地のサッカークラブの顔になっている事が個人的には嬉しい。

    そしてあれだけ聞いたRadiohead
    ミアに届くこと

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    2025年05月08日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    ブレイディみかこが描く、女性政治家について。

    欧米の話が主だが、日本人も出てきて、その分析は示唆に富んでいた。

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    2025年05月03日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    理不尽な理由でホームレス用のホステルの退去を迫られたシングルマザーたちが、使っていないショールームを占拠するという活動を描いた実話をもとにした小説です。
    物語の中心となるE15ロージズの活動は、社会の片隅に追いやられた人々が自らの尊厳を守るために立ち上がる姿を描いています。
    彼女たちの活動を知った記者の史奈子とその元カレ幸太もその活動に加わります。特に史奈子は日本人で、お金に困ったこともない「部外者」とも言える存在ですが、幸太の行動力や、占拠活動の現場を間近で体験することで「当事者感覚」を取り戻していきます。このあたりの流れはとても共感でき、読者にも「自分ごと」として社会問題を考えるきっかけを

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    2025年04月16日
  • 両手にトカレフ

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    子供の育つ環境が貧困や、親のドラッグ依存といった厳しい状況である場合、彼等がどの様な立場に置かれ、何にどの様に苦しめられているのか、この作者からはこれまで読んだ本からも教えられてきたが、本作でも同様であった。
    本作はこれまで読んだのと違って小説ではあるが、それこそ「リアル」を感じさせる。この「リアル」については、p.181〜ミアの書いたリリックに対してウィルに「リリックが本物(リアル)なんだ。それが凄いよ」と言われ、彼女の心に刺さるのだがそれは「ミドルクラスの人たちが自分の様な環境で生きている人間の生活を指して言う言葉だと知っていたからだ」とある。作者自身ワーキングクラスの生活を体験しているこ

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    2025年04月16日
  • 両手にトカレフ

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    イギリスに住んでいる少女ミアの実世界と、ミアが読んでいる本の世界がパラレルで進行していく入れ子の構成になっている。貧困をストレートに描くだけでは表現しきれないミアの内面の移り変わりや感性を、本で登場する少女のストーリーがあることで、立体的に描いているように思う。

    読み始めではあまりピンと来ていなかった本の世界の存在が、後半に向かって効いてきて、作者がこの構造にした意図が伝わってきた。

    どこの国でも貧困にまつわる悲劇は重層的で、ドラッグやアルコールやいじめや暴力がまとわりついている。その渦中にいて、諦めつつも抜け出そうとする子ども達のつらさがしんどい。
    終始、ミアがチャーリーを守ろうとする姿

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    2025年04月14日
  • 女たちのポリティクス 台頭する世界の女性政治家たち

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    「最近は「一年ひと昔」の時代が来たかと思うくらい政治状況の変化がめまぐるしい」と、著者が言う通り、2021年5月に出た本書(連載は2018年から2020年)を2025年の今読むと、頭の中が混乱してクラクラしそう。まさかまさかウクライナやガザで深刻な戦争が続き、安倍晋三やエリザベス女王が亡くなり、小池百合子がまだ都知事でトランプが再び大統領に返り咲く未来が来るなんて‥コロナ禍初期の当時は想像もしなかった。ため息しか出ない。それでも、こうして実在の女性の政治家の立場やふるまいを記録し伝えていくことはきっとこれからの人々の役にたつと信じたい。勇気を持って考え続けなければ。

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    2025年04月13日
  • リスペクト ――R・E・S・P・E・C・T

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    あまり、海外が舞台の作品は読まない。
    この作品は楽しく読めた。
    実際にあった運動がモデルになっている。日本では考えられない。公営住宅を占拠なんて。
    運動に参加する人達が生き生きと描かれており、彼らの最後の着地点にワクワクしながら読み進んだ。終わりではない。また始まる。
    実際の運動参加者達もまた、始めているのだろうか?

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    2025年04月11日
  • 転がる珠玉のように

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    コロナ禍にまたがるエッセイ。
    息子はカレッジへ進み、母はホスピスへ、夫は病の治療と闘う。
    『ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー』とは異なるライフステージでの日常を垣間見れる。


    閉ざされた狭い世界が息苦しくなったとき、救ってくれるのは第三者なのかもしれないという視点はしっくりくる。
    日常の出来事の思いや考えを巡らせている様子までもが目に浮かぶエッセイ

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    2025年04月10日
  • 何とかならない時代の幸福論

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    生きづらさや息苦しさを感じるような日本の現状について語る、2人の対談が面白かった。

    特に、政治や思想の話、コミュニケーションの話などを含めた子どもの教育に関わる内容が多い気がするが、このような話題について話したり、議論したりするのは、子供だけではなく社会人となって働いている大人もやるべきなのではないだろうか。
    教育を変えなければと言うのは簡単だが、教育を変えられる力を持つ大人たちの考え方や議論するプロセスが変わらないと、何も変わらないのではないかと思ったりもする。

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    2025年04月02日