長野まゆみのレビュー一覧

  • フランダースの帽子

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    ネタバレ

    夏なので幻想怪奇系積読を消化するぞのコーナーです。
    長野まゆみ読みたくなったから、本選ぶときのあみだくじの中に混ぜたら一発で当てたぜ!!
    そんなに積んでない。2年くらい?夏なのでとか言わんでもそのうち読むつもりやったけどいいタイミングやった。

    あー面白かった。
    最後、びっくりしてへんな声や溜息が出そうになるものばかり。
    幻想系と思って読んだけど、現実を描きつつそれを幻想系の手法でみせてる感じがした。
    ポンペイよかったなー。服もモノも記憶も共有して、精神の境界ももうないのやな。

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    2021年07月25日
  • 新学期

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    好きな世界です。余白が多い。
    解説読んでいて、確かに内面の描写無いかも…と思いました。でも、こう思った、が無くても彼らがどんなこと考えているか伝わってくるので良いです。
    学生結婚で17歳差の息子……って色々と捗るのですが、サラッとし過ぎていてそれも良かった。朋彦いい。

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    2021年07月23日
  • レモンタルト

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    長野まゆみさんのご本は、可愛いお話と無邪気な残酷さとかあやしさがあるお話があるんだけど、今回はどちらかと言うと後者かな。
    無邪気な、ではないけどね。

    『チマチマ記』を思い浮かべつつ、あの二人よりも難しそうな二人だなって思った。

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    2021年07月22日
  • 魚たちの離宮

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    すごく輪郭が掴みにくいお話。私はとても好きでした。描写が本当に丁寧、衣擦れの音まで聞こえてきそうなくらい。また暫く経ってから読み直してみたいです。

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    2021年07月11日
  • 左近の桜

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    この世とあの世のあわいでまどろみのなかに見た夢のようなお話。長野まゆみさんの小説を読むのは久しぶり。どっぷり楽しみました。

    本人自身その気がなくても、なぜか男を惹きつける
    桜蔵(さくら)は「左近」という世間をはばかる逢瀬のための隠れ宿の長男である。父、母、弟がいるが
    自分は血の繋がりがないような気がしている。それに兄弟は庶子、父には正妻がいる(「浮かれ猫」に登場するけどカッコいい)

    桜蔵がひろってくる男というのがこの世ならざるあやかしのものたちばかり。成就のために男たちが引き寄せられてる感じで、そこには父の柾や父の友人、浜尾が仕向けた案件もあったり。
    皆が桜蔵のことを「女」というのが、ちょ

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    2021年06月11日
  • 鳩の栖

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    懐かしさを感じながらも、情景が浮かぶような温かさもあり、そんな中で登場人物の気持ちが自然と伝わってくるような短編集でした。
    ヨーグルト食べたくなった

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    2021年05月06日
  • レモンタルト

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    「もうずっと前から義兄のことが好きだった」この1文にたどり着くまでの、静かな静かな盛り上げ方が もう ほんと 長野まゆみ。

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    2021年05月04日
  • 猫道楽

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    ネタバレ

    とてもエロテックだけど隠語と和モダンな雰囲気でお上品な作品。

    4つの短編集だけど一つ一つのお話をもっと見ていたかった。

    ストーリーは猫飼亭に縁がある青年が訪れて
    あれよあれよと青年に抱かれるお話。
    ネコだから、、、ね、、。

    甘美なストーリーでドキドキしました。

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    2021年04月22日
  • 雨更紗

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    単行本の初版を買ってた。ものすごく久しぶりに再読。
    美しい文章と解けない謎。閉じた世界からいつまでも抜け出すことが出来ない…。
    と、この何ともいえない気持ちを文章に残せないことがもどかしい!

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    2021年04月04日
  • よろづ春夏冬中

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    これまた先生の作品の中ではボーイズラブ色が強い一冊。
    好き嫌い別れそうではあるけれど、刺さる人には深々刺さる。私のように。

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    2021年03月13日
  • 天球儀文庫

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    ネタバレ

    耳をすませばのしずくが書く小説の中の世界みたいな、不思議な世界観。品の良いお洒落な風景と少年たちの幻のような時間が、清涼な読後感を誘います。私が呼んだのは文庫版ではなく4篇それぞれが一冊の本になっているもので、中の装丁もとても美しい。レコードのノイズをソーダの音と表現してみたり、雪雲を天使の枕と言ってみたり、表現の一つ一つが上質なファンタジーで、久々に夢中になって読んでしまいました。

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    2021年02月27日
  • よろづ春夏冬中

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    どの短編も男と男の恋愛が素地になっている。「あづなひ」という言葉がでる『花のもとにて』がよかった。見つめ返してくる一枚の絵のような、または他人の夢に忍び込んでしまったような、静かで甘美な作品群。

    「ボーイズラブ」という言葉があるが、『日本書紀』の昔から、男と男の恋愛の空想に耽けることがある。しかしこの短編集はどれも閨房を覗き見するようなやましさはなく、神話中の神々の戯れのごとく抽象的でノーブル。さらに恋愛の始まりが黄泉の国への入口でもある物語が目立った。エロスとタナトス。

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    2021年02月02日
  • 新世界〈4th〉

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    誰がHALASSで誰がラシートで、誰が誰の子どもで…?とかそろそろ解らなくなってきたけれど謎めく世界観が良いです。
    消えてしまいたいシュイと、ジャウが…ジャウが居なくなるっぽいのが悲しい。

    ラストの独白は毎回、誰なんだろう。
    「いつからこうしているのか……思いだせない」

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    2021年01月23日
  • 新世界〈1st〉

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    長野さんのゴリゴリのSFで、ダークな世界観が好きです。
    粗野と品が同居するキャラや、記憶か人格を無くしたかでよく分かってないキャラがいるのもいつもの。
    P.U.S.を発症すると超肥満体になる、これまでで最も醜いかも。身体を切り売りしたり。
    黒長野、好きです。

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    2021年01月19日
  • 鉱石倶楽部

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    綺麗。鉱石の写真もお話も。
    鉱石を食べ物や他のものに例えてお話作られてるのも素敵。砂糖菓子屋のところもいい。

    「きょうこれからの、まだ誰も知らない一日のほうがきっと価値がある」

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    2020年09月21日
  • 冥途あり

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    うわーやっと読み終わった。4か月くらいかかった。次男が産まれたばっかりで眠たい毎日の中で読むのはしんどかった。冥途あり、ほんのり戦争ものやとは思わなんだ。8月9日に読み終わるべきものやったのかなーと思いながら10日に冥途ありを読み終わった。
    続きのまるせい湯は面白かったのでさっと読めた。不思議なことや怪異が身近にあった時代から、戦後の慌ただしさの中でそーいうものが遠のいていく境目な頃のお話で(双子のホラ話だとしても)面白かった。眠たくても読めたよ。
    地理的な描写は分かりにくいとこが多かった。

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    2020年08月16日
  • 兄と弟、あるいは書物と燃える石

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    今の私にはかなり興味深く読み進むことができましたが、タイトルから長野さんの昔の作風をイメージして読むと、当てが外れるかもしれません。

    以下9頁から引用
    「現実と虚構の区別もできない、あるいはしない、このような種族がそこらじゅうにいて、多くは病の自覚もないままに日常を過ごしている。」

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    2020年07月25日
  • サマー・キャンプ

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    好きです「黒長野」。
    BLですがそれだけではなくSFでもあり。
    性別があやふやで、でも男とか女とかは大事なことではなくてその人がその人であることの方が…というようなことを思いました。
    性染色体がYYか…という世界ですが(XXYの症候群は実在するのですね)、不燃ゴミの白い羽が舞う夢の島、素敵。

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    2020年05月27日
  • 夏帽子

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    再読。
    臨時の理科教師として各地を赴任していく紺野先生と生徒たちとの交流や不思議な体験が淡々と描かれる。
    印象的なのは、四季折々の美しい叙景。雨の初秋の山歩きや海辺の町の秋の夕暮れと星空、山間の村の冬の青空、寝台列車の春の宵、渓谷の斜面にそって建つ宿の夏…どれもその場に居合わせているかのような風光明媚な映像が鮮明に脳裏に広がって、清涼な気持ちでゆったりした時間にしばし身を委ねた。
    一期一会で忘れられない教えを受ける生徒たちも羨ましいが、様々な土地が見せる眩い情景を心にしまっていく紺野先生が羨ましくて仕方ない。

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    2020年05月09日
  • ぼくはこうして大人になる

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    冷めやらぬ長野まゆみ熱のなか、またお気に入りの一冊に出会ってしまった。長野さんの描く青年たちは、その時期(中高生)特有の生々しさを含みながらも、どこか幻想的で理想をすべてかなえてくれているような特徴をはらんでいる。解説で宮本あや子さんが書いているが、決して「共感できた!」というようなエゴイスティックな感想は生まれず、いつまでも眺めていたい、鑑賞者でいたいと思うような一歩引いた楽しさがある。

    主人公の印貝一はクラスの優等生を演じながらも、他人には言えない秘密を抱えている。彼はそれをうまく隠し通せていたはずだったが、転校生の七月が現れてから彼の立場が揺らぎ始める。例にもれず、今回の登場人物たちも

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    2020年03月25日