長野まゆみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この世とあの世のあわいでまどろみのなかに見た夢のようなお話。長野まゆみさんの小説を読むのは久しぶり。どっぷり楽しみました。
本人自身その気がなくても、なぜか男を惹きつける
桜蔵(さくら)は「左近」という世間をはばかる逢瀬のための隠れ宿の長男である。父、母、弟がいるが
自分は血の繋がりがないような気がしている。それに兄弟は庶子、父には正妻がいる(「浮かれ猫」に登場するけどカッコいい)
桜蔵がひろってくる男というのがこの世ならざるあやかしのものたちばかり。成就のために男たちが引き寄せられてる感じで、そこには父の柾や父の友人、浜尾が仕向けた案件もあったり。
皆が桜蔵のことを「女」というのが、ちょっとうーむな感じですが…
鵺が出てくる「空舟」と、弟の先生関連の「天神さまの云うとおり」が好き。
流れるような文章に誘われて、浮かんでくる情景に陶酔させられます。