感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2015年11月11日
面白い。淡々とした語り口で見事に世界を作っていると思う。幕間には自分も騙されました。いやあ、読んでいて楽しかったです。長野先生の話にこういうものはつきものだと理解しつつも毎回毎回翻弄されてます。
Posted by ブクログ 2012年08月26日
言葉遣いや台詞や描写がいやみなく品があって古風で私好み。辞書で一つひとつ引きたくなりました。時代設定がよかったのかな。
お話自体も読後の雰囲気がよかったです。文体の涼しさと内容の切なさが合ってて。
何回もよみたいなあ。
Posted by ブクログ 2011年11月25日
短編集なんですが、一つ一つ不思議な感じと秘密?に満ちていてなんとも言えず、美しい素晴らしい一冊。
真実か偽か、揺れ動く中の少女少年が美しい。
またこういうの書いてくれないかなぁ。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
●雪鹿子(ゆきかのこ)
野良猫として少年を飼う女。女を慕っている男。死んだ男の親友は女の亭主。
冬の冷たい空気と餡子の甘さ。なんてスマートな話。
●上海少年
一番面白かった!!神懸った短編だ!!大人をも喰う少女の毒がとても良かった。
素敵だった・・・・ラストもとても明るい。
上海だいすき!!だから...続きを読む余計よい!!ああ〜すてきすぐる!!
●満天星(まんてんせい)
ん〜・・・しかし、これは少年の友達が良かったな。
●幕間
出ました。近親相姦。
ん〜・・・ラストちょっとどうかと思う。火炎瓶。ノリは判るし時代背景も物語の中のひとつだって判る。が。
●白昼堂々
云わずと知れた・・・ww
しかしこれだけの短編として読んでも、なんとも味があるぅww
Posted by ブクログ 2009年10月04日
東京少年と似た題名ではあるけれど、おそらく個別のもの。
短編集ですが、私は表題作が好きです。生き別れた兄の面影を追って波止場に行く少年。いい風景だと思います!
Posted by ブクログ 2009年10月04日
同じく短篇集の鳩の栖(版元が同じなので個人的には対の認識)が静だとすれば、こちらは動の物語。雑踏、歓楽街、デモ、唐突出逢いなどなど。けれど根底に通うのは同じく遣る瀬無い想い、切ない願いだと思っている。逆に異なっているのは女性の姿が目立つ点か。
一番気に入っているのは「幕間」。想いを操ることなど出来な...続きを読むい、という話。とても切ない。HNを借りるほど好き。また、「白昼堂々」も好き。ここから続く連作が刊行されている間、続刊を本当に心待ちにしていた。
Posted by ブクログ 2020年01月29日
面白かったです。
長野作品には珍しく、女の子が深く関わってくるお話たちでした。
でもやっぱり、少年が冷たくて良いです。
時代設定が明確にされているところも好きです。二・二六事件とか。それでも長野さんの世界なので素敵でした。
「雪鹿子」「上海少年」「幕間」が特に好きでした。
Posted by ブクログ 2010年04月20日
『夏至南風』と同時期に読んだ。
どちらが先かは忘れたけど、長野まゆみさんの作品を読んだのが初めてで戸惑った記憶がある。
今では、長野さんの文章が作り出す雰囲気が大好きになったんだけど。
たしか、冒頭に立ちシ●ンシーンがあったような?
昔過ぎて覚えてないけど、また読みたいと思っている作品の一つ...続きを読む。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
古本購入。
「少年アリス」で有名な長野まゆみ。前から気になっていた作家さんだったので導入みたいなカンジで読んでみた。
大正ロマンや昭和初期の古き善き時代故のはかなさを自然と描いた作品。
けれど色褪せたインクじゃない。鮮やかな色で描かれている。
私はこういう雰囲気に弱い。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
装画:花井正子
装丁:松田行正
“過ぎ去った時代に生きる、少年たちの姿を詩情豊かに描く作品集。”(裏表紙解説より)
収録作品:『雪鹿子』、『上海少年』、『満点星』、『幕間』、『白昼堂々』
お気に入りは『幕間』です。
(文庫版)
Posted by ブクログ 2022年01月03日
「雪鹿子 ゆきかのこ」「上海少年 しゃんはいしょうねん」
「満天星 まんてんせい」「幕間 まくあい」
「白昼堂々 はくちゅうどうどう」
5つの短編集です。
大正時代から昭和初期くらいまで?を舞台に
どこか気だるくて、どこか奔放で官能的で、
長野さん的な漢字の使い方が物凄く絶妙。
ふられたルビを見る...続きを読むと、ドキドキします。
狡猾さやしたたかさや執着を強調しないように
仕込んでいることで、女のアクセントとしての位置を
強調して、翻弄される少年達が更に儚く見えるという
まんまとやられた感が大きいかもです(^◇^;)
Posted by ブクログ 2012年07月18日
密度が濃い。そして美しい。
官能的で耽美で、背徳的。
近親が多い気がする。
それもいやらしくなく、下品でもない。
長野さんらしい繊細さがあると思う。
読んだのが中学の頃だったので、もう一度読んだらまた違った感想になるかも。