冥途あり

冥途あり

649円 (税込)

3pt

3.5

川辺の下町、東京・三河島。そこに生まれた父の生涯は、ゆるやかな川の流れのようにつつましくおだやかだった──と信じていた。亡くなってから父の意外な横顔に触れた娘の家族のルーツを巡る旅が始まる。遠ざかる昭和の原風景とともに描き出すある家族の物語。第43回泉鏡花賞、第68回野間文芸賞受賞作。

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冥途あり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年01月29日

    む、むずかしかった〜。小気味がよくてすごく面白いんだけど、なかなかサクサクとは読め進められず。結局ゆっくり1ヶ月かけて読み終えた。
    てくてくと河岸を歩いて、あっちの時代、こっちの時代、汽車や車や船に乗り換えて、いろんな場所に連れて行ってくれる小説だった。
    終わり方はあっけなく面食らってしまったけど、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月13日

    泉鏡花賞と野間文芸賞のW受賞ということで名実ともに長野まゆみの代表作と言われる作品に相応しい完成度でした。現実と夢・幻の淡いが絶妙で絶品です…。

    凛一シリーズや八月六日上々天気などで、筆者が初期の作品から繰り返し描いてきた(変奏してきた)土地の記憶や家族の歴史、原爆といったテーマが遂にここで到達点...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年08月16日

    うわーやっと読み終わった。4か月くらいかかった。次男が産まれたばっかりで眠たい毎日の中で読むのはしんどかった。冥途あり、ほんのり戦争ものやとは思わなんだ。8月9日に読み終わるべきものやったのかなーと思いながら10日に冥途ありを読み終わった。
    続きのまるせい湯は面白かったのでさっと読めた。不思議なこと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月09日

    「わたし」が知らない情報さえも取り込んで、自在な現在形のわたし語りとして綴られていく(解説より抜粋)。この効果により、過去と現在の境目がなくなってどこにいるのかわからなくなった。不思議な読後感を与えてくれる作品。

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    Posted by ブクログ 2021年04月08日

    散文調が心地よい。現実、幻が混ざり合い、私小説のようなフィクションのような歴史小説のような。戦争、そして広島の話が出てきて驚き、親近感を覚える。

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    Posted by ブクログ 2019年07月04日

    父親の生涯を親族との会話などから探し、追って、隠していた事実を知る家族の話。
    エッセイ風に進むので、てっきりエッセイかと思ったら物語だったようです。
    著者の実体験も参考にした物語です。

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