メルカトル
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メルカトル

572円 (税込)
286円 (税込) 5月23日まで

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生後まもなく、流木に乗って漂っていたところを拾われて以来、十七年間、親兄弟も親戚も友人もなく、
何ごとにおいても自らの感情を封じこめ、慎ましい生活を送ってきたリュス。十七歳で救済院を出て、
ネオ・バロック様式のミロナ地図収集館の受付で働きはじめた。化石のような地図に囲まれて、
静かでつつましい日々を送っていたはずなのに、ある日リュスのもとに、地図製作技師メルカトルなる人物から、
謎の地図が届き、次々と彼のまわりで不可思議な事件が起き始める――
往年の大女優エルヴィラ・モンド、少女たちのファッション・リーダーであるモデルのルゥルゥ、私立学校の意地悪なボンボン、
黒猫のガスパール…個性豊かな面々が、リュスの変わりばえのしない毎日にさざなみを起こし・・・・・・
かじかんだ心がじんわりほどける、とびきりロマンチックなボーイ・ミーツ・ガール!

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メルカトル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年12月28日

    「映画三昧で本を読む時間がつくれないから、とにかく本屋で目についたいちばん薄い本を買う」の第2弾。のはずだったのに、思いのほか読むのに時間がかかってしまい、何やっているんだか(笑)。時間がかかったのはつまらなかったからではなく、その逆。丁寧に読みたくなるし、丁寧に読まないとついていけなくなる。まるで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月20日

    出自が不幸ゆえにどこか達観した少年とそれを振り回す少年と奔放かつわがままな女性たちという得意の構図だが、昔の作品と違い他者の生活や街の雑踏が感じられる。

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    Posted by ブクログ 2019年03月08日

    思ったより読むのに時間が掛かった。しっかりと読み進めて行かなければ内容が分からなくなるそんな作品だった気がする。

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    Posted by ブクログ 2019年02月26日

    メルカトルときたからもっと地図がキーになるのかと思ったが、地図の存在感はさほどではなかった。
    リュスの平静な心と同じように文章も静かで、淡々と進んでいった印象。ちょっと盛り上がりに欠けたかな…

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    Posted by ブクログ 2018年12月31日

    地図収集館で働く孤児院育ちの主人公のもとに、メルカトルという人物から手紙が届いてことがきっかけで、次々に不可解なことが起こる。
    一つずつ話が進むたびに、少しずつ謎が解けて行くのだが、「地図」という冒険に使うアイテムが主人公の進む道を示すアイテムになっていて、謎解きと冒険が合わさったようなストーリー。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月05日

    地図収集館というところに魅かれる。それが当り前にあって、それを普通に使っている様子に、これこそがこの館の役割だろうなと、ちょっとうらやましくある。

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    Posted by ブクログ 2018年03月29日

    地図を巡る不可解な事件と、それを取り巻く人物たち。
    だけど読み進めていくと、あの人とあの人がこんなところで繋がっていて…あの人とこの人も知り合いで…そうこうしているうちに意外な結末に辿り着いてしまい、主人公のリュスと同じくらい呆気に取られてしまった。だけど読み終わった後は何だか心がすっきりする。まる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年03月17日

    昔のようなそれほど昔でもないような不思議などこにあるのかわからない街とそこに住む不思議な人々の紡ぎ出すお話し。読み進んでいくほどに広がっていきそうな展開がパタパタと内側に向かって倒れて一つの焦点にあつまってくるような不思議な感覚を覚える筋書き。

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    Posted by ブクログ 2018年03月10日

    行きつけの本屋さんにお目当ての本が置いてなかったので代わりにこの本買って帰る。

    中学校(?)で習った地図の図法。メルカトル、モルワイデ、グード、ボンヌ、ランベルト…、色々あって試験にも出たけど、今やどれがどんなとか分からないや。

    さて、この本、救済院で育ち学資を稼ぐために地図収集館で働くリュスの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年03月08日

    11年も前の単行本が今文庫化されるとは!(喜)
    文庫化につき再読。
    次々と現れる女性たちと少年に翻弄される青年リュス。
    とはいえ、クールでどこかズレてるリュスに、 みんな手応えを感じず?(笑)
    最後に謎解きがあって、スッキリ終われた。
    (長野作品には珍しく・笑)
    地図収集館という設定が好き。

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