感情タグBEST3
Posted by ブクログ
単行本が出たての頃に読んでたんだけど、主人公の名前くらいしか記憶になかったので文庫買って再読しました。
長野まゆみでよくある控え目で慎ましく生きてるだけなのに周りに振り回されとる系のやつなんやけど、いい部屋ありますだっけ?と同じで、きちんと結末があってすっきり読み終われた。
でも主人公以外の登場人物、なんでぜんぶぜんぶそっち方面に繋げようとするんやろ?これはされる側からしたらそーとーイライラするやつやで。まあ主人公も結局はムッツリっぽかったけど
表紙は単行本のがおしゃれやなあと最初は思ったけど、これはこれで可愛い。
Posted by ブクログ
「映画三昧で本を読む時間がつくれないから、とにかく本屋で目についたいちばん薄い本を買う」の第2弾。のはずだったのに、思いのほか読むのに時間がかかってしまい、何やっているんだか(笑)。時間がかかったのはつまらなかったからではなく、その逆。丁寧に読みたくなるし、丁寧に読まないとついていけなくなる。まるで翻訳ものを読んでいるかのようで、乙一の『銃とチョコレート』なんかを思い出しました。異国の港町、地図収集館に勤める17歳の静かな日常がミステリーに引き込まれてワクワク。この表紙、素敵です。絵本でも読みたいぐらい。
Posted by ブクログ
地図収集館で働く17歳の主人公と絡んでくる女性たち。ファンタジーのようなミステリーのような。どう展開していくかわからない面白さがある。ただ終盤の種明かしで、人情的にスッキリしないのが残念。エルヴィラの都合は理解できるが、彼女も周りもちょっと身勝手すぎないか。これでいいのか。登場人物たちの人柄(というか価値観)に、いまひとつ好感を持てない。表紙を眺めている分には素敵でワクワクするのだが。
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出自が不幸ゆえにどこか達観した少年とそれを振り回す少年と奔放かつわがままな女性たちという得意の構図だが、昔の作品と違い他者の生活や街の雑踏が感じられる。
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メルカトルときたからもっと地図がキーになるのかと思ったが、地図の存在感はさほどではなかった。
リュスの平静な心と同じように文章も静かで、淡々と進んでいった印象。ちょっと盛り上がりに欠けたかな…
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地図収集館で働く孤児院育ちの主人公のもとに、メルカトルという人物から手紙が届いてことがきっかけで、次々に不可解なことが起こる。
一つずつ話が進むたびに、少しずつ謎が解けて行くのだが、「地図」という冒険に使うアイテムが主人公の進む道を示すアイテムになっていて、謎解きと冒険が合わさったようなストーリー。
よくある長野まゆみの世界観とは少し違う、ファンタジー。
Posted by ブクログ
地図収集館というところに魅かれる。それが当り前にあって、それを普通に使っている様子に、これこそがこの館の役割だろうなと、ちょっとうらやましくある。
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地図を巡る不可解な事件と、それを取り巻く人物たち。
だけど読み進めていくと、あの人とあの人がこんなところで繋がっていて…あの人とこの人も知り合いで…そうこうしているうちに意外な結末に辿り着いてしまい、主人公のリュスと同じくらい呆気に取られてしまった。だけど読み終わった後は何だか心がすっきりする。まるでお洒落な洋画を観ているような気分でした。
でも、終始翻弄されて振り回されっぱなしだったリュスがやっぱり気の毒だなぁ……
Posted by ブクログ
昔のようなそれほど昔でもないような不思議などこにあるのかわからない街とそこに住む不思議な人々の紡ぎ出すお話し。読み進んでいくほどに広がっていきそうな展開がパタパタと内側に向かって倒れて一つの焦点にあつまってくるような不思議な感覚を覚える筋書き。
Posted by ブクログ
行きつけの本屋さんにお目当ての本が置いてなかったので代わりにこの本買って帰る。
中学校(?)で習った地図の図法。メルカトル、モルワイデ、グード、ボンヌ、ランベルト…、色々あって試験にも出たけど、今やどれがどんなとか分からないや。
さて、この本、救済院で育ち学資を稼ぐために地図収集館で働くリュスのもとにメルカトルなる人物から一通の手紙が届いた時から、彼の周りには変わった人々が現れ、次々と変わったことが起こる。
う~ん、読み終わってみて分かるけれど、何とも面倒くさいお話しね。
ああいう理由でわざわざああいうことしなくてもいいんじゃないっていう気がするけど、それじゃあ、お話にならないってか。