長野まゆみのレビュー一覧

  • 鉱石倶楽部

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    おいしそうな鉱石と、小さな物語が並んでいて、時々手に取りたくなる。
    鉱石の写真を眺めるのもよし、その味わいを想像するのもよし、そこから紡ぎだされる物語に浸るのもよし。
    一冊で、色々な楽しみ方が出来る。
    手元に置いておきたくなる本だ。

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    2025年12月06日
  • 時の旅人

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    死んだ少年と亀の物語。

    史実に沿っているようでいて、少しずれている。
    現実の先にある未来なのか、並行世界の未来なのか。
    3つの物語は、少しずつリンクしているようで、少しずつ違う。
    生き変わり死に変わり、時空も超えて旅を続けるシロウヅたちの物語でもある。

    美しい少年たちのために、美しく創られた世界。
    現実ではない、作り物としての、物語の美しさがあって、そういうところが好きだ。

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    2025年11月22日
  • 夏至祭

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    ネタバレ

    大好きな「野ばら」の初期形の作品なので、当然のように大好き
    人ならざるものたちの夏至祭、生前の祖父との邂逅、ふつうではあり得ないことがこの幻想世界ではひっそりと行われているんだろうと思える
    当然、月彦と黒蜜糖らは再開するでしょうと思える

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    2025年11月03日
  • 少年アリス

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    最初の一文がとても好き。
    ふわふわした不思議な世界と現実の狭間にいるようなずっと浸っていたい世界。
    言葉で表せない美しい世界。
    言葉や音の心地よさ、あー素敵
    こういう体験があるから読書が好き

    もっと長野まゆみワールドに浸りたいので出版社様、他の作品も復刊させてください!!!!

    なんだか色々あって読書できなかったのですが、長野まゆみ作品で読書欲復活しました笑

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    2024年10月02日
  • 新世界〈3rd〉

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    ミンク

    子供の頃読んでいて、レトの衝撃が大きくその後どうだったかを思い出しながら読んでました。
    ミンクとイオの入れ替わり?のような事がおき、少しずつシュイが置かれてる状況が少しずつ分かり、悪化していく気がしてます

    #切ない

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    2024年08月10日
  • 新世界〈2nd〉

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    やっぱり何回読んでもレトが好き

    レトが本当に好きで…だから最後が本当につらい
    これがなければシュイとレトは仲良く過ごしたのだろうか…と、考えます
    そして何気にラルゥも可哀想…

    #泣ける #切ない

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    2024年08月04日
  • 新世界〈1st〉

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    子供の頃何回も読んだ本

    不思議な世界でちょっと切ない世界
    でも、シュイとイオが大好きです
    大人になってから読み返すと、さらにちゃんと捉えることがいくつもありました
    そして、1巻の最後はちょっとというか…結構切ない

    #切ない #ドキドキハラハラ

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    2024年08月04日
  • サマー・キャンプ

    匿名

    購入済み

    子供の頃から何回も読んだお話

    懐かしくなって久々に読みたくて購入
    子供の頃はほぼ理解できたのだろうかの内容だったけど、遺伝子のお話は勉強した後にちゃんと理解できたし、サマーキャンプの意味とか知ってから読み返すと、なるほどってなりますよね

    #切ない #シュール

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    2024年07月28日
  • レモンタルト

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    ネタバレ

    なんか普通にBL〜!
    匂い系っていうかBL!めちゃ好き。
    結局最後の花とレモンタルトのくだりはもう義兄的には受け入れる準備できてるよーの合図だったってこと?姉への気持ちと義兄への気持ちの間で絶妙に葛藤する地に足のつかない主人公が結構好き。
    義兄スパダリすぎ〜

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    2024年07月25日
  • 改造版 少年アリス

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    面白かった。軽く読み始めたけど、引き込まれて一気に読み終えた。
    風景の描写や、少年達の成長が素敵なファンタジー☆

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    2024年03月12日
  • いい部屋あります。

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    素敵な雰囲気の作品でした。

    長野まゆみさんの美しい文章が描くレトロな雰囲気や海辺の風景がたまりません。

    読み終わって何とも切なく温かい気持ちになりました。

    #切ない #萌え #エモい

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    2024年03月10日
  • 新世界〈5th〉

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    ネタバレ

    休眠やTRANを重ね知恵を使って出し抜き合いながら生き長らえた登場人物達が、物語の終息とともにあっけなく命を落としていく。救いようの無い結末なのか、残酷な運命を背負わされた一時代の終わりなのかと言われれば、後者だと捉えたいなと思いました。各々の欲望に駆られて複雑に絡み合った種族間のカーストが、上位者達の死によりリセットされる兆しというのが、最後のHARASSの子の誕生に表現されているのかなと。聡明で立派なHARASSの子が、シュイ達の生きた世界とは異なる新世界を築いてくれる事を期待したいな。

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    2023年12月10日
  • 三日月少年漂流記

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    幻想的だった…
    ガラス細工のような美しい文章で
    きらきらした綺麗なものだけを集めた宝石箱のよう。
    知らない言葉が出てくる度、どんなものだろうと想像する時間が楽しかった。そして水蓮と銅貨。なんて素敵な名前だろう、と思った。この2人がかわいい。ただ世界観に心酔しました。いつかまた再読したい一冊

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    2023年11月29日
  • 碧空(凜一シリーズ)

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     凛一シリーズ2作目。
     今回は3人の男の間でもどかしい凛一に切なくなる。
     1978年の頃の話。ちょうど自分の生まれ年に親近感もあるけれど、記憶のかけらもない時代。
     スマホもなければ、もちろんLINEもメールもない。人と人が連絡を取り、つながり合う手段は直接話すか、家の電話もしくは手紙の時代。明確な意志を伴う手段だ。
     そんなやりとりがなんとももどかしく、凛一と氷川の関係を複雑にしているけれど、お互い離れられない存在になっていることを際立たせる。
     氷川だけじゃなく、有沢や千尋とも離れているようで、精神的には寄り添っているため、物理的に距離が近づくとともに急速に身体も心も寄り添ってしまう、

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    2023年11月22日
  • レモンタルト

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    《もうずっと前から義兄のことが好きだった》

    匂い系小説で調べると必ずと言っていいほど名を轟かせる本作。

    物語の表面上はミステリーだが、その裏で主人公が義兄への感情を押し殺し叶わない恋に身を焦がす様子が歯痒い。
    タイトルであるレモンタルトとの由縁も主人公と義兄が一定以上の距離に縮まることはないと宣言しているようで切なかった。

    訳ありな出自故社内に敵が多くトラブル体質の主人公と毎度見計らったかのような最高のタイミングで登場する推理したがりな義兄。

    解説に"主人公がトラブルに巻き込まれる元凶には義兄へ寄せる想いがあり義兄は探偵であり真犯人なのだ"とあり、心の中でスタンディ

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    2023年10月30日
  • 白昼堂々(凜一シリーズ)

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    文章は流れるように、心地よくて清涼感のある物語。
    凛一や氷川、省子たちの心情は強かったり激しい場面もあるけれど、あくまで静かで流れるような話だった。
    凛一、氷川、省子、千尋、正午の不確かな繋がりかたの人間関係がなんともいえない。
    時代が1970年代後半。
    もちろんスマホも無ければ、携帯電話すらみんな持ってない時代。自宅に電話しないと、自分からしっかり動かないと連絡すらとれない時代のゆったりした恋愛の流れが穏やかでよかった。

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    2023年09月30日
  • 左近の桜

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    何度も読み返したくなる作品。
    文章が非常に艶めかしい部分だったり儚い部分があり美しい生き物を見ているのと同じ気分を感じる。
    1番お気に入りは骨箱。

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    2023年09月04日
  • レモンタルト

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    初読の感想。俗物的な萌えを求めてブロマンス小説を検索しこの作品に行き着いたが、予想以上だった。
    普段読まない文体、テーマだったが1ページ目から心を奪われた。そこから食入るように読み進め、ページ数が少なく終わり方も美しかったが、もっとこの世界を味わいたかった。初の官能小説だったが、言い方は悪いが肉欲的な感じはなく、性的ではない美しさを感じた。


    表現が直接的な場面は少なく、想像しながら読み進めるためワクワクドキドキが止まらない。女が海を求める時がどんな時なのか、まだ未熟な私には分からずモヤモヤとした。主人公に好意
    主人公の置かれている状況や展開はなかなかファンタジーで笑ってしまうが、危機的状況

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    2023年07月14日
  • あめふらし

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    著者の「よろづ春夏冬中」『雨師』の市村兄弟、橘河が作品の中心として登場する。
    「よろず〜」を読んだ時には、こんな作品につながっているとは思わず、「あめふらし」では不思議な世界がさらに広がり、幽玄な雰囲気を楽しめた。
    ウヅマキ商會という不思議ななんでも屋を舞台に一癖も二癖もある社長の橘河・部下の仲村に翻弄される市村。
    物語は不可思議で、彼岸と此岸とその狭間を、行きつ戻りつするような感覚を覚える。
    鮮明な映像を見ているつもりが、いつのまにか8ミリビデオの映像に変わっていて、不鮮明で不確かな世界になっており、足元をすくわれる。
    読者はその都度、トラブルに巻き込まれる市村の困惑を疑似体験する。
    この不

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    2023年03月31日
  • 猫道楽

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    「猫」道楽、ね。
    好きな人は好きな雰囲気の物語。

    〈猫飼亭〉の屋敷の中のクラシカルな、薄暗い屋敷の中でキラキラしたものに囲まれているような感覚。
    文庫自体も余白が多く古臭さが漂う感じも良い。
    (一行35文字・一ページ14行、他の出版社の文字数・行数まで調べてしまい、河出文庫はダントツに余白が多いことを知った、、、。)
    3、の話では淳也のもどかしさが伝わり涙を誘われた。
    どの話でも男たちが満たされていくのが艶めかしい。

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    2023年03月18日