感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年11月22日
凛一シリーズ2作目。
今回は3人の男の間でもどかしい凛一に切なくなる。
1978年の頃の話。ちょうど自分の生まれ年に親近感もあるけれど、記憶のかけらもない時代。
スマホもなければ、もちろんLINEもメールもない。人と人が連絡を取り、つながり合う手段は直接話すか、家の電話もしくは手紙の時代。明...続きを読む確な意志を伴う手段だ。
そんなやりとりがなんとももどかしく、凛一と氷川の関係を複雑にしているけれど、お互い離れられない存在になっていることを際立たせる。
氷川だけじゃなく、有沢や千尋とも離れているようで、精神的には寄り添っているため、物理的に距離が近づくとともに急速に身体も心も寄り添ってしまう、凛一の繊細な心の変動が、思春期の危うさを感じた。連絡の取り方や花、虫の描写がところどころ美しい言葉で物語に彩りを添えてくれる、綺麗な景色が思い描ける作品。(野茉莉、斑猫、猩々緋色のグラジオラス、翅黒、、、)
氷川も有沢も千尋もタイプの違う男。3人の間でどこに行くこともできない凛一がどっちつかずでふらふらした印象から、最後、家元にしっかり意思を表そうとしたところに青年期へ向かう成長を感じた。
Posted by ブクログ 2015年05月28日
四部作のふたつめ。
凛一の危うさは相変わらずなんだけど、
有沢さんはまた違う方向に危うい。
軽くつつくだけでバラバラになってしまいそう。
なのに、それに反発するような強気な言動や行動。
氷川さんという存在がありながら、有沢さんに惹かれていく凛一。
内面はなく目に見える表面のみに拘る有沢さんの本当...続きを読むの気持ちは最後まで分からなかった。
電話の場面では泣きそうになった。
有沢さんの登場で、氷川さんがより一層普通の人に思える。
じっさい普通の人なんだけど・・・。
Posted by ブクログ 2010年11月10日
白昼堂々シリーズの中で一番好きな作品。有沢君がとにかく素敵すぎる。それだけで、、、満足。BL内容だけれども、長野まゆみさんの独特の文体で結構すんなり読めるのも魅力。主人公についつ感情移入してしまうのも、魅力にあげられる。無性に読みたくなる「魔」の作品でもある。
Posted by ブクログ 2010年11月02日
愛しい愛しい、有沢さんの出ている、「碧空」。読みが「あをぞら」なところも、気に入っています。
有沢さんがあまりに魅力的すぎて、わたしの目には他の登場人物がことごとく霞んで見える。
それでもなお、京都にいる氷川に惹かれる凜一の気持ちも、わからんではないのですが。
くっきりとした夏空と、湿度を含んだ熱い...続きを読む風の、においがします。
あと、有沢さんの撮る写真に、すごく興味がある。
Posted by ブクログ 2010年04月24日
はまってしまったこのシリーズ。
相変わらず長野まゆみは絵が綺麗、うっとり。。
凛一の細いラインや無関心にも思える態度が私のココロをくすぐる。
かと言って、結局みんなに好かれている凛一。
このまま氷川とハッピーエンドになってほしいと願う。
Posted by ブクログ 2010年04月19日
「最後くらい、名前を呼べよ」
「…改、」
「よく聞こえないぜ。もう一度、」
「改、」
「その声を憶えとくよ。いつか、逢うことがあれば、それで解る。」
Posted by ブクログ 2009年10月04日
有沢・・・・
有沢よりも離れてしまった氷川が気になる!!
しかし、有沢にあっさりと寄り添ってしまう凛一の意外な?面が発覚。
どきどきしますなぁ。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
氷川×凛一シリーズの第2作目!!
高校と京都の大学にそれぞれ進学した2人。氷川を想いながら独り過ごす凛一の前に陰のある上級生有沢が現れる。有沢の強さに魅かれ、心を乱された凛一は…。
お互いを想いながらもすれ違い、誤解しあってしまう2人の戸惑いがリアルに伝わる切なく淡いお話。
Posted by ブクログ 2010年04月20日
『白昼堂々』の続編。
あっさりと氷川くんに落ち着くと思っていたのに、同じ学校の有沢君登場。
三角関係ー。
この『碧空』のせいで、長野さんに嵌ったようなものですよ。
Posted by ブクログ 2015年11月21日
他も少しずつ前進している気がするけれども、やはり今回は有沢改がメインですね。
彼の言っている、結局見えるのは表面だけ、というのはわかるようなわからないような。表面に隠された特別な感情や事情はわからないわけで、しかしそれをわかった上で表面を見ていよう、ということなのかなと。若干の諦めを含みながら、それ...続きを読むを写真という形で表現している有沢君が好きです。表面に見えるものがすべて。内面にあるものなんて信じない。
Posted by ブクログ 2011年04月02日
このシリーズに登場する人々は、大抵、屈折している。有沢もその内の一人だ。そして有沢の撮る写真は、「白昼堂々」の世界を伝える。表面に見えているもの以外に、信頼できるものはあるのか。その表面に見えているものでさえ、他からの力を加えることで、その本来の姿を変える。信頼したい・したくない、頼りたい・頼りたく...続きを読むない(頼れない)、…。そういう両極に揺れる感情、それは時にとても淡い感情なのだけれど、そこから生まれる苦味や苦しみが、有沢の登場によって如実に表れてきた気がする。
Posted by ブクログ 2010年04月25日
凛一シリーズ第2弾。
京都の大学へ進学した氷川と、東京で暮らす凛一。
凛一の前に陰りを帯びた上級生、有沢が現れる。
背景は和の世界で静かなのに、凛一の心だけが
激しく乱れます。切ないなぁ~
Posted by ブクログ 2009年10月04日
凛一と氷川シリーズニ作目。
ノーマルでありながら主人公凛一と付き合ってくれる氷川。
しかし、結構彼にはイライラさせられることもある。
主人公と彼を取り巻く人々の想いを描く青春小説。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
凜一シリーズ第2弾。新キャラ、有沢改登場。
散々かき回してさっと去っていった嵐のような人でしたが、私は結構好きでした。
氷川は凛一を突き放せないけど、
どこに置いたらいいのか分からない模様。
望むことはたくさんあるだろうに、
このままでいいという凛一がせつなくて仕方ないです。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
これはとてもおもしろかった…!有沢君がとても好き。格好いいです。
凛一くんとくっついちゃえばいいとおもいます…。あ、でも正午でもいいとおもいます。がんばれ正午。
千尋兄さんも相変わらず素敵です。続きが楽しみです。
Posted by ブクログ 2016年10月10日
やっぱり長野さんはいいねぇ。
でも、いつかどこかで出会った少年たちなんだけど、どういう子たちだったか朧気で、シリーズの初めからもう一度読みたい。
だけど、男子たちが全員お互いをいろんな意味で想いあってて、全員そういう感情に理解があるというのは、ちょっと不自然?
Posted by ブクログ 2012年05月17日
大人になって読んだら、有沢の内情と心情が分かるだろうかと思ったけど、
やっぱり分からなかった。
どうにも好きになれない一人。
屈折っぷりでいえば、千尋も同じようやものだけど、
結婚したことあって落ち着いた風情?
でも、それを無意識的に繋ぎとめようする凛が、いじましいというか、
困ったもんだとも思...続きを読むう。
でも、凛も少しずつ大人になってきているはず?
Posted by ブクログ 2011年07月15日
有沢はなんだかかっこよくて、ずるい。私にしてみるとこういうかっこいい男は苦手です(笑)惹かれる気持ちはわからなくないけど。千尋さんが結婚してしまって寂しかった。閉鎖的とも言える人間関係、そして由緒ある家だからこその不自由。そういうのがせつなさを際立たせてる。諦めとか、習わしとか、相手の性格を知ってい...続きを読むることとか。この巻くらいから好きな登場人物がはっきりわかれてきたかな。千尋さんと省子は前巻より好きになった。
Posted by ブクログ 2010年05月14日
帯の下に校舎が隠れてたんだ!?
表紙の話。
ツンデレな有沢がなんかちょっと不憫な感じでした。
そして、世の中、こんな確率でほもがいるのだろうか?
ここ、ほもな家系なんだよね?
しかし、長野作品の女性というのは非常にお友達になりたくないタイプな感じで…これではほもに走っても仕方ないかなと。
女って面倒...続きを読むくさいよ、ハァ。
そして、時代的に携帯電話というものが存在しない世界。
それゆえのすれ違いや行き違いも、またノスタルジックで情緒あり、良い物だと思います。
もちろん、携帯を否定しているわけではありませんが。
Posted by ブクログ 2009年11月12日
凛一シリーズ第二弾。
主人公の凛一が大人びた性格を負わされているからか、このシリーズはひっそりとした静けさが漂っていて、和の佇まいというか、日本独特の耽美性が美しいですそれが時折見せる凛一の激しさを印象的に残してる気がします。その対比も読んでいて気持ちが良いです。
有沢先輩や従弟の正午など出番が増え...続きを読む、話の展開も面白いのですが、こんな一族実際にいたら結構イヤかも?と思えたりもします。