長野まゆみのレビュー一覧

  • 鳩の栖

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    単行本を読んでいるので内容は知っているけど、一作目は途中から、三作目はラストにもう涙。「鳩の栖」の、どんどん蝋燭の炎が消えていくように、別れを予感させる話は好きだけど辛いです。文章や表現が本当に美しくて、哀しくも余韻に浸りまくりました。単行本にはないあとがきの「鳥の話」は鳥好きにはたまらないです。インコが可愛すぎ…。(ついでに四・五作目で紺極まるを読みたくなって、再読ループにはまるんだ…TT)

    0
    2012年09月30日
  • 野川

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏帽子と対になるような作品。
    教諭と生徒の関わりかたとかが似てるようです。

    読後の爽やかさが良いです。

    0
    2012年09月23日
  • 夜間飛行

    Posted by ブクログ

    少年達の冒険の物語。
    雷卵石を手に入れたミシエルとプラチナは特別なチケで、夜間飛行の旅に出る。
    始終、キラキラとつかの間のファンタジーを奏でてくれる。
    お気に入りの一品である。

    0
    2012年09月19日
  • 野川

    Posted by ブクログ

    再読。丁度今の時期から秋にかけてタイムリーな感じと、偶然今年の金環食を思い出しました。「自分の目で見たものでなくても、話に聞いても心に残る風景がある」全編通してそう思わせる自然描写が素敵です。翔べなかった鳩の飛翔と、間接的ながら絡む死の対照も印象的でした。そして膨らんだ想像力のひとつの欠点は、きっと音和くんの肩はコマメのフンだらけだろうなぁ…って、変なところに意識持ってかれて気になって仕方なくなってしまいました。がっくり。

    0
    2012年09月16日
  • 雪花草子

    Posted by ブクログ

    今回初めて長野まゆみさんの本を読んだのだが……。
    もうやばい、何がやばいってとにかくやばい。
    日本語で感想が表現できないぐらい、衝撃を受けました。

    ところで、三篇全てが見目が麗しい少年を中心に活躍する話なのですが。
    話のキーポイントを握るのは、いつも母親ないし母親代わりの女性であることに意味はあるのだろうか?

    0
    2012年09月14日
  • 上海少年

    Posted by ブクログ

    言葉遣いや台詞や描写がいやみなく品があって古風で私好み。辞書で一つひとつ引きたくなりました。時代設定がよかったのかな。
    お話自体も読後の雰囲気がよかったです。文体の涼しさと内容の切なさが合ってて。

    何回もよみたいなあ。

    0
    2012年08月26日
  • よろづ春夏冬中

    Posted by ブクログ

    『空耳』が一番好きだった。それから、『待ちきれない』。
    やけに冷静な主人公たち。でも、思うところは、深い。地の文に会話を埋め込むようなやり方は、私は結構好きで、この短編集においてもその効果をあげていると思う。
    それにしても、『空耳』。何度でも読み返したくなる作品だ。

    0
    2012年08月25日
  • 螺子式少年

    Posted by ブクログ

    本物と偽物の区別
    境界線の曖昧さ
    結局のところ私たちが見て聞いて信じている真実とは、表面上のものに過ぎないのかもしれない

    0
    2012年08月21日
  • 鳩の栖

    Posted by ブクログ

    表題作「鳩の栖」はたった25ページの物語。すこし物足りなさを感じるところもありますが、この物足りなさが、操が樺島のことを何も知らないと思い、感じているもどかしさのようなものに似ているのではないかと思います。

    個人的には「栗樹」がとにかく印象強いです。
    「紺碧」「紺一点」の続編らしい「紺極まる」も読んでみたい。

    0
    2012年08月16日
  • 少年アリス

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ長野さんの作品。書き出しから、すてき。
    綺麗で透き通っていて、一気に長野さんの世界に引き込まれた。

    0
    2012年08月12日
  • 天球儀文庫

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    久々に、この時代の長野さんの本が読みたいな~と思っていたところ、本屋さんで発見。
    持っていなかったので買ってしまいました。

    4つのお話で構成されていますが、前半2話はファンタジーな感じ、後半2つは現実的な話で、前半と後半では書かれた時期が違うのかな?と思ってしまいました。(実際は半年くらい間があるよう。)

    ストーリーはこの時代の長野さんらしく2人の少年のお話なのですが、やり取りというか関係性が何だか読んでいて恥ずかしく感じてしまいました。
    わたしが年を取ったのか(わー)、最近の長野さんの作風に慣れてしまったからなのかはわかりません。
    でも「幻想のゆくえ」と題されたあとがきを読んで、その恥ず

    0
    2012年08月08日
  • 箪笥のなか

    Posted by ブクログ

    これほど不思議な雰囲気の漂う小説。という説明がしっくりくるものもないでしょう。
    次へ次へと言葉を求めていく。それは小説として求められるべき文章力なのですが、この作品では言葉をじっくりと噛みしめながらよみたいという欲求がわき上がります。

    長野まゆみ先生の初期作品のような、総じてほっこり出来る雰囲気をもつ小説でした。

    0
    2012年10月06日
  • 八月六日上々天氣

    Posted by ブクログ

    去年の夏に買いました。
    新刊の棚に並んでいるのを見て、作者にしては珍しい題材だと思いました。
    あとがきまで読んで納得。
    いつもより抑え気味の文体に仕立ててある気がするのが、ノスタルジックで…従姉弟のほのかな想いも初々しく、まさに昭和。
    戦争さえなければきれいでいい時代だったのだと感じさせる。
    そして、汚いことや生々しい事は一切書かれていないのだけれど、型抜きでもされたように書かれていない部分が確かに戦争の輪郭なのだろうと思う。
    「白」という言葉が多いのが印象的。

    0
    2012年08月02日
  • 夏帽子

    Posted by ブクログ

    子狐の話がすきです。
    紺野先生の生徒との接し方、すてきです。

    トトロに出てくるお父さんのイメージですね。

    川の水で冷やした紅茄子と胡瓜をかじりながらラムネを飲みたくなります。

    夏は長野まゆみです。

    0
    2012年07月31日
  • 猫道楽

    Posted by ブクログ

    学生課で紹介された猫シッターのアルバイトで、一郎は“猫飼亭”なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、彼は不思議な世界をのぞくことになり……庭の桜に誘われた“猫飼亭”を訪れる者たちが見た「極楽」を描く、4つの物語。

    0
    2012年07月28日
  • 天体議会 プラネット・ブルー

    Posted by ブクログ

    あまりにも少年たちの関係が危うげで、途中何度も頁をめくる手を止めてしまった。

    銅貨は気づいていないが、恐らく誰よりも愛されているのが銅貨本人である。
    水蓮と藍生の間に漂う親密さも、元はといえば銅貨という存在に根ざしているのではないか。

    銅貨と水蓮の仲直りのシーンは、長野作品の中でも指折りの名場面だ。
    この先きっと、これを超える『仲直り』と出逢うことはないだろう。
    続く少年たちの糖菓の交換は、思わず見ているこちらが照れてしまう。

    今回は再読で、初読は中学生の頃だった。
    あのときは終わり方に寂しさを感じたものだったが、今はそうは思わない。
    ……それにしても藍生さんの不器用さと捻くれ具合には苦

    0
    2012年07月21日
  • 都づくし旅物語 京都・大阪・神戸の旅

    Posted by ブクログ

    文庫の「遊覧旅行」は読んでいたので、一応再読?文庫版よりハードカバーの方がやっぱり好きです。著者様の挿絵も嬉しい一冊♪

    0
    2012年07月16日
  • 白昼堂々(凜一シリーズ)

    Posted by ブクログ

    2000年代前半、ある種流行病のように長野まゆみが流行った(かどうかは定かではないが、田舎に住んでいた私のまわりの同好者のあいだでは爆発的に流行っていた)ように思います。
    一番好きなのは凛一シリーズです。今思うと、この子も物腰穏やかでしたたかな子だなぁ…(笑)
    これも夏がくると思い出す本。

    0
    2012年07月04日
  • よろづ春夏冬中

    Posted by ブクログ

    えげつなくBLな内容です笑
    でもでも長野さんのかく男性たちはみんなきれいでよんでいて惚れ惚れしてしまうし、短編集なのもあってすごく読みやすい
    「空耳」、「最低の一日」、「待ちきれない」、いいなあ

    0
    2012年06月27日
  • 野川

    Posted by ブクログ

    ほんわかと暖かいお話。読んでいると美しい景色がすっと浮かんでくるので、忙しい毎日に疲れたらまた読みたいと思う。

    0
    2012年06月25日