【感想・ネタバレ】夜間飛行のレビュー

あらすじ

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月はもう沈み、夜空には満天の星が燦めき、海には星の光が静かに映っていたのだけれど、突然、ぼくたちの眼の前で、海面がせり上がり、檸檬色の潜水艇が現れた。ぼくたちはそれに乗り込んだが、これはほんとうは何なんだろう。燦めく宙空に紡がれるスペース・ファンタジィの傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

あの サン=テグジュペリの作品と同じタイトル。

『天体議会』や『宇宙百貨活劇』みたいな、
ファンタジー色つよめなおはなし。

植物図鑑、鉱石図鑑、色見本のよう。

かわいくて、きれいで、まぶしい。
想像力かきたてられる。

作家さん…というか作品によって
イメージカラーみたいなものがあって、
この本の場合、あまりにも色が鮮明すぎて例えるのが難しい。

漢字のつかいかたやルビは、やっぱり独創的。

あとがきを読んだら、意外なことに
この作品は社会・世界に対する風刺である、と。

1995年。原爆展をめぐる騒動、
核実験の再開、ムルロア環礁…。

作中に登場するガブリエル氏が、
当時のフランス大統領を模した人物であること。

銀色の、押しボタン。

…なるほど。

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2016年05月04日

Posted by ブクログ

これ、すごくいいです(*^_^*)
色使いとかもう私の好みど真ん中でした。
ブルーダリアとか。。

最近長野さんを読み始めたものなのですが、私は河出文庫の文藝コレクションの長野さんの作品が特に好きみたいです。つまり、初期の作品ですね。ものによっては自分が生まれる前の作品もあったりするのですが、全然古臭い感じもなく…。なんとなく宮沢賢治のような風味もあり…。素敵です。
私はミシエルの飲み物が好き。プラチナは嫌いみたいでしたけど^^;

あとがきによればこんな幻想的な物語なのに核開発への長野さんの思いが込められていることがわかり、ビックリ。それを念頭において読み直してみると、うん、なるほど。なるほど。
すごいです、長野さん!!

ハードカバーの方は挿絵も入っているようなので、見てみたいなぁ。

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2012年11月25日

Posted by ブクログ

長野まゆみさん3冊目。

相変わらず聞き慣れない言葉が多くて
調べながら読み進める。

シトリンの檸檬、ヒヤシンスの紅緋、蜂蜜の金色…
今回も色の表現がたくさん使われている中で、宝石の名前や花、お菓子がよく出て来た。
想像力が鍛えられる(=゚ω゚)ノ
キラキラして、ちょっとレトロな雰囲気が素敵〜

常に夢の中みたいなストーリーでふわふわ読んでたけど、後書きで以外に硬いテーマということを知り、びっくり。
それを踏まえてもう一度読み返したい。

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2012年11月22日

Posted by ブクログ

少年達の冒険の物語。
雷卵石を手に入れたミシエルとプラチナは特別なチケで、夜間飛行の旅に出る。
始終、キラキラとつかの間のファンタジーを奏でてくれる。
お気に入りの一品である。

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2012年09月19日

Posted by ブクログ

再・・・読。綺麗な挿画の入ったハードカバー版も良いけど、あとがきの強いメッセージの伝わる文庫版もまた良いです。ただわくわくして楽しい、美しいだけの冒険もの(?)じゃない。「釦」をキィワードに訴えるような強さを持ったこの本は大好きです。

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2012年04月06日

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この作者のこの手の作品の世界観が大好き。漢字の使い方、美味しそうな食べ物、飲み物。この世界で暮らしたい!と思える作品。

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2012年04月01日

Posted by ブクログ

個人的に好きなキャラはプラチナ
ミシエルの飲んでいるものは口には合いそうにないけれど、食べ物は美味しそう
ローリィポーリィを演じるブロじいさんは凄い
ハナシ自体は深くて好き
久々に読んだ長野作品で楽しかった

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2010年05月14日

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わたしは、この方の書かれる冬の世界がとても大好きだと思っていたのですが、この1冊に関しては全く違い、
夜に浮かぶ檸檬色の淡くてきらびやかな世界がとてもとてもお気に入りです。ポーリィの歌の軽快なリズムを挟みつつくるくると変わる場面展開も、好き。

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2009年12月07日

Posted by ブクログ

旅行には欠かせない本。結局6ヶ国をともに旅してます。
実家に帰るときも読みながら帰っては、また持ってくる。電車に乗りたくなる本。

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2011年06月14日

Posted by ブクログ

2人の少年が檸檬色の潜水艇に乗り喋る鸚鵡、老紳士、セールスマンらと出会い様々な不思議体験をしていく。
初期の長野まゆみ作品らしく幻想的な童話風な描写が読んでいて楽しい。また、その虚構の中で語られる友達についての意見なども読み取れるので良い。
大切なものは目に見えない。

あとがきを読んで、もう一度読んだらまた違う印象を受けること間違いなしだなと思った。再読しよ!

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2016年12月04日

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夏なので夏っぽい長野まゆみ作品を再読しようキャンペーンそのよん。
これ夏休み前か思ったら夏至頃か。ちょっと今読むには時期が遅かったか。でも、涼しげなお話よ。

何と言うか、おしゃれできれいで可愛くて、自由気ままな感じががっつりタルホロジー。タルホロジーって、かわいくてときめくアイテムを散りばめてるだけじゃなくて、ちょっと危険な香りがするのよね。(ただ、後書きは作者も言うとおり蛇足と思う)

あとは、幼馴染みのふたりの少年がこれまで一心同体にいつも一緒だったのが、少しずつ自立し始めてるのも見所かしらん(そう言えば最終的にふたりがバイバイする話あったよねどれやっけ)

個人的に好きなのは「琥珀玉」。これ、ニ ッ キ 飴 でしょ
わたしニッキ飴は好きなのよ。色があめあめしてておいしそうでいかにも長野まゆみって感じで。シナモンの香りも好きやけん、あの舌に刺激感じるくらいきつい味も食べちゃうのよ。でも、ニ ッ キ 飴 て言ったら爺むさい感じがするやん。それがおんなしものでも琥珀玉って言ったら女子力高そうなおしゃれなものに見えるね。

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2016年07月22日

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プラチナとミシェルという二人の少年の夜空旅。

プラチナは慎重派でおとなしめ,それに対してミシェルは直観的に物事を判断し自分の意見を突き通す。
喧嘩もするけどふたりは仲良し。


雷卵石,猫目石(キャッツアイ),蛋白石(オパール)に海王石(ネプチュナイト),黄水晶(シトロン),辰砂(ヴァーミリオン),etc…此処にある言葉は見慣れないものが多くて新鮮な響きがある。
その上,とても綺麗だ。

それに,鉛筆を握れば自分の行きたい場所を紙に勝手に描いてくれる,自動書記機(プランエシェット)なるものや,壁に取り付けてその蛇口をひねれば氷が出てくるものなど,不思議な道具も登場する。


長い長い夜の旅行,二人は沢山の冒険をする。
これは「銀河鉄道の夜」を彷彿とさせる,きらきら輝く幻想物語。

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2011年09月23日

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プラチナとミシエルの仲間になりたい!でもやっぱり憧れるしかないんだよね。ああ良いな、夜間飛行私もしてみたい。きっと、二人のようにはならないのだろうけど。

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2009年10月04日

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プラチナ・ミシエルの二人の少年が織り成す幻想的なファンタジー。遊覧飛行に出かけた少年二人に、様々な不思議な体験、光景が降り注ぎます。さもその場に自分がいるかのような、そんな錯覚を覚える、想像力を掻き立てられる作品。

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2009年10月04日

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今はマイナーな予感のする本書。すごく可愛いお話です。ちょっと内向的な主人公と俺様っぽい親友という組み合わせの旨みを覚えた本。

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2009年10月04日

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装画:長瀬典子
装丁:泉沢光雄

“突然、ぼくたちの眼の前で、海面がせり上がり、檸檬色の潜水艇が現れた。”(裏表紙解説より)
テグジュペリの「夜間飛行」のタイトルを冠する、長野流の「銀河鉄道の夜」。
ジョヴァンニとカンパネルラの代わりに、プラチナとミシエルが活躍します。
滅多に無いことに、政治的な抽象がほんのり。
(文庫版)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

面白かったです。
こんな旅に出たいです。不思議でキラキラしていました。今回はフランスっぽさを感じました。
プラチナとミシエルの友人関係、素敵です。「ぼくたちは互いにゆずりあったのち、どちらも謝らないことにした(最高に公平な判断だと思う)」

「プラチナ、どんな夜だって二度とめぐってこないのさ。ほかのどんな夜ともちがう今夜があるきりだ。」

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2019年11月24日

Posted by ブクログ

常に夢の中にいるみたいなお話。
挿絵がなくても頭の中にキラキラの色や物語の世界が広がる。
宝石箱みたい~

あとミシェルの飲む薄荷入りのジュース、飲んでみたいな~♪

読みすすめるうちにどんどんわくわくするお話でした。
また読もう。

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2013年10月04日

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長野まゆみの童話。きらきらしててすっごくかわいいファンタジーです。イメージに身を任せて夏の夜に漂うように読みたい本。

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2010年06月16日

Posted by ブクログ

プラチナとミシエルはハルシオン旅行社の遊覧飛行に出かけ、不思議な老紳士と鸚鵡、セールスマンに出会い、色とりどりの不思議な旅を体験することになる。

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色彩表現豊かで、登場するお菓子や食べ物はキュート!の一言。ポップで幸福感に満ちた作品。絵を描きたくなるような世界観。

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2010年05月28日

Posted by ブクログ

言葉の美しさにただただ惹き込まれた。
読み込むうちに、少年たちの小さな遊覧旅行に同行しているような気分になれる。

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2009年10月04日

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最後の鐘は、カン・パニア。

長野ワールドの少年世界。サンテグジュペリの同名小説と共に思い出すのは、やっぱり「銀河鉄道の夜」。

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2009年10月04日

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幻想的!ファンタジー!二人の男の子が夏休みに飛行船で旅に出るお話。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」みたい。文字の繋がりが映像に近くて、素敵小道具が多いからその世界にわくわく。

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2009年10月04日

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