あらすじ
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月はもう沈み、夜空には満天の星が燦めき、海には星の光が静かに映っていたのだけれど、突然、ぼくたちの眼の前で、海面がせり上がり、檸檬色の潜水艇が現れた。ぼくたちはそれに乗り込んだが、これはほんとうは何なんだろう。燦めく宙空に紡がれるスペース・ファンタジィの傑作。
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Posted by ブクログ
あの サン=テグジュペリの作品と同じタイトル。
『天体議会』や『宇宙百貨活劇』みたいな、
ファンタジー色つよめなおはなし。
植物図鑑、鉱石図鑑、色見本のよう。
かわいくて、きれいで、まぶしい。
想像力かきたてられる。
作家さん…というか作品によって
イメージカラーみたいなものがあって、
この本の場合、あまりにも色が鮮明すぎて例えるのが難しい。
漢字のつかいかたやルビは、やっぱり独創的。
あとがきを読んだら、意外なことに
この作品は社会・世界に対する風刺である、と。
1995年。原爆展をめぐる騒動、
核実験の再開、ムルロア環礁…。
作中に登場するガブリエル氏が、
当時のフランス大統領を模した人物であること。
銀色の、押しボタン。
…なるほど。