長野まゆみのレビュー一覧

  • 天然理科少年

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    表紙の少年の人形に惹かれてジャケ買い。
    放浪癖のある父のせいで引っ越しと転校を繰り返す主人公の少年「岬」。引っ越し先で出逢った「賢彦」という不思議な少年との3日間の物語。
    長野まゆみ作品は、宮沢賢治の世界観を彷彿とさせる。檸檬水、鬼胡桃の印鑑、ガラスの笛。
    物語の中にさりげなく登場する綺麗な物に心癒される。

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    2014年08月09日
  • 超少年

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    長野まゆみ先生の作品には読み始めるといつもその発想に驚かされて感動して、読み終わった後にはその全てに納得させられることが多いです。題名通りの「超少年」。長野先生ならではの少年たちが織り成す物語はその特殊性も相まって言葉にしがたい感覚があります。いってしまえばこのお話は覗き穴からそっと覗いているような、そんな感覚でした。植物の仕組みを少年に組み込み少年は植物のような瑞々しさを持ちふわっとその花の香りが香ってくるような、そんな感覚を味わえる1冊です。

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    2014年07月30日
  • 若葉のころ(凜一シリーズ)

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    凛一、氷川くんシリーズ最終巻。秘密の恋ってどれも切ないです。いろんな人の気持ちが、痛いです。でも、最後は少し救われました。いつまでも、この、本のなかにいたくて、全巻2度読みしてしまいました。

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    2014年07月26日
  • 聖月夜

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    荒んだ心に染み渡る、可愛くて暖かいお話ばかりだった。一文字一文字が綺麗な石みたいに思えるくらいに、丁寧に書かれた文章だと思った。
    2014/6/26

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    2014年06月26日
  • 白昼堂々(凜一シリーズ)

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    ネタバレ

    正午くんとのやりとりで、彼が緊張しているのがわかって、いじわるで長引かせる凛一くん好きです。
    氷川くん、省子さんに千尋さん第一印象苦手な人だったけど、みんな好きになってしまった不思議。

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    2014年06月19日
  • 鉱石倶楽部

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    石好きならばと勧められた本で、写真も美しいしそれに付随する文章もさらに綺麗なもの。ファンタジーであり、また常々美味しそうにも見える石は私だけでも無いのだと実感。石好きの友人にも勧めたい。

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    2014年06月03日
  • 鉱石倶楽部

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    長野まゆみさんのきらきらした文章を読みながら、昔から好きだった鉱石の写真を眺められるのが幸せでした。

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    2014年01月31日
  • 天球儀文庫

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    作品社出版の芸術的な『天球儀文庫』シリーズの単行本もあるのだが、文庫本の表紙絵をどうしても手にしたくなり、改めて迎えたわけである。

    ・収録作品・
    『天球儀文庫』
    「月の輪船」「夜のプロキオン」「銀星ロケット」「ドロップ水塔」

    長野まゆみ 天球儀通信/文庫版に際してのあとがき

    中村えつこ・解説 少年はなぜいつもふたりなのか

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    2014年01月31日
  • ことばのブリキ罐

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    きらきらと煌めく色とりどりの飴玉を、瓶につめました。この本を一文で表すなら、こんな感じでしょうか。
    とにかく私は、この本が大好きです。

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    2013年12月17日
  • レモンタルト

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    主人公も含めて、登場人物みんながお洒落な比喩表現や隠語を巧みに使っていて、他愛ない、俗語で話すと聊か下品な話も彼らがすると一流の会話になる。現実が舞台なのに、どこか浮世離れしたような、あり得そうであり得ない、見た事のない、妖艶で優雅な世界観…これぞ、私の求めている長野世界…という印象でした。
    同性愛要素が含まれているので、苦手な方は避けた方が良いかと思いますが、主人公が男であるからこそ描ける世界だと思うので、美麗な文章を読みたい方は苦手意識を一度放り投げて読んで頂きたいです。
    男と女になると、どうしても、設定に負けてこの世界観が濁るように、私は思います。

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    2013年12月12日
  • 夏至祭

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    きっと私の青春時代すべての核だった。
    HNは銀色からとっていて、今でも使っているし好きな色は銀色。
    少年達のやり取りがやっぱり良い。

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    2013年12月09日
  • 咲くや、この花 左近の桜

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    装丁がとてもいい。
    「灰かぶり」が素敵だった、マネキンが人間になりたくて楽園に逃げるなんてロマンチックだ。
    捨てられずに済んだのかしらアダム

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    2013年10月05日
  • 学校ともだち

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    舞台は、近未来の終わりゆく世界。
    オヅ先生は、学級日誌を書くことを提案する。
    生徒であるトィ、ノッブ、チロ、ノンノン、チハヤは、交換日記みたいに日々の出来事を綴る。項目は、「きょうの出来事」「学習」「反省」「担任の欄」である。

    日誌を通して、生徒達の関係と物語の世界観を覗くことができる。
    パズルのピースを1つ1つ嵌めていくように、全容が表現されていく。
    それを紐解くのが楽しい。
    また、学級日誌形式というのも懐かしさがこみ上げる。

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    2013年08月14日
  • 千年王子

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    ネタバレ

    女が総人口の数%となった未来の話。
    古代の王子の物語が近未来的社会と交錯する。

    主人公ルカは、上位学校であるワールド・ツアー校に通う生徒である。物語は、学習プログラムに間違って選んでしまったことから始まる。教官シンヤがプログラムした「再生と救済の共和国3rd」の中で、レイジに会い、古代の王子の物語を追体験する。
    最後には、「再生と救済の共和国6th」にアップデートされ、物語は終焉を迎える。



    教官シンヤは、王子シンヤと同じ遺伝子。
    リヨンは、王子シンヤの妻エリュシオンの生まれ変わり。
    ルカは、王子シンヤの子供。
    レイジは、王子シンヤの身代わりとして死んだ奴隷?



    近未来の話が好き

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    2013年08月14日
  • 改造版 少年アリス

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    結末や細部がかなり変わっていたけど面白かった。
    何より装丁や挿絵がすごく可愛い!
    最後の少年は何も関係ないクロツグミが人にされて、アリスはただ記憶を消されただけっていう解釈でいいのかな

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    2013年08月04日
  • 碧空(凜一シリーズ)

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    中学生ぐらいの時に読んでから私の心象風景になっている一冊。改。好き過ぎて私も写真部に入りました!大切な一冊。

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    2013年08月03日
  • 雨更紗

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    ネタバレ

    正直に言って、よくわからないままでした・・・
    二重人格で、交互にくるくるなるので、混乱してしまいました。

    もう一度整理しながら読むと、色々な謎が解ける・・・のでしょうか。

    全体を通して、雨の印象がとても強いです。

    少年と雨。
    ものすごく繊細な、ガラスみたいな物語だな、と感じます。

    機会を見て、また読み直してちゃんと考えて見たいです・・・

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    2013年07月21日
  • 夜間飛行

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    ネタバレ

    あの サン=テグジュペリの作品と同じタイトル。

    『天体議会』や『宇宙百貨活劇』みたいな、
    ファンタジー色つよめなおはなし。

    植物図鑑、鉱石図鑑、色見本のよう。

    かわいくて、きれいで、まぶしい。
    想像力かきたてられる。

    作家さん…というか作品によって
    イメージカラーみたいなものがあって、
    この本の場合、あまりにも色が鮮明すぎて例えるのが難しい。

    漢字のつかいかたやルビは、やっぱり独創的。

    あとがきを読んだら、意外なことに
    この作品は社会・世界に対する風刺である、と。

    1995年。原爆展をめぐる騒動、
    核実験の再開、ムルロア環礁…。

    作中に登場するガブリエル氏が、
    当時のフランス大

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    2016年05月04日
  • 宇宙百貨活劇 ペンシルロケット・オペラ

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    ネタバレ

    かわいい双子の、
    キラキラしたお話がつまった短編集。

    透明感のある幻想的な絵本みたいな、
    きれいなファンタジー。

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    2016年05月04日
  • 左近の桜

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    読むのが後先になってしまいました。
    人物関係がやっとクリアに。

    本人は不本意ながらも、いろいろとやらかしちゃう子、桜蔵くん。でも、かわいいから許す!

    そして、妖よりとらえどころのない男、柾。
    柾で一本書いていただきたいな。

    シリーズ化して、続編をせつに希望いたします。

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    2013年06月07日